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医療

手術の結果産婦を死なせた刑事責任を問われた「大野病院事件」、無罪判決が下る 242

ストーリー by hylom
医師の立場は年々弱くなるばかり 部門より

insiderman 曰く、

すでにさまざまなメディアで報じられているが、帝王切開手術を受けた女性が出血により手術中に死亡した事件に関して、手術を行った産婦人科医を業務上過失致死と医師法違反の罪に問う裁判が行われ、20日に産婦人科医を無罪とする判決が下った(産経ニュースの記事)。

この事件は福島県大熊町の県立大野病院で2004年に起きたものだが、事件が「癒着胎盤」という事前の診断が難しく、かつ非常にまれな疾患に対処した結果発生し、明らかな医療ミスが原因ではないということもあり、医師や医療界から裁判に対して非常に強い抗議も行われていた。

この事件に対しては、自らのブログ上で意見を述べる医師らも多くいたことで、ネットの世界でも話題になっている(「新小児科医のつぶやき」、「ある産婦人科医のひとりごと」など)。たとえば「大野病院事件に無罪判決、問われるマスメディアの報道 — ガ島通信」では、遺族寄りの報道が多いマスコミに対しての問題提起が述べられている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • これが有罪なら (スコア:5, すばらしい洞察)

    by NOBAX (21937) on 2008年08月22日 20時52分 (#1408051)
    不具合でシステムが動かないといったケースで、プログラマが捕まってしまいますよ。
    よく分からない未来に対する意志決定の結果を、後になって最適解を選択しなかったと糾弾されても困るよ
  • 斜めから。 (スコア:5, 興味深い)

    by deaf_ear (31391) on 2008年08月22日 21時07分 (#1408061) 日記
    H16年地方病院で起こり、近く?に妊婦がいたもんで頭の隅にはありました。
    仮に、裁判員制度の適用事件になるのかなと思っていましたら、ループで頭に来たので
    書いてみます。(笑)

    --
    裁判員制度ではどんな事件の裁判をするのですか。リンク [courts.go.jp]
    ...(詳しくは,「裁判員制度の紹介」のコーナー [courts.go.jp]を参照してください(刑事裁判の控訴審や民事事件,少年審判等は裁判員制度の対象にはなりません。)。
    --
    裁判員制度の対象となる事件は,代表的なものをあげると,次のようなものがあります。

            * 人を殺した場合(殺人)
            * 強盗が,人にけがをさせ,あるいは,死亡させてしまった場合(強盗致死傷)
            * 人にけがをさせ,死亡させてしまった場合(傷害致死)
            * 泥酔した状態で,自動車を運転して人をひき,死亡させてしまった場合(危険運転致死)
            * 人の住む家に放火した場合(現住建造物等放火)
            * 身の代金を取る目的で,人を誘拐した場合(身の代金目的誘拐)
            * 子供に食事を与えず,放置したため死亡してしまった場合(保護責任者遺棄致死)

    裁判員制度の対象となる事件の情報については資料集 [courts.go.jp]をご覧ください。
    --
    法律を読めってかー!! 〆(‥ 〆(?? _(;;

    一死刑又は無期の懲役若しくは禁錮に当たる罪に係る事件
    二裁判所法第二十六条第二項第二号に掲げる事件であって、
    故意の犯罪行為により被害者を死亡させた罪に係るもの
    (前号に該当するものを除く。)
    --
    裁判所は、もうちょっとわかりやすく、○○過失罪は対象になりませんとか書けませんか。(お願い)
    対象にはなりません(たぶん)。それでいいと安心しました。

    問題と思うのはここからで、事件で第三者、傍観者、当事者(犯罪者ではないです。)
    どれにもなったことがあるのですが、えーっ、そうなんだという事柄が後から出てきます。後から後から。

    ですから、マスコミの皆さんは取材を報じるのではなく、犯罪者、被害者、第三者の声他を
    事実として伝えてください。
    論評は要りません。可能性としての真実も要りません。恣意的ショートカットも要りません。
    粘り強く事実を真摯に確実に報道してほしい。

    嫁の話を聞いても、心証形成に大きくかかわっています。
    大昔に社会で習った世論形成の担い手、第三勢力という意識からちょっと間を置いてみてください。
    専門家ではないのですし、マスメディアはマスではなくなりつつあるのですから。
    "専門家によると..."、"○○に詳しい"なんて修辞は要りません。もう効きません。
    "○○組織の○○さんによると"でいいじゃないですか。

    # また、なぐり書きしちゃった。
    --
    がんばろう。と自分に言い聞かせる。
  • 診療義務 (スコア:5, 興味深い)

    by leiqunni (8779) on 2008年08月22日 21時08分 (#1408063) ホームページ 日記
    医師法では「診察治療の求めがあった場合、医師は正当な理由がなければ拒んではならない」
    と定められてますが、「この治療に失敗した場合、訴えられるおそれがあるため」というのは正当な拒否理由になるんでしょうか。
    今回有罪だった場合は、そんな事態も起こりえますね。

    これがブラックジャックの場合、検察官の妻が同じ症状になって、その訴えた医者に泣きつくと。

    あ、最初に承諾書とっておけばいいのか。
    • 遺族の感情 (スコア:4, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2008年08月23日 2時59分 (#1408267)
      遺族の感情を考えると承諾書は保古にされるのがオチでしょう。

      遺族のコメント [yomiuri.co.jp]を見ていると
      ・「なぜ事故が起きたのか、なぜ防げなかったのか。公判でも結局、何が真実かはわからないままだ」
      ・「何が起きたのかを知りたい」「とにかく真実を知りたい」
      とありました。

      親族を失った遺族の感情はある程度理解できるつもりですが、
      冷静にこのコメントを見るとなんだかなと思います。

      遺族は裁判後も「何が真実かはわからないままだ」と言っています。
      裁判では遺族が知りたいはずの経過と、その行為の(医療業界での一般に照らした)妥当性が明らかになったはずなのですが、
      遺族にとってはそのような情報は無意味で、信じるべき真実が既に決まっていて、それが裁判で認められることのみが真実の究明なんでしょう。
      そんな中では、遺族も不幸ですし、訴えられる医療関係者も不幸になります。

      遺族が感情的になっている場合には、医療に直接携わった医師および関係者が事実関係を説明したとしても無意味ですので、
      いくら説明しても「説明不足だ!」「真実を語っていない!」と言われるのみです。
      医療で不幸な結果となった場合には、その関係者に公平に状況を伝える第三者によるシステムが必要なんだろうと思います。
      (第三者によるシステムが関係者に信頼されていないと意味がありませんが・・・)

      現在、検討されている第三者機関が公正に機能することを期待します。
      親コメント
      • by mik_naruto (26947) on 2008年08月23日 3時24分 (#1408279)
        今回の場合、医師本人の人柄や人格は評判になるレベルであり、
        病院から当日夜を含めて合計5回の説明があり、
        県に調査委員会が設立されて(まさに第三者機関)、そこからの報告書が出ており、
        報告書の後に更に説明を行っており、
        しつこさに定評のあるマスコミがこれまで数年間かぎまわっており、
        医師本人の身柄の拘束までされており、
        警察/検察とか、弁護士とか、裁判官といった日本の頭脳が数百時間頑張っており、
        全日本の注目を浴びています。

        中立で公平(のはず)な人間が何人も関わっており、
        1人の死亡の原因追及にかけたコストとしては、現時点でも既に史上最大級だと思います。
        遺族はネット中傷とかに言及してるくらいなので今の情勢も理解してると思うのです。

        それでも、これ。遺族とは得てしてそういうもんです。割り箸事件のときもそう。
        …自分はそのような感情を否定はしません。が、絶望はします。
        第三者機関があれば逮捕そのものはなかったかもしれませんが、こじれた感情が緩和されることはなかったでしょう。
        (作るなという意味でもないですが)
        親コメント
    • Re:診療義務 (スコア:2, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2008年08月22日 21時29分 (#1408073)
      >あ、最初に承諾書とっておけばいいのか。

      承諾書に効力ないらしいです、
      「慌てた心理状況下で、専門用語を並べられて、白衣に囲まれて威圧感を受けながら、よく判らないままサインさせられた」
      ということで無効となるらしい。

      親コメント
  • 取り締まり権力 (スコア:5, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2008年08月22日 21時15分 (#1408067)
    この件に限った話じゃないが、日本の刑事司法制度として、検察・警察の持つ権力が大きすぎる。「逮捕」≒「その人物の人生の破滅」の感が強い日本で、後から無罪判決を得たとしても、官から受けた不利益の回復はほとんど望めない。加えて、近年の厳罰傾向とそれを支持している(ように見える)世論の影響力。
    この事件では、被告を支援する体制があったからまだいいようなものだが、否認事件でそんな支援が常にできるわけもない。
    人権擁護というと、ほとんど反射的に「人権屋サン」などと否定してかかる向きが増えたのは由々しきことだ。近年公開された映画を引くまでもなく、「逮捕」は一般人にとって「明日は我が身」なのだ。
    • by Anonymous Coward on 2008年08月22日 23時02分 (#1408136)
      私が思うのは、裁判官が反省しているかどうかを刑罰の軽重の判断材料にしていること。
      挙句の果てには、無罪を主張している被告に対して、「反省していない」といって、執行猶予を認めなかったりする(ホリエモン裁判一審、二審)。無罪を主張してたら反省する必要なんてないはずなのに。

      司法が情緒的になりすぎだと思います。これも世論の後押しなのかな。裁判員制度が始まったら、嘘泣きがうまいやつが強いですね。
      親コメント
  • もしSEだったら (スコア:5, すばらしい洞察)

    by mik_naruto (26947) on 2008年08月22日 23時21分 (#1408148)
    もしSE向けにこの話を書き換えるなら、自分が24時間1人で管理を任されている(その前提も酷い話だけど)サーバに、突然大量のDOS攻撃とゼロデイ脆弱性を突いた巧妙な攻撃がやってきて、シャットダウン試みる暇すらなく、ものの数分で数万人の顧客情報が盗まれた、というような状況を想像すればいいかと思います。「一生に一度あるかどうか」という頻度的にも、対応と状況判断の困難さという意味でも、起こった時点でもの凄く不利な戦いだという意味でも、このくらいの例えで間違ってないと思います。

    へっぽこ管理者ではなくて、迅速なパッチ当てとか日々の管理業務とかは人並み以上に完璧にこなし毎月200時間の残業にも耐える優良管理者だったけど、なんか内部事情を知る者のバックドアによって、ほとんど不可抗力的な巧妙な攻撃を受けた、と。ただ一般人にはユチャクタイバンもバックドアもゼロデイアタックも意味不明な言葉過ぎて理解できない。

    そこで「お前の会社の内部反省会の資料で過失が色々書いてある」というのを理由に、アナタが1年後に個人的に逮捕され、「サーバの操作ミスで顧客情報を流出させた管理者 [yomiuri.co.jp]が逮捕!」「ゼロデイアタックの実務経験が全くない管理者! [ocn.ne.jp]」とか叩かれ、

    「危険を感じた瞬間に安全なシャットダウンを断念し、電源ケーブルやLANケーブルをすぐにひっこ抜くべきだった明確な過失」という内容で起訴され(物理的にネットワークを遮断するのが基本だと書いてある本は実在したとして、現場で実際に可能ですか)、

    裁判中に「脆弱性」を「きじゃくせい」と読む [google.com]とか、「ところでウープスって何? (←UPSのこと)」とか、そういうレベルも知らない [lohasmedical.jp]検察に1年以上も公判を維持された、というような状況です。

    正直、意味がわかっていればアホらしすぎて付き合ってられません。

    まさか、こんな幼稚な裁判が、直接被害者の民間人ではなくて、国家権力によって為されるとは夢にも思ってなかった、と。

    まっとうな会社なら、せいぜい会社同士の補償の交渉があるか、最悪会社同士の民事訴訟くらいしか思いつかないシチュエーションですが、これで個人が逮捕かよ、しかも世論の味方が(当初は)ゼロかよ、というのに絶望した、と。
    • Re:もしSEだったら (スコア:4, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2008年08月23日 0時17分 (#1408176)
      利益はマネジメントをする人間が得る、不利益は技術者/技能者が被る

      この国の伝統です。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年08月22日 21時07分 (#1408060)
    横浜市には「出産数日本一」を誇る堀病院という産婦人科がありました。
    この病院で、助産師資格のない看護師や准看護師が「内診」という助産行為をしたとして、
    神奈川県警が2006年2月に院長ら11人を書類送検した事件がありました。

    地裁で起訴猶予処分にはなりましたが、ギリギリの線で持っていた横浜市のお産は絶賛崩壊中です。
    今では妊娠に気づいたら即予約をいれないと、自宅付近での出産は望めない状況です。

    /.Jには正義の鉄槌をもって他者を弾劾する方が多いですが、
    その鉄槌を振り下ろした後に残るのがペンペン草すら生えない焼け野原でもよいか、
    振り下ろす前に少しだけ考えませんか。
    • by Technobose (6861) on 2008年08月22日 21時33分 (#1408076) 日記
      今回の医者は自分のすべきことを行ったが不幸にも患者が亡くなってしまったケース。
      横浜の病院は、本来認められていない者に医師の仕事を行わせている違法なケース。
      前者は病状も極めて希なもので通常では対応できなくて当たり前のケース、後者は必要なら助産師を増やせば対応できるケース。
      一緒くたにすると、今回の事件の提起した問題が埋もれてしまうと思う。
      「安全」を確保するためには、社会としてコストをかけ、人材を確保する必要があることを認識するべきだと思う。
      親コメント
      • by epipolar-line (33670) on 2008年08月22日 22時20分 (#1408110)
        >> 後者は必要なら助産師を増やせば対応できるケース。

        おぉ,なるほど.

        ガソリン高騰→「もっと掘って増産すれば対応できるケース」
        不景気→「輸出を増やせば対応できるケース」

        なんでも対応できますね.これはすごい.;-)

        #他の人も書いているように,助産師を増やそうにも,慢性的&全国的に人材不足というのが現状のはず.
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年08月22日 23時49分 (#1408161)
        おっしゃるとおり今回の裁判のケースとはちょっと違う。
        なので以下は参考。
        もし今回の裁判とあえて強引に結びつけるなら政治力とマスコミ報道?

        ちなみに
        >本来認められていない者に医師の仕事を行わせている違法なケース
        これは法律の解釈が微妙。厚生労働省医政局看護課長通知として「具体的解釈を通達した」のであって
        その解釈が法律としても正しいとお墨付きをもらったわけでもない。完全に違法といえるかが微妙。

        内診問題の真相
        http://blog.hashimoto-clinic.jp/200707/article_2.html [hashimoto-clinic.jp]

        看護師による内診行為の違法性
        http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20060827 [hatena.ne.jp]

        「内診とマスコミ報道」
        http://obgy.typepad.jp/blog/2007/10/post_1133.html [typepad.jp]
        親コメント
    • by nagika (30998) on 2008年08月22日 21時50分 (#1408090)
      似たような話ではこんなのが。

      救急救命士 [wikipedia.org]に気管挿管の実施が認められるようになった契機として、2001年10月に秋田市消防本部において、組織的・地域ぐるみで違法との認識がありながら、救急救命士の気管挿管を容認されていたことが挙げられる。これは医師法違反であることが指摘されたが、このようなケースは秋田市以外でも認められ、大きな社会問題となった。
      その結果、実は秋田市は周辺の自治体より救命率が高かったのだったとか。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2008年08月22日 1時05分 (#1407582)
    文章にはクセがありますが、天漢日乗 [cocolog-nifty.com] さんも件の情報を丁寧に集めているので参考になります。

  • by Technical Type (3408) on 2008年08月22日 23時28分 (#1408156)
    出産は昔から命を落とす場合も多かったが、医学が進歩した今でも100%安全という事はない。医療ミスでなくても妊婦が死亡してしまう事は一定の割合で存在する。遺族感情は理解できるが、それで賠償で訴えられる事が多いので産婦人科を志望する医者が減っていた所へ「お前が殺した!」とされ、過失致死で裁判になったのでは産科医は崩壊する。というより、もう既に崩壊が進んでいる。

    一定のリスクが存在する以上、重過失でもあれば別だが、不幸にして妊婦が死亡しても莫大な賠償を請求されたり起訴される事から医師を救済する公的な制度が必要ではないか。
  • 当然 (スコア:2, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2008年08月22日 20時30分 (#1408037)
    無罪で当然といったかんじですね。

    さて、この医師の個人に関する保障と
    この医師が医療に携わることができなくなったことによる
    社会的な保障の責任は誰が負ってくれるのでしょう・・・
    あまりに被害が大きい
    • Re:当然 (スコア:4, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2008年08月23日 0時29分 (#1408183)
      医師が無罪になるのは当然すぎるほど当然なのであらためて言うことはないのですが、それよりもこれを立件して逮捕してしまった警察と起訴していった検察の行為って、彼らの理屈に従うなら

      「最善の選択をせず逮捕・拘束しつづけた」
      「無罪は十分に予見できたのにそれを避けなかったこと」
      「臨床経験の十分にある産科医師の意見を聴取するという、基本的な確認を怠り、結果的に地域産科医療を崩壊に至らせた」

      と、かなり犯罪性が高いように思われるのですが、だれも処分はされないのかなぁ…。
      親コメント
      • Re:当然 (スコア:2, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2008年08月23日 9時14分 (#1408321)
        > と、かなり犯罪性が高いように思われるのですが、だれも処分はされないのかなぁ…。

        警察、検察の責任を追及したい気持ちはわかりますが、
        世間やマスコミからの執拗な追求・断罪が、まずは立件、立件されたら起訴、有罪判決という
        彼らの近視眼的な焦燥感を駆り立てているということもあると思います。

        桶川事件のように、積極的に動くべきだったケースもありますが、今回の件のようなケースもあります。
        事後になって、介入すべきだった、すべきでは無かったと論じるのは簡単ですが、
        それはあくまで結果が出た後だからこその話でしょう。

        起訴され、裁判が行われ、無罪判決が出たという今回のケースにより、
        妊娠や出産という、ありふれた過程においても、現在の医学では対処しようの無い事態が発生するという事が、あらためて公知されました。
        この無罪判決は(皮肉ではなく)警察・検察の功績だと思います。
        現代医学には限界があり、それで命を救えなかったとしても、医師に責任は無いという司法判断がなされたのだと思います。
        親コメント
        • Re:当然 (スコア:3, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2008年08月23日 10時20分 (#1408339)
          >世間やマスコミからの執拗な追求・断罪が、まずは立件、立件されたら起訴、有罪判決という
          >彼らの近視眼的な焦燥感を駆り立てているということもあると思います。

          村人1 『きっとあいつがやったにちげぇねえだ』
          駐在さん「え?」
          村人2 『そうだそうだ!』
          駐在さん「ちょっ」
          村人3 『やっちまえ!』
          駐在さん「ま、待てっ」
          村人沢山『おおっ!』
          駐在さん「(おろおろ)」

          どっかの村じゃないんだからさ。
          そんなことで焦るんなら、あんたらその仕事に向いてないんだよ。

          >この無罪判決は(皮肉ではなく)警察・検察の功績だと思います。

          頑張って無罪を勝ち取ったお医者さんとその支援者達の功績です。
          あとは、検察の主張に左右されなかった裁判官の功績?

          警察・検察は、無罪の一人の医者の生活を引っ掻き回しただけです。

          無罪判決は、有罪を主張していた警察・検察の功績? そんなわけない。
          この医者が個人的に被った損害、この医者をこの間失った社会的損失、
          それらを全部清算しても、それでもゼロに限りなく近いマイナス。

          本当に有罪だった場合以外、どんなに頑張っても功績(プラス)にはなり得ないよ。
          親コメント
  • お医者さんは沢山の命を救ってるんですよね。

    医学の事は詳しくはありませんが、

    今回は無罪判決になりましたが、たとえ判断ミスだったとしても、少しぐらい目をつぶってやれよって気がするんですけどねぇ。
    • この意見はひどい (スコア:5, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2008年08月22日 20時54分 (#1408053)
      この訴訟自体は検察ファッショだと思います。(事前意見表明)

      >今回は無罪判決になりましたが、たとえ判断ミスだったとしても、
      >少しぐらい目をつぶってやれよって気がするんですけどねぇ。

      いや、「1000人救ってるんだから、1人くらいミス許せよ」という論理・倫理は成り立たないでしょう。

      今回の判決がすばらしいのは、
      「通常の臨床ケースレポートで知りえる知識で対応してもだめだった」って認定したこと。
      判決でるまでは検察のいうとおりになっていた
      (未報告のケースレポ、というか症例報告すらまともにあがってないケースに対応できない処置を求められる)
      かもしれないという恐怖は全理系・文系の研究者・臨床担当者・その他もろもろが共有すべき話題でした
      (と、いう視点で/.Jにタレこもうとおもったが美味くまとめられなかった)
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2008年08月23日 1時41分 (#1408223)
      おおざっぱには、実際に裁判になる例は年間に全国で1000件程度ですが、示談がその30倍、患者とのトラブルがさらにその30倍、顕在化しなかった内部での反省点や後悔点ならさらにその30倍、誰も気づいてすらいないけど神様から見ればベストでなかった選択なら更にその数倍、って所だと思います。

      どこからをミスと呼ぶかによりますが、最後のまで含めて「判断ミス」なら、毎日何個もやってる計算になります。

      その目で見れば明らかな7mm大の腫瘍が目に入っていなかった、とか、あの時あの検査をやっておけば良かったと院内カンファでみんなで暗い気持ちになった、とか、院内で一番内視鏡が上手な医師が検査中に出血させた、とか。そういう全力で裁判されたら負けるかも的な中規模の"ミス"も、自分の実感として、1人につき1ヶ月に1回くらいの頻度でやってきます。プロ棋士だってわずか5手先が読めないことが時々あるでしょう(想像ですが)。

      そういうのを患者に開示するか『隠蔽』するかって、確かに、ぶっちゃけ、医師同士なら知識と経験で感じられる雰囲気的なもの決まってると思います。

      7mmの腫瘍を見つけ出すのがどの程度の難易度かなんて、部位や条件でも全然違うし、口で言ってもまず通じません(一般人は見つけられなくても、矢印が付いてれば誰にだって見える)。それらを「顕在化しなかった内部での問題点」レベルにとどめるか、泣かれるたり殴られたり訴えられたり、いずれにせよ確実に辛い思いをさせて今後の治療に支障を来すのを覚悟で「3ヶ月前のCTでも今から見直すと実は腫瘍は小さく見えてました!」とか言うべきか。(それで逆に「正直だ」と信頼を得られる可能性もありますが、スラドにいるような理解力のある主に理系を相手でも、心底納得してくれるのが30%、表面上納得した振りをしてくれるのが60%、残りは恨み辛みを隠さないでしょう)

      今の時間的人的制約の中で、そういうレベルの話も隠蔽体質と言われるのだとしたら(そして、大野事件の社説とかを見ているとそう判断せざるを得ないのですが)、正直難しいです。

      実際に医者同士では何も隠せないですし、お互いの評価はシビアだと思いますし、問答無用でかばい合うような気色悪い世界だとは思いません。「こいつと一緒に仕事したら危ない」と思えば疎外もされますし、「お前はこの科に向いてないんじゃないの」とか言われたりします。逆に微妙なミスは症例報告として論文や学会発表したり、先輩が後輩に「こういう失敗はするなよ」と飲み会で教えたり、積極的に色々と共有するのが当然だと思ってます。

      そんな中でもなおかつ「幾らなんでも、これ出しても意味ないよね」的なものが『隠蔽』されるんだと思いますが、どの業界でもそれってたぶん一緒だよねえとは。
      親コメント
    • >> たとえ判断ミスだったとしても、少しぐらい目をつぶってやれよ
      ちょっと同意し兼ねるなぁ

      当時の知識と状況で、妥当な判断をして、出来ることをしたけど、それでも亡くなったのだと判断したから、一審無罪なんだと…思う

      判決要旨:
      http://www.47news.jp/CN/200808/CN2008082001000750.html
      親コメント
    • 慈恵医大青戸病院の医者のように、ポイント稼ぎ・経験値稼ぎのために、人体実験みたいな手術する医者もいるよ。しかも医療事故は大体隠蔽する。

      訴え続けた母親の両親は、結局「隠蔽してんじゃなネェか?」が訴え続けたんだと思う。

      今回の医者はどうかわからんが、医者の全員が全員善人じゃないよ。
      --
      -- gonta --
      "May Macintosh be with you"
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      • まあ調べればわかりますが
        ・そもそも初産からカイザーな前置胎盤で、
         2人目は妊娠すべきでないと伝えたのにもかかわらず妊娠
        ・万が一を考えて転院進めたのに拒否(経済的な事情とか)
        ・安全を考えて摘出も打診したが「3人目がほしいから」と拒否
        ・加藤医師を墓前で土下座させる
        ・上の事情があるのに「病院から説明がない」「何で転院させなかったんだ」など

        「母親が亡くなった」という一般的事実についてお悔やみを申し上げますが
        はっきり言ってこの遺族に同情するだけの心の広さを僕は持ち合わせておりません。
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        • by Technobose (6861) on 2008年08月23日 11時55分 (#1408372) 日記
          今年に入ってから私の妻、妻の義理の姉が相次いで出産したんだけど、産科の状況はすごいですよ。
          30万人の中核都市で、市内に産科医院はかなりあったんですが、出産を受け入れる医院は確か二つ。今まで医院で行っていた出産も総合病院に回されるので、総合病院はどこも能力の限界に近い状況です。
          義理の姉なんか、診察を受けていた地域の中核病院である総合病院の産科から出産を拒否されて、別の総合病院にて何とか出産できました。
          で、妻の出産の状況を見ていると、病院側はかなり安全側にふって診察してますね。これ自体は望ましいことなんでしょうけど、本当ならもっと早く短い期間で出産できる人が、安全のため長く入院しているためベッドが埋まり続けるので、受け入れ能力に制限がかかり・・・という悪いループにあるように感じました。
          総合病院の医師の激務は、今まで大変でしたが、中でも産科の医師の大変さはすさまじいです。なんとかしないと今いる医師たちの生活も健康も維持できないように思います。なんとか今からでも遅くないので待遇改善と、増員をしないといけないではないでしょうか。
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          • by Anonymous Coward on 2008年08月23日 13時11分 (#1408414)
            >総合病院の医師の激務は、今まで大変でしたが、中でも産科の医師の大変さはすさまじいです。なんとかしないと今いる医師たちの生活も健康も維持できないように思います。なんとか今からでも遅くないので待遇改善と、増員をしないといけないではないでしょうか。

            正直いうと、もう遅いですよ。増員するにも数年単位でかかるうえ、
            今回の逮捕劇で4年ほど遅れたし、その間に産婦人科のきついというイメージもひどくなりました。
            この先さらに減っていく可能性はあれど、増える要因なんてなにもありません。
            医学部の定員が増えようと、その間に先輩産婦人科医は地獄を見続けます。
            それをみて医者になった人たちがこぞって産婦人科に行きたがるか...

            乱暴な意見ですが妊娠、分娩制限がいちばん効果的だと思います。
            病院で分娩する人は抽選。それ以外は自己責任、と。
            分娩が減れば産婦人科医の負担は減るし、教育にあてる時間も増えます。
            そうしてやっと増加に転ずることができるのではないかと思います。

            と、産婦人科ローテートの間に体調を崩して医者をできなくなった私が言ってみる。
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  • 新立法は? (スコア:2, 参考になる)

    by help (36022) on 2008年08月23日 10時18分 (#1408338) 日記
    ざっと読んでみたのですが、善きサマリア人の法 [wikipedia.org]について言及されているコメントを見つけられませんでした。

    なんか、さびしい世の中だなぁと思うわけですよ。
    目の前で死にそうな人がいて、手助けをしてあげたい…医師の根源的モチベーションだと思うのです。
    私は医師の資格も知識もないから、右往左往しても問題にならないでしょう。
    医師はきっと何か義務がありそうに思います。
    でも、トンデモない場所で機材も何もなかったら?全くの専門外で、その方面に関しては私らシロートと同じレベル(ってことは普通ないでしょうけど)だったりする症状だったら?なーんてことを考えちゃうわけです。

    じゃぁ、仮にちょっとした知識があって、実は間違っていたとしても「最善だと自分を信じて」対処して、結果的に最悪の結果を招いた、すなわち死んだとしましょう。
    訴えられて有罪になる恐れが高いなら、知識があっても、手出ししませんよね。
    でも、上記 URL の趣旨である「急病人など窮地の人を救うために無償で善意の行動をとった場合、良識的かつ誠実にその人にできることをしたのなら、たとえ失敗してもその結果につき責任を問われない」 [wikipedia.org]ことが知られているなら、とにかく努力してみようと思うと思います。

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コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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