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15033 story

安全性やコストの問題を解決したアルツハイマー病ワクチン 12

ストーリー by mhatta
発症後に飲んでも効くというのがすごいね 部門より

moocentral 曰く、

国立長寿医療センター研究所と名古屋大などの研究チームが、 安全性やコストの問題を解決したアルツハイマー病の新ワクチンの効果を 確認したらしい。 アルツハイマー病の原因物質がアミロイドであることは知られているが、 このワクチンは、病原性がないウイルスの殻にアミロイドを作る 遺伝子が入れてあり、腸細胞がこのワクチンに反応してリンパ球が アミロイドを攻撃する抗体を作るとのこと。 マウス28匹を使っての実験において、ワクチンを飲んだマウスは ほぼすべて、記憶力や学習能力など認知力を試すテストで成績が 発症前のレベルまで戻ったそうだ。

経口投与で大量生産可能とのことで心強い限りであるが、 「月齢を重ねると必ずアルツハイマー病を発症するよう遺伝子を変化させたマウス」 という記述にはちょっとした恐ろしさを感じてしまった。

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  • 記憶力や学習能力など認知力を試すテストで成績が発症前のレベルまで戻った
    とあるけど、ヒトのアルツハイマー病にもホントに適応可能なんでしょうか?
    #一番嬉しくないのは、マウスのモデル系とヒトの系で見ている現象が違ってて、
    ヒトでは全く効果がないということかな

    アミロイド自体はウィルスのように外部から持ち込まれるものじゃなくて、
    ヒト自体が作る蛋白質です。
    生理的機能は知りませんが(識者の方、よろしく)根こそぎ消してしまって良いものなのか、
    人体実験する前に、どう評価していくのか気になります

    最近は抗体系の医療が進んできて、抗ガン剤とか高い特異性の求められる分野で特に顕著です。
    一方で、抗体系の医薬品のデメリットのひとつは『注射でしか投与できない』ということでした。
    (抗体自体、蛋白質なので普通に経口摂取しても消化されます)

    治療可能かどうかは別にしても、経口投与で抗体医療を行える系の確立は心強いものです
    #それでも、高い特異性を要求される抗体では今後も注射による投与が継続でしょうけど

    • by Anonymous Coward on 2007年04月01日 9時48分 (#1135511)
      ほんとに効くそうです。以下は聞きかじり。
      これ自体は1999年にみつかっていて、うそだろと思って
      みんなで抗体もらって追試したら効きまくり。
      治験をやったらベクターの問題で無菌性髄膜炎発症したひとがいたので
      中止になったけど、なんなかったひとには有意にきいたとか。
      10年以内にはお薬がちゃんと開発されるんじゃないの?、ということでした。

      現状は、とりあえずアリセプトのんでいただいて、薬ができるまで
      現在の状態を維持していただくしかないですけど。

      正しい情報源としてはnature とかlancetみてみてください。

      あと、「必ず発症するマウス」なんてのは実験系では日常的に作られております。
      そもそも人間なんて癌やアルツハイマー病を「ほぼまちがいなく」発症する生き物ですし。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年04月01日 10時06分 (#1135525)
        > みんなで抗体もらって追試したら効きまくり。 今回のワクチンは抗体じゃなくて、標的タンパク質(をコードする遺伝子)そのものですよね。 もともと自分で持っているタンパク質に対する抗体が、体内でちゃんとできるのでしょうか。 (そのくらいは確かめられると思いますけど。) #βアミロイドより上流は異常のままでのいいのだろうか。
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        • by Anonymous Coward on 2007年04月01日 12時44分 (#1135642)
          さっきのACです。一応ネタ元らしきものを。
          lancet も nature もいま購読してないから孫引きでごめんなさいね。

          http://www.sugitani.u-toyama.ac.jp/sangaku/forum/souyaku20/6.forum20tabira.pdf
          http://www.igaku-shoin.co.jp/nwsppr/n2000dir/n2408dir/n2408_02.htm

          schenk alzheimer ぐらいでぐぐってください。
          親コメント
    • by kapaer (9728) on 2007年04月01日 10時10分 (#1135527)
      >生理的機能は知りませんが(識者の方、よろしく)根こそぎ消してしまって良いものなのか、
      >人体実験する前に、どう評価していくのか気になります
      大きな副作用がなければ良いですが、仮に投与して1年で完治、5年で死亡するとかなると厄介ですね。
      個人的には痴呆のまま生きるよりは、数年でも人生に区切りをつけて逝きたいですが、痴呆になった後にそう思えるか、痴呆の人の意思表示にそこまでの責任能力があると認められるか、本人の責任能力が問えないとき家族の同意が得られるか、治療後の本人の意思確認で「本当は拒否したかった」とか言われないか、とかの問題が出るでしょう。
      #要するに、本人の意思確認がはっきりできないのが問題。
      #痴呆の人に「痴呆が治るけど5年で死にます」って言って同意されるとは思えない。本人自覚してないんだし。

      できるなら、「重度の痴呆になった場合は(そのときの)本人の意思によらず治療しても責任を問われない」とか立法化してもらわないと役に立たない気が。
      #治療してほしくない人は元気なうちにその旨意思表示が必要ということで。

      でも結局、「元気なうちに「治療してほしい」と意思表示しておかないとだめ」とかになるんだろうな。
      それで意思表示せずに痴呆になって、治療できずに社会問題になると。

      ##心配しすぎ?
      親コメント
      • by lynnlynn (15967) on 2007年04月01日 13時03分 (#1135655)
        #1135642 #1135511 のACのものです。

        >できるなら、「重度の痴呆になった場合は(そのときの)本人の意思によらず治療しても責任を問
        >われない」とか立法化してもらわないと役に立たない気が。
        >#治療してほしくない人は元気なうちにその旨意思表示が必要ということで。

        現行法下で精神科病棟に長期入院されている患者さんは
        親族の誰かが保護者となって医療保護入院されているか、任意入院されています。
        基本的に法定代理人はどなたか親族が、ということになります。
        親族でそういったかたのいらっしゃらない患者さんは市町村長などの首長が
        法定代理人になっています。

        で、治療についてはその代理人の同意をえることになります。
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    • by Anonymous Coward on 2007年04月01日 10時15分 (#1135529)
      いらないものです。
      元々生成され分解されるものです。
      ところが老化により残りそれが蓄積して害をもたらすのが発症の原因です。
      これをワクチンを利用して体内の異物をして認識させ排除するというのが
      ワクチンによる除去法です。
      親コメント
    • by the.ACount (31144) on 2007年04月06日 17時20分 (#1138439)
      の抗体を作ったって、細胞外のアミロイドしか処理できないだろう。
      アミロイドが細胞内で何らかの機能を持ってたとしても阻害することはない、ってのは薬が無害である理由になる。
      しかし、細胞外アミロイドを処理してもアルツハイマー病には効かないのじゃないか? と思ったりするが、アミロイド蓄積で死んだ脳細胞から出たアミロイドが更に悪さをするとか言う話なのかな?
      --
      the.ACount
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年04月01日 7時31分 (#1135442)
    と同様に食品に配合すればいいのです。
    ボケないパンとか
    受験生用の食品等

    配合すると売れる商品になるのは間違いなし
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