花火もこれからは環境配慮型へ 56
環境配慮型花火職人 部門より
capra 曰く、
本家/.記事より。花火に含まれる有害物質に関する記事がChemical & Engineering Newsに掲載されています。花火には酸化剤として過塩素酸塩が使われていますが、米オクラホマ州のエイダ湖で昨年行われた調査では、独立記念日を祝う打ち上げ花火が行われた14時間後には湖の過塩素酸が通常の1000倍に達し、通常時の値まで下がるのには20~80日間要したそうです。過塩素酸塩は水溶性のため、地下水や土壌が汚染される可能性があるとのこと。さらに人体に対する影響として、甲状腺のヨウ素摂取を阻害し、甲状腺機能低下を引き起こすことが分っています。
こうしたことから、近年では環境や人体への影響を考慮して窒素ベースの酸化剤を使用した花火が開発されています。花火の発色材には重金属が使われていますが、このタイプの花火は煙が少ないため、発色材の量も軽減できるとのことです。
米国では基本的に独立記念日前後やお正月など州法で決められた期間にしか花火ができません。日本ではこれからの季節各地で花火大会が開催されますが、人体や環境への影響はいかほどのものなのでしょうか。