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111550 story

UNIX magazine 最終号 79

ストーリー by makeplex
勉強させていただきました 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

少し日が経ってしまったが、UNIX magazine 最終号(2009-07 Summer)が 6/18 に発売され、形を変えて続いてきた UNIX magazine の名称の歴史が絶えることとなった。
今後の UNIX magazine は、NETWORK magazine と合併して、月刊ASCII.technologies(アスキードットテクノロジーズ)としてリニューアルされる(された)が、そのお知らせ(10ページ)にもあるように「UNIX を中核とした技術もさまざまに発展・進化を遂げ…中略…"UNIX" という冠がやや足かせ」になっていたということもあったようだ。
懐かしい話などもあろうかと思うので、皆さんどうぞ。

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  • by Technical Type (3408) on 2009年06月22日 23時32分 (#1591680)
    正直「まだ廃刊になっていなかったのか」って感じ。季刊になって歴代執筆者を rm -rf * した時に既に終わっていたと思うけど。

    手間や費用を掛けなければ良書は生まれない。西和彦氏「アスキーの誤算から学ぶべきこと [hatena.ne.jp]なんてのも出ている通りで、出版業界自体が苦しいのに出版元が大赤字を築き続け、経費削減で原稿料を絞りに絞ったのでは買う気も失せる誌面にしかなりようがない。今では角川書店に買われアスキー・メディアワークスになったわけか。
    • 原稿料の金額は記事の質とほとんど関係ないと思うけどな。掲載誌の好き好きや評価、担当編集者の好き好き、依頼された記事の分野、そんなものの方が記事の質に影響するでしょう。編集者が筆者にどの程度時間を割くかという違いはあるけど。筆者として不慣れな人にコツを伝授したり、直しを入れたり。

      以前は工学社のI/O誌が他誌の半額ほどだったけど、雑誌の傾向の違いで質の違いではなく、記事の質は筆者に依存していたと思う。青林堂のガロは原稿料が出なかったそうだけど、やっぱりマンガの質が低かったわけでなく、単に売れない雑誌だから原稿料を出せなかっただけだと思う。

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    • by saitoh (10803) on 2009年06月23日 15時50分 (#1592176)
      原稿料が安過ぎたらだめでしょうが、金を積んだらいい著者に書いてもらえるわけでもなし。 そういう意味では、執筆交渉のできる人脈(これはお金ではない)が重要。お金という点ではケチってはいけないのは編集者の人件費ではないでしょうか。

      他の人の原稿は見たことはありませんが、自分の元原稿と掲載時の文章を見比べて、有能な編集者の重要さを思い知りました。 季刊化の直後に一時的に文章の質が下がったのは、編集者の入れ替わりで文章の校正がゆるくなったから。

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  • by Anonymous Coward on 2009年06月22日 23時44分 (#1591691)

    日進月歩だから雑誌は無意味、という言葉には明らかに違和感を覚えるのは俺だけか。
    まあUNIX Magazineの話でこれはオフトピなのは間違いないけど。

    初心者が独学できるまとまった記事を紙媒体に求める人は減ってない。
    おすすめの書籍は、なんて質問は犬板のくだ質見れば今でもいくらでも湧く。
    日進月歩なのは開発者サイドの最新技術であって
    ユーザーサイドのシェルなんて三十年近く同じもの使ってるじゃないのさ。
    デスクトップ環境だのなんだのを「紹介」するだけなら、そりゃWebの方がいいが
    そっち方面に進もうとターミナルとエディタの間を行ったり来たりしてる若い連中には
    JFやJMだけではさっぱり、という人は多い。
    一般を巻き込もうと口当たりのいい記事を無理して載せるより
    そういう連中のための「専門誌」であり続ける雑誌があれば
    まだ「雑誌はいらない」などと言い切られることもなかったんじゃないか。

    • by Anonymous Coward on 2009年06月23日 0時28分 (#1591710)
      同意。

      かくいうオイラも、UNIX MAGAZINEではないが、某誌の記事を便りにShellのカスタマイズの初歩を憶えた。
      未だにUNIX環境が一番使いやすいと思うのは、あの記事を元に構築したじぶん環境が、
      いまだにもっとも思考にそった形で効率良くコンピュータと会話できるからだと思う。

      あの記事程、Shellに関する解りやすい有る程度まとまった文章は、Webではお目にかかった事は無い。

      # 個人的には、BSD MAGAZINEの休刊が残念でしたね。
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    • by Anonymous Coward on 2009年06月23日 1時06分 (#1591727)

      そちらのニーズについては「部室or研究室に一年分だけ揃っていればいいや」となってしまったかも。

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    • by Anonymous Coward on 2009年06月23日 10時46分 (#1591851)

      気持ちは良くわかるのですが、ユーザサイドのシェルのように日進月歩ではない物については、それこそ雑誌で有る必要は無く、書籍で良いのでは?
      書籍に対する雑誌のアドバンテージは
      ・タイムリーな記事(最近の動向や流行をキャッチアップ)
      ・書籍にするほどでもないが面白い雑談的な内容
      ・新たな興味の発掘
      かなと個人的には思っています。
      しかし、これらの特長はWebでもかなりカバーされますし、さらにコストが安く場所も取らないというメリットもあります。
      やはり雑誌は書籍とWebの狭間でやせ細って行ってしまう運命なのでは無いでしょうか。

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      • by Anonymous Coward on 2009年06月23日 12時52分 (#1592004)
        書籍だとね、全体像がわかっていないと、一通り読まないと興味の対象が理解できないんだよね。
        雑誌はね、全体の中で重要な入り口をコンパクトにまとめて提示してくれるんだよね。

        よって書籍 > 雑誌ではないんじゃないかな?

        今でこそ、大抵の事柄は、有る程度全体像が想像できるので、書籍を選ぶけれど、
        初心者の頃は、書籍より雑誌の方がはるかに有意だった気がする。
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    • by Anonymous Coward

      コンピュータというものがガッコにしかなくて、触れる時間も限定されてた時代ならともかく
      いまならPCが手元にあるのが普通だから雑誌で読んで実践するなんて必要ないような。
      試合に勝る練習なし。
      ボール拾いをやってても球技はうまくならない。

    • by Anonymous Coward
      日進月歩でないとすれば、雑誌は不要で、書籍で十分ということになるのですが。
  • by gonta (11642) on 2009年06月23日 0時48分 (#1591717) 日記

    時代の趨勢だと思うので、仕方が無いのですが、大事な「何か」が失われつつあるように思えます。紙媒体の雑誌は必要だと思うんですよね。

    いくらWebやBlogやWikiが発展しようとも、やっぱり紙媒体の強みがある。季刊になったとはいえ、最後の砦だったUNIX Magazine。それが無くなって、大事な何かが無くなったと思います。

    この「何か」を議論すると、必要なものがわかるんだろうなぁ。
    #初心者が技術者向け雑誌買うって、もうSD誌しか無いのかな?あれ、初心者にはキツくないか?

    --
    -- gonta --
    "May Macintosh be with you"
    • by pz00 (10663) on 2009年06月23日 1時23分 (#1591733)

      雑誌に期待する『何か』っていうと、

      • テーマに基づいた記事による統一感。
      • 編集者によるフィルタ。

      あたりですかね。

      雑誌だと、C言語のポインタ事件 [srad.jp]のような事がおこらないような印象を持っています。

      親コメント
    • by yyok (34343) on 2009年06月23日 11時02分 (#1591865)
      > 大事な「何か」が失われつつあるように思えます。紙媒体の雑誌は必要だと思うんですよね。

      個人的には「bit」が終わったときに同じ事を感じたなぁ。
      「情報処理」じゃ一般人には重すぎるし。
      bitはDVD化もされずに消えたからなぁ(あと日経バイトも)
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      その「何か」はたしかにあるのかもしれませんが、
      私には「昔はよかった」につながるものに思えます。

      時代は移り変わるんですから、
      失われたものではなく、今あるもの、これからのものを考えたほうがいい気がします。
      # きっと、その「何か」だって、現在のものを置き換えられると認められるようにとなったときに復活しますよ。

  • by acc (36768) on 2009年06月23日 9時24分 (#1591803)
    させて頂いていました。
    編集長も気さくな良い方で、好きに書かせてもらっていたのを良く覚えています。

    自分がUNIXの勉強をしていたころには教科書的存在でした。
  • 日進月歩どころか秒進分歩な世界なので
    月1回の刊行物ではユーザーのニーズにこたえられないというのが本音でしょうね

    #実際、暇つぶしや後学程度にしか読んだ事無いですし
    • by Anonymous Coward

      >日進月歩どころか秒進分歩な世界なので

      こういうこと、よく聞く言葉だけど、
      毎日チェックしなければついて行けないテクノロジーって、そんなにあるの?

      #秒進分歩だと、一日が情報収集で終わってしまう。

      • by Anonymous Coward on 2009年06月22日 23時52分 (#1591697)

        毎日チェックしていても、今使ってるテクノロジーが数年前のものとか、
        情報収集したものが実際に使われるのが数年後とかザラな希ガス。

        一体なんのために苦労しているのやら。

        #もう疲れたよ、パトラッシュ。

        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2009年06月23日 0時00分 (#1591700)

        基幹とされる技術が真逆に行くのは希。
        今までの知識の積み重ねですから
        >日進月歩どころか秒進分歩
        どれも基本の上に積み重なっていく物ですかね。

        後、この手の雑誌で役立つのが特集として設定ファイルの各項目の意味がまとめて載っていたりすることですね。
        ネットで探しても所々の情報が分散していていくつものサイトを行き来して情報収集する必要があったりしますね。

        また、Linux限定の話になるけど複数のディストリビューションが存在するものとして中立の立場からのレビューとか書かれていて役立ちますね。
        ネット上でディストリビューションの紹介となるとそのディストリビューション利用者(特に信者)の視点でメリットばかりでデメリット的なレビューが少なくてインストールしてみて初めてアレこのディストリビューション使いづらいなんて事ありますか

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      > 月1回の刊行物ではユーザーのニーズにこたえられないというのが本音でしょうね

      具体的に例を出して語れますか?「ユーザーのニーズにこたえられない」程度の遅れがどの程度のモノなんでしょうか。

  • Linuxインストールしてもブートローダやらモデムの設定やらXやらフォント関係やら、ウェブアクセス以前にやっておかねばならない設定をコツコツやる必要があり、雑誌の解説がちょうどよかった(テキストだけじゃわかりにくい話も図を示して説明してくれるし)。
    いまはインストールとともにそんな設定ほとんど出来上がっているし、一番鬼門だったモデムなんて使わないし。
    安ノートPCもあるので、母艦がへんてこな状態でも傍らでウェブ情報は読めるし。

    後期では、オープンソースのアプリ紹介、WindowsでもMacでも動作するソフトが多くなって、Unix限定で紹介する必要ないじゃん、というのもあれでした。

    まぁ、アプリ導入するのひとつとっても、 ./configure && make なのか xmkmf -a && make なのか、まずは cmake をインストールしてから・・・なのか千差万別なほうが解説記事は書けるよなぁ。

    とつれづれなるままに昔を思い出してみた。

  • この雑誌のおかげかな。
    Webが発明され、商用サービスが可能になり、The Netに気軽に繋げられるようになるまでは、
    本当に貴重な情報源でした。
    季刊になってからは、一つのテーマに関して、いろいろな*nixの実装を解説するなど
    紙媒体ならではの切り口で取り上げており、発売日を楽しみにしていたのですが………。
    季刊になってからの総集編は出るのだろうか?
    出たら買ってしまうんだろうな>俺
  • 《NetNews便り》を書かれていた「みるく」さんって誰なんでしょう?
    謎のまま終わってしまうのでしょうか。
    fj.sourcesに投稿したフリーソフトウエアを取り上げてもらったことがありました。

    ユニマガとfj.*がなきあと(fj.*はまだあるんだろうけど)、
    少年少女はどんな動機でUNIXを使うようになるのだろうか。
    --
    love && peace && free_software
    t-nissie
  • by Anonymous Coward on 2009年06月22日 22時27分 (#1591630)

    T/O

  • by Anonymous Coward on 2009年06月22日 22時56分 (#1591653)

    ・Linux magazine
    ・BSD magazine
    に続いてアスキーのUNIX系OS雑誌、最後の砦のUNIX magazineが休刊ですか。

    雑誌による情報収集の時代が終わりになってきているのですかね。

    自分自身、Linux magazineは購買してBSD magazineやUNIX magazineは購買してなかったけど立ち読みはよくしていました。
    特にLinux magazineが休刊した後、購買はしなかったけどLinux magazineの代わりにUNIX magazineで立ち読みで情報収集していましたから残念です。←立ち読みせずに買えって言われそうですが

    • ボケで言うわけでもないけど、早目に三身合体でPOSIX magazineというのは無理だったのだろーか。

      # いやさ、方向性とか記事の内容とかいろいろ難しいとは思うんだけど
      # うまく補いあうような方向で休刊回避できたらなーって。

      雑誌の必要性って微妙ですけど、なくていいとも言いきれないしね...

      --
      M-FalconSky (暑いか寒い)
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      アスキーの場合、休刊した雑誌のコンテンツをWebに移行したりしないのがなぁ…
      特にBSD。アスキーがBSDから完全に手を引いた時点でBSDの普及に完全に歯止めがかかってしまったし。

    • by Anonymous Coward
      > 残念

      なんたって「たのゆに」、「ゆにまが」育ちですから。 「たのりな」、「りなまが」て違和感がね。
      そうそう、歳がばれるってもんですよ。
  • by Anonymous Coward on 2009年06月23日 0時37分 (#1591713)

    というのが、正直な感想。
    この業界に入ったばかりの10数年前でさえ、既に「ちょっとどうなのかしら」という位置づけだったので
    「よくぞここまで生きながらえた」というのが正しいのか。
    既に古典の域で語られる存在だったし。
    でも、古きよき(であったろう)時代の申し子として、ここまで生き延びてくれてありがとう。
     
    いい意味でですよ、本当に。

  • by Anonymous Coward on 2009年06月23日 3時52分 (#1591752)

    のことも語ろうぜ!

    ……買ってみたんですが、Windows Azureの特集とか言ってまんま広報記事でした。
    今のところ以前の NETWORK Magazine [ascii.jp] の味しか出ていない感じがします。

    元のNETWORK Magazine の末期は、いまさら○○入門とベンダ丸投げの広告特集記事でページを埋めてる状態で、
    季刊になってからもそれなりに書ける人が記事を書いてるユニマガに比べると、酷いレベルの差があったように思うのですが、
    編集がこっちよりだとすると、新雑誌も危ういなあ。

  • by Anonymous Coward on 2009年06月23日 7時51分 (#1591780)

    いや、まじで、

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