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64512 story

Phenom II X3がX4になる裏技発覚 91

ストーリー by hylom
3コアを買ったと思ったらいつのまにか4コアになっていた! 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

先日発売されたばかりのAM3版 Phenom II X3ですが、tom's hardwareの記事によると 特定ロットでBIOSの設定を弄るだけで上位品のX4になってしまう方法が見つかったようです。対象となるのは0904xxxxステッピングのPhenom II X3で、マザーボードはSB750を搭載し、BIOSからACCの設定を変更できるのが条件とのこと。ただしうまくいかない物もある模様です。

Phenom II X3はそもそもX4の選別落ち品と言われていて、X4との違いはコアが1つ殺されているかどうかだけ。 今回の方法では、AMD製サウスブリッジのSB750に搭載されたオーバークロック耐性向上機能であるACCを自動、 またはコア単位に設定すると、殺されているはずのコアがなぜか復活してしまうという現象が起こっているようです。

当たり前のことですが、コアが1つ殺されているのは単にラインナップの調整というだけではなく、 正常な動作が確認できなかった可能性があるわけで、該当ロットと成功が確認されているマザーボードの組み合わせであっても必ず動作するとは限らないみたいです。

AMD製CPUはGolden Fingersやブリッジカットによる倍率変更、MP化等の改造ネタはありましたが、おみくじ要素は余り聞いた覚えがありません。 むしろOCが流行っていたCeleronを思い出させます。おみくじ好きな人なら飛びつきたくなるのではないでしょうか。

手元に環境がないので真偽のほどは不明ですが、2ちゃんねるでも動作報告が挙げられているようです。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • それ以前に (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2009年02月24日 12時27分 (#1519641)

    X3とX4て(ベンチじゃなく)実際の動作速度でいかほど違うんでしょうか。
    アーキテクチャが複雑になりすぎて「結局どのくらい速いの」ということが
    把握できなくなってきてます<自分。

    • Re:それ以前に (スコア:5, 参考になる)

      by deleted user (29334) on 2009年02月24日 12時45分 (#1519664) ホームページ 日記

      常時違いを感じることはありません。

      単スレッドの性能はコア数が変わっても同じですし、
      逆に処理時間の比例の仕方が決まっているエンコードなどのフルパワーを使う処理以外のマルチスレッド対応ソフトは、
      軽過ぎて違いがわからないか、コア数以上のセッションが殺到してCPUよりもネットワークやストレージがボトルネックになったりする、
      の極端な二択で、何かの処理が早くなったなと実感することは少ないでしょう。

      例えば、自分の経験から言えば Firefox はあまり目に見えて早くなりません。
      タブごとに並行処理してくれるのですが、開くタブの数が多すぎて前述の通りネットワークとメモリの方がヒーヒー言います。

      しかし、普段からブラウザにIMにデジタルTVや音楽再生垂れ流しなんてことを同時にやりつつ、、
      さらにテキストエディターなどのフロントで作業するソフトを起動させたりしようとすると、
      デュアルコアとクアッドコアぐらいなら如実に差が出ます。

      だから無効って訳ではないんですよ。

      ちなみにPhenomⅡはコアの数と発熱・消費電力があまり反比例しないので、使えるコアは使っておいた方が損しません。

      #Core2との比較はここでは述べませぬ…。

      --
      =-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
      親コメント
      • Re:それ以前に (スコア:3, すばらしい洞察)

        by TarZ (28055) on 2009年02月24日 16時05分 (#1519781) 日記

        使えるコアは使っておいた方が損しません

        一応、選別落ち品の可能性も高いわけで、ベンチマークをとったり、「おお、確かにOSから4CPU見える」と確認するくらいに留めておくのがよさそうな気もするのですが。

        試してみて「確実に動かない」のなら単に諦めるだけなので害はないかもしれませんが、場合によって動いたり動かなかったり、(あまり使われない機能の)特定のテストだけパスしなかったコアが殺されているとか…。

        親コメント
      • Re:それ以前に (スコア:1, 参考になる)

        by Anonymous Coward on 2009年02月24日 16時24分 (#1519790)

        マルチコアの恩恵を一番感じるのは

        $ make -j

        したときですねぇ。

        親コメント
      • by mnakano (27173) on 2009年02月24日 16時26分 (#1519792)

        例えば、自分の経験から言えば Firefox はあまり目に見えて早くなりません。
        タブごとに並行処理してくれるのですが、開くタブの数が多すぎて前述の通りネットワークとメモリの方がヒーヒー言います。

        Fxの処理で一番重いレイアウト、レンダリング処理はGUI用のスレッドで処理されるので、シングルスレッドアプリケーションとあまり違いがありません。ですから、この例には不適切です。

        例えば、バックグラウンドのタブででかいページをレイアウトしている最中(読み込んでいる最中)は、GUI上では何もできなくなるということを経験していませんか?

        親コメント
    • Re:それ以前に (スコア:3, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2009年02月24日 12時33分 (#1519646)
      よく誤解されてるけど、マルチコアとかマルチプロセッサっていうのは、早くするための技術じゃなくて遅くならなくするための技術。
      よって普通に使っている分にはクロック分の速さしか体感できないですよ。
      親コメント
      • by backyarD (36899) on 2009年02月24日 13時54分 (#1519717) 日記

        早くするための技術じゃなくて遅くならなくするための技術

        そうですね。以前だったら重複させると動かなくなったような処理を複数走らせても遅くならない
        ってのは非常に強みだと思います。

        以前だったら考えられなかった、「エンコードしてる裏側でオンラインゲーム(FPS)をやる」
        なんて時間の有効活用?も可能になりますし。

        親コメント
      • by Anonymous Coward
        体感的には速くなるというより、同じ速度で軽くなるといった感じですね。
      • by Anonymous Coward

        早くするための技術じゃなくて遅くならなくするための技術。

        遅くならないのは事実としても、「そのための技術」ってのは今時どうなんですかね。
        マルチスレッドなアプリってまだそんなに特殊?

        • by Anonymous Coward on 2009年02月24日 12時57分 (#1519678)

          「そのための技術」ってのは今時どうなんですかね。

          今時だからこそ有効な技術ですよ。バックグラウンドで数十のプロセスが常に動いている今時のOSであればこそ、です。

          マルチスレッドなアプリってまだそんなに特殊?

          存在が特殊というか、マルチスレッド化して労力に見合った速度になるケースが意外に少ないというのがあるのではないかと。

          親コメント
          • by firewheel (31280) on 2009年02月24日 13時50分 (#1519713)

            >マルチスレッド化して労力に見合った速度になるケースが意外に少ないというのがあるのではないかと。

            マルチスレッド化による速度向上に比べ、マルチスレッドアプリを作るための
            「労力が高く付きすぎる」というのが大きいんではないかと。そもそもマルチ
            スレッドでプログラムを書けないプログラマの方が断然多いし。よってPCだと複数
            アプリ同時起動(つまりマルチプロセス)がメインになるんでしょう。

            やたらでかいアプリをフルビルドしながら、同時に暇潰しにニコ動を見て、
            ついでにスラドに書き込みするというような贅沢な職場環境なら、CPUコアと
            ディスプレイは多いに越したことはないと思います。

            親コメント
            • by albireo (7374) on 2009年02月24日 15時16分 (#1519755) 日記

              >「労力が高く付きすぎる」というのが大きいんではないかと。

              それもありますが、大きな理由はむしろ「たいして速くならない」からですよ。
              「1:9の法則」(プログラムコードの1割が処理時間の9割を消費する)という経験則があるように、手を入れることで目に見えて速度が向上する部分はごく一部です。この部分がマルチスレッド化でスピードアップできるような処理でなければほとんど無意味ということです。

              スレッド間同期のオーバーヘッドでかえって遅くなることも珍しくないため、マルチスレッド化で体感できるほど速くなるアプリケーションってけっこう限られてます。

              非同期処理を並列実行するコードを簡潔に書くためのマルチスレッド化する場合もありますが、この場合は単に待ち時間を減らしたりしているだけなのでマルチコアになってもそんなにスピードは変わりません。

              >マルチスレッドでプログラムを書けないプログラマの方が断然多いし。

              これも当然。
              マルチスレッドの恩恵を受けられない分野ならマルチスレッドでプログラムする需要がありません。
              マルチスレッド化が有効な処理がそう多くないから、そういうコードを書けるプログラマも限られます。

              --
              うじゃうじゃ
              親コメント
              • by firewheel (31280) on 2009年02月24日 19時59分 (#1519897)

                >マルチスレッド化が有効な処理がそう多くないから、そういうコードを書けるプログラマも限られます。
                うーんと、本当にマルチスレッドの並列プログラムをやったことあります?

                >スレッド間同期のオーバーヘッドでかえって遅くなることも珍しくないため、マルチスレッド化で
                >体感できるほど速くなるアプリケーションってけっこう限られてます。

                は事実だけど、たとえ早くなる処理でさえも並レベルの分かってないプログラマが
                書くと「スレッド間同期のオーバーヘッドでかえって遅くなる」だけでなく、
                アルゴリズムや設計が逐次処理とは異なるとか、デバッグが死ぬほど難しいとかに
                より、マルチスレッドのプログラミングは難易度がもの凄く高いんですよね。

                もしプログラミングが簡単だったら実測で2~3割早いだけでもマルチスレッド化する
                かもしれないけれど、実際には難易度がとてつもなく高いので、最低でも2~3倍速く
                なって体感速度ではっきり分かるくらいでないと、マルチスレッド化/並列化という
                選択は採算が合わないのです。

                そういう意味ではクワッドコアでもまだまだですね。最大でもたったの4倍
                (とちょっと)にしかならないのですから。並列処理が大きく意味を持つようになる
                には、コア数が16とか32とかくらいにならないと難しいのでは。

                あと
                >「1:9の法則」(プログラムコードの1割が処理時間の9割を消費する)という経験則が
                >あるように、手を入れることで目に見えて速度が向上する部分はごく一部です。
                この部分の9割とか1割は、この議論にはあんまり関係ないですね。
                「その9割を占める1割の部分は、並列化しにくいことが知られている」
                などという結論には繋がってないわけですから。

                それに実際には1割になってくれてる方が楽です。運が良ければ全体の1割を書き
                換えるだけで、全体を2倍~3倍に高速化することも不可能ではないのですから。
                「運が良くても悪くても、全部書き換えないと性能が上がらない」よりはずっと
                楽です。

                親コメント
              • by albireo (7374) on 2009年02月25日 4時21分 (#1520142) 日記

                >うーんと、本当にマルチスレッドの並列プログラムをやったことあります?

                「レスポンス向上などを目的とした非同期処理のためのマルチスレッド」ならけっこうやってますよ。
                「マルチコアを活用して処理速度を向上するための並列化」はかじった程度ですね。

                >この部分の9割とか1割は、この議論にはあんまり関係ないですね。
                >「その9割を占める1割の部分は、並列化しにくいことが知られている」
                >などという結論には繋がってないわけですから。

                そんなことはないと思いますよ。
                「処理速度向上のためにコストをかけてマルチスレッド化する価値があるかどうかは、その9割を占める1割の部分が並列化しやすいかどうかにかかっている」(ダメなこともよくある)
                という表現なら、firewheelさんもそんなに異論はないのでは?

                私は別にマルチスレッドプログラミングの難易度が高いことを否定したつもりはありません。
                それとは別に並列化によって速度向上を期待できるシチュエーションが限られていて、そのため並列化のスキルを身に着けても活かせる場面が限られていることも、並列化のプログラミングコストがなかなか下がらない要因として大きいということが言いたかったのです。
                もっと幅広く効果が期待できるものであれば、本質的に避けられない複雑さはあるにしてももうちょっとハードルは下がったんじゃないかなと思うわけです。

                --
                うじゃうじゃ
                親コメント
            • by dameneco (33758) on 2009年02月24日 17時31分 (#1519824) 日記

              >やたらでかいアプリをフルビルドしながら、同時に暇潰しにニコ動を見て、
              >ついでにスラドに書き込みするというような贅沢な職場環境なら、CPUコアと
              >ディスプレイは多いに越したことはないと思います。

              複数台のコンピュータを利用した方が効率的です。
              HDDやメモリのスループットがボトルネックになりそう。

              親コメント
          • 既製のアルゴリズムを解析して並列化するのは大変だけどアルゴリズムにデータを投入する段階で
            マスター/ワーカー式粗粒度並列にするのは同期用のキューとかライブラリ・レベルのインフラがそろってればそんなに難しくないです。
            (前にも書いたような気がするけど)仕事で作ってるコンパイラはJavaの5.0(1.5)以降前提なのでインフラがそろっており、
            ある最適化をその手口で並列にしたらちゃんとコア数分早くなって結構幸せ。

            親コメント
          • by Anonymous Coward
            > 存在が特殊というか、マルチスレッド化して労力に見合った速度になるケースが
            > 意外に少ないというのがあるのではないかと。

            自分的には、Web+開発ツール位しか使わないので、うれしいアプリはあまり思い
            浮かばないですね
            #しいて言えば、エンコくらいかw

            体感ですが 2400+690G+Cnet君x64より9350e+790G+Cent君x32の方が
            NetBeansの起動は速い気がする
        • Re:それ以前に (スコア:1, 参考になる)

          by Anonymous Coward on 2009年02月24日 15時07分 (#1519747)

          遅くならないのは事実としても、「そのための技術」ってのは今時どうなんですかね。

          OpenMPとかTBB(Threading Building Block)ってキーワードで情報収集すると、幸せになれるかも知れません。

          マルチスレッドなアプリってまだそんなに特殊?

          Coreあたりの処理能力が頭打ちになってきているので、今後は如何に処理を並列化するかがパフォーマンスを決めるでしょう。
          Single threadでQuick Sortするより、Multi ThreadでBubble Sortするほうが早い、ということすらあり得ます。
          65536coreもあれば、ループ展開が容易なBubble Sortの方が速いかもしれません。
          まぁ、これは極端すぎますが。

          今後は完全にSingle Threadのアプリなんて滅多に見かけない、と言うか作れないようになっていくんじゃないでしょうか。
          過去がそうであったようにThreadの概念も抽象化され隠蔽されていき、意識せず使うことができる、という方向だと思いますよ。

          親コメント
      • by Anonymous Coward

        >早くするための技術じゃなくて遅くならなくするための技術。

        なので、ヘビーユーザー以外にとっては現実的にPCを買い換えなければいけない理由がないんですよね、ここ数年。ノートだとPentiumMあたり、デスクトップだとPentium4あたりで、ちょうどXP世代に入った頃でしょうか?メモリも512MB以上が当たり前になった頃でもあります。よく言われる「PCの寿命」的には終わりに差しかかっているこれらの製品ですが、シングルスレッド性能が現行品と変わらない以上は無期限的に使われる可能性も高く、PCの新規需要やOSの世代更新に与える影響が大きいかもしれません。

        # もちろん消耗品のHDDだけは交換しなければいけないのですが修理対応の範囲内です・・・。
        # まぁ、Pentium4は環境に優しくなさすぎるので、長期に渡って使うのもどうかとは思いますが。
        # そういえばあのNetburstアーキテクチャは64bitでは最速なんでしたっけ?OSの64bitが当たり前になれば見直されるのかな?

    • by naruenosekai (13637) on 2009年02月24日 12時42分 (#1519660)
      7-ZIPとかマルチコア対応のアプリケーションだと時間が短くなりますよ。

      あとは、バックグラウンドで動かしても重たくならないアプリ本数が増えたとかそんなもの。
      常駐ソフトを沢山入れている人は目に見えてよくなるでしょうね。
      親コメント
    • 記事を見る限り動作コア数が変わってるだけで、コアの動作速度自体は3.12GHzで変わってないようです。
      ベンチマークじゃないってことだからこれでいいよね?

      結局どのくらいってことなら、マルチスレッド対応のエンコードなら1.3倍くらいにはなるんじゃないかな。

      親コメント
    • by Anonymous Coward
      コアが増えたからってOSが速くなったとも思わないしな。
      裏でエンコ中に普通にネットできるのは効果を感じてますけど。

      実際のところは半日、一日かかるコーディングでもないと効果は数字でわからないんじゃないですか。
  • by Anonymous Coward on 2009年02月24日 12時45分 (#1519665)

    ささやき えいしょう いのり ねんじろ!

    PhenomII X3は強化CPUとして復活した!
    しかし不完全な体を酷使するため、X4として活動できるのはわずか3分!
    セブンなら…… セブンなら制限はないのに!

  • by preliator (34473) on 2009年02月24日 15時35分 (#1519769)
    X3って存在そのものが微妙でしたけど、
    これのおかげで在庫が減らせるかも!!!
  • 真偽 (スコア:0, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2009年02月24日 12時35分 (#1519649)

    > 手元に環境がないので真偽のほどは不明ですが、2ちゃんねるでも動作報告が挙げられているようです。

    2ちゃんねるにおける動作報告の真偽のほどは不明じゃないの?

    • by Anonymous Coward

      2ちゃんねるにおける動作報告の真偽にはあなた以外誰も言及してませんよ。

  • AMDふざけてるの…? (スコア:0, フレームのもと)

    by deleted user (29334) on 2009年02月24日 13時41分 (#1519709) ホームページ 日記

    PhenomⅡ発売を延ばしに延ばして、AM2+ソケットなんてものを出さざるを得なくなって、
    いざ出してみたらコアごとの当たり外れが結構あって、発売一週間で一週間後の25%大幅値下げ発表して、
    その次は手間のかかるアレゲな改造も無しに片手間のBIOS設定作業でOFFってるコアを生き返らせられる2.8GHz4コアCPUが15000円未満ですか。

    ふざけてますね(笑)。もう笑うしかありませんよ。

    http://srad.jp/comments.pl?sid=440229&cid=1519546 [srad.jp]
    前ストーリーでも書きましたが、Advanced Clock Calibrationって本当に何なんでしょうね。
    この裏技が本当に通るものなのだとしたら、コアのかなり深い所を突く謎の仕組みの様ですが。

    --
    =-=-= The Inelegance(無粋な人) =-=-=
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クラックを法規制強化で止められると思ってる奴は頭がおかしい -- あるアレゲ人

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