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16258 story

M-Vロケット後継機の開発が承認される 47

ストーリー by yoosee
ミューの次 部門より

KAMUI 曰く

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の科学衛星打ち上げ用固体ロケット M-V の後継機でもある「次期固体ロケット」の設計概要が固まり、文部科学省宇宙開発委員会の承認を得た事をYahoo!ニュース(元記事・時事通信)が報じている。
なお、名称は「イプシロン」が有力との事だが、タレコミ時点では JAXA サイトに公式な発表は無い。

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  • すばらしいネーミング (スコア:4, おもしろおかしい)

    by AnomalousCoward (32957) on 2007年09月08日 1時55分 (#1215970) 日記
    >名称は「イプシロン」が有力
    つまりはJAXAの研究開発計画全体からみれば
    無視できる誤差程度の微小なロケット計画ということですね。
    --
    ごめんなさい。
  • もう少し験を担ぐべき (スコア:4, おもしろおかしい)

    by deleted user (29334) on 2007年09月08日 2時19分 (#1215977) ホームページ 日記
    υ(うpシロン)
    --
    =-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
  • 現状とか (スコア:4, 興味深い)

    by wakatonoo2 (30019) on 2007年09月08日 9時39分 (#1216038) 日記
    開発の背景などは他の人がフォローしてくれるとして、現状などを書いてみます。

    Mロケットが消える日 [planetary.or.jp]
    今年の3月、パリで、かなり日本の事情に通じている、ある著名なロケットエンジニアが言いました──M-Vは最高のペイロード比(衛星重量のロケット全備重量に対する比率)を実現したロケットだ。それを捨て去るとは日本も気前のいい国だね。これからどんな後継機を開発しても、M-Vほど世界に胸を張れる優秀なロケットを完成することはできないだろう。北朝鮮のことがこれほど問題になっている昨今、M-Vを打ち続けるだけで相当な抑止力になると思うがね
    北朝鮮関連で世論を誘導しつつ、国防上問題になることを提示すれば霞ヶ関はすぐ動くんでは?(情報収集衛星の時は速かったし)

    Low Cost Launcher の登場 (宇宙利用拡大時代に向けた普及型ロケットの開発動向) [geocities.com]
    宇宙先進国のLow-Costランチャーは、量産可能なもので、観測ロケットベースのSCOUTは1.2億円(LEO数百キロ)、ロシアは6億円(LEO1.3t)~18億円(LEO2.5t)のものなどが存在する。ロケットが国際化するなかで、日本は優位性を戻す戦略が今後必要であり、その観点で国産ロケット技術を発展させるべきだと考えている。
    LEO2.5tで18億円はかなり対抗するのはきつい感じです
    • Re:現状とか (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2007年09月08日 16時40分 (#1216142)
      >> 北朝鮮のことがこれほど問題になっている昨今、M-Vを打ち続けるだけで相当な抑止力になると思うがね

      > 北朝鮮関連で世論を誘導しつつ、国防上問題になることを提示すれば霞ヶ関はすぐ動くんでは?(情報収集衛星の時は速かったし)

      日本だと、反軍事な人のネガキャンの方が大きそうだなぁ
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      >北朝鮮関連で世論を誘導しつつ、国防上問題になることを提示すれば霞ヶ関はすぐ動くんでは?
      >(情報収集衛星の時は速かったし)

      だとしたら、防衛予算でM-Vを打ち上げるような体制も考えに入れなければならないですね。
      現状は削られる一方の宇宙開発予算のパイの奪いあいですから。
      情報収集衛星のときも他の予算をかなり圧迫して費用を確保したと聞いています。

      #宇宙基本法が通れば、事情は変わる…のか?

      ##ただ、打ち上げ予算を防衛費で取ると、成果を論文にできなくなる………かも。ISAS的には無理か。
      • by Takeshima (20459) on 2007年09月08日 14時47分 (#1216113)
        > だとしたら、防衛予算でM-Vを打ち上げるような体制も考えに入れなければならないですね。

        おそらく #1216043 氏は承知の上でコメントしたと思いますが、誤解を避けるためにフォロー。
        「M-V が抑止力になる」というのは「M-V それ自体が軍事利用できるから」ではありません。
        「それだけの固体燃料ロケット技術を日本が持っているという証明になるから」というだけ。
        雷や台風で簡単に打ち上げ延期になるような宇宙用ロケットで、しかも内之浦でしか打ち上がらない。
        存在自体が抑止力になるとしても、そんなものを防衛予算で打上げるのはあり得ないと憶測。
        (M-V を軍事転用するなら新規にミサイル開発するのと大差ないかと)
        --
        Someday, somehow, gonna make it alright but not right now.
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        オフトピ恐縮ですが、私の研究分野では国際会議に行くと欧米アジア諸国のArmy/Air Force Research Laboratoryの類の機関が盛んに発表しているのですが、日本の防衛関係機関(防衛大学校、TRDI?)が発表しているのを見たことがありません。

        一体研究成果はどうなっているのでしょうか?私の研究分野にたまたま人がいないだけ?(それはそれで問題)

        #すみませんACで。。。まさしく臆病者なので。
        • by kitakitsune (25416) on 2007年09月08日 12時25分 (#1216073) 日記
          それこそどこの分野か分からないと答えようがない、としか。
          TRDIでの研究成果はそれなりにWeb上で公開されたり漏れ聞こえてきたり、
          あるいは年に1回研究発表会(一般参加可)をやったりと、
          知るべき必要がある人には必要なレベルで知ることが出来るようになっているはずです。
          親コメント
          • by Anonymous Coward
            やはり、そういう回答になりますか。ご教示ありがとうございます。
      • by Anonymous Coward
        だとしたら、防衛予算でM-Vを打ち上げるような体制も考えに入れなければならないですね。 現状は削られる一方の宇宙開発予算のパイの奪いあいですから。
        それだけなら別に悩む必要は無いし、海外に対抗する必要も無いと思うが。

        それよりも大切なのは、打ち上げペイロードを持つ側としてどうしたいかではなく、このロケットの開発運用としてどうしたいか、ってトコロがイマイチ未だ見えないってところかと。

  • 旧ISASのロケットはカッパ、ラムダ、ミュー [wikipedia.org]と来たわけですから、次はΝ(ニュー)にするべき [wikipedia.org]じゃないでしょうか? イプシロンだと後退してるような気分になります。

    もしかして、ニューにしたりすると「νロケットは伊達じゃない」とか言いだして、遠地点でもない所でアポジモーターを吹かしたり、大気圏突入を防ぐのに押し返す方向に推したりとか、科学的に間違ったことされそうで験が悪いからとか?
  • 名称 (スコア:3, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2007年09月08日 1時57分 (#1215972)
    仮にも”美しい國”を目指してゐる文部科學省なのであれば、名称もやまとことばにさせるべきであらう。さうせずに漫然と外来語で承認してゐる処を見ると、文部科學省自身が”美しい國”といふモノの実態に無頓着であると考へられやう。
    世の國粋主義者諸君は文部科學省の斯様な背信行為に怒りを持たぬのか。
    • Re:名称 (スコア:5, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2007年09月08日 3時21分 (#1215996)
      >仮にも”美しい國”を目指してゐる文部科學省なのであれば、名称もやまとことばにさせるべきであらう。
      やまとことばも何も、そもそも安倍ちゃんの云う美しい国ってのは、中国語の美国(アメリカ合衆国の事)事で、日本語じゃありませんから。
      憲法改正やら道州制やら健康保障/年金の支給削減やら、美しい国にするってのはアメリカナイズするって話ですから。
      そんな事も解らない様なのに、言葉云々云って貰いたくないですな。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        ソースよろ
      • by Anonymous Coward
        憲法改正がアメリカナイズならヨーロッパ諸国やアジア近隣諸国との違いはどの辺にあるんでしょうか。
      • by Anonymous Coward
        Artane.登場かと思った。さすがに今はACか。
    • Re:名称 (スコア:3, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2007年09月08日 4時22分 (#1216000)
      それならあなたも漢字などという外来の文字を使うのを止めたら如何でしょうか。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        一応、国産の漢字も少量ながら存在するので、そこはきっちり使い分けてもらいましょうよ。
        「全く使わない」より大変だろうがね:p
      • by Anonymous Coward
        そーだよね。やまとことばなんていうなら漢字はだめだよ。
        さらにいえば仮名文字だって漢字がベース(安>あ,以>い,...)なんだから、
        仮名文字も使うべきじゃない。
        • by Anonymous Coward
          そーだよね。ヘルメットは「かぶと」、星間物質は「きり」、宇宙空間が「なぎ」、
          起動エレベータを「あららぎ」と呼ぶのはどうだろう。
          最早現代日本語とは別物だから、トヨアシハラ語って呼ばれちゃうかもしれないけど。

          # かくして「美しい國」を目指して世界から孤立した火山性弧状列島の住人は、
          # 小惑星帯の軌道都市へ移住し、独自の核融合推進船を送り出すのであった。
    • by Anonymous Coward
      「”」の使い方が駄目じゃん。
      「“」「”」で囲まなきゃ美しくねーぞ。
    • by Anonymous Coward
      >仮にも”美しい國”を目指してゐる文部科學省なのであれば、名称もやまとことばにさせるべきであらう。
      >さうせずに漫然と外来語で承認してゐる処を見ると、文部科學省自身が”美しい國”といふモノの実態に無頓着であると考へられやう。
      >世の國粋主義者諸君は文部科學省の斯様な背信行為に怒りを持たぬのか。

      外来文化に汚染された江戸末期~明治初期の醜い似非ヤマト言葉は止めろ!
      万葉の時代のことばこそ本当のやまと言葉なのだぞ.
      • by Dobon (7495) on 2007年09月08日 15時24分 (#1216126) 日記
        >万葉の時代のことばこそ本当のやまと言葉なのだぞ
         それなら、万葉仮名で表記してください。 母音5音じゃなく8音でね。(6音説を支持するなら6音で)

        # アーブ語で表記するのと大差なし?

        # 日本文化が「固まった」時期は平安時代なので、平仮名と片仮名で表記するべきでは?
        # 当時の文化に従うなら、女:平仮名、男:漢文だけど。
        --
        notice : I ignore an anonymous contribution.
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        > 外来文化に汚染された江戸末期~明治初期の醜い似非ヤマト言葉は止めろ!
        > 万葉の時代のことばこそ本当のやまと言葉なのだぞ.

        いえいえ、もっとさかのぼらないと。人類の起源はアフリカですよ。
    • by Anonymous Coward
      なにをもって「美しい」とするかは人それぞれですから。
      外来語を排斥するのが美しいという考えの人もいるかもしれませんが。
  • by pongchang (31613) on 2007年09月08日 6時00分 (#1216008) 日記
    開発自体が、工学研究であり、推進薬よりも誘導制御系機器や自己診断系の電子装置とソフトに重きというか興味が移っているのは理解する。それなら、GX [mext.go.jp]を処分するなりして予算を機動的に捻出してほしい、
    • by Anonymous Coward
      リンク先のプロマネの言葉から感じるのは、果てしないコストダウンの要求に応えるには発想の転換しかない、そのためにはリモートでメンテを、みたいな発想になっているのでは。
      最近は搭載機器そのものよりも制御ソフトの能力に成果が左右される傾向のようですし。
      ロケットの組み立てスケジュールで機器の搭載時期が確定しても、打ち上げぎりぎりまでそれぞれの研究室から担当機器をリモートメンテできれば、人員を射場に張り付けたり、機器のソフト的なトラブルで組み立てスケジュールに影響が出にくくなるだけでも相当の効率アップ、しいてはコストダウンにつながると。

      ただ、固体ロケットのリモートメンテなんて冷戦末期に米ソはミリタリーユースで確立していた技術ですからね。
      コストは度外視だったけれど核弾頭の起爆と誘導を管理するための信頼性が最重要視されていた。

      学術ベースで開発するとなると市販の汎用技術を用いて信頼性と低コストをいかに実現させるかが達成目標となるのでしようか。
  • by Anonymous Coward on 2007年09月08日 21時27分 (#1216251)
    関西ローカルの話で恐縮ですが、一週間後の土曜、はやぶさのサンプル採集にかかわった藤原顕氏が
    科学カフェ京都 [ameblo.jp]の講演(場所:京大)に来られるそうです。

    氏の専門は天体試料採取 [u-tokyo.ac.jp]のようなのでロケット本体にどれほどお詳しいのか不明ですが、
    ひょっとして情報をお持ちかもしれません(思いっきり希望的観測)。
    興味のある方はどうぞ。

    # 参加費も無料だし、関東と違ってこのような宇宙関係の技術者の話が聞ける機会は滅多にないと
    # 思いますので、関西向けのちょっとした情報として挙げてみました。
    • 宇宙研にいはった頃はロケット含め一通りの情報を持ってはったやろけど、
      もう退官されてもうたから最新の状況はどうなんかなぁ……。

      それと、藤原さんは技術者じゃなくて科学者で、
      でもって、はやぶさにはかかわったなんて軽いもんじゃなくて、
      プロジェクトの理学側全体の責任者だったような気がする。
  • by Anonymous Coward on 2007年09月08日 1時40分 (#1215963)
    どうせ承認するなら統合とか廃止とか面倒なこと言わなければいいのに。
    このどさくさでいったいどれだけの時間的・人的無駄が発生したのかと


    #そんな簡単な話じゃないことは分かるけど言いたい気持ちが抑えられなかった。今は反省している。
    #でも次も抑えきれる自信はない
    • by kitakitsune (25416) on 2007年09月08日 2時47分 (#1215986) 日記
      だって2010年まで上げる衛星がない上、その時まで内之浦射場を維持するコストと
      PLANET-CをH2Aに振り替えるコストがほぼ同じ、というのではねえ。
      そもそもM-Vからして純粋に衛星ユーザーの視点から見ればそんなN-IやN-II、
      あるいはH-Iみたいなデルタ派生ロケットで実現できる性能を誇られても……と。
      いつだって理由は「開発人員の育成とノウハウの継承」なのよ。
      親コメント
    • そもそもミューロケットってのは学術系探査機打ち上げに関する要求能力に対して性能不足があったのか?
      ないならそのまま飛ばしてればよかったと思うんだがなぁ。やっぱり利権からみか?
      • by Takeshima (20459) on 2007年09月08日 2時19分 (#1215976)
        低軌道で 1.8 t、深宇宙(月以遠)で 500 kg が M-V の打ち上げ能力。
        深宇宙探査機にはちょっと辛いものがあったのは事実かと。
        (「のぞみ」「はやぶさ」はまさにこの 500 kg ギリギリまでダイエットしてる)

        また宇宙研では「ロケットそのもの」も研究対象。
        そのため宇宙研のロケットは「打上げの度になにがしかの変化がある」「衛星に合わせてカスタマイズする」というものでした。
        つまり割高なところはあった。

        「コストが高くつくから M シリーズ退役の方向で」(JAXA上層部)
        「100億くれればコスト削減の設計・実装できる」(宇宙研)
        「ダメ、 M シリーズはコストが高いから」(JAXA上層部)
        「いや、だから 100 億くれればコスト削減できるんだってば」(宇宙研)
        ……(以下エンドレス)……
        ※参考:「確かに100億円くらいを投じれば、制作費63億円の M-Vロケットは30億円代にまで安くすることは可能です。 [planetary.or.jp]」
        --
        Someday, somehow, gonna make it alright but not right now.
        親コメント
      • 統合はしたかったんだろうけど、反発が大きかったんだろうな。
        会社の部署の統廃合とかみてるとそういう気がするよ
      • 性能不足だったかどうかはわかりません。そもそも打ち上げ機(と予算)におさまり、かつユニークな成果を上げられる分野を選んで衛星を作っていたはずですから。
        逆に言えば「今後何をしたいか」の問題でしょう。
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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson

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