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15810 story

食物アレルギーへの抵抗のキーとなる物質を初めて特定 24

ストーリー by kazekiri
始点に立てた? 部門より

jonykatz 曰く

食物アレルギーは、特定の食品の飲食によって、免疫系が食物タンパク質に反応し、IgE抗体が生産されることでアレルギー状態が発生する免疫反応のことであるが、一般的にこの治療にはその特定食品の摂取を避けるという方法ぐらいしかない。Science Dailyの記事によれば、Institute of Food Researchの研究者が、アレルギー反応の間はInterleukin-12(IL-12)と呼ばれている、樹状細胞が生産するタンパク質の一種が存在しないことを突き止めたとのことである(IFRのリリース論文)。 アレルギー状態のマウスとアレルギー耐性のマウスの腸で樹状細胞の活動を比較したところ、アレルギーのマウスはこのIL-12の生産を樹状細胞が止めていることが分かったらしい。アレルギーの治療に必要な目標が初めて明らかになったということで、なかなか大きな発見かもしれない。

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  • ざっとPubMed (スコア:4, 参考になる)

    アレルギーの治療に必要な目標が初めて明らかになった

    正直,この表現はどうなんでしょうか.
    IL12というのは免疫反応でメジャーなサイトカイン(ホルモン)ですが,アレルギー研究では常に言及されるタンパク質です.
    アレルギー体質の人を集めて血中のいIL12濃度を測定するという報告はいくつもありますが,IL18やIgEの濃度は有意に高かっ
    たがIL12の濃度は変わらなかったという報告があります.(日本の例 [nih.gov],トルコの例 [nih.gov])
    ヒトだとぜんそくにはIL12ではなく他のサイトカインが効く [nih.gov]という報告も.

    一方でマウスにおいてはIL12の働きを阻害するとアレルギーが起こる [nih.gov]ということも知られており,今回の研究はIL12と
    アレルギーの関係の発見という意味ではそれほど目新しいとは思えませんし,マウス特異的である可能性も高く思えます.
    またプレスリリースでは治療方法の可能性について初めての貢献であるとしていますが,今回はむしろIL12を経口で無効化
    することができ,それがアレルギーを引き起こしたという実験のようで(原論文は読めませんでしたが),薬剤の運搬とい
    うことではブレイクスルーがあったのかと思いますが,治療したわけではないようです.

    今回は,鍵となるのが特定の種類の細胞であること,そこに注射ではなくて経口で薬を運べそうだということが新しい発見
    なのだと思いますが,この方法を応用したヒトの治療にはまだ長い道がありそうです.
    --
    kaho
    • by Anonymous Coward
      まぁ、このタレコミ者が良く分かってない人だというのは良く分かる。
      最近こういうの多いね。
  • by zzztkf (4496) on 2007年07月04日 15時21分 (#1184464) 日記
    食物アレルギーの研究の話題らしいですが、花粉症はどうなんでしょう?  


    来年までになんとか、、、(さすがに、それは無理だ)。

    --
    life is too short to hate each other.
  • これで (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年07月04日 14時14分 (#1184423)
    ウナギと梅干を一緒に食べても大丈夫になるんですね!
  • by Anonymous Coward on 2007年07月04日 14時46分 (#1184445)
    パック寿司のエビの周囲を除外しないでも食べられる~♪
    #もったいなくて買えなかった人
  • by Anonymous Coward on 2007年07月04日 21時57分 (#1184686)
    仮に、これが大発見だとしても
    確実な根拠を得て
    論議をして統一をみて
    手法を確立し
    確立臨床・治験を経て
    実用化
    実際に患者に来るまでにはどうせ50年くらいかかる。何の役にも立たん。
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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー

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