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「イミダス」「知恵蔵」が相次ぎ休刊 81

ストーリー by Acanthopanax
栄枯盛衰 部門より

sillywalk 曰く

読売新聞記事(Infoseek配信)によれば、現代用語事典の「イミダス」(集英社)と「知恵蔵」(朝日新聞社)が2007年版をもってそれぞれ休刊することが明らかとなりました。「現代用語の基礎知識」(自由国民社)に対抗する形で80年代後半に登場した2誌ですが、ネットの普及などにより発行部数は創刊時の1割程度にまで落ち込み、撤退を余儀なくされたようです。

さて残るは老舗の「現代用語の基礎知識」ですが、こちらは「新語・流行語大賞」を主催するなど世間にも一定程度の影響力がありますし、今後の行方が気になるところです。

時事ドットコムによると、両誌ともネット版は存続するとのこと。

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  • 塀の中 (スコア:5, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2007年08月31日 20時03分 (#1212641)
    塀の中でオツトメあそばされている方々の読み物として、これらの用語辞典は人気があるとかいう話をどこかで読んだ記憶がある。分厚くて読みでがあり、しかも内容が時代を反映しているから。
    今後、塀の中の方々の読書の選択肢が減っていくんだろうなあ・・・
  • by hiro030 (31631) on 2007年09月01日 8時03分 (#1212787)
    新聞記事によっては、「知恵蔵休刊、イミダスは時事問題解説に衣替え」となってます。

    http://www2.kanaloco.jp/kyodo/news/20070831010003221.html [kanaloco.jp]
    競合していた「イミダス」(集英社刊)も用語事典から時事問題解説に大幅に衣替えして発行される

    時事問題解説って、1年に1度だと大きく考えれば時事といえば時事であるが、普通に考えて時事じゃなくなっている可能性もあるね。どっちかというと今年のうん大ニュース。
  • by Anonymous Coward on 2007年08月31日 22時52分 (#1212709)
    書籍の辞典や事典の最大の欠点と特長は、探しにくい事

    探しにくい事が特長になるのは、嵌るから。

    探す過程で別の項目に寄り道して、深みに嵌り読みまくった挙句、
    何を探していたのか忘れてしまう事がしばしば。
    その結果、雑学がどんどん増えると言う副作用が大きい。

    しかし、世の中が効率化をどんどん追求するようになった結果、
    このような「非効率的」な時間は削られ、答えをすぐに出す事が求められる様になった。
    だから欠点が目立つようになってきた。

    もちろんGoogleでも関係ない項目に気を取られて探しまくる
    事はあるけど、その場合問題になるのは、情報の質のばらつき
    が大きくて寄り道が深みに嵌りにくい事。

    ネットの普及が辞典の衰退につながっているのは、即時性かつ検索可能
    と言う紙メディアでは実現できなかった事ができたからだけど、
    その結果、失ったものは大きい。
    代替になりそうなのは、Wikipediaかな。

    批判も多いけど、寄り道しやすくできているので
    内容の質を一定以上に保つ努力をみんなでやっていけば、
    何とかなるんじゃないかな。
  • by motamota (30138) on 2007年08月31日 19時24分 (#1212625)
    「○○用語の基礎知識」というパロディを良く見かけた覚えがありますが、それぐらい「現代用語の基礎知識」というのは良い名前ですね。

    「イミダス」「知恵蔵」が何の名前なのかは、ニュース記事を開くまで思い出せませんでした。
  • by Anonymous Coward on 2007年08月31日 19時57分 (#1212636)
    最近何かと話題のWikipediaにおされたかたちなのだろうか?

    今の時代、Google+Wikiはデフォルトなのかもしれません。

    http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E3%83%97%E3%82%AE%E3%83%A3... [google.co.jp]
    • by 127.0.0.1 (33105) on 2007年08月31日 20時11分 (#1212646) 日記
      #あえて対立意見を書いてみる。

      何でもネットのせいにすればいいってもんじゃないと思う。
      確かに、ネットの普及で売り上げが落ちたというのは
      ある程度は正しいとは思う。
      自分などは確かにGoogle+Wikiというスタイルになっている。

      しかし、たとえばターゲットとする最近の若年層が
      活字離れしたとか、何かにつけて調べる作業自体を
      しなくなった(そしてググレカスなどと言われる)とか、
      そういう可能性は追求しないんですかね。

      ていうか、単純にメインターゲットの若年層自体が
      減っているということも原因のひとつじゃないですかねぇ。
      一番大きな要因ではないにしても。
      親コメント
      • Re:どうなんだろうね (スコア:3, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward on 2007年08月31日 21時32分 (#1212673)
        >自分などは確かにGoogle+Wikiというスタイルになっている。

        僕タンのPCにはローカルでPukiWikiを走らせて今日見たアニメの感想とかメモしてるんですが、
        これが出版業界を危機に追いやっているのでちゅか!こわいでちゅ。

        #なんて表記への揶揄はともかく。

        >しかし、たとえばターゲットとする最近の若年層が
        >活字離れしたとか、何かにつけて調べる作業自体を

        「現代用語の…」「イミダス」「知恵蔵」を買っていたのは

        ・高校/大学入試で小論文があり、「最近のキーワード」を小論文中に散りばめる必要のある中高生
        ・就職の面接で「最近の話題」を持ち出して、印象を良くしたい大学生
        ・「最近の流行」を知りたいが、街で遊んでいる暇はないおじ様たち

        だったような気がします。若年層は大きな買い手でしたが、それだけでないのは例えば
        流行のアニメ(「エヴァ」とか)やファッションの解説が入っていた(>おじ様向け)のを見れば分かります。

        私が考えるには、年毎の情報更新では追いつけなくなったのではないかと。
        1週間もするとコメントもつかない/.Jを例えに出すまでもなく、
        情報の消費速度がここ10年くらいで加速度的に増しているように思います。
        “ネット”の特徴なのか、取材源が広がったことによる情報入力の増加ともいえるのかもしれませんが、
        その弊害もあるのかもしれません。

        入試小論文で言えば、医療過誤の問題が取り上げられることが多いのですが(医学部に論文入試が多いため)、
        最近は1年前の医療過誤の問題がフォローされておらず、誤報まがいのものがそのまま訂正されないで
        事例として引用されているパターンもあるようです。
        親コメント
      • by epsilon-minder (32074) < > on 2007年08月31日 21時51分 (#1212683) 日記
        人口云々の問題はおいておくとしても、
        さすがにネットが全ての原因だとはいえないでしょう。
        ただ、これだけネットが普及している中では
        立ち位置がちょっと中途半端かなとは思います。
        ネットも見る、本も買うという人の多くは
        ネットには即時性を求め、書籍には専門性や詳しい解説を求めているように思うのですが、
        正直にいえば、imidasや知恵蔵のような本は今ひとつ痒いところに手が届かないもののように感じます。
        速報には遅すぎますし、詳しい解説を載せるほどには明らかになっていないことも多いですし。

        #てか、imidasってかさばるのよね。
        #それも売れない原因の一つかも。
        親コメント
        • Re:どうなんだろうね (スコア:3, すばらしい洞察)

          by soltiox (25610) on 2007年09月01日 4時31分 (#1212775) 日記
          「中途半端」というのが、私には腑に落ちますね。
          あらゆる事が載っている筈なのに、少し突っ込んだ事は載ってない。
          この分厚い本を見れば何でも分るはずなのに、
          読んでも何も分らないみたいな、歯痒さを感じた覚えがあります。
          親コメント
      • うちらの世代というのは、そもそも、辞典のような費用がかさんで、スペースのとるものを欲しがらない。だって、お金ないし、空間の空きもないし。調べ物に手間隙を費やさなくても、GoogleやWikipediaが使え、本当に専門的な定義がほしいなら、「電子辞書の」広辞苑だってある。もう電子辞書全盛で、紙の辞書なんて使わないですよ。

        というか、本当の若年層ならば、現代用語辞典なんていらない気がする。生活していれば分かるでしょう。だから、売り上げが減ったのはうちらの世代からじゃなくて、もっと上の世代なのでは? 中年のサラリーマンが最近の流行についていくために購入していたとか……ないか。

        #活字離れかぁ。古臭い、間違い交じりの翻訳のお文学作品ばっか薦められても、読まないのは当然だと思いますが。

        --
        All your base are belong to us
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2007年09月01日 8時49分 (#1212794)

          #活字離れかぁ。古臭い、間違い交じりの翻訳のお文学作品ばっか薦められても、読まないのは当然だと思いますが。

          光文社 古典新訳文庫 [kotensinyaku.jp]


          先日NHKの「おはよう日本」で『カラマーゾフの兄弟』の特集をやったのでご存じの方も多いと思いますが、このシリーズは従来の古典翻訳物の古臭いイメージを吹き飛ばす秀作ぞろいですよ。

          親コメント
    • by ymitsu (31883) on 2007年09月01日 0時11分 (#1212733)
      概観を知りたいなら「google」
      辞書的な意味を知りたいなら「goo辞書」
      百科事典的な意味を知りたいなら「wikipedia」
      じゃあ実際に動いてる所が見たいなら「youtube」
      ネット論客による主観的な評価を読みたいなら「はてな」
      一般人による普通の感想が読みたいなら「ライブドアblog検索」

      私がfirefoxの検索バーに登録してるのはこれだけですが、どんな見知らぬ用語が来ても
      これら全てのサイトから右クリック一つで検索できて、5分で物知りになれる時代です。
      常識的に考えて、紙の媒体に勝ち目は無いでしょうね。

      # チチダスといえば、なんか視聴者のオバハンがチチダスの格好をして出てきて
      # チチダスミミと一緒に例の奴をやった光景が当時小学生の自分には鮮烈に
      親コメント
    • ネットの影響も多分にあるでしょうけど、
      「知恵蔵」「イミダス」を流行語辞典として捕らえると、
      世相を反映する共通言語がなくなってきている、という印象はあります。
      また、流行語の盛衰も激しく、年一回の刊行ではとてもカヴァーできなくなっているのではないかと。
      それも休刊の原因の一つではないかと。

      今でも流行語はありますけど、それが伝播する範囲が狭くなってきているというか、
      それぞれのライフスタイルや階層が細分化されてきて、
      世代を超えて、階層を超えて使われる流行語が減ってきている印象を持ちます。

      ただ、そういう印象を持つに至る原因が、
      自分がヲヤジになってしまった為なのかもしれない、とも思う(あまり認めたくないが)。
      親コメント
    • むかし、どれだかを買ったことがあったが結局読まなかった。(ネット利用してない頃)
      ムダだと分かって買わなくなったんで、売れてることが不思議だった。(必要なときに「ある」が重要なんだろう・・必要なくても)
      ネットが存在する現在、必要なときに「ネットがある」わけだから、置いとく必要すらない。(ネットを利用する事がなくても)
      --
      the.ACount
      親コメント
  • 重たいよ! (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年08月31日 21時55分 (#1212688)
    てことで、日刊イミダス(または日刊知恵蔵)。毎日数ページ、日替わりウンチク(に偽装した広告)を掲載。もちろん無料。駅などで配布。

    特製バインダーに綴っていけば、1年で従来版と同じものができちゃいます、とか。
  • by Another Coward (33409) on 2007年09月01日 15時28分 (#1212861) 日記
    読売の記事 [yomiuri.co.jp] より。
    一方、次号が創刊60号となる「現代用語の基礎知識」も12万部と、創刊時の10分の1に落ち込んでいるが、これまで通り発行する予定。
    Infoseek への配信記事は、この読売記事の前半部分だけなんだね。
  • 創刊したばっかりのころ、本屋で現代用語の基礎知識とかイミダスとか知恵蔵を立ち読みして、
    「あ、ここ間違ってる~」と間違い探しをしてたな。

    いつから読まなくなったんだろうなぁ。やっぱり、ネットにつなぎ始めてからかな。
    あの当時はサーチエンジンごとに適不適があったから、あれこれブックマークに登録しておいて、
    レポートのときとかに漁ってたような。

    最近はもっぱらGoogleとWikipediaですねぇ。
    --
    犬が犬であるように、猫でありたい
  • by NOBAX (21937) on 2007年08月31日 20時37分 (#1212653)
    どうしょうもなく時間が余ったときの読み物としては好いものだと思いますよ。
    ネットではそういう時間は過ごせません。

    あの重たいのを家まで持って帰れというビジネスモデルが敗因でしょう。
    お届けサービスとかすればよかったのに。みんながアマゾンを知ってるわけではないからね。
    それと、もっと無駄な知識や薀蓄を詰め込めばよかったのではないかな。
    実用ではない暇つぶしを狙えば生きる道はあったのでは。
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

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