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20573 story

三菱電機、携帯電話の開発生産から完全撤退 86

ストーリー by GetSet
初めてのドコモはD203だったな 部門より

なぜ誰もタレコまないのだろう 曰く、

ITmediaをはじめ、多くのニュースソースから報道されたが、三菱電機は携帯電話の開発生産から完全に撤退することを正式に発表した。 

現在発売中のD905iD705iD705iμを最後に、NTTドコモの新端末ラインナップからDシリーズは姿を消す。撤退の理由としては「端末の販売が減少傾向の上、業績改善の見通しが困難」と、今後の携帯端末市場に悲観的な見方を示している。
携帯電話事業の人材及び技術資産は、NGNなどの通信インフラやセキュリティ関連などの成長分野に振り分け、三洋(PDF資料)のように事業そのものの他社への売却は行われない予定だ。
D端末といえば、iモード初期のフリップ端末や当時は珍しかったアンテナ内蔵モデル、現在の主力のスライドモデル、そしてタッチパネルを採用したニンテンドーDSのような端末など特徴的な端末をリリースし、一部に熱狂的なD端末マニアを生み出した。また、1983年の当時の電電公社への自動車電話納入以降、一貫してNTTドコモへ端末を供給し続けてもいた。一時期は他のキャリアへ端末を納入した時期もあったが、最終的には納入キャリアをNTTドコモに絞り、au、ソフトバンクのユーザーはD端末を使うためにはキャリアを乗り換えるしかなかった。文字通り蜜月関係を続けていた両社だが、25年の歴史は、三菱側の撤退であっけなく終わった感じだ。

一方で携帯電話研究家の木暮祐一氏のブログでは、「三菱は、キャリアばかりが一方的に得をし、メーカーがリスクや責任を背負わされるNTTドコモの方針に不信感を募らせていたのではないか」という見方を示している。普及台数が一億台を超え、もはや「パイの奪い合い」だけで成長する余地が見られないと思われる携帯業界だが、一方でディズニーの携帯電話事業への参入や、イーモバイルが音声端末サービスを開始するなど新規参入が続き、業界全体としては大きなうねりが続いている。多くのガジェットマニアが切望する、日本でのiPhone投入も含めて、そのうねりが沈静化する兆しは小さく、今後も携帯業界から目が離せないようだ。

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  • 悲しいときー! (スコア:3, おもしろおかしい)

    by nkitani (8256) on 2008年03月05日 10時41分 (#1307566)
    AQUOS携帯、BRAVIA携帯、VIERA携帯、REGZA携帯に対抗しようと思ったときに、REAL携帯と名付けてもほとんどの人が知らないと気付いたときー!
  • Nokiaだってフィンランドベース。フィンランドがいくら携帯大国だって言ったって主戦場ではない。 日本の多くの携帯メーカは、自らがマーケティング、販売に力をそそがなくても安易に稼げる国内向けに注力してきた経営の失敗でしょう。キャリアはキャリアで自らが儲かることだけを考えた。経産省のお役人は確かにいないほうがよく、ちょっとどうしようもないけども、それが嫌なら海外で勝負すればよかった。撤退の理由にはならないな。 三菱の携帯は最近でこそいろいろな機能やら特色をだしてきたが、保守的で重厚長大型の開発を続けてきただけ。 あえて垂れ込むほどのこともないというところだったかもよ。まぁ、多くの日本メーカの経営陣も経産省のお役人レベル以下ということで同様の話は今後も続くでしょうね。
  • 単にボタンがタッチパネルになっただけで何も直感的じゃないという。

    ソニーのタッチパネルデジカメもスライダーがでてきてもスライドできないとか、日本企業がタッチパネル使うとどうしてこうなっちゃうんでしょうな。

    クリエとかのイメージがあったんでDSがでた当初は「タッチパネルなんてゲームにつかえんのかね?」と思ったもんですが、問題は技術じゃなくセンスだったというトホホな結果ですな。
  • by Anonymous Coward on 2008年03月05日 11時01分 (#1307579)
    キャリア主導の携帯ビジネスが、メーカーを世界から孤立させ、疲弊させ、
    「世界に通用しない日本、無視される日本」を作り出してしまった。
    この罪は大きい。
    • by Anonymous Coward on 2008年03月05日 12時39分 (#1307657)
      違うだろ

      キャリア主導の携帯ビジネスに甘えた端末メーカーが勝手に世界から孤立しただけだ
      世界で勝負するか否かは端末メーカーが決めることであって、キャリアどうこうではない

      事実、かつてはいくつかの端末メーカーはワールドワイドに展開していた
      しかし、敗北し確実に買い上げてもらえる日本のキャリア主導の携帯ビジネスでしか生き残れなかっただけだ
      その結果、少ない販売台数の中で利益を上げる必要に迫られ疲弊していったのであり、キャリアが疲弊させた訳ではない

      はたから見れば、キャリアがメーカーの端末事業を救済していたのではないかと思えるくらいだ
      個人の主観としては、今となってはキャリア主導の日本の携帯ビジネスモデルが
      日本市場の発展を停滞させているのは事実だと思うが、メーカーの問題はそれとは別の問題

      アジアの電脳街に出向いて、携帯電話が欲しいと言って回ってみると、実は日本製端末は人気が高い
      どこの店でも「お勧めはこれだ」と日本製端末を出してくる
      多くはソフトバンク端末をSIMフリーにした闇製品だが、使いやすくて故障も少ないと評判で
      Nokiaや韓国製端末、SonyEricssonの海外モデルの倍近い価格で販売されている

      日本のメーカーが世界で通用せず疲弊し撤退していくのは、製品そのものの競争力よりは
      市場の読みや販売戦略体制、開発製造体制の確立といった経営戦略で敗北しただけではないのか?

      多くのメーカーが3G+GSMの端末を持つ現在、世界に出る出ないはメーカーの経営判断でしかない
      それをせず撤退するということがどういうことか? キャリアの問題ではないだろ?

      繰り返すが、疲弊していったのはメーカーの経営判断結果であり、メーカーの問題
      責任転換するべきではない
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    • もう1人。

      90年代中盤に、外圧でモトローラ方式を導入せよ、という要求があった。このとき突っぱねたのが、当時の通産省。だから通産省も切腹。結局、当時のIDOに一部モトローラ互換方式が入ったんだよね。

      DoCoMoがゴネて突っぱねたから、通産省も突っぱねたのかもしれない。といった意味では、やっぱりDoCoMoが諸悪の根源?

      自国の方式を優先しガラパゴスになり、結局ハード屋に負担がかかった・・・90年代にモトローラ方式入れたとしたら、どっちが得だったんだろう?
      --
      -- gonta --
      "May Macintosh be with you"
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      • NTT方式かモトローラ方式かで揉めていたアナログ時代は携帯電話自体が保証金も課金も異常に高価だったんで、影響力はそんなになかったと思いますよ。

        で、本格的に携帯電話の大衆化が始まった2Gの時の方が問題で、GSMを排除して国内独自規格のPDCだった事の方が数段影響が大きかったと思いますよ。

        丁度国内が2Gに移行する時にこれ又国内規格に近かったPHSと競り合う状況になって、PHSはあの当時は非常に安価でPDCキャリアを喰いまくっていたので、NTTドコモがiモードなどのネットワークサービスで優位性を出してきた訳で…PDCが軌道に乗り始めた時期からガラパゴス化が本格的に始まって国内メーカが競争力を喪失し始めた。(この辺はISDBと独自DRMの組み合わせに拘って問題が噴出している日本のデジタルテレビの現状と非常に似ているかも)

        # IDOなどの後発が採用したCDMA One(初代)は微妙に開始時期が遅いし周波数帯の問題を
        # 除けば国際ローミング可能な規格なのでここでは敢えて除外しますが、iモードが始まった
        # 以降は状況が同じかも。

        で、問題は3Gで、この場合はCDMA One 2000規格とW-CDMA規格、どちらも海外対応のコストを付加すれば海外と互換性がある規格なんですが、この時にキャリアがハイスペック端末前提のビジネスモデルで競争を繰り広げて、それにメーカが強引にでも従わないと携帯が売れない取引関係が続いていたので海外のメーカから見れば旨味がないし、逆に国内メーカに取っては海外の標準的なスペックで国内・海外何処でも使える携帯を開発しても売れそうがないし…と言う状況で結局今まで「ガラパゴス化」が進んでしまってる。とか言う感じですね。

        キャリア主導で端末メーカの開発要件がガチガチに規定されてその上で差別化した端末を各社売り出すというのは非常に歪な商取引ですよね、そこには顧客の需要という物は極一部の例外を除いて存在せず、顧客がキャリアの掌の上で踊らされているのですから。

        # GSMと3Gのデュアル端末はまだまだ少ないですし…

        とはいえ、今の携帯電話は、ほぼSIMカードと端末自体が分離できるので、いわゆる「SIMロック」が全面廃止になり、端末メーカ主導でキャリアがビジネスモデル決めるようになったら「海外標準+インターネットメール」程度の非常に安価な携帯端末が主流になる可能性があって、こうなるとSAMSUNGやNOKIAなどの世界市場での大手企業が一気に本格参入して価格競争が激化し、国内メーカで生き残れるのは数社じゃないかと思いますけど。

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        • 携帯のグローバル化は世の流れで何とかなるかもしれませんが、日本のケータイには機能上の問題の他に『絵文字文化』というとんでもないガラパゴス文化が残っています。

          # 若い女性の間では絵文字使う方が普通らしいですね。

          絵文字文化が何とかならないと、グローバル携帯の流入はビジネス系など一部にとどまるんじゃないかな・・・・・
          --
          『今日の屈辱に耐え明日の為に生きるのが男だ』
          宇宙戦艦 ヤマト 艦長 沖田十三氏談
          2006/06/23 JPN 1 - 4 BRA
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          • それを言ったら、日本語使っている事自体がガラパゴス文化。
            絵文字に関しては、日本語対応の際に対応文字種を増やせば良いだけです。
            海外へ送るメールには、どのみち先方は日本語に対応していないわけですから
            同様に絵文字を送らなければ良いのです。
            携帯のグローバル化への障壁とは些か異なるかと。
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  • by duenmynoth (34577) on 2008年03月05日 11時30分 (#1307598) 日記
    デザインが地味、機能も地味、CMも地味
    かと言って性能がいいかというと、一般的に三菱端末は動作速度に難有り・・・

    他社製品と比較して三菱製をチョイスする理由が無いですね
    主要顧客が新しい物好きな若者なのに目新しさで勝負できなかったのが敗因でしょうかね
  • by takamanohara (33533) on 2008年03月05日 17時42分 (#1307921)
    が好きだったんだけどなぁ(V401D)
    後継機種が出ない(ソフトバンク)から、くーまん搭載機に乗り換えた
    でもパンダが良かったなぁ…
  • by Anonymous Coward on 2008年03月05日 8時28分 (#1307490)
    >なぜ誰もタレコまないのだろう

    そりゃ、どこの携帯使ってても似たようなもんだからじゃないの?
    CMでもメーカー名が強く表に出るわけじゃないし。
  • by Anonymous Coward on 2008年03月05日 8時44分 (#1307496)
    日本のケータイはもう成熟市場
    世界シェアで10%取れないようなメーカーは
    今後どんどん撤退していくことになるだろう
    • by Anonymous Coward on 2008年03月05日 9時55分 (#1307538)
      国内メーカーが多すぎるというのはその通りだけど、実際に世界で10%以上のシェアを持っているメーカー(NOKIA・Samsung・Motorola)の端末はつまらないし、技術的にも日本のメーカーが何年も前に通り過ぎたレベルのものばかり。
      日本のケータイには、どのメーカーもほとんど同じ基板で筐体のデザインが違うだけのGSMのようにになってほしくないなぁ。
      ガラパゴスだっていいじゃない。
      そもそも日本のケータイ市場は音声通話中心の世界市場とまったく別物ですよ。
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      • by unchikun (14429) on 2008年03月05日 13時11分 (#1307690)
        >技術的にも日本のメーカーが何年も前に通り過ぎたレベルのものばかり

        まあこの物言いが殿様商売って感じだな。
        消費者無視の技術者視点での製品開発、ともいえる。

        海外メーカーからみれば、日本市場は未来の携帯電話の動向をさぐるいい
        実験場でもあるし、参入しても損はない。

        けど、最先端機しか作れない国内メーカーは世界市場に出せる商品がない
        から小さなパイの奪い合いをするしかない。それで体力を消耗しても
        自業自得というものさ。
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    • Re:当然の結果 (スコア:1, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2008年03月05日 9時15分 (#1307515)
      >今後どんどん撤退していくことになるだろう
      携帯トピが、撤退トピになる悪寒。
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      • 十数年後…… (スコア:2, おもしろおかしい)

        by Anonymous Coward on 2008年03月05日 9時50分 (#1307535)
        NTT DoCoMo、携帯電話業界から完全撤退

        01iver による 2019年04月01日 12時34分の掲載
        iモードは遠くなりにけり部門より.

        タレコミが殺到しているが、Anonymous Coward 曰く、

        NTT DoCoMo は、今年度を以って携帯電話業界から撤退することを正式に発表した(プレスリリース)。

        一時は「ケータイと言えばドコモ」と言われるほど携帯電話キャリアの代名詞であった DoCoMo であるが、ソフトバンクと au の合併によるシェア No.1 の座からの転落、iPhone の日本上陸などの逆風に加え、Google の携帯電話業界への参入によりとどめを刺された格好だ。現在、国内における DoCoMo のシェアは 1.8% まで低下し、かつての PHS を彷彿とさせるものがある。

        なお、DoCoMo の契約者に対しては、今月から他キャリア移行のお知らせを順次送付するとのことである。

        ヒロスエの i モードの広告がまぶしかったあの頃を思い出す私である。/. の諸氏も、DoCoMo の思い出を存分に語っていただきたい。
        親コメント
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

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