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ReadMe!が事実上の更新終了 105

ストーリー by mhatta
実は私は全盛期を知らないんだよな 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

テキストサイトをランク付けして紹介するサービスを提供していたReadMe! JAPANが事実上の更新終了宣言をした。
「テキストサイト」という言葉自体が既に死語となっている昨今だが、単にサイトにアイコンを置くだけでアクセス数を集計・ランク付けしてくれるReadMe!はかつては非常に人気があり、全盛期には侍魂バーチャルネットワークアイドル・ちゆ12歳といった綺羅星のような人気テキストサイトを紹介していた。また、ReadMe!に新規登録されたサイトを批評していくという人物が現れたりするということもあった。テキストサイトについていくつか本が書かれるなど、一種の文化圏を形成していたように思う。このあたりの事情については書籍「教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書」に詳しい。
テキストサイトはブログに、ランキングもはてなブックマークなどにすっかり移行した今、ReadMe!の役割はずいぶん前から小さくなっていた。最近は管理もあまりされていなかったようだ。しかし、それでも当時の隆盛を知る人間にとってこのニュースは悲しいものがある。ReadMe!抜きでは日本における個人サイト草創期は語れないだろう。ちなみに、同様のサービスを行っていた日記才人(日記猿人)も今年7月にサービスを停止・閉鎖している。

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  • 無知の知(-1 オフトピ) (スコア:5, すばらしい洞察)

    by sacoz (26507) <{nolica.sacoz} {at} {gmail.com}> on 2007年11月23日 14時19分 (#1254528)
    「俺に分からないから他の人にも分からないはずで、だからこのタレコミは駄目だ」って人が多いですね、最近。

    # どこもかしこも 2ch と大差ない状態になるのはどうなんでしょ
    • by Anonymous Coward on 2007年11月23日 14時56分 (#1254546)
      すべての人間を平均化すると2ちゃんねるになるのですよ。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年11月23日 17時40分 (#1254587)
      2chは板で区切られている分、そういう傾向は少ない気がする。
      「医者・病院」板でちゆ12歳とかいっても「はぁ?」って反応が返ってくるだろうけど 「Netwatch」板なら知らない方がDQNあつかい、みたいな。
      親コメント
    • by foobar2006 (30156) on 2007年11月23日 21時04分 (#1254646) 日記
      最初の濃さや仲間意識が失われていくのでしょうな。どこでも。
      そうしてコアユーザーの離反を招いて魅力が失われ過疎化していく。

      「この人はこういう発言をするからこの人なの」というIDコメントを
      ACどもが叩いてる様は、すでに2chと変わりない。

      「ハイテクオタクのためのニュースと雑談のためのサイト」なんだから
      ちょっと常識外れてたり、舌足らずだったり、原理主義者なのは当然のことなんだが。

      ログイン状態でないとAC投稿できず、月間回数制限付き。
      AC投稿へのモデレーションによる回数増減機能あり。
      などの仕組みを入れてもいいと思う。
      それで困るほどに中の人の発言やリークがあるとも思えない。
      親コメント
    • オフトピ続き

      ># どこもかしこも 2ch と大差ない状態になるのはどうなんでしょ

       名無しと名有りとは同じ場には住めないのだよ。

       名無しのコミュニティと、名有りのコミュニティには、それぞれ良い点も悪い点もある。でも、混ぜると、いい点は相反する要素なので無くなり、一方、悪い点は加算されてしまう。
       そんなふうに思います。
      親コメント
  • あの「面白かったら押してください」もどうかと思うんだ。

    --
    LIVE-GON(リベゴン)
  • by astime (34454) on 2007年11月23日 15時37分 (#1254554)
    ReadMe!や日記猿人、さらにそれらができる前の日記Linksを見てきた身としては、少々寂しくもあり、しかしこうやって次々と生まれては消えてくサービスを見ると、これがネットなのだなあと強く感じます。
    いずれもサービス提供とともに、そこに集う人々が一種のコミュニティを形成していたのですが、これだけブログなどで日記ぽいものを書く人が増えると、そのコミュニティを形成することも難しくなってきた現状があるのかも知れません。

    今よりももっともっと、日記を公開する人が少なかった、古き良き時代を懐かしむ私は、単なる一人のオッサンに過ぎません。
    あの頃参加してたみんなは元気なのかなあ。
    • by ymitsu (31883) on 2007年11月23日 16時03分 (#1254560)
      ニフティフォーラムから流れてきたような古強者は別として、当時Readme!に参加してた
      ほとんどの参加者は理系の学生だったから、大学卒業と同時に更新がなくなったり、
      サイトが消えちゃったりして、さびしく思いましたね。

      でも、きっと就職して、リアル世界ですぐ隣で働いてたりしますよ。
      私が当時Readme!で見つけてよく読んでたサイトの人が、ギョーカイに就職して
      今では「はてなキーワード」に項目が出来るほど名の知れた存在になっているのを
      最近知って、驚きました。
      親コメント
    • by xan (25964) on 2007年11月24日 3時43分 (#1254793) 日記
      そういや1996年頃には色んな人の日記をリンクしてたサイトがあったような気がしますね。個人持ちだと管理が大変とかいう理由で止めたらしいですけど。

      当時は何でもランキングで暇つぶししてたなぁ。

      >今よりももっともっと、日記を公開する人が少なかった、古き良き時代を懐かしむ私は、単なる一人のオッサンに過ぎません。

      確かに日記を公開する人は少なかったですが、逆に公開までしてる人の日記は結構読み応えがあったような気が。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2007年11月23日 16時05分 (#1254561)
    老舗サイト「ReadMe!」事実上の更新終了
    11/19 14:42
    http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/it/internet/104390 [iza.ne.jp]
  • 僕自身、ReadMe!登録サイトをそれほど熱心に追っていたわけではないので、テキストサイト界隈について、内側からの見方を提供できる自信はありません。
    しかし、何の興味も持っていなかった人、当時のネットを知らない人と比べれば、「外から見たテキストサイト界」に対する一定の見解を述べることはできるでしょう。
    それについて少し。

    僕がテキストサイトというものを意識し始めたのは、1998年から1999年にかけてだったと思います。
    ネット上の情報の中に、系統性を重視したものと、志向性を重視したものがあると気付いたのがきっかけでした。
    前者は、データベースなどに代表される、整理された知識の提供を目的としたもの。
    後者は、とにかく怖がらせる、笑わせる、不思議に思わせるなど、情報の受け手側の反応を期待したもの。

    過去ログが日付順で無造作に積まれ、その中で雑多な事柄について訥々と語っているだけのような「テキストサイト」なるものは、後者の中に発見されました。
    それは、初心者にHTMLを教えてくれるサイトのようや優しさや、上級者向けのプログラミング技術指南のような厳しさとはかけ離れた、ある種の極北であったように、今なら思えます。
    つまり、ただの便利な百科事典でしかなかったWWWに、別の可能性を提示した初期の1ケースだと。

    今でこそネットは人々の生活に深く浸透しましたが、このような浸透の仕方が、かつて想像されたことがあったでしょうか。
    写真が送れる、銀行の残高を確認できる、行政手続が行える、ゲームや読み物を楽しめる、それは、予測された未来です。
    しかし、誰かの昨日の晩御飯の不味さや、新作映画を罵倒する感想や、恋人の死を嘆く悲痛な声が、こんなにもネットを席巻すること、
    人が生み出したノイズの奔流が他の全てを合わせたよりも多く観測されることを、誰が予測したでしょう?

    そのノイズの始まりは、ブログと呼ばれる前のWeb日記のどこかにあったのかもしれませんし、それ以前、ネットが生まれた瞬間からあったのかもしれません。
    しかし、そのノイズを拾い上げ増幅するための装置という、一定の役割を果たした存在として、テキストサイトを挙げることは、それほど不遜なことではないと思います。
    つまり、人類の集合知たる百科事典と、それに付随するいくらかのノイズ、という図式を、無視できないレベルで侵した初期の一例である、と。

    以上の見解は、主として当時の僕の言語能力上の制約により、日本語で記述されたWWWから受けた印象のみを拠り所にしているものです。
    日本の外でどうだったかは知りませんし、そこから影響を受けた日本人の存在も無視しています。
    僕の視点が非常に偏ったものであることは、ここであえて記述するまでもなく自明です。

    それでも最後に、これを書かずにはいられません。
    テキストサイトと呼ばれたウェブサイトの集合体は、おそらく僕たちの誰もが予測し得なかった未来からきて、
    日本のネット文化の礎の一部として、過去に去っていったのではないか。
    それを目にした人は決して多くなく、記憶に留めた人はさらに少ない、いくらかの変わり者たちの催した小さな宴が、ネットをこのざまにしたのではないか。

    大量のブログ記事に埋もれた目当ての情報を探すのに、多少の労力を支払わされるとき、僕はそれを想い笑ってしまうのです。
    昔はそれを読むのに時間をとられ、今はそこから生まれたノイズを取り払うのに時間をとられ、本当にテキストサイトという奴らは、素晴らしく素敵に邪魔なところを選んで存在してくれたのだな、と。

    その存在の一端を担ったReadMe!の一区切りに、敬意と、あとは幾らかの負の感情を捧げます。
    ほらまた、こんな無駄な長文に時間をとられちゃったじゃないか。
  • by Anonymous Coward on 2007年11月23日 12時09分 (#1254480)
    ReadMe!といえば“ChangeLog [changelog.net]”の再開マダー?

    あとは、“Copyright”というサイトがあればいいのかな(謎)。
  • by Anonymous Coward on 2007年11月23日 13時29分 (#1254508)
    教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書
    http://www.amazon.co.jp/dp/4798106577 [amazon.co.jp]
  • かつて自分のWebサイトをReadMe!に登録してた人は挙手!



    # あの頃はTripodだったなぁ……
    --
    まぐろたべたい
  • by nique (17169) on 2007年11月26日 12時47分 (#1255659) 日記
    「裏ニュース」がダントツだったあの頃(1998年頃?)が懐かしいですね。
    1日あたり60000ページビューくらいだったかな?
    こういう数字をだれでも参照したり比較したり出来たという点で、非常にありがたかったですね。

    テキストサイトという言葉もなつかしいです。素人が自分の価値観で記事を書くというwebページスタイルは、日本語圏ではここから始まったんじゃないでしょうか。ウケるネタの選び方、いじり方はこのころの試行錯誤とその結果としてのランキングによって培われてきたように思えます。
    また匿名掲示板でたたかれる、炎上する、などの事件の発生や、それをウォッチしてまとめる、評論するなどのスタイルも、その頃から一般化してきたように思います。
    あとセキララ太陽・・・じゃなくて女性が赤裸々に自分の価値観を表明するっていうのも、当時ずいぶんと斬新だった気がします。

    個々の件あるいはサイトでそれが是か非かについてはいろいろあるかと思いますが、ReadMeJがインターネット文化の発展過程で一翼を担ったのは間違いないんじゃないでしょうか。
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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー

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