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アメダスが観測開始以来初めて改良 76

ストーリー by yoosee
雨以外にも色々見てます 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

朝日新聞の記事によると、地域気象観測システム「アメダス」が1974年の観測開始以来、初めて改良されるそうだ。 現在は気温や風速を10分間隔で観測しているが、気温は10秒刻み、風速はリアルタイムの最大瞬間風速がわかるようになる。 改良の対象は雨や気温、風などを観測する無人観測所の685カ所。情報提供は今年度末から順次始まり、来年度中に685カ所のアメダスデータがそろう予定。
気温は10分違うと最大1℃程度変化し、最大瞬間風速は10分間平均の風速の1.5~2倍を記録することもあるため、今回の改良でかなりの精度アップになるとともに、突風による災害への監視体制も充実する形になる。またこれらの改良を元に、2010年にも突風予想を出す準備を始めるとのことだ。

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  • by Anonymous Coward on 2007年08月16日 16時45分 (#1205892)
    リンク先に「雨だけ観測する地点をあわせて1300箇所、平均17km四方に1箇所」とあります。
    学生時代、集中豪雨や雷の調査をしていたのですが、問題になるのは10km四方以内の狭い範囲だけで起きることが多いので、気象レーダ(ドップラーレーダ)などの整備の必要性が当時から言われていました。
    気象レーダでは雨や風の動きはわかるのだけど、降水量何mmとか風速何mという使い慣れた数字では表せないので、リファレンスとしてアメダスデータと照合していたのですが、時系列よりも面的な観測箇所の不足に悩んでいました。

    そのへんの改善予定はないんでしょうかね・・・?
    • ほかのACさんもおっしゃってますけど、今はほぼ全国的に雨雪量メッシュは整備されてる [jma.go.jp]と思いますけど。
      一部探知範囲外の地域はあるかもしれないけど。
      レーダでは確かに風とかはわからないし、雨雪量というかは雨や雲とかの電波強度だから確かにレーダで推定されたそのままの値が降っているとは限らないけど。
      これより細かくなり精度の高いデータがほしいとなると、それこそその分のメッシュごとに観測点置くしかないですよね。
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    • 相応の広さと環境の土地、電力ライン、通信回線等、整備にはそれなりに金がかかるし、
      運用を始めてからも、維持(校正含む)もそれなりにかかるでしょう。
      気象庁に潤沢な予算が用意されれば不可能でもないでしょうが、
      有人観測点が次々に廃止されている現状ではねぇ。
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    • by Anonymous Coward on 2007年08月17日 9時47分 (#1206101)
      アメダスの観測点は、基本的に人がいるところが多いですね。
      利用を考えれば当然ではあるのですが。
      よって、山岳エリアなどの観測網は手薄です。というかほとんどない。

      民間ニーズがある場所は、気象協会が機器設置してデータを取っていたりします。
      たとえば、槍ヶ岳の山頂小屋など。

      山岳域の自然現象に関わっている人には、
      アメダスは使える範囲が限られるので、結構、困っているのが現状です。
      気温減率で補正しても、逆転層が存在することはよくありますし
      それを他データを調べて推定していくってのは面倒な話ですので。

      現在、気象庁の雪崩注意報は出っぱなしになるので、
      登山者には評判悪いのですが、これも理由の一つとして山岳域での
      データが取られていない、というのがありますしね。
      もっとも一番大きな理由は、積雪内部構造を調べていないからですが・・。
      これはまた別の話。

      親コメント
      • ある意味特殊な場所ですから、大体電話回線引いてあるところにしか使えないので
        そういう所の観測にアメダスは使えないかと
        メンテナンスも無論必要ですしね

        正直山岳エリア等の情報は広域的やるにはコスト的に見合わないって事かと
        その手のを国や自治体に求めるなら入山税でも取って費用を捻出してやるしかないでしょうね
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    • by Anonymous Coward on 2007年08月16日 18時26分 (#1205930)
      東京周辺だと、東京アメッシュ [jwa.or.jp]というレーダー雨量計に基づくものもありますね。 勤務先から駅まで歩きなのですが、夕立があったときにしばらくすれば止むか、 それともしばらく止みそうもないかの判断をする時に重宝しています。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年08月17日 15時12分 (#1206229)
      #1205892 です。

      #1205987)
      >"学生時代から"とありますが、貴方の学生時代とはいつなんでしょう。

      学生時代「から」ではないですが1994~1996年ごろです。
      コメ不足と台風が騒がれた冷夏が1993年、猛暑と雷が話題になったのが1994年、国内の空港に初めてドップラーレーダが設置されたのが1995年(関西空港)、建設省のレーダ雨量計システムが第2世代に更新されたのが1997年、そんな頃です。

      #1206091)
      >予算や目的や運用などによって必要な組織が必要な観測網を構築しています。

      はい、たとえば、関東地区が水不足になると話題になる利根川水系ダムの管理は建設省(当時)でして、ダムの管理(簡単に言えば水門の開け閉め)に必要なレーダ雨量計やテレメータ雨量計を自前で整備しています。そこのデータもお借りしていました。

      #1206003)
      #1205930)
      レーダ雨量計の精度を検証するためにアメダス他のデータを比較しているので、そこで「レーダ雨量計が既にあります」といわれてもダメなんです。説明ヘタでごめんなさい。

      #1206092)
      >アメダスの観測点は、けっこうまばらなので、ちょくちょく隙間があります。

      はい、#1205892 で言いたかったのはまさにこれです。当然、これも気象データでは観測できているはずなのですが、実際に地上に降った量が正確にはわかりません。

      気象レーダの最大の欠点は、空中に存在する水滴を捕らえている以上、それが「浮かんでいる」のか「振っている」のか原理的に判断がつきません。もちろん平均的な値はありますけど、そういう「普通の雨」は観測しても防災上の効果が薄いのです。
      たとえば強い夕立のような場合は、上昇気流に吹き上げられてなかなか降ってきません。レーダ雨量計では強い雨を観測しているのに、地上ではゼロという観測になります。しかし上昇気流が途切れた時点でドバっと振ってくることになり、これを的確に予測・観測できないと災害になります。また横風が強い場合は、上空の雲と地上の雨がズレてきます。天気雨と呼ばれたりします。

      ・・・というのを解決するため、気象レーダ(風含む)の観測結果と地上で実際に降った雨の量を比較していたわけです。もちろん地上雨量計はアメダスだけではありませんが、データ入手が安定して容易だったので第一候補になるわけです。
      親コメント
    • # 煽りでは無いッス

      "学生時代から"とありますが、貴方の学生時代とはいつなんでしょう。
      今世紀?
      戦前?
  • by Anonymous Coward on 2007年08月16日 17時03分 (#1205903)
    60℃に迫る気温を表示するので有名なドンキ温度計も今年は止まっている [akibablog.net]ようで、もしかして改良の兆し?
  • by Mooolyeee (19868) on 2007年08月16日 23時36分 (#1206018) 日記
    無いよりはあったほうが良いのは当然なのですが、
    風は環境によって大きく変わりますからねぇ。
    あまりに変化が激しい観測要素だったりするし。
    竜巻なんて数百メートルの幅での被害だったりするし。

    趨勢を知るには現状の平均値で十分な気がするし、
    リアルタイムの風速記録は意味あると思うけど、突風予想となると......

    意味あるのかなぁ?と軽く疑問を感じてみたり。
  • by Anonymous Coward on 2007年08月16日 16時48分 (#1205893)
    小学生の時に自動雨量計測機に水を注いだことがあります^^;
    アメダス一覧(PDF) [jma.go.jp]にないな。

    #カミングアウトでもAC
  • by elderwand (34630) on 2007年08月16日 16時53分 (#1205895) 日記
    あ、改良はこれからなのね。改良したので記録更新かと一瞬カンチガイ。
  • by Anonymous Coward on 2007年08月16日 18時28分 (#1205932)
    次回の衆議院選挙の際の逆風やら追い風の測定に…間に合うかな?

    # この時間になっても夏コミの記事が出てこないのが不気味なのでAC
  • by Anonymous Coward on 2007年08月17日 8時57分 (#1206084)
    最初のアメダスは電話回線を使ったものだった。

    で、豪雨とかがあると、その地域は当然のように通話が集中して電話がかからなくなる。
    つまり、一番データを取りたい場所のデータがとれなかった、というオソマツだった。

    と、それを作ったSEの人から聞いたことがあります。

    まこと、正直なSEの方だと思いました。
    (これ以上の論説は控えますが)。
    • by mocchino (13752) on 2007年08月17日 9時55分 (#1206105)
      その頃だと使えるのは無線か電話位だろうし、無線だと機器自体の単価が高くなるので
      電話だったんでしょうね

      まぁでも、話中で電話がってのなら、だめだという前に、NTTに掛け合って優先電話扱いにしてもらうとか手段はあったと思うけどなぁ~
      気象庁は申請できたはずだし
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  • by Anonymous Coward on 2007年08月16日 16時51分 (#1205894)
    観測方法や収集されるデータの規格が変わるって解釈でいいの?
    機材がこれまで一切変わって無いなんてこと有り得ないと思うんだけど。

    例えていうなら機材はとっくに 386 だったけど、
    DOS から Win にアップグレードするよ、みたいな。
    • by Anonymous Coward on 2007年08月17日 1時47分 (#1206046)
      今までのISDNによるテレメトリの間欠送信だけじゃなく、IPが乗る
      いろんなアクセス回線+MPLS-VPNで取得できるように更改されるんだと思いますよ

      東日本ADESで基幹系は既に回線のレガシーフリー化完了してますし
      AMeDAS以外の観測機器も同居させることも可能。
      災害欠測を考えなければ携帯電話でのネットワークも可能
      うふふ、夢が広がりんぐ

      なので理屈の上ではほぼリアルタイムに温度風速を取れるはず
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    • by Anonymous Coward on 2007年08月16日 17時10分 (#1205905)
      機材が変わります
      とんでもないスケジュールで
      親コメント
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