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テクノロジー

ナノスケールなMRI画像を得る手法が開発される 18

ストーリー by hylom
くっきり鮮やか、 部門より

oddmake 曰く

ScienceNews記事より。

神経科学や医学の研究や診療の場において、MRI(核磁気共鳴画像法)は3次元の画像を得る良い方法であるが、これまでのところあまり解像度は高くなく、もっと細かい画像を見たいという研究者らの要望には応えきれていなかった。これに対してIBMアルマデン研究所の科学者たちは、Proceedings of the National Academy of Sciencesの1月12日号に投稿した論文"Nanoscale magnetic resonance imaging"(アブスト)の中でMRIを改良したMRFM(”magnetic resonance force microscope”)という新たな手法の成果を報告した。

ウイルスの三次元画像を撮影することも可能な10ナノメーターの分解能という、従来と比較して1億倍もの解像度を達成したとしている。さらにこの手法の改良をすすめ、いずれは分子の3D画像も得られるのではないかと研究者らは期待している。

磁気の情報をコイルによって電気的に読みとるのではなく、髪の毛より細い磁石を載せた針によって物理的に読みとることによって、微小な核磁気をより精細に読みとれるようになったそうだ。この手法を最初に開発した時のプレスリリースには、詳しい説明が掲載されている。

また、capra 曰く、

米IBM Researchは米スタンフォード大学のCenter for Probing the Nanoscaleと共同で、解像度4nmのMRI技術「NanoMRI」を開発した。既存のMRIの1億倍の解像度を誇る技術とのこと(ITpro英文プレスリリース本家記事より)。

「NanoMRI」は非常に微弱な磁力を検出することが可能な磁気共鳴力顕微鏡(MRFM)に、高度な画像構築技術を合わせることによって実現した。この技術により生物学的観測対象を破壊せずに表面も内部も調べることが可能となる。

IBMフェロー(IBM最高位の技術職位)であり、IBM ResearchのバイスプレジデントでもあるMark Dean氏は「この技術がウイルスやバクテリア、タンパク質やそのほかの生物学的要素の見方を大きく変えることになる」と述べている。ウイルスやタンパク質などの研究に大きく貢献することは勿論のこと、LSI開発への応用も期待されているとのこと。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by nodocuments (12199) on 2009年01月15日 16時24分 (#1491769) 日記

    開けないほど傷んだ手帳の内容も読むことができそうですね。

    チャーリーの手帳が発見されても大丈夫だな。

  • 比べるなら、STM (スコア:3, すばらしい洞察)

    by funya (14942) on 2009年01月15日 16時43分 (#1491784)
    走査型トンネル顕微鏡の磁気共鳴I版だよね? もともと解像度はnmオーダだし。

    MRIとはイメージの作り方が違うから、そっちと比較するのはどうかなぁ。
    • by SteppingWind (2654) on 2009年01月15日 17時11分 (#1491812)

      MRIが有用なのって, やっぱり生のまま深い部分を見れるってことだと思うので, こういうプローブを使った方法ってあまりうれしくないような気がするのですけど.

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        MRIでもX-CTでもここまで小さい3次元データ取れなかったんで,生で見られんからと言うデメリットだけ誇張しなくとも,いくらでも使い方あるでしょう.
        • by Anonymous Coward
          2次元なら見れるんじゃない?
  • 時代はCGから実写へ (スコア:3, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2009年01月15日 20時04分 (#1491930)
    風邪薬のCM等では細菌は今までCGでしたが、これで実写にできるのですね!
    これからCGから実写への回帰が起こるのですね!

    # 実写版もやしもん希望
  • by Diffusional-Mind (4061) on 2009年01月15日 23時35分 (#1492015)

    記事をざっと見たところだと、
    これはMRIというよりは原子間力顕微鏡(AFM)や走査型トンネル電子顕微鏡(STM)
    みたいな走査型プローブ顕微鏡の一種と位置づけるほうがしっくりくるんですが…
    トンネル電子や原子間力をつかっていたのが磁気的相互作用に置き換わったようなもんですし。

    ともあれ、この手法なら、分解能が原子レベルまで到達するのも
    それほど遠くないのかもしれませんね。

    • by Anonymous Coward on 2009年01月16日 9時13分 (#1492170)

      >この手法なら、分解能が原子レベルまで到達するのも

      STMやAFMで使われる力が短距離力(exp(-r)で、距離が伸びると急激に減衰する)のに対し、
      磁気だとr^-2とかr^-4とかの長距離力(ちょっと離れてもあまり減衰しない)だから、
      分解能をあげるのって結構難しいですよ?
      #MFMなんかがいい例ですね。あれも10nm前後の分解能だったか。

      親コメント
  • by Kazzanov (33541) on 2009年01月15日 16時34分 (#1491774) 日記
    >アルマデン研究所
    アルマゲドン研究所と読んでしまった(^_^;)
    それにしてはナノスケールとは規模が小さいとか思ったりして。
  • by Anonymous Coward on 2009年01月15日 18時51分 (#1491889)
    全身スキャンして物質を自由構成できる技術が
    確立したら再生してもらう。いろいろ問題あり
    なので人体スキャン禁止に。
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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs

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