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理研、アレルギー反応制御分子を発見 31

ストーリー by nabeshin
脱ステ成功してからアレルギーがあまりない 部門より

hide.jikyll 曰く、

理化学研究所のプレスリリースより、理研の免疫・アレルギー科学総合研究センターがこのほど、細胞外からカルシウムを流入させるタンパク質「STIM1」がアレルギー反応を制御していることを発見したそうだ。
タレコミ人は門外漢なので詳しいアレルギー反応の仕組みはプレスリリースを参照していただきたいが、肥満細胞内のカルシウム上昇がアレルギー発症と深く関わっていることは従来から指摘されており、今回の研究では、肥満細胞に細胞外からカルシウムを流入させているのがSTIM1であることを突き止めたとのことである。今回の発見により、花粉症などのアレルギー性疾患に対する新しい治療法の開発が可能になるという。

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  • ろくに管理されていない杉の木を焼き払ってください。
    • by hide.jikyll (33837) on 2007年12月05日 13時19分 (#1260618) 日記
      タレコミ人です。
      「花粉症などの」って書いたのが悪いのかもしれませんが、今回の発見は花粉症だけでなく、 アレルギー性ぜんそくやアトピーなどのアレルギー性疾患全体に影響があります。 また、花粉症にしてもスギ花粉症がメジャーなだけで、他の花粉でも花粉症になります。 杉の木を焼き払えば済む話ではありません。
      親コメント
    • by .wii (33675) on 2007年12月05日 18時31分 (#1260788)
      それは言いスギ

      。。。

      。。。

      。。。

      ごめんなさい
      親コメント
    • by tnk (13707) on 2007年12月05日 13時16分 (#1260616)
      材木として利用する気がないのなら,とっとと伐採して
      クヌギやシイ,コナラなどの広葉樹を中心とした雑木林に
      戻してくれ。

      そうすれば野生動物も住みやすくなって,えさの足りない
      クマが人里に出てくることも少なくなる。

      アレルギー治療の基本はアレルゲンの除去だ。
      親コメント
    • 薬だって大事です。
      里山復興やら植林管理の重要性はそれはそれで理解していますが、
      花粉症、アトピーと悩まされている身としては一筋の光が射したように思えます。

      どうにも今まで画期的な薬が出ないのは耳鼻科の陰謀(完全に治療できたら患者が激減するので)でないかと思っていました。

      きっちり新薬として作り上げてほしいですね。
      ピーナッツやら小麦等で急激なアレルギー症状が出る人は泣いて喜ぶんじゃないでしょうか?

      #急速減感作療法やら減感作療法やら仕事してたら出来ないぜ
      親コメント
      • #急速減感作療法やら減感作療法やら仕事してたら出来ないぜ

        っ[舌下減感作療法]
        親コメント
      • 耳鼻科の陰謀ですかw
        確かに毎日通わなければならないのにはこまりました。
        私もアレルギー性の慢性鼻炎とアレルギー性ぜんそくで長年苦しめられてきましたが、今は近所に耳鼻科医院が無いためアレルギー科を掲げている内科医にエパステルとフルナーゼを処方してもらっています。
        コールタイジンもステロイド剤が入っているやつは処方箋書いてもらわないと手に入らないし。
        と、長年アレルギーと付き合っているうちにクスリおたくになっていくという。
        ただ薬代がかかるのがなんともですね。
        フルタイドも常時併用していますが、アレルギーの薬は全体的に値段が高めですから負担額が
    • 花粉症だけがアレルギー疾患じゃないですよ。
      • 「花粉症」という狭いカテゴリーなら「スギ花粉症」はメジャーだけど、「アレルギー疾患」というカテゴリーならマイナーなほうだよね。今は。
        軽微なものを含めたら昔からたくさんあったが、最近はそれらが軽微で済まなくなってるのがね…
    • ペットアレルギーで、泣く泣く愛犬を手放した方が近所にいらっしゃいます
      はやく根本的な治療薬が出てほしいですね
    • 複数の人が、スギ花粉症だけではないですとのレスをしているが
      narunaru氏はスギ花粉症のみの発症で、研究成果が反映されるのを待つより
      スギを焼き払った方が、スギ花粉対策には早いといってるだけでしょう。多分。

      そして私もスギ花粉症。
  • by Alef_F (27309) on 2007年12月05日 16時11分 (#1260726)
    そばアレルギーなんてのは、知らないうちに大量に食べていたりすると最悪死に到ると聞いていますので、アレルギー反応の抑制が可能ならば福音ですね。
    あとは、蜂毒によるアナフィラキシーショックなんかにも適用可能なのでしょうか?
    • そばに限らず食品として経口摂取した場合には急激に体内に吸収されるためアナフェラキシーショックを起こしやすいです。そばの恐ろしいところは、そばを使っているとは到底思えない食品にも、しばしばそばが混入していることにあります。小麦と生産設備を共用していたり、あるいは胡椒の増量剤に使われてたりするんで・・・

      今回の発見のすばらしいところは、ヒスタミン分泌の前段階の機構を解明したことにあります。現在使用されている抗アレルギー治療薬はヒスタミンの働きを阻害することでアレルギーを抑えます。ヒスタミン分泌の前段階に作用する薬ができれば、現在の抗アレルギー治療薬と作用機構が異なるので、併用することでより大きな効果を得られる可能性があるのです。

      アナフィラキシーショックの治療には使えないと思います。アレルギー反応を抑える薬なので、すでに全身で炎症が起こっている状態では、従来どおりステロイド剤の投与で炎症を抑さえるのが主な治療になると思います。
      親コメント
      • by y_tambe (8218) on 2007年12月05日 19時01分 (#1260800) ホームページ 日記
        いや、このあたりの経路の解明はアレルギーに留まらず細胞生物学的に見ても面白い、重要な発見なんだけど、これが実際にアレルギーの治療に応用可能かと言われると、うーん、まだまだ道のりは遠いというか。まぁ「アレルギーの治療に役立つ」ってのは、分かり易いつったら、いちばん分かり易い説明なんだけどさ。

        そもそもSTIM1は肥満細胞以外の全身の細胞でユビキタスに発現してるし、細胞外からのカルシウム流入の機構(小胞体から細胞質への放出→細胞膜側で作用して細胞外から流入)ってのは、細胞にとって重要な生理機構の一つなので、例えばSTIM1の阻害剤が開発されたとしても、それが他の細胞に作用すると広範な副作用を生じかねないわけでして(実際、STIM1ノックアウトマウスは胎性致死のようですし)。そういう意味では、単独で使うのは難しそうです。これがもし、肥満細胞に特異的なSTIMサブファミリーがあるって話だったら、話は随分変わってくるんですけど。でなけりゃ、肥満細胞特異的に取り込まれるようにしたりとか、そういう工夫を施さないと使えない。
        もちろんおっしゃるとおり、そういう毒性まで含めて考えた上で、低濃度で他の機序の薬剤と併用するという使い道はありますけどね。
        親コメント
      • by Alef_F (27309) on 2007年12月05日 18時18分 (#1260786)
        なるほど、良く判りました。

        ところで、一度スズメバチに刺された場合、蜂毒抗体が体内に出来、再度刺されることでアナフィラキシーショック症状が出るいう風に認識しているのですが、この場合は、この技術で作られる新薬の投与によってアナフィラキシーショック発症の可能性を低減できるという理解は正しいでしょうか?
        親コメント
      • > 急激に体内に吸収されるためアナフェラキシーショック

        なるほど、確かにアナやフェラからでも急激に体内に吸収される恐れはありますね

        # お下劣なのでAC
    • >そばアレルギーなんてのは、知らないうちに大量に食べていたりすると
      >蜂毒によるアナフィラキシーショック

      アレルギーはそばでないし、微量でも死ぬ場合があるよ。
      そばアレルギーのアナフィラキシーショックだけがなぜか有名だけれど、そのぐらいになると
      たとえばそばアレルギーなら茹でたお湯すら危ない。
      なにも蜂毒だけじゃありません。
      キウィでもピーナツでも、とにかくアレルゲンがあれば起こりうる。

      私だって権威ではないけれど、世の中はAlef_F氏程度の(引き合いに出してすみません)知識しかない。
      アレルギー話がとかく荒れるのはそのせいかなあと思ったり。
      (アレルギー?「微量しか入ってないから平気だよ!」「毎日少しずつ取って慣らしなさいよ!」)

      気になったので突っ込んでみました。
      • by Alef_F (27309) on 2007年12月05日 16時40分 (#1260744)
        ありゃ、そうなんですか。
        知人にそばアレルギーの人間がいて、飲み会なんかで酔っ払ってると〆の茶そばを食って周囲から止められるということを何度か見ていたので、微量でもダメとは知りませんでした。

        ピーナツアレルギーといえば、BFがキス前にピーナツバターを食べていたのでアナフィラキシーショックで少女が死亡した事件 [hatena.ne.jp]もありましたね。
        親コメント
        • #1260734 [srad.jp]のAnonymous Cowardです。
          興奮しすぎたか"日本語でおk"状態ですみませんでしたw

          「アレルギーと言っても蕎麦だけではない」
          「重度のアレルギー持ちだと少量でも死ぬ。たとえば(ちょうど話に出ている蕎麦でいえば)重度蕎麦アレルギーなら、そば湯で死ねる。」
          という話でした。
          お知り合いの方は比較的軽いアレルギー反応なのでしょうね。
          私の知り合いにも、海老を食べると全身蕁麻疹で必ず失神する(相当危険レベル)のに海老が大好き…という気の毒な
      • ピーナッツアレルギーの多い欧米では、キスで死亡なんて話もありますからねぇ。

        # 恋人が朝食にピーナツバターを食べてきただけ
  • by Anonymous Coward on 2007年12月05日 14時12分 (#1260659)
    ある物に触っただけでアレルギー症状がでるのでうれしいニュース

    ニンジンに触れると湿疹でまくりで、かぃ〜の
    • 私は女性のおっぱいに触るとジンマシンが出ます。

      え? 嘘じゃないかって?
      じゃあ、見せてあげますから、女性のおっぱいを持ってきてください!

      #さすがにAC
  • by Anonymous Coward on 2007年12月05日 16時42分 (#1260746)
    「理系アレルギー反応制御分子を発見」

    に見えた。
  • by Anonymous Coward on 2007年12月05日 17時33分 (#1260770)
    臓器移植の拒否反応とかも抑制できるんですかね?

    #関係無い気はするが
    • Re:門外漢ですが (スコア:4, 参考になる)

      by y_tambe (8218) on 2007年12月05日 21時52分 (#1260868) ホームページ 日記
      アレルギーには大きく4つの型があって、それぞれメカニズムが異なります。このうち、今回の遺伝子が調整する細胞内カルシウム濃度の増加がもっとも直截的に関係するのは、花粉症やアナフィラキシーなどに大きく関与しているI型アレルギーです。これに対して、臓器移植の際に働くのはIV型アレルギーで、こちらには*それほど*細胞内カルシウム濃度の増加が影響するわけではありません。

      I型アレルギーには、肥満細胞(またはマスト細胞)と呼ばれる、細胞の表面にIgE抗体が結合した血球系の細胞が関与していて、細胞表面の抗体に抗原(アレルゲン)が結合することで細胞内にそのシグナルが伝達され、小胞体から細胞質へのカルシウムの放出(程度は小さい)が生じ、それがトリガーになって、今回報告されてるSTIM1が働いて、細胞外から細胞内へのカルシウムの流入が起こるってことですね。さらにその細胞質でのカルシウム濃度の大きな増加が引き金となって、肥満細胞内の分泌小胞が細胞膜側に移動、膜融合して、分泌小胞内部に含まれているヒスタミンなどの化学伝達物質(ケミカルメディエータ−)が分泌されます。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
         膠原病、といっても(難病情報センターによると)15疾患ありますけど、そちらの方にも光明はさしているのだろうか?
  • by Anonymous Coward on 2007年12月05日 21時57分 (#1260872)
    コスト気にしているコメントが少ないようですが
    発毛剤や免疫抑制剤よろしく効果を維持するためには
    薬ができたとしても一生飲み続けなければならないんですよね。

    #ハゲまそうかハゲますまいか、それが問題だ。
    • by lynnlynn (15967) on 2007年12月06日 10時27分 (#1261043)
      人間なんて一生食べ続けないとしんじゃうんですよ。

      精神科とかアレルギー内科とかは一生薬のみ続ける人多数。
      そしてそれが生活の一部になります。
      現実は受け入れざるをえない。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      食品アレルギーはともかく、花粉症なら季節限定でいいんじゃない?
typodupeerror

吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人

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