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タイタニック号探索プロジェクトの本当の目的は沈没原子力潜水艦探索だった 21

ストーリー by hylom
恰好の隠れ蓑 部門より

capra 曰く、

沈没したタイタニック号探索プロジェクトの真の目的は、沈没した米海軍の原子力潜水艦を探し当てることだった、ということが明らかになりました(GIZMODO JAPANabc NEWS本家記事)。

タイタニック号は海洋学者ボブ・バラード博士率いるチームにより1985年に発見されましたが、当時新型のロボット深海探索装置をもっていた博士は、1960年代に沈没したUSS ThresherとUSS Scorpionという原子力潜水艦を探索・調査する依頼を米軍から受けていました。米軍は3,000~4,600mもの深さに沈没した二つの原子力潜水艦の原子炉を調査し、データを核物質の海底投棄に関する安全性に関する研究に役立てたかったとのこと。

Thresherはテスト潜航中の動力故障により沈没したとみられていましたが、旧ソ連の攻撃にあったとも言われていたScorpionの沈没原因を探る必要もありました。博士の探索調査の結果、どちらの潜水艦の原子炉も安全停止しており環境への影響はなく、外部から攻撃された形跡もないことが分かりました。また、沈没残骸は重いものはその場で沈み、より軽いものは海流によって流されつつ沈んでいくというデータをこの調査で取ることができ、それを活用してタイタニック号の発見に繋げることが出来たとのことです。

ちなみにGIZMODOの記事では博士が海軍にタイタニック号探索の資金を出してもらうようアプローチしたとなっていますが、National Geographicに掲載されている記事では米軍が潜水艦探索を博士に依頼し、博士はタイタニック号探索も併せて行ってよいかと米軍に確認したという内容になっています。

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  • タイタニックを… (スコア:3, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2008年06月05日 12時30分 (#1356996)
    は?ナニをいまさら。軍事目的だったのは有名でしょ。

    ミサイル防衛システム構築のために必要な希少金属ビザニウムをタイタニック号の金庫から回収するのが
    あの計画の目的ですよ。
    アメリカ国立海中海洋機関が発見・捜索したんですよね。以前タイタニックを扱ったドキュメンタリー映画 [wikipedia.org]で見ました。
    • by Anonymous Coward
      ゴールデンラズベリー賞にノミネートされただけあって、
      とてもすばらしい作品ですね。
      歴史に残る1本です。
      • by kyle (3923) on 2008年06月05日 13時09分 (#1357037) 日記
        浮上シーン(だけ)は、当時としてはなかなかの迫力だったと思います。
        たしか 10 メートル超の模型を使った高速度撮影で、重量感がありました。
        親コメント
        • by SteppingWind (2654) on 2008年06月05日 17時41分 (#1357242)

          実は高速度撮影だけでは本物には見えないんですよ. 造船なんかの分野でマクロな流体の動向を見るにはレイノルズ数とフルード数 [eonet.ne.jp]を合わせてやればいいんですけどね. これを合わせた上で実物大の時間に合わせるためには高速度撮影が必要になります.

          ところが実際に撮影した場合の水の質感を決める要素があって, それが表面張力です. 具体的には飛沫や泡などのサイズに現れていて, 水煙や細波といった特に質感を大きく左右する部分が潰れてしまいます. そのためミニチュア撮影で水を使うと, どうしてもノッペリ, ボッテリした印象になってしまうのです. それを少しでも改善するために, ミニチュア撮影に使う水は各種の薬品を混ぜて表面張力を減らしたり透明度を落としたりしていたのですが, 2桁の差を克服することは難しく, どうしてもミニチュアくさくなってしまったんですね.

          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2008年06月05日 13時23分 (#1357056)
          >高速度撮影
          あっそういうタネがあったんですか!
          昔々、子供の頃、父と兄と見たんですが、兄と私にはあのシーンが本物としか思えず、しかし本物なわけは無く、
          二人で考えたけど結論が出なくて悔しい思いをしたのを、今思い出しました。
          父が話に加わらずニヤニヤしていた理由も、今ならわかります。
          親コメント
          • by Anonymous Coward
            >>高速度撮影
            >あっそういうタネがあったんですか!

            「高速度撮影したものをスロー再生して重量感を出す」
            というのは、ゴジラとかの特撮映画でよく使われる基本テクニックだと
            思います。
            #重力加速度が定数であることを利用した錯覚ですな。

            興味深いのは(メーラーじゃない方の)「サンダーバード」では、この
            基本テクニックを使っていないことですね。そのためメカニックの
            汚れ塗装などは非常に高度なのにミニチュア撮影であることが一目
            瞭然で、どうにもショボク感じてしまいます。

            子供心にも「何であのテクニックを使わないんだろう、もったいない」
            と思ったことを良く覚えてます。
            • by Anonymous Coward
              > ミニチュア撮影であることが一目瞭然

              サンダーバード2号のプラモデルを組み立てて飾ると、わ〜、テレビと一緒だ〜と
              感動できたのは、そういう訳だったのですね。
        • by Anonymous Coward
          >浮上シーン(だけ)は、当時としてはなかなかの迫力だったと思います。
          >たしか 10 メートル超の模型を使った高速度撮影で、重量感がありました。
          真っ先にマイティジャックが想起されました。
          • by Anonymous Coward
            オリジナルは轟天号じゃないかと

            #いや、自転車じゃないからね
  • 沈潜 (スコア:2, 参考になる)

    by goji (949) on 2008年06月05日 13時09分 (#1357038) ホームページ 日記
    せっかくだからWikipediaの該当項目を貼っておく。
    スレッシャー [wikipedia.org], スコーピオン [wikipedia.org]
  • あれれ?たしか1980年にNUMAによって発見、引き揚げられた [imdb.com]んじゃなかったっけ?

    # ダーク・ピットシリーズファンなのでID
  • by SteppingWind (2654) on 2008年06月05日 13時54分 (#1357077)

    スコーピオン号事件といえば, 沈没場所がぜんぜん違うにもかかわらずバミューダ海域の事件 [nazotoki.com]として取り上げられていたり.

  • by Anonymous Coward on 2008年06月05日 12時11分 (#1356976)
    「ロケット技術開発の真の目的は、ナチスのミサイル開発だった」と見るか、
    「ミサイル開発を口実にして、ロケット技術の研究を進めた」と見るかの差では。
  • by Anonymous Coward on 2008年06月05日 12時28分 (#1356993)
    「一方、ロシアは」ネタ禁止。

    #予算不足だから手t原子炉を日本海に海中投棄していた‥
    • by Anonymous Coward on 2008年06月05日 12時46分 (#1357017)
      一方ロシアはナショジオのタイタニックの追調査に雇われた。

      内容は端折って置いて、6000m級探査船を2隻同時投入ってのは、意外と良い方法かも、とか思った覚えが。
      MIR-1・2はコンパクトで扱い易そうだった。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年06月05日 13時19分 (#1357049)

    National Geographicの記事 [nationalgeographic.com] 「博士が海軍にタイタニック号探索の資金を出してもらうようアプローチした」という内容になっているのではないでしょうか。

    「博士はタイタニック号探索も併せて行ってよいかと米軍に確認した」という部分は

    He then asked the Navy if he could search for the Titanic, which was located between the two wrecks.
    からだと思いますが、それよりも上に

    Ballard met with the Navy in 1982 to request funding to develop the robotic submersible technology he needed to find the Titanic.
    とあります。
    • by Anonymous Coward
      > He then asked the Navy if he could search for the Titanic, which was located between the two wrecks.

      ここを読むと、お目当てはやっぱりタイタニックで、その資金獲得の方便として都合のいい場所に沈んでる原潜の調査という名目にしたのでは..という疑いもチト浮かんでくるよーな...

      • まぁ本当の所は当事者しかわかんないんだけど、こんな感じじゃないかな?

        1. 博士は深海カメラの研究のため、資金が欲しかった。
        2. 競争的外部資金獲得のためには、アピールの強い応用先があった方が良かった。
        3. そこでタイタニックの調査を目的として、海軍のグラントに応募した。
        4. 海軍は、その研究が機密ミッションに使えると目をつけた。
        5. しかし公募グラントは内容や成果を公開する義務があった。
        6. そこで博士の応募を却下し、海軍側から機密ミッションを打診した。
        7. しかし機密ミッションの成果は、博士の研究実績として公開できない。
        8. そこで博士は、派手にアピールできる実績もついでに挙げたい、と打診した。
        9. 海軍はOKした。
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年06月05日 14時34分 (#1357107)

    深海に住む知的生命体なんですね?

    #それなんてアビス?

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192.168.0.1は、私が使っている IPアドレスですので勝手に使わないでください --- ある通りすがり

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