米軍、兵器の耐レーザー化に取り組む 99
ストーリー by mhatta
矛と盾 部門より
矛と盾 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
米空軍は、現行兵器の耐レーザー化に取り組むため、研究者らに耐レーザー仕様に関して提案するよう依頼した(本家/.記事)。米空軍は1996年から2005年にかけて、イスラエルと共に戦術高エネルギーレーザー(THEL)を利用した兵器の開発に取り組んできたが、今度は自国の兵器の耐レーザー化を推し進めることを決定したようだ。耐レーザー仕様にするにはレーザーの影響を完全に排除する必要は無く、兵器の外装をレーザーが貫通するまでの時間稼ぎが実現できればよいとのことで、当局は何らかの断熱コーティングを施すか、もしくは兵器の外装に広帯域反射層を組み込む手法が最善ではないかとしている。
WIREDの元記事には米ニューメキシコ州ホワイトサンズ・ミサイル実験場でのTHELを使用したテスト迎撃動画が紹介されている。米軍が耐レーザー化に取り組むということは、対空レーザー兵器がかなり有効な迎撃手段であり、他国に広まるのも時間の問題ということだろう。
対鉛弾はいつ? (スコア:3, 興味深い)
従来型の「銃」に対して、
もっと効果的だったり軽便だったり安価(=みんなが使える)だったりする対策は、
生まれないものかなあ、と
いつも心を痛めております。
そして銃の普及度を考えれば、
まだレアなレーザーへの防御なんかより、
とにかく急いで対策して欲しいのは鉛弾のほうです。
思えばここ500年ばかり、兵器の歴史は攻撃過多傾向にありました。
かつてはそれこそ矛盾のことわざが示すように、矛には盾が存在し、
攻撃と防御の力関係はそれなりの平衡点に有りました。
また防御の技術というものも存在しました。
いわゆる武術にも攻撃しかない武術なぞ存在しません。
ところが銃の登場により、事実上防げない攻撃というものが
戦い(戦争でも個別の殺人でも)を決するようになってしまいました。
そして防御も無意味化してしまいました。
…その結果なにが起きたかというと、
「攻撃は最大の防御」つまり
「撃たれるまえに撃ち殺せ」とばかりに、
とにかく活人を捨て殺人に徹することでのみ活路が見出せる、
寒々しい時代が到来したのです。
銃に対する盾が存在して欲しい。
近年やっと防弾チョッキなども出てきてますが、もっと軽便でもっと安価なものが欲しいところです。そうすれば数十億人がみな「銃に負けずに」いられる。
なお、原爆や毒ガスに対しても同様に盾が欲しいですが、(技術的に)別議論ということで又の機会に。
それに前述したように普及度を考えれば、まず取り急ぎ防ぎたいのは鉛弾です。レーザーが路地裏の殺人で使われる日はまだ当分先ですが、銃での殺人は今もまさに世界のどこかで多数進行中のはず。
それこそ矛盾では? (スコア:2, 参考になる)
それに、いかに強固な鎧と盾を纏おうとも、運動エネルギーを0にするのはかなり困難でしょう。
マグナム弾あたりを頭に食らうと、たとえ貫通を防いでも、その衝撃だけで死んだほうがマシだったって状態になりそうな気もします。
ぶっちゃけ対人兵器の攻撃力というのは人体そのものの防御力を超えた時点で性能的には飽和してるのではないでしょうか?
# ってか、昨今のニュース見る限りでは安価な防刃の方が急務じゃね?
Re:対鉛弾はいつ? (スコア:2, 興味深い)
運動エネルギーを無効化する携帯可能な装置(フランク・ハーバートの『砂の惑星』 [wikipedia.org]に登場するシールドとか)が実用化されたと仮定します。
この場合、ガス弾、細菌弾、焼夷弾、炸裂弾などが使われるでしょう。(それもシールドの内側で起爆するように工夫されたヤツが)
# コスト無視なら、既存技術で、「銃弾サイズの超小型核分裂弾」は一応作成可能です。
# 冷戦時代に要人暗殺用に作成されたかもしれません。
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:対鉛弾はいつ? (スコア:1)
カルフォルニウムの半減期は短いからなー。
作ったらすぐ使わないとダメになる弾なんて、現場で作るしかない。
ウランを加速器にぶち込んでミリグラム単位しか作れないし、分離するの大変だし、暗殺現場に巨大工場建てるのは難しいなー。(これ、どの程度ホントだろ?)
the.ACount
Re:対鉛弾はいつ? (スコア:1)
カリホルニウムやネプツニウムは同位体の数が多いので寿命はある程度コントロールできる筈。
(貨物船か大型潜水艦に生産炉を積んで製造するという案もありますが、実現性は薄いと思う)
……
真面目な話、バズーカや15センチ砲で使用する核兵器は「制式採用」されていますので、
暗殺用の核などという与太も、50~70年代ならありえた話です。
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:対鉛弾はいつ? (スコア:1)
対策案 (Re:対鉛弾はいつ? (スコア:1)
1. 人体に無害な発火性のガスを生活空間の空気に混ぜる。
2. 日常生活で火を使わないようにする。
そうすると、銃を撃つと引火して大爆発するから銃が撃てなくなります。
Re:対策案 (Re:対鉛弾はいつ? (スコア:2, おもしろおかしい)
シュールな光景が繰り広げられるわけですね
#奴は勇者だ。ただし石器時代のな
Re:対策案 (Re:対鉛弾はいつ? (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:対鉛弾はいつ? (スコア:1)
Re:対鉛弾はいつ? (スコア:1)
Re: (スコア:0)
つ「サルでも分かる!ガン=カタ入門」 [amazon.co.jp]
Re: (スコア:0, 荒らし)
Re: (スコア:0)
あなたが、行動しないからだよ
その国の攻撃力 (スコア:1)
平和への第一歩だね (スコア:3, おもしろおかしい)
Re:平和への第一歩だね (スコア:1)
トミーが死の商人と呼ばれる世界に!
#セガでも可かと思ったが頭じゃなかった
Re:s/内臓/内蔵/ (スコア:1, すばらしい洞察)
昔の人は偉かった (スコア:1)
Re:昔の人は偉かった (スコア:1)
Re:昔の人は偉かった (スコア:3, おもしろおかしい)
Re: (スコア:0)
レーダーに対して、チャフ、ステルス。
ECMに対して、ECCM。
赤外線追尾ミサイルに対して、フレア。
弾道ミサイルに対して、弾道ミサイル迎撃ミサイル、対空レーザー兵器
これは、レーザーに始まったわけではなく、それこそ盾と矛が主力兵装の時代から連綿と続いた対策手段です。
レーザーは全ての兵器に対して無敵と言うわけではないし。別に矛盾はしてませんよね。
まったく無効なのは大質量兵器とか大熱量兵器とか核兵器とか既にあります。
当たらなければ何ともないのを、もし当たった時にどうしようか、という対策です。
Re: (スコア:0, オフトピック)
反射して民家へ (スコア:1)
Re:反射して民家へ (スコア:1)
それほどの威力は無いのではないでしょうか?
// そもそも、THEL自体がそれほど有効なものなのか、疑問を感じます。
// この施策は、レーザー兵器の有効性を世界に印象付けて、
// テロ組織などを含む、仮想敵の兵器調達努力を、コスト高なレーザー兵器に向けさせ、
// その結果、仮想敵の兵器調達量を減少せしめて、相対的に自軍の安全確保を図るという、
// 孔明の罠なんじゃないでしょうか。
Re:反射して民家へ (スコア:1)
矛を開発するなら、それを敵側が使った際の対応策を事前に準備しておくのは当然です。
Re:反射して民家へ (スコア:1, 参考になる)
「すぐれた暗号開発者はは新しい暗号を考えたとき、自らその破り方も考えておくものだ。」
#後者はマジネタです。
Re:反射して民家へ (スコア:1)
設置するのですよ。
セルごとに本物とレーザー用を交互に置いておけば、
普段のエネルギーにも使えてお得?
問題は、テロリスト及びその周辺の人たちに購入資金があるかどうか…。
Re:反射して民家へ (スコア:1)
Re:反射して民家へ (スコア:1)
オフトピなのでご勘弁。
長年日本に住んでいると耐レーザー認定局とかいう特殊法人を作って天下り先を確保するのが目的なんじゃないかと思ってしまう。そんなわけないのに。
#あなた疲れてるのよ。
LIVE-GON(リベゴン)
Re:反射して民家へ (スコア:1, おもしろおかしい)
#敵のレーダー波も正確に撃ち返・・・ダメじゃん orz
Re:反射して民家へ (スコア:1)
乱反射させればいいだけのような。
Re: (スコア:0)
兵役志願者が増えるかもしれませんな。
マリナーズの野手 (スコア:1, おもしろおかしい)
には既に実装されてんじゃね?
#フィールドの中では兵器なの♪
Re:マリナーズの野手 (スコア:2, おもしろおかしい)
やっぱ武器を持つと使いたくなるってのは本当なんだな。
# ランナー1・2塁でフライとか上がったら
# 内心『キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!』とか思うんだろうか。
半ばマジレスですが (スコア:1)
---- ばくさん!@一応IT土方
Re:半ばマジレスですが (スコア:1)
その分をどうしようか…というのが課題じゃないですかね。
今の人類にはオーバーテクノロジーな (スコア:1)
Re:今の人類にはオーバーテクノロジーな (スコア:1)
# 電荷をもっていない粒子は扱いが面倒です。
notice : I ignore an anonymous contribution.
Re:今の人類にはオーバーテクノロジーな (スコア:1)
一番強力なのは核融合実験のプラズマだから、核融合を盾にするといいかも。(なんか変)
the.ACount
Re:今の人類にはオーバーテクノロジーな (スコア:2)
おすすめは微細なプリズムで散乱させる手。
酸化チタンの微粉末(白粉)を撒くだけという手軽な方法です。
notice : I ignore an anonymous contribution.
第5世界では (スコア:1, おもしろおかしい)
小説ではいきなしやったら連携できなくてアタフタしてたな
広帯域反射層 (スコア:1)
昼間飛んでても目立ちそうだし。
隠密性は? (スコア:0)
そうそう当たるものではない (スコア:5, 参考になる)
実際のところ, 反射層って防御手段としてはあまり有効な方法ではないようです. 比較的短時間で反射率が低下して用をなさなくなるそうで.
ですからレーザー兵器を防ぐ方法としては
なんて方法が考えられています. どれもレーザーと比べると低コストで導入できるので, 物量戦となるとレーザーに勝ち目は無いです.
また, それ以前にシャアの台詞じゃないけど, ビーム兵器って命中しなければクソの役にもたたないので, 照準用レーザーを混乱させる高反射率チャフが防御用として極めて有効ってのがありますね.
Re:そうそう当たるものではない (スコア:2)
Re:そうそう当たるものではない (スコア:1)
Re: (スコア:0)
反射層の上に迷彩塗装を施して、サンドイッチ構造にすればいいのでは。
上から順に、迷彩塗装、対レーザー反射塗装、対銃弾用の装甲板みたいな感じになるのかな。
以下、 (スコア:0)
Re:以下、 (スコア:1)
そうですね。宇宙戦艦ヤマトに出てきたのは「空間磁力メッキ」 [wikipedia.org]ですしね。
しかも、空間磁力メッキを出したときの真田さんの台詞は
> 「冥王星で見たガミラスの反射衛星砲にヒントを得て密かに開発しておいた空間磁力メッキが役に立ったよ」
ですね。「こんなこともあろうかと」なんて言ってません。
それどころか、ヤマトのテレビシリーズでは真田さんは一度も「こんなこともあろうかと」って言ったことはなかったりするし。 [srad.jp]
#「こんなこともあろうかと」は技術者なら一度は使ってみたい憧れの台詞…