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通じないIT用語、どう言い換える? 378

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「これはひどい」はIT用語ではありません。 部門より

Anonymous Coward曰く、

読売新聞(3月6日夕刊)の第一面に、「予後・合併症…患者に通じない736語、国語研が言い換え例」という記事があった。難解な医学用語が往々にして素人である患者に誤解される現状への改善策としての言い換えの試みである。場合によっては命にかかわるだけあって、コミュニケーションギャップの解消は死活問題に違いない。その意味で、関係者にしか通じない専門用語の、素人向けの言い換え指針は歓迎すべきことであろう。

さてビジネスの現場で、素人の顧客や上司相手の状況説明などに四苦八苦されることの多そうなアレゲ諸氏は、通じにくい{コンピュータ,プログラミング,システム,通信,セキュリティ,etc}用語をどのように言い換えているだろうか。便利な言い換え、場合による使い分け、いつも迷う専門用語、どうしても通じなかった愚痴など、好き放題にぶちまけたまへ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2008年03月08日 11時42分 (#1309368)
    100の言葉で言い換えても通じない
  • by Anonymous Coward on 2008年03月08日 12時40分 (#1309412)
    専門家でない人に理解できるように説明しろと言うのは簡単だが、専門家が何年何十年かけて積み上げてきた経験からなる知見を正確に伝えるのは難易度が高いだろう。
    言葉を言い換えることが適切な場合もあるが、それが広く効果のある解決策であるかのように考えるのは人月の神話でいうところの銀の弾丸を探す行為に等しい。

    もと記事では医療用語を上げているが、報道業界用語や法廷用語でも微妙なニュアンスを含んだ先鋭化が進んでいるのは知られている。それぞれ理由があってそれらの言葉が洗練されていったという経緯があるのだから、正確な言い換えが可能であるという仮定にも疑う余地がある。
    その方向は、わかりやすさと引き換えに不正確さの混沌に落ち込むような気がしてならない。

    裁判員制度導入で、裁判員の負担が減るように「わかりやすくする」みなおしが始まっているが、その判断が正確さを欠くことによる誤審を増やさないかが不安のひとつだ。誤審などないというなら、そもそも裁判員制度そのものが必要なのか?という話にもなるのだが。

    なお、どこの業界でも放っておくと業界方言が深化するのは確かなので、試みのすべてを否定するものではない。

    # 圧縮の対語には伸長を地道に使用する会
  • by Anonymous Coward on 2008年03月08日 13時20分 (#1309427)
    事例1
     ピンポーン
    「はい」
    「すみません、国勢調査のものですが」
    「あ、はい」
    「この職業欄のですね」
    「ええ」
    「SEと言うのは何のことなんでしょうか」
    「あ、それはですね(プライバシーが守られる、てのはどこへ行ったんだ…)」

    事例2
     ハローワークで
    「前職にSEとありますが」
    「はい」
    「この会社ではコンピュータの知識を必要としています」
    「ええ」
    「私はSEと言うのは何か知りませんが」
    「(ん?)」
    「あなたはご自分に専門知識があると思っているんですか(←なぜか勝ち誇った顔)」
    「(は?????)」
     人間は本当に驚くと声が出なくなるものだ、と改めて思いました。

    まぁ、略称で書いてしまったのがまずかったのですが、後者は笑えなかった…
    • by Anonymous Coward on 2008年03月08日 23時02分 (#1309719)
      (泉から女神が登場)
      女神「あなたが落としたこの“SE”は…」
      男「はい、私のです」
      女神「『セールスエンジニア』の略ですか?」
      男「はいぃ?」
      女神「それとも『セキュリティ・エンジニア』の略? もしかして…」
      男「ではなくて…」
      (1時間後)
      女神「『セカンド・エディション』だったりします?」
      男「ごめんなさい。もう“SE”なんて言葉は使いません」
      親コメント
  • とはいえ (スコア:4, おもしろおかしい)

    by morimon (23732) on 2008年03月08日 11時10分 (#1309352) ホームページ
    3日前に知った言葉を、さも遠い昔から知っていたように使っちゃう自分自身は
    戒めねばなるまい。
  • ウェブサイトに「FAQ」のページを用意しても、「FAQってどういう意味ですか?」というFAQが多い……どころか、
    まさか自分の抱いている疑問に関係あるページだと想像の付く人が少ないから、結局スキップして、わかりやすい
    「掲示板」や「お問い合わせフォーム」をクリックして他力本願してしまう人が多い、という現実。

    なお、私がウェブサイトを作る時は、「FAQ」ではなくて、意訳で「質問箱」という題名にしています。
    FAQの意味すらわからない初心者に宛てた「FAQ」という題名のページは、ギャグそのもの。
    --
    ハイバネーション(=冬眠)中。 押井徳馬(・(T)・)
  • by Anonymous Coward on 2008年03月08日 11時47分 (#1309374)
    最初から理解する気のない相手には、どう言い換えても無駄だよね。
  • ゲームで (スコア:4, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年03月08日 11時58分 (#1309380)
    感心した言い換え
    「クリティカルヒット」→「かいしんのいちげき」

    ちょっとどうかと思った言い換え(努力は認めるが…)
    「ファームウェアをアップデート」→「Wii本体を更新」
  • by yasuchiyo (11756) on 2008年03月08日 11時02分 (#1309347) 日記

    「いくら説明しても『医療ミス』のことだと間違われる」
    そりゃ間違えてるんじゃなくて、そう思い込んでるんだと思いますよ。
    『回復しなければ、すべて医者が悪い』って。

    「最近の子供は、死んだカブトムシを見て『電池が切れた』と言う」 [google.co.jp]
    なんて風説だか都市伝説だかがまかり通ってますが、大人だって
    病気の治療を、部品を交換すれば直る機械の修理と同程度にしか考えてないってことですよね。
    # まぁもっと感情的に、万一の時に悲しみや怒りをぶつける相手がほしいってこともあるでしょうが。

  • by array (25012) on 2008年03月08日 11時24分 (#1309359) ホームページ
    SCSIは「すかじー」で通じなかった。
    ATAPI「あたぴ」で通じなかった。
    Serial ATAは「しりあるあた」で通じなかった。
    Charは「ちゃー」で通じなかった。
    FAQって「ふぁく」っていったらいやな顔された。
  • 一時期のIT系企業のCM (スコア:3, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年03月08日 11時49分 (#1309376)
    「システムを革新的にインテグレートする弊社のソリューションは、
    御社のビジネスを加速的にネクストステージへ云々…」

    これもIT用語…?
  • by Anonymous Coward on 2008年03月08日 14時32分 (#1309463)
    この手の議論では、何故か単語へと言い換えようとする。

    用語は、概念にラベルを付けたもんだ。
    概念が分からないのに、別のラベルを付けたって、分からない用語を増やすだけ

    「合併症」を「併発症」「複合症」まして「続発性余病症候群病変」なんて言い換えても、分かりやすくはならん。
    「合併症とは、一つの病気が他の病気を引き起こす事です」って言った方が256倍よろしい。

    # もちろん、医学的に適切にね。俺は医者じゃないからその程度の説明しか出来んが
    • by Anonymous Coward on 2008年03月08日 18時13分 (#1309589)
      いや病院に1ヶ月もいればすぐ分かると思いますが、要求レベルなんて1種類じゃないんですよ。
      スラドにいるような、若くて理解力があって少々の疑問は自力でネットで解決出来て、かつ専門職の専門職たる由縁がわかってて、苦労も理不尽も少々味わっていて、みのもんたや心霊療法を信じないタイプの人間は、もう最高に楽です。手加減なしで行っても概ね問題なく、逆にそっちが喜ばれますし、トラブルがあったとしても言葉が通じます。が、そんな人間は病院に来ません(笑)

      実際に医師が説明しないといけない「顧客」は、10歳児だったりとか、30分以内に処置しないと死ぬ人とか、5分話すと寝る人とか、合併症起こしたら殺してやるぞとナイフ持って脅しにくる人とか、合併症の話するだけでパニックになる人とか、話も聞かずにおまかせしますという人とか、目の前で夫婦喧嘩始める人とか、確率という概念を欠片も理解していない人とか、数十分説明した後に結局「癌は人参ジュースで治る」と言い出す人とか、そもそもサウジ人だったりとか。

      まぁ分かりやすい言葉の置き換えを学ぶことも大切ですが、大事な事はそんなことじゃなくて、結局相手が何を求めているか一瞬で空気読みする能力かなと思います。「総胆管結石が嵌頓してます」を「消化液が通る管に石が詰まってます」と置き換えるようなレベルの能力は誰でもとっくに獲得していて、そこからがスタートラインですから。
      親コメント
    • 同感 (スコア:3, すばらしい洞察)

      by Technobose (6861) on 2008年03月08日 15時49分 (#1309520) 日記
       問題は見慣れない単語ではないと思う。
       今までのいわゆる「専門家」が人を見下して専門用語とか略語とか、横文字とか使って、権威を盾に人を煙に巻いてきたのも事実で、それに対して医療を受ける側の権利を守ろうとしてインフォームド・コンセントとかいわれるようになってきたと思う。
       でも、大部分の専門家の人たちは、自分の専門分野について説明を求められれば親切に答えてくれる人が多いと感じるけどね。
       煙に巻くタイプの「専門家」って、実はその分野にたいした理解が無いのかもしれない。

       ただ問題なのは説明を受ける側が誠実に教えてもらうという気持ちになるかという点ではないかしら。
       最近、どんな分野でも行き過ぎた権利意識の強い輩が多くなってきて、説明する側が真剣に説明しても理解できないというか、そもそも理解しようという気持ちのないのが見受けられる。
       受け手が理解しようという気持ちがなければ、どんなに説明しても理解も納得もあり得ない。
       また、社会常識の欠けている輩も増えてきていると感じるなあ。
       会話って、共通の前提とするものが必ず必要だから、たとえば義務教育レベル、新聞やテレビでニュースを見ていればわかる程度の知識が欠けている人に、完璧に理解させなければならないなんてなったら、そもそもの業務自体が成り立たなくなると思う。
       現状のように社会の構成員のレベルにばらつきが大きく、今までのように常識が通じない輩が多くなってくると、業界毎に「説明すべき事項のガイドライン」と「説明受諾証明書」なんてのが必要になってくるかもしれない。
      親コメント
  • 逆のパターンで (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2008年03月08日 10時53分 (#1309344)
    客先だけで通じる用語で苦労することは割とあります。
    こちらが「それはこの事なんでしょうか?」と質問しても、今度はそれが向こうには通じない。
    渡された書類でもデータ名や帳票名とかも略称で記述されてて、しかも同じような名前のモノがいくつもあるので特定するのに一苦労...
  • 「デフォルト」 (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年03月08日 11時08分 (#1309351)
    「デフォルトです」
    といったら通じなかった。
    債務不履行の意味と勘違いしたのかと思って、
    「クレジットカードの引き落とし日に頭を抱えるのとは別の意味ですよ」
    といっても、笑ってくれなかった。
    defaultという英単語自体を知らなかったらしい。
    説明したら
    「標準という意味ですか」
    といわれて
    「スタンダードとデフォルトは別の概念です。この場合は標準規格は特に存在しないので...」
    といったら余計に混乱したらしい。
  • よくある友人との会話 (スコア:2, おもしろおかしい)

    by jealous (30922) on 2008年03月08日 11時11分 (#1309353)
    友人「パソコンが壊れたみたい、なんかうまく動かないんだけどどうしたらいい?」
    私「あー原因がわからないとねー、OSはなんだっけ?」
    友人「OS?OSってなに?」
    私「パソコンを動かすソフトだよ」
    友人「パソコンの種類って事?それならVAIOだよ!」
    私「そーゆうのじゃなくて…んーとじゃあパソコンを起動したときに最初に出る画面になんて書いてあるかわかる?」
    友人「パソコンが動かないって言ってるじゃない!わかるわけないじゃんか」
    私「えーと…使ってるのwindowsなんだっけ?」

    こんな感じでもはや言い換えでもなんでもなくなる事がしばしば
    • by Anonymous Coward on 2008年03月08日 11時45分 (#1309372)
      > 友人「OS?OSってなに?」
      > 私「パソコンを動かすソフトだよ」
      > 友人「パソコンの種類って事?それならVAIOだよ!」

      この時点で、OSはWindowsに決まりだから、次は2000なのかXpなのかVistaなのかを
      調べる行程に移らなきゃいけないのに、

      >私「そーゆうのじゃなくて…

      とまだしつこくWindowsかどうかを確認しようとしている時点で、アホの子フラグは「友人」から「私」のほうに移動している。
      親コメント
  • 台所 (スコア:2, 参考になる)

    by gunner92f (21737) on 2008年03月08日 12時08分 (#1309386)
    一般人にはCPU、メモリ、ハードディスクが何をしているのかすらわからない場合が多いので
    料理する人、まな板、冷蔵庫にたとえますね。

    #昔の漫画で「計算速度の速いROM」って表現があったなあ…
    • Re:台所 (スコア:3, 興味深い)

      by ayasama (17717) on 2008年03月08日 15時53分 (#1309522) 日記
      どこだったか忘れたけど

      CPU:レジ
      2ndキャッシュ:店の陳列棚
      メモリ:店の倉庫
      HDD:業者の倉庫

      に例えてました。アクセス速度なども踏まえた例えとして。
      親コメント
  • 版数 (スコア:2, 興味深い)

    by kaguyaboshi (31023) on 2008年03月08日 12時11分 (#1309390) 日記
    逆の立場ですが、バージョンなんて単語はかつてはPCの世界くらいでしか使われなかったのに、今やごく一般的な単語になっちゃいましたね。
    中学生くらいの時(一般的な単語ではなかった頃です。何年前かは聞くな)はこの単語を使うと
    「バージン? やらしー!!」
    とか言われたのに。
    (まあ英和辞典で欲情できる時期特有のお話ではありますが)
  • by shoji12 (14093) on 2008年03月08日 12時48分 (#1309417)
    日本語なら、学術用語、JIS用語、業界団体用語(JEC ,JEMなど)、登録商標、特許シソーラス。
    英語なら、ISO用語、IEEE用語、ANSI用語、MIL用語。
    昔、日立が、WORD文書を、規格用語だけを色分けしてくれるソフトを売ってたけど、あれのもっと強力な奴が欲しいといつも思っていた。
    用語集をスキャンして、しこしこデータベースを作っていたけど挫折した。
    Googleがやらないのは、これらの用語集が著作権で保護されていて、打つ手がないからなのか?
    日立はどうやってソフト化したのだろう?
  • 日ごろの行い (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年03月08日 17時42分 (#1309573)
    新入社員研修のとき、隣の女の子のパソコンが
    調子悪くなったらしくヘルプを求められた。
    「どこか悪いの?」
    と聞かれて、ざっと見てとりあえずどこも
    おかしくなさそうだったので
    「日ごろの行いかなぁ~」
    と答えたら、本気で怒られた。

    以来、専門用語の利用には気をつけてます。
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家

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