国立天文台、ベクトル+スカラ複合型スーパーコンピュータシステムを導入 19
ストーリー by Acanthopanax
高速計算 部門より
高速計算 部門より
muon 曰く、
日本電気とクレイ・ジャパンが、国立天文台から、NEC製ベクトル型スーパーコンピュータ 「SX-9」とクレイ社製のスカラ型スーパーコンピュータ「Cray XT4」で構成されるスーパーコンピュータシステムを受注しました(日本電気のプレスリリース、ITmedia記事)。AMD Opteronプロセッサを740基搭載した「XT4」の国内初受注での成果も気になりますが、地球シミュレータの次期採用モデルに影響するかも気になるところです。
Opteronプロセッサを740CPU? (スコア:3, 参考になる)
ITmedia記事 [itmedia.co.jp]から原文のまま引用。
システムは、SX-9を2ノード(20CPU、最大ベクトル性能2.0TFLOPS)と、クアッドコアOpteronを740CPU搭載したXT4(最大26TFLOPS)で構成。クアッドコアOpteronを搭載した大型スーパーコンピュータは国内初の受注という。
ちなみにPC Watch [impress.co.jp]では"クアッドコアOpteronを740基搭載"との記述でした。
編集者様、わかりやすい言葉への修正をお願いします。
個人的には、SXのPeak 2.0TFLOPSとXT4のPeak 26TFLOPSでバランスがとれてるのかというところが疑問。
効率まで考えればバランスが取れているのか、ほとんどのジョブがXT4で十分な効率が出るのか。
Re:Opteronプロセッサを740CPU? (スコア:4, 参考になる)
効率云々というよりも、金額でしょうか。
x86クラスタが流行るようになって、x86系CPUを用いた大規模計算機は(規模に比して)馬鹿みたいな
低価格で納入できます。同じくらい大規模なものをベクトル機なり新規開発の何かでやろうとすると
とんでもない金額になりがちですので、コスト制約条件下での最適性能を求めると多くの場合でx86
系などのスパコンになることが多くなります。
例え効率が悪かろうとも、安価なことを生かした物量で総合的には速くなる、というやつですね。
少なくともしばらくはこの流れは止まらないんじゃないでしょうか。
大規模計算に関しては、計算能力が必要->安くて大規模なx86系が増加->プログラミングのノウハウ等
の蓄積->ますますx86系への集約->他のアーキテクチャの高コスト化 という感じで回っていきそうな
気がします。遠い先はわかりませんが。
(今までの、ベクトル機で速いからベクトル機を買う、というものから、この規模だとスカラクラスタ機
しか買えないからいかにしてスカラクラスタ機で速くするか、という方向への転換です)
Re:Opteronプロセッサを740CPU? (スコア:0)
今までも量産→コスト低下→利益大→開発規模大→性能向上→量産
のサイクルで組み込み系以外で、RISCとか他のアーキテクチャを
追い出してきたしね(時には自社後発のIA64でさえ)。
hpcがx86独占になる日も近いのか?
Re:Opteronプロセッサを740CPU? (スコア:4, 参考になる)
>効率まで考えればバランスが取れているのか、ほとんどのジョブがXT4で十分な効率が出るのか。
スカラー型だと実効がガタ落ちのアプリケーションもあるので(理論値の数%とか)、あえてベクトルを併せて導入するのは、流体などのスカラーがもっとも苦手とする計算を効率良くこなすためかも。場合によって実効ベースで逆転も十分ありえる。
Re:Opteronプロセッサを740CPU? (スコア:1)
プレスリリースには、2つのシステムの間で、MPIのような仕組みでひとつのジョブを両方で分担するとか、片方からもう片方へジョブを投げるというような、ソフトウエア的の統合の方法が書かれていません。
これでは、天文台の中のスカラー使いたい人とベクトル使いたい人の意見がまとまらず両方買ったみたいな、ネットワークからは二台のホストが見え、辛うじてホームディレクトリがNFSで共用されているくらいのシステムに見えてしまいます。
天文分野には相当な達人の方もお見えになって、ソルバを抽象的なライブラリにして、機種構成によらずパフォーマンスの高い並列計算ができるように考えている人もいると思うんですが。
Re:Opteronプロセッサを740CPU? (スコア:1)
ということで、s/740CPU/740基/と修正しました。
まだあったんだ (スコア:2, 興味深い)
-- gonta --
"May Macintosh be with you"
時の流れって (スコア:2, すばらしい洞察)
ついこの前
地球シミュレータがスパコンの首位に立った。
んでベクター型が見直された。
なんてニュース見たばっかりと思ってたのにもう世代交代なんですか・・・^^;
Re:時の流れって (スコア:1, 参考になる)
ぶっちぎりで先頭を走ったものだから、他が躍起になって開発した結果が今。
そう考えれば世代交代が早いのは悪いことではない。
#やはり競争あっての進化だよね。
#やる気になれば進化の速度なんて幾らでも早くなる。(限度はあるけどさ)
買わないでも (スコア:0)
Re:買わないでも (スコア:3, すばらしい洞察)
Wikipedia [wikipedia.org]によると年間7億円弱かぁ。
このコメント [srad.jp]が事実なら、1年の電気代だけで口径の2m望遠鏡が新たに作れてしまう額なんですね。
Re:金額 (スコア:2, 興味深い)
上に示されたWebページに、SX-9とCray XT4のレンタル費配分の推定価格が書かれてますね。
このWebページ [nao.ac.jp]の下の方のように、たぶん富士通VPP5000システムからのリプレースと推測されますが、ベクトル機用にガチガチにチューニングされたユーザ・プログラムを、大規模並列のスカラ機システムに移植して性能を叩き出すのは至難の業と思われます。
仮に、SX-9のレンタル費が2億円だとすると、5年=60ヶ月で割れば1ヶ月あたり333万円で、移植費用を考えれば安いのではないか?、と。
# Cray XT4を同様に計算すると1ヶ月あたり1666万円ですが、それが安いかどうかは個人的に判断がつきかねます。:-)
Re:金額 (スコア:0, 荒らし)
>自分が正しいと断言、君の意見は間違ってると断言 by TRON
>#これも、内容に関係なく荒らし(-1)してねモデレータさん
こう書いた時点で、既に内容が荒らしな気がする
openDoe-Ming Ver.0.72.9beta
複合=複雑? (スコア:1)
今回の話にはあてはまらないのじゃないかな。
一台のスーパーコンピュータの中であれこれ苦心惨憺して両方を取り入れたのではなく、二種類のスーパーコンピュータを組み合わせたシステムなのでしょう?
疎結合でふたつの機能が結びつくなら、単に2台ならべて置くのと複雑さでは変わりない・・・気がする。よくわからんけど。
# Offtopicに無用なつっこみだけどoddmake
/.configure;oddmake;oddmake install