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自作のスプートニクを打ち上げてみませんか? 36

ストーリー by nabeshin
回収するまでが遠足です 部門より

watanabe_aki 曰く、

スプートニク1号が1957年10月5日に打ち上げに成功してから50年が経ちました。かつてスプートニクショックと呼ばれる冷戦を宇宙にまで持ち込んだ旧ソビエトの国家プロジェクトも、現在はキューブサットと呼ばれる大学研究室レベルの予算でもできるようになりました(例:東大のキューブサット)。先日BBCでスプートニクをDIYする記事がありましたのでこちらで紹介したいと思います。 スプートニクは直径61cmのアルミ製の球に四本のアンテナを付けた物であり、送信機、電池、気圧と温度を測る装置、そして冷却器が詰め込まれていました。それを現在身の回りにあるもので代用して作るのが今回の趣旨です。

(つづく...)

気になる材料は以下のとおり:

  • トミー製のベビーモニター(アンテナと送信機)
  • ワイヤレスルーター(アンテナと送信機のバックアップ)
  • 水銀温度計
  • 電池(メイン電源)
  • 風船(気圧の変化を測定するのに利用)
  • 携帯電話の電池(予備電源)
  • サーモスタット(自動温度調節装置)
  • 扇風機(冷却装置)
  • ビスケットの空き缶(人工衛星本体)
  • アルミニウムフォイル(太陽放射から装置を守る)
  • マイクロプロセッサー(装置制御のため)

その気になれば同じ性能を持った人工衛星がマッチ箱程度の大きさに収めることも可能だそうです。BBCは科学専門誌ではなく一般のニュースサイトですから、残念ながら製造方法は詳しく記述されていません。しかしその大雑把な説明によると、

  • 冷却器、気圧系、温度計をマイクロプロセッサーで繋ぐ
  • そのマイクロプロセッサーを送信機に繋ぐ
  • その際使用電力を最小にするべく工夫する
  • パソコンを使い、計測した温度と気圧をどのように地上に送信するかマイクロプロセッサーにプログラムを組み込む
  • 冷却装置が作動する温度を設定し、マイクロプロセッサーにプログラムする
  • メイン電源と予備電源を装置に組み込む
  • アルミニウムフォイルで包む
  • 空気漏れの無いようにしっかりと収納する
  • 熱を反射するような色で塗装

となっています(ここは想像力と/.Jに於ける知識でカバーしてください)。大雑把な説明には訳があり、BBCではこの人工衛星を作ってくれる人を現在募集中とのことです。応募で選ばれた方はBBCが取材してくれるそうですが、ロケット発射に関する手続きも完成度によっては考えてもよいと同記事ではほのめかしています。申し込みは同記事の下のフォームから。日本からの挑戦者求む!

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人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家

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