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ウェアラブルな透析機 26

ストーリー by yosuke
手軽になると嬉しいもの 部門より

pongchang 曰く、

数十kgある透析機から、ベットから離れて透析ができればという願いは長年いだかれてきた。
これを克服する一つの取り組みとして、Xcorporeal社が5kgで4~8時間動作可能な、腰巻きベルトに仕組んだ、携帯できる人工透析器を開発し、そのパイロット試験の結果をランセット誌に発表した(アブストラクト本文[pdf 1.3MB])。
試験は、51.7±13.8歳(平均±標準偏差:以下同)、維持透析に既に平均17.9年導入されていた患者8名を対象に行われた。対象の平均体重は透析前71.3±23.0kg, 透析後70.5±22.6kgであった。平均血流量は58.6±11.7ml/分であり、一般に行われる維持透析の4ml/分・kgからすると流量は2割強であり、尿毒がどれだけ取り除かれるかの指標の一つのKt/Vも0.035±0.01と指摘量とされる1.6には及ばなかった。今回のトライアルでは間欠的に行われる維持透析と併用して実施された。
平均血流量が少ない分、血圧の変動はほとんど見られなかった。電解質やpHは間欠維持透析でほぼ正常化されていたとはいえ気分不快もみられなかった。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • ウェラブルと言えるぐらい、小型軽量化されて、取り扱いの簡単な成分献血機。
    遠心分離の工程、効率の関係で、小さくできないのかもしれませんが。

    献血センター/ルームじゃないと成分献血できないってのがなぁ…成分献血ができる場所から離れてる所に住んでいる人間としては、開発してもらえればと思います。
    自分の血液型がRh-なので、常々思ってますけど。
    もっとも、献血バスでは裁ききれる許容量の問題もあるでしょうけど。
    --

    /* Kachou Utumi
    I'm Not Rich... */
    • by Sukoya (33993) on 2007年12月22日 23時25分 (#1270560) 日記
      なんで人工透析のために、遠路遥々出かけてくるんだろう?と思ってたら。
      非常に大掛かりな事をやるクソデカイ装置だったんでありますね。
      http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E9%80%8F%E6%9E%90 [wikipedia.org]
      小型化されれば、良いか悪いかはともかく、ご家庭に1台という事も出来るだろうし。
      将来、人工透析と無関係で居られるとも思えないし、取り扱いが簡単になる事にはちょっと期待。

      ……献血バスで成分献血って出来なかったんでありますねぇ。
      いっつも400ml献血しかしてなかったから知らなかったでありますよ。
      親コメント
      • 透析受けている人が身内にいるのですが、本当にあれは大変です。
        まず、シャントといって針を指すための血管を作るための手術からしないといけなかったり、程度にもよりますが、週2ー3日は3ー5時間くらい透析を受けないと命にかかわったり、高タンパクダメとか、りん、カリウムをなるべく取らないようになどの食事制限があったりします。
        かれこれ10年間透析を続けているようで、10年目の記念に景品もらったらしく、それを見たときはわたしはなんともいたたまれないというか複雑な気分になりました。
  • 先日の京大の肝細胞作成技術が実用化して移植用臓器が作成できるようになるのとどちらが早いかが問題ですね。
    再生医療のブレークスルーが見えてきている現在、本命では無いように思います。
    ただ、再生医療が進んで、必要な臓器を再生できるようになっても、再生するまでの期間、このような機械の助けが必要になると思いますので、相互補完する技術ですね。
    • by Anonymous Coward on 2007年12月23日 9時25分 (#1270694)
      生物由来製剤に対する萎縮した心は、HIV訴訟に負け、肝炎訴訟に負けつつある、薬事規制当局に広く共通したものであります。
      ヒト細胞・組織利用医療機器確認申請手続き [pmda.go.jp]も整備されていますし、培養皮膚 [pharm.or.jp]などの応用例も出てきていますが、薬価収載の量産品に至るのは至難の業です。大学の手作りは心筋シート [osaka-u.ac.jp]のように散発的に出てきますが、いかに哺乳類由来材料(ウシ血清など)から逃れるかが、承認の要と思われます。
      機器の承認申請にも薬以上に遅れ、デバイスラグ [yakuji.co.jp]が問題視されていますが。
      親コメント
    • by saitoh (10803) on 2007年12月23日 21時37分 (#1270927)
      皮膚(実用化済み)とか肝臓のように同一種の細胞が並んだだけの組織と比べて、腎臓は糸球体だとかいろいろ複雑な構造があるので、難しい。肝臓再生の実用化より腎臓再生はさらに何年も何10年も遅くなるかも。とかいう話をどこかで聞きかじりました。

      なので、透析装置の改良はまだまだ本命です。だいたい、研究室レベルで成功したのが患者レベルに降りてくるのにどうせ10年やそこらかかるんだし。

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  • by TarZ (28055) on 2007年12月22日 23時28分 (#1270561) 日記
    腹膜透析 [terumo.co.jp]と比較しても、装置が重いですね。
    どのようなメリットがあるのでしょう。本文pdf内をPeritoneal dialysisで検索しましたが特に比較の記述はなさそう。
    • by Anonymous Coward on 2007年12月23日 0時24分 (#1270595)
      腹膜透析だと、これまでは5~6年程度で腹膜の機能低下を起こし、
      血液透析に移行、もしくは併用することになってしまいます。
      新型の腹膜透析液が開発されて、もっと長期間機能を保てるようになったらしいですが。

      親コメント
    • というか、それって血液透析と腹膜透析の比較でしかないですよね。小型であろうとなかろうと。別にLancetが本文中に書く必要はないような。
      例えば、腹膜の機能が落ちても使える点とかじゃないですか?
      • それって血液透析と腹膜透析の比較でしかないですよね。小型であろうとなかろうと。

        そうは思いません。

        挙げたリンク先の比較表 [terumo.co.jp]上でも、透析をする場所、透析に必要な時間、透析による拘束時間、透析を操作する人、通院回数、スポーツ、旅行あたりは変化があるんじゃないでしょうか。
        まあ、論文内に書くかどうかという議論はあるかもしれませんが、透析患者の生活の質がどれくらい向上するのかという観点では比較があってもいいと思います。
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    • >どのようなメリットがあるのでしょう。

      通常の血液透析が腹膜透析に対して持つメリットとおなじ利点(および腹膜透析のデメリットが
      存在しない)があるかと思いますが。
  • # オフトピなのは承知ですが、あまりにもと思ったので偉そうなことを書きます。
    # エンジニアが書くドキュメントの質という話にも関係すると思うので。

    とりあえず
    ×ベット
    ○ベッド
    でしょうか。

    全体として直訳調ですごく読みにくいです。
    「~であり」が続いたり、「~と」が続いて語句のつながりが変だったり。
    私も文章を書くのがヘタクソなので推敲例が示せなくて申し訳ないのですが、
    照査はされているのですよね??(これでは記事が示す詳細の『アブストラクト』になり得ていないと思いました)
    専門用語や数字を多少出すのは仕方ないにしても、せめて素人にも「どう画期的なのか」を
    論理的にアピールできる文章に修正されなかったのでしょうか?
    • 1:デケェ人工透析機が小型軽量化されて持ち運べる様になったよ!
      2:まで書いた。
      3:こんなタレこみで採用されるなら苦労しないよ!しないよ!
      親コメント
    • とりあえず
      ×ベット
      ○ベッド
      でしょうか。

      ドイツ語で「寝台」は"bett"(ベット)ですね。医療関係ですからドイツ語でもいいのでは?

      ついでにWikipedia [wikipedia.org]より
      日本に外来語としてこの語が入ってきた当時は「ベット」とも呼ばれていた。
      (中略)
      なお、ドイツ語ではベット(Bett)であり、まだまだドイツ語を使用していた医療現場に多くベッドが納入されていたために、その影響もあるのではないかとも言われる。
      親コメント
    • たしかに言葉のつながりが悪い日本語ではあるけどさ、そこまで分かりにくい文章ですか? 美辞麗句並び立ててる割に中身がない文章があふれかえってる世の中を考えれば、私にはむしろ好感を持って読める内容でしたが。元の英文の論文みてみたけれど、私には分野が違ってて専門用語がぜんぜん理解できなかった。そのよく分からない英文をまがりなりにも他分野の人間に分かる形で提示してくれたタレコミ人に、私は感謝したいと思う。ましてやベットとベッドなんて、実にささいでくだらない違いである。こんなこといちいち指摘するに値しますか?

      英文で論文を投稿した際に私がよく感じることですが、論文内容をよく理解できてないだめなレフリーほど、「英文ができてない」とかいう表面上の問題を指摘してきます。あまりに極端な場合にはエディターにアピールして、大概は問題なしとして認められることが多いですが。。。いずれにしろ、表面上の問題ばかりを問題にする人間は尊敬されない、あるいはむしろ軽蔑されることすらあるということを理解されておいても損はなかろうかと私は考えます。
      • ささいなでくだらないと感じるかは人それぞれだと思います。
        もし不快な思いをさせてしまったらごめんなさい。

        2点だけ少し答えさせてください。

        >たしかに言葉のつながりが悪い日本語ではあるけどさ、そこまで分かりにくい文章ですか?
        >美辞麗句並び立ててる割に中身がない文章があふれかえってる世の中を考えれば、私にはむしろ好感を持って読める内容でしたが。

        美辞麗句が入っていないことが問題だと感じたのではなく、
        ほとんどが専門用語でそのままでは語句のつながり悪く、
        しかも何が主張したいのかすぐに理解できない文章だと感じました。

        >いずれにしろ、表面上の問題ばかりを問題にする人間は尊敬されない、あるいはむしろ軽蔑されることすらある
        >ということを理解されておいても損はなかろうかと私は考えます。

        おっしゃることは理解できます。注意します。
        ただ英文の論文の例を出しておられますが、この場合は論文そのものではなく「それを紹介する記事」です。
        詳細を記述すべき論文であれば、「表面上の問題」よりも中身を重視すべきだと私も思いますが、
        内容の紹介に対して「文章ができていない」と指摘するのがそこまでおかしいのでしょうか…

        これ以上は本当にオフトピなのでやめます。。
        親コメント
      • by Anonymous Coward
        >美辞麗句並び立ててる割に中身がない文章があふれかえってる世の中を考えれば、私にはむしろ好感を持って読める内容でしたが。

        そんな世の中がある事を背景に、他人の向上を諦め妥協し、あまつさえ他人の批評にまでケチをつけないで頂きたい。”下”を見ればキリが無い。”下”があるから、多少マシなのはそのままでいいんだ…なんて退廃的な思考ばかりではその内”下の下”ばかりが生き残ってしまいます。
        少しでも改善の余地が有るなら、それを提供する事をなんで躊躇う必要が有りましょうか。相手が日頃お世話になってる人やサイトなら尚更です。

        >英文で論
    • ベッドだけでそれだけ大口を叩けるなんて。
      それをすることでさらに1gでも軽量化に寄与できて、病院通いから離れることすら許されないこの苦痛から我々を解放できるのなら、そうすればいい。
      そんな態度に怒りさえ覚えます。

      些細なことにこだわっていないで、本質を突いたらどうでしょうか。どうしたら透析を受けながら普通に生活できるようになるの?さあどうぞおやりなさい。
      文言だけで不満をたれるのはエンジニアの目的を取り違えている貴方にもできる程にどうでも良いことに過ぎないのですから。
      • by Anonymous Coward
        何をアツくなっとるのか知らんが、タレコミ人も編集者も透析機の開発者じゃないぞ。批判されたからってそこまで激昂しなくても。
typodupeerror

あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall

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