ITが引き起こした災厄トップ10 185
ストーリー by mhatta
やっちまっただ 部門より
やっちまっただ 部門より
思い出すと痛いのでAC 曰く、
なぜか10位が無かったので足しました(mhatta Mon, 26 Nov 2007 09:13:28 +0900)英ZDNet.co.ukにThe top 10 IT disasters of all time(IT災害史上トップ10)という記事が掲載されている。制御プログラムのバグやハードウェアの問題などITの不具合のせいで実際にシャレにならない大損害を被った歴史上の事例を集めたものだが、こう並べられると壮観だ。最近も英国歳入関税庁が2500万人分もの個人情報を今どきCD-Rで運んで紛失したことが判明して話題になったが、ITが社会のインフラにしっかり組み込まれた以上、今後はもっとすごいことが起こるかもしれない。トップ10の内訳は、
いくつかはイギリス国内の事例だが、/.Jの皆さんも、今まで関わったプロジェクト等でバグが引き起こした惨事を目にしたことはありますか?
- 第3次世界大戦を引き起こす寸前まで行ったソ連の警報システムのバグ(1983年)
- たった1行のコード追加が引き起こしたAT&Tのネットワーク全面停止(1990年)
- 「64ビットの数字を16ビット空間に入れた」せいで起こったアリアン5ロケットの爆発(1996年)
- ソフトウェアの非互換性が一因となったエアバスA380の出荷遅れ(2006年)
- 制御プログラムにおけるメートルとマイルの違いで引き起こされた火星調査機Mars Climate Observerの火星面墜落(1998年)
- 制度変更と支払計算プログラムの食い違いで起きた英児童支援局の過払い過小払い問題(2004年)
- 2000年問題(1999/2000年)
- 不良バッテリによるDellのラップトップ爆発(2006年)
- きちんとテストやスタッフ教育をしないまま導入した新システムのせいでホリデーシーズンなのに英パスポート発行停止(1999年)
- 1枚のネットワークカードの不具合のせいでロサンジェルス空港が8時間機能せず(2007年)
ワイアード版、「史上最悪のソフトウェアバグ」ワースト10 (スコア:5, 参考になる)
日経の、「動かないコンピュータシリーズ」 [google.co.jp]もいいネタがそろってそう。
日本版災厄トップといえば (スコア:3, 興味深い)
さすがに10個も思いつかないが、Winny絡みの情報漏洩が多いのも日本的かも。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:日本版災厄トップといえば (スコア:2, 興味深い)
http://srad.jp/articles/03/03/01/0752218.shtml [srad.jp]
航空管制ダウンの原因はNECのバグ放置
http://srad.jp/articles/03/03/12/132243.shtml [srad.jp]
このあたりもお奨め。
Re:日本版災厄トップといえば (スコア:3, 興味深い)
東京証券取引所 システム・トラブル
http://itpro.nikkeibp.co.jp/99/tousyou/index.html [nikkeibp.co.jp]
#IDでいいや
Re:日本版災厄トップといえば (スコア:3, 参考になる)
東証、注文殺到で売買の全面停止 [srad.jp]
というストーリーが思い出されました。ええと引き金をひいたのはライブドアでしたっけ。まさに IT が引き起こした災厄(違
東証がシステム増強、ライブドアショック前の運営状態に復帰 [srad.jp]で、ほぼ四ヶ月続いたんですねー。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
マジ加害交差点 (スコア:5, おもしろおかしい)
新人の頃、納入したソースのコメントにつまらないギャグを書き、
しかもそれが一度受理されちゃったあとリジェクトされたので、修正するために、
腕がつる(これが惨事)ほどハンコを押させてしまったK主任、本当にすいません!
あれから二十年、納入物には、いっさい余計なことは書いてません。
お叱りを身にしみて反省しております。
Re:マジ加害交差点 (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:マジ加害交差点 (スコア:2, すばらしい洞察)
1位はテトリスに費やされた人類の時間 (スコア:5, おもしろおかしい)
Re:1位はテトリスに費やされた人類の時間 (スコア:3, おもしろおかしい)
ことばあそび (スコア:5, おもしろおかしい)
Re:ことばあそび (スコア:3, 参考になる)
> 5619(外税)->5899(内税)
> 5620(外税)->5901(内税)
消費税の1円未満は切り捨てても切り上げてもどちらでもかまいません。 [taxinfo.jp]
5619円の5%は280.95円ですが、消費税を280円取るのか281円取るのかは店次第。
税抜571円の本とかを買うことがよくありますが、税込みで599円の店もあれば、600円の店もありますね…
第3次大戦 (スコア:5, 興味深い)
http://news.zdnet.co.uk/security/0,1000000189,39290979,00.htm [zdnet.co.uk]
5発の弾道ミサイルがアメリカから発射されたと早期警戒システムが警報。
しかし中佐は「おかしくね?」と最初から思った。
アメリカが本気で仕掛けてくるならたった5発のはずないしそもそも早期警戒システムを信用してなかった(オイオイ)。
上司に「嘘だす」と報告して一件落着。
調査すると衛星が雲の太陽の反射を見間違えたんだとさ。めでたしめでたし。
The Man Who Saved the World by Doing ... Nothing (スコア:2, 興味深い)
WIRED: Sept. 26, 1983: The Man Who Saved the World by Doing ... Nothing [wired.com] ですね。
それだけだとアレなのでつけ加えると,当時の二国間はかなり緊迫してて,
ソ連の戦闘機が大韓航空機を撃ち落して三週間後,ちょうど NATO が挑発的な軍事演習を始めた所だったらしいです。
The Man Who Saved the World [worldcitizens.org]
Finally Recognized にさらに詳しいことが書かれてます。
私の場合 (スコア:4, すばらしい洞察)
Re:私の場合 (スコア:2, すばらしい洞察)
1. 仕事がなくなった
日本国内版をやったらどんなランキングに? (スコア:3, 興味深い)
・今年の首都圏の改札口事件(スイカ、パスモ)
・NTT東日本広域にわたるフレッツ網ダウン。
あたりはどこにランクインさせればいいかな?
Re:日本国内版をやったらどんなランキングに? (スコア:2, おもしろおかしい)
オレ的ランキング (スコア:3, おもしろおかしい)
・はねかえりメガンテ+放ったキャラで2回死亡のバグ
・ファミコンの性能で8人パーティにAIやらせた。
・クリフトザラキ
・カジノコイン 約80万枚を4Gで買えてしまう。
・・・いや週末DQ4届いて、頭ん中それでいっぱいなんです。すいません。
-- gonta --
"May Macintosh be with you"
1983年11月2日~11日 エイブルアーチャー作戦(暗号名) (スコア:3, 興味深い)
一因を表していますが、全体では違うと思います。
元ネタも見ましたが、おそらくこのNATO大演習に寄って引き起こされた部分を誤解しています
警報自体は正しく作動したと考えます、元ネタの一節。
「米国が本当に攻撃しているならば、彼らが5つ以上のミサイルを発射するだろう」(演習だったから少数)
元々、この危機は以下のような経緯を通り未然に防げましたが、
この当直士官の判断は、クレムリン首脳部を大いに悩ました一因にもなりました。
(ソ連戦略ロケット軍、防空軍警戒当直士官の判断が間違っていた訳ではないので一応)
1983年11月上旬、クレムリンは、NATO及び米軍が核戦争を仕掛けてくると言う情報を察知
(ここが、示されたミサイル警報でしょうね、でもバグじゃないんです)
攻撃を受ける前に、反撃(ファーストストライク)を行うべきか迷いに迷った。
しかし、西ヨーロッパに作戦展開(実際は演習)しつつあったNATO軍だけの動きでは判断しかね、
裏を取るために、西側に潜入させているKGB諜報員や準諜報協力者に以下の命令を発しました。
1「NATO関係各国の、首相・大統領官邸、国防省、外務省、諜報機関、米国大使館の、照明が夜も付いているかどうか確認せよ」
(実際は、諜報活動の定期報告と変わらず、各関係省庁ビル等は、通常時と同じ数の照明しかついていなかった)
(現在でも、ホワイトハウスは夜になれば「フタを閉める」という作業で必要以外の照明を消します」)
2「コール首相、レーガン大統領、ミッテラン大統領、サッチャー首相」の位置を把握せよ」
(実際→全てKGBが持っていた予定通り行動しており、位置も把握出来た)
以上の裏を取った、クレムリン指導部は「NATOの演習と言うことが分り警報を解除します」
そもそも、この事件は、1983年11月2~11日の間、NATO加盟国が西ヨーロッパ平原、北大西洋を舞台に、
全面核戦争を想定し行われた、作戦(演習)暗号名「エイブルアーチャー」つう、
軍事演習を無通告(通告していたはずだという説もあり)で行い、
ソ連、クレムリン首脳部が、これを「実戦(先制攻撃)と勘違いした」為に起こりました。
この時期は、アンドロポフ書記長が病弱で、クレムリン指導部が、
NATOの動きに、かなり神経質になっていた時期でもあります。
ですので、ソ連警戒システムは、NATOの全面核戦争下(戦略的には必勝戦略といいます・
全面核戦争を戦い抜き勝つ)の前提で発射された、
NATO軍加盟国の、とある某演習ミサイルを、正しくキャッチしていた訳です。
ソ連のSEやPGの肩を持つ訳ではありませんが、コンピュータシステムの中にある
不具合を持ったプログラムによって招来されたバグではありません。
むしろ、警報システムが正しく標的の数を捕捉確認し、
現場指揮官が「想定していた数より少ないぞ、おかしい」と判断できた以上
これは、システムと管理者の連携が上手くいった事例であり、
元ネタの記者の判断ミスかと思われます。
#参考1 ゴルバチョフ回想録上下巻(アンドロポフ関係)
#この事件については、ゴルバチョフは触れていない
#参考2 戦争・戦略・情報・パズル KOKUMA BOOKS 柳内伸作著(何を確認したか関係)
#参考3 他蔵書
#日本の場合はどうなんだろうなぁ。
2000年問題が以外に低い (スコア:2, 興味深い)
意外に被害少なかったんですかね。
Re:2000年問題が以外(←意外だと思うぞよ)に低い (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:2000年問題が以外に低い (スコア:3, 参考になる)
そうだと思います。
(時間・人数的な制約はあったものの)できる限りの検証を事前にできれば、問題は最小限にできるという例でしょう。
世界的な規模で、検証にあれだけのパワーを割いたということは、他に例がないんじゃないでしょうか。
# 私も当日は会社にて待機。
Re:2000年問題が以外に低い (スコア:4, すばらしい洞察)
Re:2000年問題が以外に低い (スコア:3, すばらしい洞察)
2038年はタダの平年にしか見えないので理解を得にくいということはあるかもしれない。
Re:2000年問題が以外に低い (スコア:3, 興味深い)
「(仕事で)こんな対策したよ、しなかったらこんな弊害が起きてたかもしれないよ」
というのがあれば差し支えない範囲で教えていただきたいのですが。
ちなみに私は1999年当時、iDC内のルーターファームアップ、サーバーパッチ当てなどしてました。これを怠っていたら某大手通販サイトが落ちてたかも。
Re:2000年問題が以外に低い (スコア:5, 興味深い)
Re:2000年問題が以外に低い (スコア:5, 興味深い)
某役所で、特定の年齢の人からお金を徴収する請求書を発行したところ、年齢抽出処理が2000年問題で…しかし、その場では誰も気が付かず…
結局、発送直前に抜き取り点検していたベテラン職員の経験値によって救われた。
災害を起こすもの人だが、最後の砦も人なのだと気が付いた、ひと夏の苦い思い出。
# あの時、上司から来た「オフレコで処理を!」というメールは今でも持ってますぜ。フフフフフ。
Re:2000年問題が以外に低い (スコア:5, 興味深い)
その基板で走らせていたソフトではRTCを使っていなかったんですが、
ハードの設計仕様上、条件でRTCが割り込みを発生させることができ、
RTC内部処理が見事に年号2桁だったんですよね。
00リセットされたときに何が起きるのかはもう忘れてしまいましたが、
面倒だったので実験はせずに、取っちゃいました。
#ハード起因のトラブルの方が、何かと手間ですし・・・
Re:2000年問題が以外に低い (スコア:5, 興味深い)
単に気が付かずにバグを出したのではなく、「事前に2001年9月9日問題について知っていたのに、その対策を怠った」というが、ちょっとショックでしたね。
その時得た教訓は「自分はそんな失敗をするはずがない」などと「自分を過信するな」ことでしょうか。
Re:2000年問題が以外に低い (スコア:2)
Re:2000年問題が以外に低い (スコア:2, 興味深い)
1999年8月22日に発生したやつ。
Re:2000年問題が以外に低い (スコア:2)
迅速な事後対応できればほとんどの問題を騒ぎにしない国→起きるのが確実な所だけ対策
それだけの違いではないかな
Re:2000年問題が以外に低い (スコア:2, 興味深い)
イタリアに在住しています。私の印象ではイタリアでは、
- 電車が1時間おくれることは良くあること(だからイタリアで駅についたときは電光掲示盤のRIT表示を必ず確認しましょう)
- 役所や郵便局で行列2時間は良くあること(私の一年有効の滞在許可証は申請から半年たっても発行されてません。役所ぐだぐだ)
- 郵便物が紛失することは良くあること(私の場合、紛失はないが日本から送った小包が税関で1ヶ月ほっとかれたりしたことはある)
- 年に何度かストライキでバスや電車が止まることは良くあること(なんだかお祭り感覚でショーペロやってるみたい)
のような国なので、
起きるのが確実な所でもあえて確認する人はいない → 問題が起こるのだが迅速な対応をする人はいない → 問題が起こってみんな困っているのだが、いつものことだと思っているので、いちいち苦情の電話をかけたりする人はいない(どうせグリーンナンバーに掛けたってつながらないし)
です。概してイタリア人はイタリアの長い人生のなかで耐えるということに慣れ過ぎています。だから問題があっても問題にならないのです。
こんな状態でミッションクリティカルな原子炉はまずいでしょうが、イタリアは政策として原子炉は持っていないので安心です。でも、電気が足らなくなったので多量の電気を原子力大国のフランスから買っています。おかげで電気代がむちゃくちゃ高いです。
「トップ10」の記事なのに: (スコア:2, おもしろおかしい)
体に染みついてるんですよ (スコア:5, おもしろおかしい)
9を書いたら安心してしまったんでしょう
Re:「トップ10」の記事なのに: (スコア:4, おもしろおかしい)
Re:「トップ10」の記事なのに: (スコア:2, おもしろおかしい)
と見間違えたじゃないか
--- show mpls ldp neighbor
9位は (スコア:2, すばらしい洞察)
どっから見たって (スコア:5, おもしろおかしい)
Re:9位は (スコア:2, すばらしい洞察)
>#操作ミスやバグにまつわるものをIT災害と呼ぶのは如何な物か?
ヒント1:インフラとしての交通・自動車災害
ヒント2:タレコミ文(社会インフラとしてのIT)
ヒント3:人災=人為的な災害 [alc.co.jp]
ヒント4:人為的とは積極的・意識的に関与する事を指す
ここでは、意図して起こした訳で無い、インフラとしてのITを舞台とした事故が、
社会に影響を与えた事象をIT災害と定義してるリストだと推測できます。
日本だと、ジェイコム株の誤発注事故などが挙げられるでしょうか。
つまり、「原因と場所のスコープの違い」があるわけです。
IT災害でない人災だ!とか言い換えたがるのは、業界の名誉を気にしてるのでしょうか?
そうなら、誰も犯人探しをしてる訳でもない話に神経質に反応してたらハゲますよ(笑)
非電子化IT (スコア:2, すばらしい洞察)
地味に多いはずなものは (スコア:2, すばらしい洞察)
普及度合による累計や個人的被害度から言うとけっこう厳しいんじゃないかなとも思います。
# 車内は電波が届かなくてもいいんだけどな
# 車載中継兼車載ハンズフリー機兼ハザード連携とかがあれば...ね
難しいだろうけどもこういったのも対象に入れてほしかった。
# 他あればドゾー
M-FalconSky (暑いか寒い)
Re:なぁにロケットが一発無駄になっただけだよ (スコア:3, 参考になる)
それは最初からただの伝説で、
実際にはロケット打ち上げ前に見つかっていたらしい。
Re:なぁにロケットが一発無駄になっただけだよ (スコア:2, 参考になる)
こういうバグに関する伝説はいろいろあって面白いですが、多分に誇張や嘘も含まれていると思っています。
悪魔のハイフン (スコア:2, 参考になる)
Re:8位は違うだろ (スコア:5, おもしろおかしい)
史上最大の情報関連の災厄だろうな。
Re:8位は違うだろ (スコア:2, すばらしい洞察)
異なる預言者によって全く別の実装がなされて争いの火種となった
あれとかあれとかあれは、全世界にとって最悪にして根幹的な災厄だな。
#その後、フォークもガンガンするし・・・
Re:Windows (スコア:2, すばらしい洞察)
マウス必須になるなんて想像もつかなかった。
むしろパソコン必須になるなんて以下同文。
Re:あれがない (スコア:2, 参考になる)
全然ふさわしくない。
悪意を持って引き起こされた「犯罪・事件」まで、「IT災害」としていないから外されている。
ここで取り上げられているのは、人災の性格はあっても故意でない「事故」なんだよ。
原文を読めば「mismanagement of technology」とあるように、
管理プロセスが引き起こした問題に視点を絞っている事が解る。
#攻撃に備える堅牢性が、運用要件にならないという事じゃない。
#念のため。