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16095 story

個別課金が可能になっても補償金制度は存続? 166

ストーリー by yoosee
まずは用途公開して欲しいね 部門より

ayashii_net 曰く、

Impress Watchの記事によれば、私的録音録画小委員会の2007年第9回会合が8月8日に行われ、その中で文化庁著作権課の川瀬真氏は「現在のDRMでは私的録音録画補償金は必要」、ただしDRMの普及状況によっては「補償金制度がなくなる可能性もある」と語ったとのこと。また、駒沢大学教授の苗村憲司氏も同様に「将来的に著作権保護技術が発達すれば、補償金制度は廃止するべき」と話した。
しかし苗村氏の意見に対し、日本芸能実演家団体協議会実演家著作隣接権センターの椎名和夫氏は「個別課金が可能になったからお終いというのではバランスが取れない」「メーカーが高度な複製技術を一般に普及させたことから生じている」として、メーカー側から権利者側に利益を還元することを求めたという。

椎名氏の言い分が既にバランスを失していると考えているのは、タレコミ人だけではないと思いたい。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 理由は後から考えます (スコア:5, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年08月09日 14時07分 (#1203229)
    とりあえずお金をください!
    • by Anonymous Coward on 2007年08月09日 17時03分 (#1203330)
      まぁ、なんというか歳をとるにつれてモノを作って対価を得ることより
      いかにお金を得るかというコトに重点を置くようにるのかしらねぇ、と
      著作権絡みの話題をみてると思うのでありました。
      (著作権絡みだけではないけどね。)
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年08月09日 17時33分 (#1203343)
        そりゃまあ、歳とると流行についていけなくなって、新しく作ったものが受け入れられない(売れない)からね。
        昔の資産から最大限のリターンが欲しいんでしょう。
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年08月09日 14時23分 (#1203239)
    > 一方、苗村氏の意見に対しては、椎名氏が「消費者と契約者の間で個別課金が可能になったからお終いというのではバランスが取れない」と反論。「私的複製の問題は、メーカーが高度な複製技術を一般に普及させたことから生じている」として、メーカー側に私的複製可能な商品を販売した利益を権利者側に還元することを求めた。

    「消費者と契約者の間で個別課金」ってことは、利用者が権利者に相応の対価をキッチリ払うってことだよね。
    この時点で両者のバランスは取れるわけだけど、それ以外に何とバランスを取れと言うのだ?
    不要になった中間搾取組織を綺麗サッパリ消滅させてこそ完璧なバランスになるんじゃないのか?

    また、そうした個別課金の仕組みが完成したとすれば、
    メーカーの「高度な複製技術」による製品は消費者と権利者とを結び合わせて双方に利益を生み出すのだから
    さらにメーカーから権利者(というより不要な中間搾取組織)への利益の分配など必要ないだろ?

    コイツはマゾなのか?そんなに叩かれるのが快感か?それとも実はアンチ工作員なのか?
    • by Anonymous Coward on 2007年08月09日 15時54分 (#1203293)
      「バランスが取れた状態」というのが「我々とメーカーの利益が等しい状態」なんて言ってませんが、何か?
      利益を我々がすべて享受できる状態こそ正しいバランスなんです!
      親コメント
    • 今回騒ぎ立ててる労力と (スコア:3, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2007年08月09日 14時30分 (#1203245)
      儲けのバランスがとれていない。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年08月09日 15時07分 (#1203269)
      独特のバランス感覚をお持ちのようで。
      Peninsula Web (Producers-Kazuo Shiina) [itscom.net]
      とても見やすくて中身のあるページでございます
      親コメント
    • by kayakiss (20105) on 2007年08月09日 15時35分 (#1203284)
      この人、第5回の会合のとき「私的複製が自由であることから生じるメーカー等の利益について」という資料を読み上げたあと、こんなこと言ってます。

      >椎名委員は、「デジタルコンテンツ関連のプロダクト市場規模は、
      >オーディオレコードの売上推移とは見事に反比例して伸びている。
      >世界でも有数のプレイヤーでもある日本のメーカーが、フランスや
      >ドイツでは補償金を負担しているにもかかわらず、日本では負担しない
      >という理由がわからない」と述べ、メーカーが補償金制度の対象機機・
      >記録媒体を販売して得た利益を還元すべきであると訴えた。
      私的録音録画小委員会、見直し議論は「補償の必要がある」ことが前提? [impress.co.jp]より

      「オレらのコンテンツがあるおかげで儲けてるんだから配分しろよ」
      と読めました。コンテンツの利益は伸びてないのに機器やメディアは伸びていて、儲けのバランスが取れてないってことなんでしょうね。

      その儲けのどこまでが「オレらコンテンツ」によるものなのかよくわかりませんが、この人にとっては全てが「オレらのおかげ」ということにしたいみたいです。
      親コメント
      • たしかに氏の言い分にも一理ある。
        CDは最初コピーされない前提であの値段を付けたのに、機器によりそれが崩された。
        コンテンツは最初に想定していた以上の価値を持ったのにそれに対する対価が与えられていないというのは困るだろう。
        しかし、ならば補償金なんて遠回しな集金をするのではなく、コンテンツの値段を上げることはできないのだろうか。
        コピーされない前提で付けた値段のままでやろうとするからこんな捻れたことになるんではないだろうか。
        EMIはiTunesでDRMフリー版を通常よりも高い値段で売っている。それと同じことをすればいいはずだ。
        親コメント
        • by bee (10028) on 2007年08月10日 4時16分 (#1203530) ホームページ 日記

          つーか、買ってきたCDを聴くためにHDDに保存したりテープにダビングして、誰か損しているんでしょうね。

          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2007年08月09日 17時48分 (#1203351)
          >CDは最初コピーされない前提であの値段を付けたのに、

          私はその当時のやり取り知りませんが、そうなんですか?
          値段もLPと大差なかった…というか物価以上に値上がりしていった記憶があるのですが…
          当時テープメディアもありましたが、価格差無かった記憶がありますし。
          #大差なくてもLPと比較すれば製造原価と輸送経費はかなり下がったはず。

          >コンテンツは最初に想定していた以上の価値を持ったのに
          >それに対する対価が与えられていないというのは困るだろう。

          い、いやそれはちょっと違うんじゃないですか?
          価値を"高めた"側の努力に対価が入るのはいいんじゃないかとも思うんだけど。
          親コメント
  • 椎名和夫氏語録 (スコア:5, 参考になる)

    by akiraani (24305) on 2007年08月09日 15時55分 (#1203295) 日記
    Creators To Consumers [impress.co.jp](3/15)より
    「家族や友人に音楽CDのコピーをあげたりもらったりすることは、音楽を楽しむ習慣として根付いている。これらの私的複製を禁止する主張が出てきた理由は、現在の補償金制度ではCDやDVDなど音楽ソフトの売上減を埋められないと判断されたからで、CPRAでは正しいとは思っていない。こうしたことが問題になっていることを音楽ユーザーに伝えるために、今回のイベントを企画した」


    私的録音録画小委員会第4回会合 [impress.co.jp](5/31)
    「権利者からは『コピーネバー』という意見もあったが、一定の合意に向かって委員会が動いたのは私的録画補償金制度があったから」
    (私的録音録画によって視聴効果やファン層が拡大し利益があるのではとの指摘に対して)「権利者としては補償機能が十分に働いていないことを問題にしている。自らの利益だけを主張して、言葉尻や立場の違いの細部をあげつらうようなことではなく、よりよい落としどころを探る努力を重ねなければ、到達点はない。もう重箱の隅をつつくような議論はやめにしましょう」


    私的録音録画小委員会第5回会合 [impress.co.jp](6/15)
    「デジタルコンテンツ関連のプロダクト市場規模は、オーディオレコードの売上推移とは見事に反比例して伸びている。世界でも有数のプレイヤーでもある日本のメーカーが、フランスやドイツでは補償金を負担しているにもかかわらず、日本では負担しないという理由がわからない」


    デジタル私的録画問題に関する権利者会議会見 [impress.co.jp](7/17)
    「今回(コピーワンス見直し)の合意が目前に迫っていた時期に、あたかも制限緩和案の成立、すなわち関係者間の譲歩の成果を否定するような主張をされたことについては遺憾」
    「コンテンツに対するリスペクトやクリエイターに対する適正な対価の還元として補償金制度は大前提。JEITAの主張がまかり通れば、ユーザーはこれまでのように私的録画をするにも、権利者の許諾が必要になる。そんな社会をユーザーは望むのでしょうか?」
    「補償金制度の廃止や、海賊版の横行などの事態に至った場合には“COG+n回”のn回について状況に合った回数をもう一度検討せざるを得ない。たとえ製品がラインに乗った後だとしても、必要とあれば見直さなければ」


    私的録音録画小委員会第8回会合 [impress.co.jp](7/26)より
    我々はお金が欲しいから言っているのではなく、ある程度の自由を持ってコンテンツに親しむ機会をキープするという意味で、必要なインフラである


    権利者7団体の声明 [impress.co.jp](7/28)
    日本芸能実演家団体協議会の椎名和夫理事の説明によれば、DRMついては、私的録音補償金制度とDRMは対立するものではないという。


    私的録音録画小委員会第8回会合 [impress.co.jp](8/8)
    「利害関係者や学識経験者で構成された評価機関で迅速に決めるべき」
    (著作権保護技術が発達すれば補償金制度は廃止するべきという意見に対し)「消費者と契約者の間で個別課金が可能になったからお終いというのではバランスが取れない」


     まあ、いろいろツッコミどころ満載の御仁です。というか、あまりのもしつこいんで最近食傷気味です。
     今回の発言に関しては

    あたりですかね
    --
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  • いつも思うのだけど (スコア:5, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年08月09日 16時36分 (#1203317)
    技術の進化によって新しいメディアが生まれて、もっとも恩恵を受けるのは他ならぬコンテンツ制作者ではないのか。

    フィルムだったものがテープになってLDになってDVDになってBDになって。その度に同じコンテンツが販売され利益を得ている。
    しかし、同じ作品を違う媒体でもっていても、それを見ることができる人間の目は1組しかないし、同時に見ることもできない。
    それでも、「画質がよくなった」とか「編集を変えた」とかいいながら販売されるし、消費される。

    それでいながら、「機器メーカーは新メディアで儲けたから分配しろ」なんて意見は、奇異に感じる。

    彼らは一体何を売っているつもりなのだろうか。
    コンテンツを売るとはどういうことなのか?
    あるメディアに固定されたコンテンツを指定された機器でのみ再生出来る権利を売っているというのだろうか?

    どんなにメディアを集めても、聞ける耳、見られる目の数は決まっているし、与えられた時間も増えることはない。
    それでも、メディアコンテンツを買うとは、どういうことなのだろうか?

    それならばいっそ、いちいち買うことをしないで、見たい時だけ最新のフォーマットで借りてくればよいのではないか?
    そんな未来のほうがコンテンツ制作者はうれしいのだろうか?
  • by trianglehold (29771) on 2007年08月09日 20時31分 (#1203396)
    椎名和夫氏の参考文献として。
    36ページのインタビューが載ってます。
    椎名氏個人と実演家団体の代表としての発言にはかなり開きがあるように感じました。
    彼は単に祭り上げられているだけで、囮みたいなもので
    椎名氏個人を攻撃しても意味はないように思います。
    攻撃するならば彼にこういう事を言わせている団体を見据えなければいけないように思います。

    「CONTENT'S FUTURE ポストYouTube時代のクリエイティビティ」
    http://www.amazon.co.jp/dp/4798114014/ [amazon.co.jp]
    • 今読んだ。
      前半部分で一番面白かった。
      予想以上にまともな人だった。上に挙げられている椎名語録とはかなりの食い違い。今回の発言もそう。でもメーカーに対するスタンスは共通してるかな。

      もともと権利団体から実演者にまったく配分されてないのを、なんとか分配するようにしたそうで。ただ現在はレコード会社の立場も代弁せざるを得ないんだと感じた。

      だから、僕にとって権利者としての最初のミッションは、芸団協の団体配分をやっつけて(笑)、個人配分を実現しようというところだった(P116)

      僕らが関わっている私的録音録画補償金制度の問題で、補償金は制度的に時代遅れだから、IFPI的には、むしろDRMで解決しようって流れになってきたのが数年前。(P124)

      僕も「ネットの違法コピーがこれだけあるから逸失利益がこれだけある」みたいに数字を仮定で算出するバカらしさは理解できる(P132)

      「補償金」って名前に抵抗感があるユーザーがいるんだったら、じゃあ補償金はいりません。その代わり「コンテンツ税」でも何でもいいけど、我々がユーザーの私的な利用領域については立ち入らない代わりに、全体として音楽業界のクリエイティブを支える大きなインフラがあればいい(同上)

      こまっしゃくれたDRMとか駆使したって、結局はパテントを持っているメーカーを儲けさせて終わりじゃん、みたいな。どこかで解除されたらあとは屍になっちゃうわけでしょ。(同上)

      僕個人の考えで言っておきたいのは、コンテンツを利用して儲けてる人は、たくさんお金出しなさいってことなんです。(同上)

      さらに興味深い発言は続くが、後は自分で読んでくれ。
      親コメント
  • ドンブリ勘定の終焉 (スコア:4, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年08月09日 14時33分 (#1203249)
    個別課金ていうのは、利用者に利用した分だけ課金されると同時に、
    権利者にとっても、利用された権利者にだけ利用された分きっちり支払われる
    てことになりかねないのかもね。

    現状、プールされた補償金は一定の割合で各権利者団体に分配され、
    さらに各団体それぞれの決め事に従って加入権利者に支払われたり支払われなかったりしてるんだけど、
    もし個別にきっちりお金が流れるようになると困る人がいるんだろうな、きっと。

    きっちりお金が流れるといえば、
    楽曲毎の売り上げ明細に基づく補償金請求を求めてた iTMS の件てどうなったんだろ。
    • Re:ドンブリ勘定の終焉 (スコア:3, すばらしい洞察)

      by little( (31297) on 2007年08月09日 16時49分 (#1203325) ホームページ 日記
      >きっちりお金が流れるといえば、
      >楽曲毎の売り上げ明細に基づく補償金請求を求めてた iTMS の件てどうなったんだろ。

      そのiTunesが、DRMを止めちゃうわけで、保証金を無くそうって動きとは逆に行ってる。

      現状は、DRMによるコピー制限も、私的複製に対する保障も、どちらも中途半端という状態。
      これじゃ、DRM無しの曲を保障無しのメディアにコピーしたり、DRM付きを保障有りのメディアにコピーしたりと、実態にそぐわない状況が起きる。

      その問題を解消する方向は2つある。
      DRMを推進し、コピーを完全にコントロールする事で、私的複製の保証を無くす。
      私的複製を自由にし、保障金の範囲を広げる。

      ちなみに、保障金がどんぶり勘定なのは、別に問題じゃ無いと思う。
      都内のバスだって、同じようにどんぶり勘定だ。料金は何処からどれだけ乗っても、料金は一緒。
      少々の不公平は出てくるが、利便性やその他の事情と秤にかけて、利点が勝るのならそれでよい。
      保証金も、どんぶり勘定のほうが利点が多いのなら、どんぶり勘定で良い。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年08月09日 23時50分 (#1203463)
        > そのiTunesが、DRMを止めちゃうわけで

        これ、ほんとですか?
        EMIがフリー宣言始めちゃったから受け皿作ったのは知ってますが。

        これまでの経緯って、
        (1) FairPlayで端末独占してウハウハ
         (モトローラ携帯にライセンスしたのは形ばかりの極端な曲数制限でしたね)
        (2) EU方面からDRM独占にツッコミ
        (3) ヤケになって「DRMがあるのはコンテンツメーカのせい、無くしちまえ」と言い出す
        (4) 予想外にもEMIがノってきてしまって大慌て
        って流れ :-) なので、
        「コンテンツメーカがフリーにしないのが悪い」と言い訳しながら
        結局奇特なEMIのコンテンツ以外はFairPlayで縛り続けるのでは。

        どうせ撤廃する方向性なら脆弱性が云々とか言い訳する前に
        サードパーティにライセンスしてもいいわけだし。
        このあたり、ビジネスモデルの違いはあるんでしょうが、
        MSの方が100倍マシだと思ってます。
        親コメント
        • Re:ドンブリ勘定の終焉 (スコア:2, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2007年08月10日 1時10分 (#1203493)
          実際、サードパーティーにDRM手法を渡した結果としてDRMが破られてるしなぁ。
          最近の例を挙げればブルーレイとか。

          独占だなんだ言うけど、アップルにはDRM方面の技術で戦う体力は無いと思う。
          アップルとしては鍵を隠す以外にやり方が無いんだから、責めるのは酷。
          FairPlayを公開技術にしてDRMが破られたらまたアップル叩きするんだろう?
          俺にはその光景が目に見えるようだよ。

          ってか、よそもFairPlayみたいなDRM作りゃ良いんだよ。
          同じかそれ以上に便利なもんが出てくれば何の問題も無いんだから。
          結局それが出来ない原因はコンテンツ屋の我が儘だろ。
          ブルーレイなんかも最初PCと非互換にしようなんて馬鹿話してたぐらいだ。
          利便性の向上や新規顧客の獲得、進歩する技術への寄与といった事に興味無くしてるんだろうな。
          このところの”守りの姿勢”の凄まじさは目を見張るものがあるよ。
          映像も音楽も関係ないHDDなんてのからもお金を取ろうとしている。
          使途不明の税金みたいなもんか。奴ら第二の政府にでもなるつもりなんじゃないか?

          ああ、そういえばある意味、技術の進歩に寄与してるけど、現状誰の役にも立たないな。
          まぁ、そうやって今後モリモリ我が儘言うだけ言って売り上げ減らしてきゃ良いさ。
          どんどん音楽や映像の世界が弱体化して既得権益が崩壊する頃にはなんとかなると思うよ。
          ここまでコモディティ化が進んだんだ。音楽同様、映像も消えやしまいよ。

          モデレーターなんでACで。
          親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年08月09日 18時04分 (#1203357)
        保証金を”録音メディア単位に課金”でなく、

        ”コンテンツ単位に課金”って言う手があるわけですが。
        つまり、コンテンツ(CDならCD)そのものの値段を上げて、私的複製は自由。

        本来、消費者はメディア単位にコンテンツを買ってるわけでなく
        コンテンツの"内容"を買っているのでこれが正しい形のはず。

        そうすれば自作曲や著作権フリー曲、音楽や映像以外を記録したメディアにも課金されるという、一種不整合な自体もなくなります。

        なぜ、コンテンツ単位課金の話が出ないのでしょう。

        メディアに課金したいのは単なる既得権益で金の亡者の発想に過ぎません。
        親コメント
    • by mocchino (13752) on 2007年08月09日 14時55分 (#1203262)
      >権利者にとっても、利用された権利者にだけ利用された分きっちり支払われる
      >てことになりかねないのかもね。

      100%個別課金が可能になるのであるなら
      使う権利に対する費用は消費者が完全に払っている訳ですから
      保証金などによる収入はなく、分配する必要が無くなります
      今の権利収入のうち、キッチリ権利者に払われている物だけが残る形になります

      もし権利団体がお金を集めたいなら、その収入のなかから管理費として
      もらうって物以外は存在しなくなるでしょう

      まぁ上記は私的複製が完全に制限された場合のみの話です
      私的複製が認められてる以上は保証金は無くなりません
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年08月09日 15時02分 (#1203268)
        > まぁ上記は私的複製が完全に制限された場合のみの話です
        > 私的複製が認められてる以上は保証金は無くなりません

        まず第一に、
        私的複製についても個別課金の話は適用し得るのではないですか?

        第二に、私的複製により権利者の機会損失になっている
        と言う建前での保証金じゃなかった?

        現状でも一般利用者の大多数は、
        権利者の機会損失は「非私的複製」であって、
        私的複製は損失にはなっていないと思っているのだから、
        「保証金は無くならない」は、
        このまま消費者がモノを言わない状況が続く場合ですよね。
        親コメント
        • Re:ドンブリ勘定の終焉 (スコア:4, すばらしい洞察)

          by mocchino (13752) on 2007年08月09日 15時16分 (#1203273)
          >私的複製により権利者の機会損失になっている
          >と言う建前での保証金じゃなかった?

          なので私的複製が非制限で禁止されていない状況では保証金は無くならないのです
          あくまで私的複製を認める為の保証金であり
          違法複製の埋め合わせをするための保証金ではないですから
          そっちの方は取り締まりを強化してねって事でしょう
          実際の機会損失がたとえ違法複製で有ってもそれを理由に続けることはできません
          違法複製の損害補償のためにという話になれば、有る意味その違法行為を認めたことになります
          保証金はらってるんだから良いだろうと...

          制限付きな私的複製(DRMみたいな回数制限)のみになるのであれば
          買うときにその制限分の権利も直接徴収できるので、
          廃止することはもっともだということになりますね
          レンタルショップ等でも、回数制限分の(1回だけとか、複製不可とか)費用を
          同時に徴収出来るわけですから、制限有りなら無くなっても問題無いでしょう
          親コメント
          • Re:ドンブリ勘定の終焉 (スコア:1, すばらしい洞察)

            by Anonymous Coward on 2007年08月09日 16時31分 (#1203316)
            私的複製ってのは法律に謳われた権利ですが、保証金制度自体を設定しているのは単な
            る便宜上であって、そこには法律で定められた権利なんて無いと思っているのですが、
            違うのですか?

            「歌詞の引用は認めない」とか独自ルールがまかり通る事が多い世界のようですが(辻
            仁成の歌詞を引用して批評を書いていたサイト潰したりとか)、妥当性が薄れたのなら
            保証金制度なんて廃止しても一向に構わないと思うのは、私だけですか?

            >なので私的複製が非制限で禁止されていない状況では保証金は無くならないのです
            >あくまで私的複製を認める為の保証金

            だから、↑こんな話の出てくる理由がちっとも理解できないです。音楽業界に限って私
            的複製を認める前提条件に保証金制度があるってのは、法律に定義されている話ですか?
            単なる音楽業界の利益代表がそう主張しているに過ぎないんじゃないですか?どうして
            音楽にだけ、その特別な権利を認めなきゃならないんですか?
            親コメント
            • by akiraani (24305) on 2007年08月09日 16時41分 (#1203320) 日記
              妥当性が薄れたのなら
              保証金制度なんて廃止しても一向に構わないと思うのは、私だけですか?

               そんなことはありません。他にもたくさんいます。2005年の文化審議会著作権分科会法制問題小委員会 [cnet.com]では
               
              また、私的録音録画補償金制度そのものについても抜本的に見直す。今後はメーカーや権利者、ユーザーを含めた検討の場を設けることも予定しており、政府の「知的財産推進計画2005」に従って2007年中に具体的な結論を出す。
               とあります。
               件の椎名氏は「入口での議論はやめにすべき」のようなことを言ってますが、あれは氏の勘違いか何かと思われます。
              --
              しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
              親コメント
            • by mocchino (13752) on 2007年08月09日 16時45分 (#1203321)
              >保証金制度自体を設定しているのは単なる便宜上であって、
              >そこには法律で定められた権利なんて無いと思っているのですが

              私的複製については著作権法三十条に、それに関連する条項として保証金については著作権法三十条第二項 [e-gov.go.jp]に規程されています
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              • by Anonymous Coward on 2007年08月09日 17時29分 (#1203341)
                ご指摘ありがとうございます。

                でも、主従は私的複製が主、保証金制度は従だという認識は変わらないですね。

                ですから、保証金があるから、私的複製が認められるんだという話には納得し
                がたいです。妥当性を欠いてきた制度なら改めるべきでしょう。
                親コメント
          • 権利者と消費者で”私的複製は無限でおk”の契約を含めた個別課金契約をすればいい話。

            全てのコンテンツをそうしてしまえば、保証金なんか必要ないし、
            DRMによる縛りすら必要ない。

            違法複製(どこまでを違法とするかの明確化も必須だが、
            コピーを友人に上げた時点で私的じゃないとか)

            親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年08月09日 15時00分 (#1203267)
    >「メーカーが高度な複製技術を一般に普及させたことから生じている」として、メーカー側から権利者側に利益を還元することを求めたという。 その世代で最高に高度な映像・音声の保存・再生・複製技術があったからこそ、あんたらこれまで金拾えてたん違うのと、 小一時間(ry
  • じゃあ (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2007年08月09日 14時18分 (#1203236)
    DRMのライセンス料は権利者側で負担してください。

    #そもそもいくらかかってるのかすら分かりませんが
  • by sayuporn (33927) on 2007年08月09日 17時29分 (#1203342) 日記
    この委員会は権利者とメーカーの歩み寄りの場所なんだけど、
    メーカーがつっぱねちゃって、法廷にもちこめばいいんじゃないかしら。
    で、米国に倣う格好に。
  • by moromama (23126) on 2007年08月09日 20時56分 (#1203402) 日記
    私的録音て、いつから金いるようになったの?
    (バカ丸出しですが、昔はそんなものに金いらなかったような・・・、えっ違う?)
    --
    Minder
  • by gbgb (33441) on 2007年08月09日 16時10分 (#1203303)
    損失につながるコピーをしてるということを証明してから その個人宛に請求していただきたい。 そうじゃない人が返却コストから泣き寝入りしている現状をどう考えているのか?
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

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