FreeBSD 6.3-RELEASE登場 35
ストーリー by Acanthopanax
6.2-RELEASEから1年 部門より
6.2-RELEASEから1年 部門より
1月18日にFreeBSD 6.3がリリースされた。リリースアナウンスによれば、主要な変更点は以下のとおり:
- KDE 3.5.8, GNOME 2.20.1, Xorg 7.3の採用
- BIND 9.3.4
- sendmail 8.14.2
- OpenBSD/NetBSDからlagg(4) driver(複数のネットワークインターフェースを束ねてフェイルオーバーやロードバランシングなどを行う仮想インターフェース)を移植
- 後藤大地氏の提案によるunionfs file systemの再実装
- freebsd-update(8)にupgrade(6.3-RC1以前のバージョンから6.3-RELEASEへ)機能の追加
詳細な変更点については、CPUアーキテクチャごとのリリースノートを参照してほしい。
なお今回のFreeBSD 6.3-RELEASEも、先日リリースされたNetBSD 4.0やOpenBSD 4.2と同様、昨年10月に逝去したitojun氏の思い出に捧げられている。
SiI3124対応 (スコア:4, 参考になる)
今、結構古いPATAのcontrollerが付いたマシンでがに6.2Rを入れてfile server運用してるんだけど、diskがもう満タン。口ももう空いてない。
わざわざP-ATAのcontrollerとdrive買うよりS-ATAにしちゃいたかったんだけど、手に入りやすいお安いS-ATA controllerが今迄無かったんで、SiI3124が対応されたのは嬉しーです。
安易なAC発言反対運動中
6.X も最終リリースですか (スコア:3, 興味深い)
# HDD がコケたら代替サーバーも無くて困るのだから悩んでる場合じゃないんだけど…
Re:6.X も最終リリースですか (スコア:3, 参考になる)
ZFS でガンガン動かすとという話では、周囲には root まで ZFS にし、うっかり options UFS 消しちゃったよ、なんて人もいる程度には動いているようです。ただ、panic しただの「それは直った」だのいう話も出ているので、もう少し様子を見た上で 7.0-R では ZFS が「完全に」標準サポートとなる可能性は高いですね。
ただ、ZFS をガンガン使うという意味ではメモリの方が重要かもしれません。本気で ZFS を使ったらカーネルメモリだけで 2GB とかいう話も出ていますので。
# スケジューラの変更は UP でも恩恵があったはず。
6.4-RELEASE (スコア:2, 参考になる)
ちなみに 4.11 の errata には「次はないよ」って書いてあります。
Re:6.X も最終リリースですか (スコア:1)
Re:6.X も最終リリースですか (スコア:1)
「どの」Linux kernel かで変わると思いますが、5.0-R の頃は ULE を標準に、いやいや 4BSD を標準で、というドタバタもあった頃で、基本的にさほど SMP での性能が高いというまでには至っていない時期ですね。
とはいえ、7.0-R に突っ込む予定のスケジューラはこんな性能だ [srad.jp]、とかとかやった結果、Linux kernel の SMP 性能が上がったりする刺激になっていたりするため、単純にダメと評価するのも微妙だったりしますが。
# 結局 5.0-R 期の一番大きなポイントは TrustedBSD の統合だと思う。
Re:「ウチのサーバー、5.5 で安定してるからいいや」的な安直な態度 (スコア:1)
あとは、4.7 と 4.11 か。5からこっちは、使ってない。
FreeBSD の upgrade って面倒なのよね。と、思っていたが、upgrade 機能追加ですか。でも、メジャーバージョンをまたいでというわけではないですね。
# サーバソフト (Apache とか) をソースインストールにして、あとはファイアウォールがちがちの、他人にはアカウントあげない、という方針でやってるから何とか持ってるので、人様にお勧めできるようなやり方ではないことは重々承知。
Re:「ウチのサーバー、5.5 で安定してるからいいや」的な安直な態度 (スコア:3, 参考になる)
FreeBSD Upgrade (freebsd-upgrade) は、以前 ports に入った FreeBSD OS 部分のバイナリアップデート機構 (要は Windows Update の真似ですね) の事ですよ。
同一リリースでの更新 (6.2-RELEASE-px →6.2-RELEASE-py) だったものを、マイナーアップグレード (6.2-RELEASE* → 6.3-RELEASE) にまで拡張した、という感じですね。
# 安定という意味では 2.2.x、4.x、7.x かなぁ、という気がしなくもない。6.x も悪いものではないけど 6.3-R 直前のごたごた (RC での不安定さ) が……。
Re: (スコア:0)
ハードウェアも当時の中古タワーPCつかって構築した物なんで、いつ壊れてもおかしくないんですがかれこれ8年近くオフィスの計画停電時等やむを得ない場合を除いてほとんどノートラブルです。
本体はいまのところ問題ないんですがこの間サーバを移動したらケースが破損しちゃったんでさすがに限界を感じました。代替機は手配済なんですがなんだかんだでインストールする時間が取れない……紺屋の白袴とはまさにこのこと… orz
# さて入れるのは7にするか6.3にするか……
Re:「ウチのサーバー、5.5 で安定してるからいいや」的な安直な態度 (スコア:1)
昔のを使ってると、アプリケーションのインストールがめんどくさくなるのが難点ですね。
step1 packageを使う→packageが古くなって使い物にならなくなる
step2 portsでコンパイル→最新のportsが古いOSをサポートしなくなる
step3 自前でconfigure&&make→makeが通らなくなる
って感じで、どうしようもなくなったらOSを新しくします。
Re:step3 自前でconfigure&&make (スコア:1)
Memory 64M, Disk 4G だから、いつ退役してもよいように準備はしてあるけどね。
Re:step3 自前でconfigure&&make (スコア:1)
サーバな運用してると、daemonは新しくしますけどOSそのものを新しくする必要を感じることはあまりないし
OSのアップデートに失敗するリスクを考えると、OSそのものはインストール時のままアップデートしないようにしてます。
セキュリティ的な問題については、たいてい古いカーネルに対するパッチも出るので、カーネルの再構築だけで対応できるし。
2.1.5-RELEASE を使ってた末期は、pthreadまわりでmakeが通らなくなたり実行時の挙動が怪しいことが多かったです。
あとは、システム的な構造体のメンバ構成とかが変わったけど、コード中で#ifdef FREEBSDの中身が新しい構造体にしか対応してないとか…
Re: (スコア:0)
あの後藤大地氏の記事ですし。
Re: (スコア:0)
Upcoming Release Schedule
NOTE: Release dates are approximate and may be subject to schedule slippage.
Date Event Information
February 2008 Release FreeBSD 7.0 7.0R Schedule
公式見る限り、6系は確かに無いよ?
後藤氏がどうかは棚上げしても、公式くらい眺めようよ。
Re:6.X も最終リリースですか (スコア:2, 興味深い)
その先も含めて言うと、その書き方では 7.1-R もないって事になりますので。
該当のページを見ても RELENG_4 はメンテナンスブランチであっても RELENG_5 ~ RELENG_7 までは開発ブランチである、ということしかわからないかと。でも実際は 5.x 系は終わってるなんてのは分かりますか?
5.x → EOL (5.5 で終わり)、6.x → ? (6.4-R が出ないという予定はない)、7.x → ○ (7.1-R が出ない方がびっくり) というところだと思いますよ。
なんか大幅に曲解されているようですが (スコア:1, 参考になる)
その通り。
現在予定されていない。将来的に7.1Rが予定されるのは容易に予想できるが、現状確定している予定には含まれていない。予定と可能性は混同しない方が良い。
>該当のページを見ても RELENG_4 はメンテナンスブランチであっても RELENG_5 ~ RELENG_7 までは開発ブランチである、ということしかわからないかと。でも実際は 5.x 系は終わってるなんてのは分かりますか?
解るはずがない。
5.5RのEOLは宣言されていないので、もし公式にそう書かれていたとすれば、読み手か書き手のミスだろう。無い事の情報ソースを要求する気も自ら探す気も無いが、少なくとも7.0Rが登場する以前に5.5RのEOLはあり得ない。また当然、http://www.freebsd.org/releng/を参照する限り書かれていない(not officially supportedとマークされていない)。
>5.x → EOL (5.5 で終わり)、6.x → ? (6.4-R が出ないという予定はない)、7.x → ○ (7.1-R が出ない方がびっくり) というところだと思いますよ。
現在は予定されていないのでhttp://www.freebsd.org/releng/から読み取るのは不可能。
整理すると、
・5.5RはEOL宣言されていない。基本的に無いが、必要があれば後継をリリースする準備はある。
・6.4Rが出る予定は公式サイトに無い。EOL宣言されておらず、必要があれば後継をリリースする準備はある。
・7.1Rが出る予定は公式サイトに無い。出るであろう予想は容易である。
Re:なんか大幅に曲解されているようですが (スコア:1)
5 系に関しては、5.6-R は、まぁ出ないという情報は耳に入っているからなんですけどね。ま、それはともかくとして。
2008-01-20 07:20:50 UTC 付けで出ている情報としてこんなものがあります。
今のところ、ちょっとアーカイブを見ても Web 上には出ていませんが、cvs-all@FreeBSD.org, cvs-doc@FreeBSD.org, doc-committers@FreeBSD.org 宛に流れていたメールには、以下のようにあります。(commit comment)
ということで、まぁ、お察しください。
Re: (スコア:0)
なぜですか? 7.0R のリリースが遅れて、かつ、5.5R の EOL (2008/5/31?) が変更されなければ、
「7.0Rが登場する以前に5.5RのEOL」になるでしょ。
そもそも、5-STABLEの話をしているのに、なぜ個々のリリース版の話になってるんですか?
Re:なんか大幅に曲解されているようですが (スコア:2, 参考になる)
あ、それはなりませんよ。
基本的に「メジャーバージョン 2 つ」がメンテされますので、RELENG_7 のリリース前に RELENG_5 が EOL になる事はありません。RELENG_7 のリリースが遅れたら RELENG_5 のメンテ期間がその分伸びる (Extends) だけです。
RELENG_6 のみがオフィシャルサポートブランチ状態になる (メジャーバージョンが 1 つしか存在しない) という状態は全力回避されることでしょう。
7.0-R のリリースが目前に控えていることが分かっている以上、RELENG_5 は粛々と期間中はメンテされるものの MFC 等 (機能追加) はなく EOL を迎えることになるでしょうね。
Re: (スコア:0)
3.5.1 とか 2.2.9 が突然出たことを知らない?
7.0 を試してみたい人は (スコア:3, 興味深い)
mount_zfs 系が無いのでもちろん zfs は試せませんけど。
Re:7.0 を試してみたい人は (スコア:1)
pf によるパケットフィルタが有効な状態でも 7.0 のカーネル + 6.x のユーザランドの作業が進めたんで相当互換性は高そうです。
7.0 のカーネル + 6.x のユーザランドで動作しないのを確認したのは adjkerntz でした。
ということで時計が一時的に+9時間。でもその程度。
ただし、(別マシンですが)ちょっとだけ 7.0カーネルを試してみようとしてはまりました。
7.0で一度起動しただけで gmirror でミラー組んでた奴のRAID情報のバージョンが更新されてしまい、
6.2カーネル でミラーを認識しなくなったことです。
ということで geom 関係でなにかやっている人は注意です。
Re: (スコア:0)
カーネルだけであれば問題ないと思いますが、ユーザーランド側で6.x と7.x を混ぜこぜにすると、
シンボルバージョニングの追加のせいでえらいことになるので、そのあたりはくれぐれもお気をつけください…。
やばいよやばいよ・・・ (スコア:1)
#正確にはXenに本気。
jp.freebsd.orgのトップページ自体11ヶ月近く更新されていない(現段階で2007/2の記事が最新)し、盛り下がっているのかな?ちょっと心配です。
-- gonta --
"May Macintosh be with you"
Re:やばいよやばいよ・・・ (スコア:3, 参考になる)
jp.freebsd.org ではなく、本家日本語版 [freebsd.org]の方を見てみるのも良いかと。正直、今回のニュースで ja を見て「いつの間にこんなに……」と、びっくりしました。
日本国内からは今期も続いて日本人コアメンバーが選出されたりもしていますし、盛り下がっているという程でもないかと。
# まぁ、jp.freebsd.org の中の人が忙しくて jp のトップが……ってのはあるかもしれません。
Re:やばいよやばいよ・・・ (スコア:1)
Re: (スコア:0)
公開サーバなら OpenBSD の方が手堅い&マルチアーキテクチャ対応だし、
デスクトップ用途なら Ubuntu Linux でも淹れとけばいいし、FreeBSD の魅力が
薄れている気がします…
(膨大な packages & ports くらい?)
Re:やばいよやばいよ・・・ (スコア:4, 参考になる)
あと、OpenBSDをインストールしたら先ずcurrentにcvsupするもので、releaseを使うものではないという印象が強いのですが、最近はreleaseを使っても大丈夫なんでしょうか。FreeBSDだと、セキュリティブランチやfreebsd-updateの登場により、releaseを使うための仕組みがかなりととのっています。
デスクトップ用途にFreeBSDを使っている人間からすると、『Ubuntuってそんなにいいの?』と思いますけどね。FreeBSDはインストールコストが高いのが玉に瑕ですが、インストール後に何か困ることはありますか?日本人がcomitterに多数居るだけあって、日本語環境もかなりちゃんと整えられると思います。send-prなど、ユーザーの声を開発側に届ける仕組みも時を経て洗練されていますし。
インストールコストもfinstallが登場したらかなり下がると思いますよ。
FreeBSDに絶望している方に一つだけアドバイスするなら、日本のFreeBSDユーザー会はかなり機能不全に陥っているような気がするので、無視して本家を見る方が幸せになれるということでしょうか。日本だけで活発に活動されている方というのはFreeBSD界隈では無視できる程少ないor居ないと思いますし、本家でも活動されている方はそっちの方が忙しくて日本の活動は疎かになると思いますので。
ちくちょう、、、、ちくちょーーーーーーう!!<AA略 (スコア:0)
英語が読めないことによる「ぼくってなんであほうなんだろう・・・」、、ちくしょーーーーーーーー!!って感じる事です。
>>日本のFreeBSDユーザー会はかなり機能不全に陥っているような気がするので、
>>本家をなんたらかんたら・・・
確かに日本語のページはすでに更新されておらず使い物にならない状態ですが
かといって本家に行っても「何かいてあるんだ~詳細がわからない~」状態なので
ぼくちゃんにとってはどっちも「フラストレーション」が溜まっております。
とはいえ、雰囲気に何かいているのかはわかるので
本家に行くのは正解であることには変わりないですが。
英語がしゃべれなくてもいいから「理解」できたい。
Re: (スコア:0)
英語ページより多少遅れるけどさ。
Re: (スコア:0)
NetBSD/OpenBSD はいうにおよばず、Linux distro や、KDEやらGNOMEやらも同様です。
Re: (スコア:0)
デスクトップ用途で一番困るのはFlash。最近は無いとトップページを見ることすらできないサイトが多くて。
LinuxエミュレーションやWineがある [gihyo.jp]とか言われても、日本語の入力を含めてきちんと機能するのかね。
Re:やばいよやばいよ・・・ (スコア:1)
HDD 増量時にその時の最新版入れてみたりしてました。
しかし、サーバに求める機能が固まってしまうと、ホントこのままでいいかな、という感じになりますねぇ。
FreeBSD は、Virtual PC 上で知っておけばよいかな、と思う今日この頃。
IA-64はありません (スコア:1, 参考になる)
Re:IA-64はありません (スコア:2)
# 今更ながら追記