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気象衛星「ひまわり」は「公共衛星」に 91

ストーリー by hylom
日本の宇宙開発、どうなるか 部門より
パブリック・サテライト 曰く

読売新聞の記事によると、今年8月に施行された宇宙基本法(法律全文[PDF]法案審議段階における/.Jストーリー)に基づき、内閣官房内の宇宙開発戦略本部がとりまとめた「ロケットと衛星に関する事務局原案」が公開されたそうだ。

これによると、/.Jでも「日本の気象衛星がなくなる?」で心配されていた気象衛星「ひまわり」の後継機や地球観測衛星、科学衛星などは「公共衛星」と表現し、政府として責任を持って運用するという方向性が示されたらしい。「公共」ということで、社会的に必須なインフラのひとつとして予算配分がされ、継続的な人工衛星気象観測が担保されることになるのならば喜ばしいことである。

また、ロケットに関してはH2Aに加え中型・小型ロケットを保有すべきとの意見を示しているそうで、日刊工業新聞の記事によれば、6月に宇宙開発委員会が中止を勧告したGXロケットについて、宇宙開発戦略本部の事務局長が「月内をめどに事業の方向性を出したい」と述べたそうだ。

宇宙基本法では、施行後1年を目途に宇宙基本計画を策定し、内閣府に宇宙局を設置、現在文科省所管の宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの宇宙機関の目的や組織形態・所管官庁の見直しをすることを定めている。
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  • お題目はどうでもいい (スコア:5, すばらしい洞察)

    by wildcard (416) on 2008年11月07日 14時00分 (#1451443)
    気象とか公共とか、そんなことはどうでもいい。

    バックアップを、つくるんだ。
    • by Anonymous Coward on 2008年11月07日 23時16分 (#1451797)
      何のバックアップ?
      MTSAT-1RとMTSAT-2はすでにバックアップ体制にありますが...
      親コメント
    • by foobar2006 (30156) on 2008年11月08日 23時49分 (#1452155) 日記
      バックアップを作るためのお題目が、やっとできたんだよ。

      なんだか失念していたなー。
      お題目さえあれば、反対が多くても、欠陥があっても、予算の無駄であっても強行推進されちゃうんだった。

      さて、はやぶさ2のお題目はどうしようか?
      親コメント
  • by sladoslado (28918) on 2008年11月05日 10時20分 (#1449750)
    GXロケットに関しては『松浦晋也の「宇宙開発を読む」』が良くまとまってると思います。
    計画性の問題が大きいようです。
    • リンクが・・・ (スコア:3, 参考になる)

      by sladoslado (28918) on 2008年11月05日 10時23分 (#1449753)
      あやまて「ホントのテキスト形式」でポチッとやってしまった。
      『松浦晋也の「宇宙開発を読む」』 [nikkeibp.co.jp]
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    • by Anonymous Coward on 2008年11月07日 14時10分 (#1451454)
      GXロケット一番の疑問が解らんかったけど誰か知っている?

      エンジンのRD-180だけど、メートル法で作られているかヤード・ポンド法なのかってトコロだけど。

      旧ソ連(ロシア)はメートル法だけど、アメリカで弄られて生産されているならヤード・ポンド法に修正されている可能性も。

      むかーし昔、ソ連がB-29のパチもののTU-4を作った時は結局全部メートル法で作り直したんだよね。

      #無茶苦茶どうでも良さそうな事だが。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2008年11月07日 16時17分 (#1451549)
        ちょっと昔、日本がF-15CのパチもののF-15Jを作った時も全部メートル法で作り直したそうです。

        #オフトピなのでACで。
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        • by Anonymous Coward
          つまり、「メートル->インチ->メートル」って事になる可能性も有る?
          挙句何故か元の物と合わなかったりして。
          • Re:計画性の問題 (スコア:1, 参考になる)

            by Anonymous Coward on 2008年11月07日 18時07分 (#1451634)
            WikiPedia より
            国際インチは、メートル法に基づいて正確に0.0254メートル(25.4ミリメートル)と定義されている。

            とういうことで、原理的に変換誤差は生じません
            親コメント
            • Re:計画性の問題 (スコア:2, すばらしい洞察)

              by apt (28270) on 2008年11月07日 21時07分 (#1451735) 日記

              とういうことで、原理的に変換誤差は生じません

              メカの部分はともかく、ソフトウェアはどうなんだろう。

              浮動小数点で書かれたプログラムを固定小数点で書き直したことの有る人なら、
              「変換誤差は生じません」なんて軽々しくは言えないと思う。

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            • Re:計画性の問題 (スコア:2, 参考になる)

              by OYO (9891) on 2008年11月08日 1時05分 (#1451842) 日記
              現場では変換誤差は生じる。
              たとえばよく使われる5/16インチは7.9375ミリメートルで、1/10000mm単位で計算すれば誤差が生じないが
              加工機、測定器の目盛りやNC加工機の小数点桁数に合わせ1/1000mm単位の図面に書き直すと四捨五入で7.938mmとなり誤差が生じる。それが積もって大きな誤差となる。

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            • by Anonymous Coward on 2008年11月07日 18時27分 (#1451647)
              一つ疑問なんだが、未だにメートル法を頑なに拒絶する米国がちゃんと国際インチを守っているのだろうか?
              そんなんだったら既にメートル法になっている様な気もする。
              親コメント
              • Re:計画性の問題 (スコア:1, すばらしい洞察)

                by Anonymous Coward on 2008年11月07日 22時43分 (#1451780)
                「インチにこだわる奴等がメートルを基準にして再定義したインチを使うか?」って事だろ?

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              • Re:計画性の問題 (スコア:1, すばらしい洞察)

                by Anonymous Coward on 2008年11月08日 11時59分 (#1451985)
                アメリカには現在も2種類のインチがある。
                国際フィートと測量フィートが混在しているため。

                国際フィートでは、1インチ=2.54cm。
                測量フィートでは、1インチ=約25.40005cm。

                ちなみに、イギリス連邦で定義されていたのは、1インチ=約25.3998cm。
                昔から現在に至るまで、イギリスとアメリカのインチは全くの別物。

                別ACだけど、「なんか頭悪いやつだなぁ」とまで言うからには、この程度のことは分かってる上で馬鹿にしないと恥ずかしいぞ。
                「イギリス王室からいただいたインチ尺でも使っているとでも思っているのか?」とか頭悪そうな発言をする暇があったら「測量以外の分野ではアメリカでも国際インチを使うのは当然だろ?」とでも言ったほうがまだマシ。
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              • Re:計画性の問題 (スコア:2, 参考になる)

                by Anonymous Coward on 2008年11月08日 12時02分 (#1451987)
                げ。小数点の位置を間違えてた…。
                これじゃ俺も頭悪すぎるんで訂正。

                1インチ=2.54cm。(国際フィート)
                1インチ=約2.540005cm。(アメリカ測量フィート)
                1インチ=約2.53998cm。(かつてイギリスで使われていた定義)
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        • by Anonymous Coward
          がんばってヤード・ポンド法でライセンス生産したのは F-104J だっけ?
    • ないんでしょうか(イヒ)
  • 文部科学省の公開振りとちがって、中身の蓄積がこれからだからと信じたいが、ぜんぜん公開度が低い。
    このまま内閣情報調査室程度の中身で終わってしまわないように念じる.
    http://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jyouhoutyousa.html [cas.go.jp]
  • by Anonymous Coward on 2008年11月07日 15時48分 (#1451535)
    準天頂ですね。わかります。
    • by Anonymous Coward
      それをいったらIGSだって安全保障の名を借りた公(ry
    • by Anonymous Coward
      準天頂にすれば、1機ではダメなので2機、3機と公共事業として何倍にもなっておいしいんですね。
  • by Anonymous Coward on 2008年11月07日 16時15分 (#1451547)
    国産か輸入かしらんが防衛省が偵察衛星を保有するなら、情報収集衛星を活用すればよい。

    縦割りで同じような衛星はいらん。
  • by Anonymous Coward on 2008年11月07日 17時04分 (#1451580)
    日米は平和宇宙戦艦を建造する時
  • by Anonymous Coward on 2008年11月07日 17時30分 (#1451605)
    予算が増えるのか?
    • by Anonymous Coward on 2008年11月07日 18時50分 (#1451669)
      名前のつけ方にももちろん意味はあるけど、「政府として責任を持って運用するという方向性を示した」が
      より重要。

      今までは、気象庁が「財務省のおじ様、衛星、買ってほしいの………」って頼んで
      財務省が「ふーん、それいくらするの。うわ高っ。今動いているので何とかしろ。」って
      気象庁がお願いをする立場で財務省から予算を獲得してこなければならなかった。

      宇宙基本計画で「政府として責任を持って運用する」って閣議決定されれば、
      閣議決定を理由に、「衛星の予算を捻出しろ」と予算の計上を財務省が命令される
      文章上はちょっとの違いだが、ハードルは全然違う。
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    • by wildcard (416) on 2008年11月07日 18時05分 (#1451630)
      気象庁の細い予算から切り出して工面する必要がなくなって、
      内閣府か総務省が旗振ってくれるようになって予算が付きやすくなるんじゃないの。

      まあうがった見方をすると縄張り争いだとも思うけど。
      財務省<「気象衛星分の予算はもういらないはずだから気象庁の予算は大幅に削りますねwwwww」
      親コメント
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