湿潤療法、やってる? 150
ストーリー by soara
医者に任せる 部門より
医者に任せる 部門より
湿潤療法というのがあって、7/24にとくダネ!で紹介されたようです。これは傷を消毒も乾燥もさせずに治すという治療方法です。
傷口を水でしっかり洗って、ラップなりキズパワーパッドなりで覆うと痛みも止まり、しかも早くきれいに治るので、ウチでは数年前から導入してます。子供だと3日もあればとりあえず治ります。
# 実際には表皮の下ではまだ治癒が続いており、完全に元の皮膚に戻るには数週間かかりますが。何年も前からテレビでも紹介されていたりするのに、乾かさないと治らないという思い込みが強い人が多くて、なかなか広まりませんね。/. の住人の間ではどの程度普及しているもんなんでしょうか。あなたは乾燥消毒派? それとも湿潤非消毒派?
Dr.からの提案です (スコア:5, 参考になる)
傷をwet(湿潤)に保つことで創傷治癒は早くなります。
感染があった場合は密封することで細菌増殖を助長してしまい逆効果です。
なので、最初チャレンジはしますが、感染を起こしたら(赤い、痛い、腫れる、膿が出る)さっさと切り替えます。
抗菌薬も使わないといけません。見慣れないと切り替えのタイミングは分からないかもしれません。
軽い傷の処置としては、まずひたすら流水(水道水)で洗うことにつきます。
皮下の異物は後々入れ墨になることがあるので徹底的に取り除いてください。
一度入れ墨できると取り除くのは厄介です。
これでもかというくらい(10分とか)洗ったら、創傷被覆材なり軟膏なりラップなりしてください。
その後は1日1回必ずシャワーで傷をよく泡立てた石けんで洗ってください。お風呂上がりにまた密封してください
傷が深かったら、まずはその日に受診していただいた方が傷跡もキレイに出来ます。
肥厚性瘢痕(みみず腫れのような物)やケロイドは体質などもあるので、
湿潤でやったからといって減るかというと言い切れないところがあります。
傷が落ち着くまで半年~1年はかかります。傷跡を気にされる方は、それくらい経ってから受診してください。
創傷被覆材は結構高いのですが、私たちはどれだけ材料を使っても「創傷処置100cm2未満」という決まったお金しかいただけません。
なので、使う使わないは施設(赤字の問題)やその医師の判断(使わなくても大丈夫そう)によるところもあります。
別に傷の治りを遅くしてぼったくろうなんて気はみじんもありません。
Re:Dr.からの提案です (スコア:5, 参考になる)
同じく医療関係者ですが、タレコミ主含めて
湿潤治療=無消毒という認識は大きな誤りです。
湿潤治療でも、十分な洗浄と異物除去、基本的な消毒は必ず行って下さい。
推進している医師でも消毒すら省くのは、本当に極端な思想の方だけですので。
ぶら下げ場所に悩みましたが、何かを検討する場合
正しい知識と適切な手順は必ず守って欲しいものです。
Re:Dr.からの提案です (スコア:5, 参考になる)
この手の療法は、「今の日本」だから通じるものである、ということはきちんと認識しておく必要がありますね。
傷口から「ばいきん」が入って…というケースのことを「創傷感染」と呼びますが、創傷感染を起こす病原体には非常に怖いものと、そこまで心配の要らないものとがあります。全体的な免疫力が低下している人(易感染宿主)でなければ、通常は少数の病原体が傷口から侵入して化膿したとしても、やがて免疫によって排除されて、いずれは治るわけですが、しかし一部の創傷感染症には命に関わるケースがあります。
特に危険なものは、破傷風菌(Clostridium tetani)による破傷風 [nih.go.jp]と、ウェルシュ菌(C. perfringens)やガス壊疽菌群(C. histolyticum, C. novyiほか)によるガス壊疽 [banyu.co.jp]です。二つとも致死率が高く、予後も悪い疾患です。
破傷風に比べると、ガス壊疽の方はあまり聞き慣れない病名かもしれませんが、戦時や災害時など、創傷の衛生管理が行き届かないところではしばしば見られ、壊死性筋膜炎などを引き起こし、命は取り留めても、患部(腕や足など)の切除を余儀なくされることもあります。近年では、四川省地震の後の被災地での頻発がニュースに出てたりしました。
この両者はいずれも、クロストリジウム属と呼ばれる細菌のグループによる疾患ですが、このグループは偏性嫌気性で、かつ芽胞 [wikipedia.org]を形成するという特徴があります。偏性嫌気性菌は、酸素のない環境でのみ増殖が可能で、酸素に触れると死んでしまう細菌なのですが、クロストリジウム属は芽胞を形成することで酸素のある環境でも生き残り可能です。これらは土壌中や、動物の大腸(下部消化管)内部など酸素の乏しい環境に常在していますが、これらの環境中で増殖している菌の一部が芽胞を形成するため、掘り起こされた土の中とか便の中の菌の一部が死なずに生き残ります。それらが創傷から感染した場合、通常ならば酸素の比較的多い、「開かれた傷口」では細菌が増殖できないのですが、何らかの原因で創傷部が嫌気条件になると内部で増殖して、破傷風やガス壊疽を引き起こすというわけです。
ご存知の方も多いと思いますが、破傷風については非常に有効なワクチンがあり(DPT三種混合ワクチンの「T」)、この投与によって破傷風の発生件数は日本ではかなり少なくなりました。しかし実のところ、これはワクチン接種(1968-)が行われるようになった、たかだかここ数十年の話でしかありません。義務接種化以前に生まれた高齢者など、破傷風ワクチンを打ってない人もいますが、「傷口を消毒する」という「従来の創傷管理指針」の徹底で、創傷感染から破傷風やガス壊疽などが発生するケースというのは、現在の日本ではほとんど問題にはならない、というだけの話です。このように「創傷からの嫌気性菌感染症」が問題にならない、ということを前提にできる状況であれば、湿潤療法は有効だと言えるでしょう。しかし、湿潤療法による創傷部閉塞は、一歩間違うと命に関わる嫌気性菌感染症につながりかねない、ということはきちんと認識しておく必要があります。仮に50年前の日本の状況であれば、湿潤療法は多くの死者を生むでしょうし、また衛生理念の未発達な外国などでも同様な結果になりかねません。その一方で、現在の日本であれば、「傷口を早く、綺麗に治す」というメリットが大きく受け止められる、ということで。
#特に、現在の日本の衛生管理の良さが「当たり前」になってしまってる若い医学関係者とかだと、このあたりは逆に見落としがちな部分かもしれませんね。
Re:Dr.からの提案です (スコア:2)
キズパワーパッド愛用者です。
足の裏のマメが破けたときには、最強のパートナーです。
さて、プロの方がいるようなので質問です。
> 湿潤治療でも、十分な洗浄と異物除去、基本的な消毒は必ず行って下さい。
キズパワーパッドの用法に、以下の説明があります。
この文が、素人的には「消毒しちゃダメ。ちゃんと洗ってね」と読めてしまうのですが、消毒剤を使ったら洗い流さないといけない理由って何なんでしょう?
消毒されてる方が安心なのですが。
「傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学」 (スコア:2)
こんな本が出ているのを初めて知りました。
「傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学」 [amazon.co.jp]
「しかし著者によれば、消毒は「傷口に熱傷をかけるような行為」だという。傷は消毒せず、乾燥させなければ、
痛まず、早く、しかもきれいに治るのである。著者は、今注目の「湿潤治療」を確立した形成外科医である。
その治癒効果に驚いた医師らにより、湿潤治療は各地で広まっている。しかし肝心の大学病院などでは相変わらず、
傷やヤケドを悪化させ、治りを遅らせ、患者に痛みと後遺症を強いる旧来の治療が行われている。」
だそうです。これを見たら「消毒しちゃだめなんだ」と思ってしまいますね。
>>殺菌・消毒剤等を使用した場合は、殺菌・消毒剤を残さないように、水道水または滅菌生理食塩水でよく洗い流してください。
>どこにも消毒しちゃだめなんて書いてませんよ?
とはいうものの、「使用した場合は」というのは通常は「使用しなくても良い」場合に使う言葉ですよね。
使用しなければならないのであれば、「消毒剤等を使用して傷口を殺菌し、その後十分に水道水等で洗浄した上で~」
みたいな書き方になるのでは。
Re:Dr.からの提案です (スコア:2)
> どこにも消毒しちゃだめなんて書いてませんよ?
いや、書いてありました。
「併用」の解釈なの違いかもしれませんが、通常は禁止と読むでしょう。
水以外使うな!というくらい「水道水」「生理食塩水」が連呼されてますし。
本当は、
> 油剤ベースの薬とか塗っていたら絶対くっつきませんよね?
> だから、使用する前には洗い流して下さいというだけです。
なのかもしれませんが、この説明書の文章だけではそこまで読めません。
まぁ、Lafiellさんのご説明で良く分かったので、安心しました
# 説明無視して消毒してたので ;-P
Re:Dr.からの提案です (スコア:3, 興味深い)
湿潤療法も結構ですが、元コメントのように、ダメっぽかったら、
さっさと湿潤療法から切り替える事が大切です。
にもかかわらず、湿潤療法を提唱するセンセイが、
「湿潤療法でなんでも治る」なんて言うもんだから、
治るものも治らない・・・
ちなみに、私の印象では、
「湿潤療法で治るような傷は、何をやっても早く治る」
です。
そして、
「人間が作る痂皮(かさぶた)こそ、最高の創傷保護剤である」
とも思います。
綺麗なかさぶたが自然に取れると、一番綺麗に傷が治っています。
Re:Dr.からの提案です (スコア:3, すばらしい洞察)
「湿潤療法でなんでも治る」となってしまった時点で、
それはもう疑似科学と呼べる暴論であり、とても危険だと思います。
同様に、「人間が作る痂皮(かさぶた)こそ、最高の創傷保護剤である」も、
乱暴で危険な断定じゃないでしょうか。
どんな治療法も、実際に得られる効果は前提条件で異なるのですから、
全否定も全肯定も馬鹿げています。
どんな状況に対して、或る治療法がどういう結果を成すのか。
こういう既存の治療法に対する否定を含んだ話題では、
それだけを淡々と確認する風に話が進まないのが、
残念ですし、何故なのか興味深いです。
Re:Dr.からの提案です (スコア:2)
> 淡々と確認する風に話が進まないのが、
> 残念ですし、何故なのか興味深いです。
それはきっと、
「湿潤療法は万能」って信仰する一派がいるからじゃないですか?
まあ、湿潤療法なんて今となっては珍しい訳でもなく、
「湿潤療法は万能では無い(つまり、適材適所でしょ)」
って所が妥当な評価にもかかわらず、
信者が
「湿潤療法に非ずんば正しい治療法にあらず」みたいに、
あっちこっちで言うものだから、声の大きさに騙される
人が出てくる。
このタレコミ文だって、
「あなたは乾燥消毒派? それとも湿潤非消毒派?」
なんて二分させてる時点で、ミスリードです。
そもそも、「治療で治ってる」のではありません。
怪我とかは、「自分で治ってる」のですよ。
治療で大切なのは、治りやすい環境をいかに整えるか、これに尽きる。
何万年も、人間はかさぶたで自分の傷を治してきてるんです。
この実績を評価しないなんて、
自分の(人間の)治癒力を過小評価しすぎです。
Re:Dr.からの提案です (スコア:3, 興味深い)
そういった主観による思い入れが、
危険性もありつつ、決して避けようのないものだと、
親類の治療経験から実感しています。
伯父を担当した或る医師は、複数のセカンドオピニオンから、
治療方針の全否定とも言える意見を提示されましたが、
最近になるまでその誤りを自ら認めようとしませんでした。
父の代からの付き合いのある方なので縁続きのままでしたが、
最近漸く「あの頃は若く、馬鹿だった。すまない。」と、
酔いの中で告白してくれました。
大抵の医師は、当然科学的な医学のディスカッションが出来る力と、
本来はそれに基づくべきなのだという良識を備えていると思います。
というか、それを医師と呼ぶのだと思っています。
しかしどうしても、人間としての様々が絡み付き、
頑迷に持論を採用してしまう場合が、起き得るのだと思うのです。
新しい治療法には少なからず旧来の否定が含まれるためか、
それぞれの支持者と、彼らによる馬鹿げた応酬が起き易いのではないでしょうか。
そのため、スラッシュドットの様な広くに向けた場でこそ、
万能の治療法など今の所無い旨や、
或る方法論の極端な支持が危険である事を前提にした方が良いと思いますが、
編集の方々皆にそういう感覚があるとは言えず、残念です。
新聞よりマシ、という程度ではアレゲが泣くんじゃないでしょうか。
# すみません、#1611943 [srad.jp] のコメントは、
# hpn_smileの #1611915 [srad.jp] に向けたものです。
Re:Dr.からの提案です (スコア:2, おもしろおかしい)
>綺麗なかさぶたが自然に取れると、一番綺麗に傷が治っています。
最大の敵は自分、って事か。
「静まれッ! 静まるんだ、俺の左腕ッ!
この聖痕(ただの擦り傷)の封印(かさぶた)は・・・まだ剥がしちゃダメだッ・・・!」
Re:Dr.からの提案です (スコア:3, 参考になる)
ええ、今でも怖い病気ですよ。
でも通常土中の破傷風菌は胞子の状態で休眠しているので、一般的な方法では殺菌できません。
高圧加熱釜(オートクレーブ)で高温加熱するとか、ホルマリンやフェノール等のタンパク変性剤を
使う必要があります。そんなの傷口に当てたらそっちのほうが大変ですが。
ですから、破傷風菌の感染が怖いから密閉しない、ではなく感染源を取り除くため徹底的に洗浄する
必要があります。
破傷風と消毒 [wound-treatment.jp]から引用します。
Re:Dr.からの提案です (スコア:2, 参考になる)
近年「怖い」と思われなくなったのは、ワクチン接種によって発生件数が減ったこと(日本で年間数十人くらい)が原因かと。
破傷風は、まぁ感染症と言えば感染症ではあるんですが、古典的な微生物学の考え方から言うと、菌が増殖している部分(感染巣)と、症状の出る部分が異なるので、ちょっと例外的というか…実際には菌が産生した毒素が血流/軸索行性に移行して、神経細胞に作用して筋肉の硬直(強直性麻痺)を起こすもので、「感染症」よりも、「毒素性疾患」という名前がしっくり来るというか。
#ジフテリアとか猩紅熱なんかも同様に、「毒素性疾患」です。いわゆるO157(腸管出血性大腸菌)感染症も、毒素性疾患に近いです(感染巣でも症状でるけど)
で、この手の毒素性疾患に共通して言えることなのですが、抗生物質などによって感染している病原体を除くのも確かに重要なのだけど、それだけでは駄目で、全身に回っている毒素をどうにかして除去することが必要になります。ジフテリアや破傷風なんかでは、ヘビ毒なんかと同様に、いわゆる「抗血清」が作られているので、これを利用することが可能です。特に破傷風では「ヒトの抗血清」(抗破傷風毒素ヒト免疫グロブリン、ヒトTIG)が利用されてます。ジフテリアとかヘビ毒では、ウマ血清などしかないのですが、これらの異種血清の投与は副作用も大きいので、その点で言うと破傷風は治療の条件がいいとも言えます。
しかしそれでも、毒素が一度、神経に作用してしまうと取り除くのは困難で、そのため現在でも致命率が30%くらいある、ということです。
なぜ失敗するのか (スコア:5, 参考になる)
細菌の少ない環境を作れていないから、これに尽きます。
キズパワーパッドは外で怪我をしたときその場で使えるようなものではありません。
その場では傷口の洗浄、消毒をしたら安い絆創膏でとりあえず傷の保護だけしておいて、
帰宅後傷口とその周辺をよく洗ってからキズパワーパッドを貼るのが正解です。
細菌は目に見えないしどこから来るかわからないからとにかく消毒しなければ、と
お考えの方が多いですが、細菌は目に見える場合も多いですし、どうやって来るかもわかります。
細菌は基本的になにかに付着しているんです。ですから、傷口のまわりの皮膚や
傷口に付いた異物は細菌まみれです。また、ほとんど見えませんがどんな環境でも
ほこりが上から下に降ってきつづけています。よく消毒したラップも置いておけば
いつのまにか細菌だらけです。
人体には防御機構がありますから多少の細菌に晒されても平気ですが、
細菌の量が多かったり、防御機構が弱っている状態だったりすると
感染を起こしてしまい、こうなると湿潤療法とか言ってる場合ではありません。
キズパワーパッドが白くなるのは吸水しているだけなので正常ではがしてはいけませんし
ちょっと膿が出た程度なら防御機構が正常に働いている証拠ですから問題ありませんが
傷の周囲の皮膚が赤く腫れてきたり熱を持つようだとアウトです。病院に行ってください。
ラップはおすすめしません。素人が扱うと悪化させるリスクのほうが高いです。
それなら卵の薄皮のほうがまだましです。キズパワーパッドを使いましょう。
キズパワーパッドは高いのでなんにでも使っていたらたまったもんじゃありません。
自分はひどい怪我のときと、敏感でかぶれやすい場所の怪我のときだけ使っています。
一度貼ったら異常がない限り数日は貼りっぱなしです。貼り替えるのは感染リスクを高め
治りを遅くするだけなので、異常がなければそのままが一番です。
Re:傷の痛み (スコア:2)
キズパワーパッドとニチバンのバイオパッドと両方使ってますが、何よりも張った瞬間に
ほとんど痛みがなくなるのが良いですね。特に指先とか神経の敏感な場所では助かります。
キズの痛みのほとんどが、乾燥によるものだと実感できる瞬間です。
以前、置いてあった包丁にそって指を当てて動かしてしまい、指先を切ってしまいました。その時は絆創膏のシール部分のみを使って切断面がぴったり合わさるように貼ったところ、痛みも出血も止まりました。
切断面をぴったり合わせたときも傷の痛みがなくなったという経験をお知らせしておきます。
Re:傷の痛み (スコア:2)
子供の頃、近所の子猫に引っかかれた傷があまりにきれいだったのでざっと洗ってぴったり合わさるようにバンドエイドの類を貼って固定しておいたところ、傷そのものは数日できれいにふさがりましたが数週間痛みとかゆみが残りました。十分きれいにできていなかったようです。そこで得た教訓:素人が聞きかじりでやるもんじゃねえ。ま、当たり前ですね。
Jubilee
傷を化膿させないためには... (スコア:4, 参考になる)
「創感染について [wound-treatment.jp]」の中にありますが、分りにくそうなので抜き出しておきます。
・化膿するということ [wound-treatment.jp]
・傷を化膿させないためには... [wound-treatment.jp]
・異物・壊死組織とは [wound-treatment.jp]
私は消毒は適宜な湿潤派かな。
吹き出物ニキビを潰したり、虫刺されを掻き破ったりしたら、キズパワーパッド。
ニキビなんかは、早ければ1晩で皮が張って目立たなくなってくれます。
Re:傷を化膿させないためには... (スコア:2)
ニキビの場合の異物っていうのは毛穴の中の皮脂ですかね。
出来てしまったらとにかくつぶして吸い出して良く洗ってキズパワーパッド
という感じなんでしょうか。
ほんとうはニキビの周りごとメスとかでえぐり取って除去するのがいいのかな・・・
失敗しました (スコア:3, 興味深い)
バイクでこけた後、帰宅後に母親がそれを言い出したので人体実験してみたら、
ラップの下で膿んでしまって傷が塞がるまでに数週間、
その後もケロイド状の酷い傷跡が残ってしまいました。
その後も懲りずにトライしたところ、あまり大きな傷ではなく、
即座に清潔な流水で洗浄して、異物を完全に除去できた場合は有効、という認識でいます。
私の体験談とそこから考える注意点 (スコア:3, 参考になる)
Wikipediaでも既に記事が起こされている [wikipedia.org]くらいの知られた方法です。
私が試した時は実際に治りは良かったと思います。自転車で落車した際に負ったそこそこ深かった擦過傷に対して行いました。
ただし個人で試すには自分の傷口を思いっ切り洗って異物を取り除いて清潔にする(滅菌とまでは求めない)必要があるので実践するのはなかなか難しいのではないでしょうか。ええ、私がやった時も痛かったです。受傷直後に手持ちのスポーツドリンク(自作のほぼ生理食塩水といえるもの)で傷口を一気に洗ったのですが、受傷直後で痛みに鈍感になっているはずの状態でも結構痛かったです。傷口に向けて勢いよくドリンクを吹きかけてゴミを吹き飛ばしそれで残ったものは指で摘み取りました。帰宅後、再び傷口を確認し、砂粒が残っていたので痛みに耐えながらピンセットで取り除き再び洗浄しました。その上で傷口を湿潤状態に保つようにラッピングしました。自分でできる人は少ないでしょう。
まあ、マキロンなどの局所麻酔効果のある消毒薬を使って傷口を洗浄後にやると痛みが和らいだのかもしれませんが。一回消毒薬を使用するくらいなら大してこの方法に矛盾するわけでもないでしょう。
ちょっと大きな傷に対してむやみに試そうとすると元コメント氏のように悪くしてしまう危険があります。
興味を持ったとしても安全のためには湿潤療法を行っている医師の指導の下で行うべきでしょうね。自分でやるなら自己責任の下で。
Re:失敗しました (スコア:2, 興味深い)
私は、原付でこけた後(とはいえ、怪我したのが膝だけという軽傷ですが)、ラップでなくキズパワーパッドを使いましたが、やはり傷が塞がるのは長かったように思います。
液が漏れ出してきたりして、特に最初の方は、ほぼ毎日貼り替えないといけないので「高けぇー、もったいねー」と思いながら替えていました。
なんだかんだで、1ヶ月は貼っていたような気がします。
しかし、同様の怪我を今まであまりしたことがないので、治るのが早いか遅いかはちと判断できないです。
少なくとも、魔法のように早く治ったとか、明らかに酷くなったということはありませんでした。
包丁で指を切ったとき、そのときのキズパワーパッドが余っていたので再びトライしてみました。
キズパワーパッドの説明書きには「切っちゃだめ」と書いてあったのですが、膝につけてたのを指につけるにはあまりにデカいので、切って、残りも再利用していました。特に異変は起こらなかったですが、偶然かもしれないのでおすすめはしません。
傷自体は大したことなかったのですが、皮を剥いているときの事故だったので、指の表面が取れそうなイヤーな状態になっていましたが、そのままキズパワーパッド貼ると、何ら問題なくそのままくっついてくれました。
1週間程度でほぼ治りましたが、考えてみれば普通にしてても1週間ありゃ大体治る気はします。
ただ、印象としては、やや治るのが早かった気がしました。
1を聞いて0を知れ!
Re:失敗しました (スコア:1)
キズパワーパッド自体はマメに貼り替えるものではないでしょう?
液が多すぎて自然に剥がれてしまったというならともかく、脇から液漏れする程度なら更に上から大きめのガーゼでも当てておけばよかったんでないかと。
あと、切って使うなというのは衛生面の問題でしょうね。
1611696 [srad.jp]で言われてますが、感染したところを密封すると大変みたいですから。
何回か使った経験上は、乾燥させるのと比べてそんなに早く治るとは思いませんが(少しは早いかな)、きれいには治る気がします。
Re:失敗した時の状況を詳しく教えてください (スコア:2)
その後も懲りずにトライしたところ、あまり大きな傷ではなく、
即座に清潔な流水で洗浄して、異物を完全に除去できた場合は有効、という認識でいます。
他のスレッドに挙がっていますが、即座に清潔な流水で洗浄して、異物を完全に除去することが第一に必要とのことです。
失敗してしまったときはこの処置がなされなかったのでしょうか?
もう少し詳しく教えて頂けないでしょうか。
TPOによる (スコア:3, すばらしい洞察)
水で洗い流すというのが前提にあるのはどんな場合でも同じですが、水が無いという場合もそれなりにある。
そういう時でもマキロンあたりなら少量でなんとかなる訳で、消毒薬はその手の用途に有効。
そういった使い分けを知って初めて各種治療方法というのは役に立つと思うのだね。
湿潤療法といっても衛生状態が保てない状況で使えば症状を悪化させるだけだし。
だから「あれは駄目これは良し」という憶え方じゃなく、原理と効果と状況をセットで学んで、
きちんと使い分けられる様にしておくのが望ましい。
Re:TPOによる (スコア:1)
普段はよく洗った後、アルコール殺菌してセロテープとか張ってます。
昔の絆創膏は、1日張っていると皮膚がふやけてしわしわになってしまい、
何日張っていても治りませんでした。
むしろ悪化してた気がする。
乾燥派ってのはその辺の記憶が残っている年寄りに多いのかもね。
Re:TPOによる (スコア:1, 参考になる)
このストーリーで述べられている乾燥というのは意味合いがちょっと違う。
正しくはこんなとこ。 [jnj.co.jp](モイストヒーリングとドライヒーリング)
あと、昔からある普通の絆創膏は保護対策が主眼なので、長期的に貼っておくものでもありません。
それと蒸れが起きると逆効果なので貼りっ放しで交換頻度が少ないというのは使い方の誤りです。
民間療法 (スコア:3, 興味深い)
卵の薄皮を貼るっていうのも
キズパワーパッドの代用になるらしいっすよ。
Re:民間療法 (スコア:2, 興味深い)
サルモネラ菌が代表例で、卵は何かと雑菌の温床になりかねないので、ノウハウの蓄積されている相撲部屋などならともかく、一般家庭での使用は薦められません。最低でも、古くなった卵は使わぬこと。(サルモネラ菌自体は経口感染が主なのでこの場合気にする必要はないでしょうが)
この手の代替治療は、たしかに知識のある人が適切に行使するとよい効果を発揮するものの、普通の人が気軽に試すと失敗しやすい。一般に広まっている(市販されている)方法は、最高の効果は発揮できないけど、素人がやっても失敗しにくいものが普及している、と思えばよいかと思います。(サプリメント類など、たいした効果がないけど気休めにはなる、というものも多いかもしれませんが)
Re:民間療法 (スコア:1)
> 卵の薄皮
遙か昔の昭和の時代に、相撲部屋では常識だと聞きました。
自分で試そうと思ったこともあったのですが、卵の薄皮があっという間に取れてしまって2度とやってません。
保険の適用はどうなんだろう? (スコア:2, 参考になる)
もう7~8年前のことですが家族が顔にやけどを負ったとき外傷を湿潤療法(うるおい療法,閉鎖療法)で治療している医師 [wound-treatment.jp]に載ってる病院に行って湿潤療法の相談をしました.跡形もなくなってよかったです.保険の適用外だったようで,診察だけしてもらって,被覆材については医療関係の材料を扱っている業者さんからもらったサンプル品などで家人が自分でまかなっていたみたい.病院で被覆材の処置もしてもらってたかどうかはわかりません.もしやってくれって言ってたらいわゆる混合診療になってたんでしょうか?
屍体メモ [windy.cx]
手術 (スコア:2, 興味深い)
手術した際の傷口に透明なテープが貼られて消毒も無し、というのを最近見ましたが、これも湿潤療法に該当するのでしょうか?
テープが剥がれてしまったらイソジン消毒+ガーゼに戻されてしまうようですが。
Re:手術 (スコア:5, 参考になる)
それはカラヤヘッシブという創傷保護材だと思います。
創を湿潤に保ちます。
手術の最後に貼りますので、テープで覆われたところは清潔です(医学用語での清潔)。
層は手術前に消毒しますし、術者のガウンや手袋、器械は滅菌してあります。
最後に無菌の生理食塩水でよく洗浄してから縫合、カラヤを貼ります。
剥がれたら、そこは外界の菌がいる世界に暴露されたので菌が入り込んでいます。
なので、剥がれたら創を消毒します。
私(形成外科)は軽い物なら生理食塩水で拭く程度ですが、イソジンなどを使う先生もいます。
やった手術によってどれくらい消毒を頑張る関わってくるので、一概にイソジンを使うなんて時代遅れとは言えません。
私も植皮手術をしたときはヘキザックアルコールというもので消毒します。
私は赤チン塗って治します (スコア:1)
大概3~4日で直ります。
でも、赤チン塗るとかぶれる人もいるんです。(毛がはえる人もいる?)
やはり、その人に合った直し方で無くてはダメなのではないでしょうか?
Re:私は赤チン塗って治します (スコア:2, おもしろおかしい)
>でも、赤チン塗るとかぶれる人もいるんです。(毛がはえる人もいる?)
>(毛がはえる人もいる?)
>(毛がはえる人もいる?)
>(毛がはえる人もいる?)
マジか!?
怪我は無いけど頭に塗ってみようかと思った。
赤チンは今でも売っているのか?
Re:私は赤チン塗って治します (スコア:3, おもしろおかしい)
「は」が余計ですね。
Re:私は赤チン塗って治します (スコア:4, おもしろおかしい)
「は」が余計ですね。
違うよ、その一つ前の「が」のほうが余計なんだよ。
Re:私は赤チン塗って治します (スコア:3, おもしろおかしい)
まて、塗ったら毛が生えるのは黒チン [google.co.jp]の方だろう
Re:私は赤チン塗って治します (スコア:2)
入手性からも傷に沁みないことからもイソジンの方がいいんじゃないでしょうか。
消毒薬について (スコア:1, 参考になる)
Re:消毒薬について (スコア:1)
水なら普通は「洗浄」くらいでは。
Re:消毒薬について (スコア:2, 興味深い)
塩素量が多かった時代の水道水は、消毒の役目も多少はこなしていたのではないかと。
関連ストーリ追加 (スコア:1)
通常の3倍のスピードで傷を治す絆創膏 [srad.jp]
あと関連ストーリにあるけどその中でこの療法も議論されてました。
http://srad.jp/science/comments.pl?sid=326452&cid=986886 [srad.jp]
Re:広まる訳ないじゃん (スコア:1)
なんで?
湿潤療法が広まると怪我人が出なくなるわけでもあるまいに。
みんなラップを使うようになる(と思ってる)から?
Re:広まる訳ないじゃん (スコア:1)
ラップメーカーが儲かるかもよ。
あるいは医薬品メーカーがラップに進出するかも。
Re:広まる訳ないじゃん (スコア:1)
普通の絆創膏よりもずっと高額な専用の保護材料が売れる。
キズパワーパッド [jnj.co.jp]など既に商品化されている。
傷の治りが良くなっても外傷を負う人が減るわけではない。
Re:広まる訳ないじゃん (スコア:1)
ラップはともかくとして、キズパワーパッドは普通のバンドエイドよりずっと高いよ。
100均で売ってる絆創膏との比較じゃなく、キズパワーパッドの販売元であるJohnson and Johnsonのバンドエイドと比較して。
そして、私の探した限り、同種の安価な製品は見当たらなかった。
1を聞いて0を知れ!
Re:とくダネ!で紹介されたようです。・・・ (スコア:2, おもしろおかしい)
マゴットセラピー [icn-jp.com]ですね. わかります.
Re:とくダネ!で紹介されたようです。・・・ (スコア:2)
Re:使える「環境」に居ません。 (スコア:2)
10mm程度の清潔なすりきずなら使えるのでは? 人工のかさぶたみたいなものですから絆創膏よりずっと防水性能は高いですし。
若いうちはそれでよかったんだけどねぇ… (スコア:2)
一週間ほどで治りかけた傷が、急激に悪化して…まぁ一週間ほどは
仕事が忙しくて、市販の抗生物質とかで抑えてはみたんですけど、無理でした。
ふくらはぎ外周が通常より4cmくらい太くなっていました。
緊急入院で一週間ほど、結局ちょっとした擦り傷から全治一ヶ月の旅。
傷の治りが悪くなってきたことを自覚して、以来ちょっと神経質ぎみです。
湿潤療法という言葉は、ゴッドハンド輝で紹介されて知りましたが
その数年前から、傷口が乾燥して割れて悪化することが多かったので
主に冬場に、防水絆創膏と軟膏を併用して行なったりしていました。
引越屋なので、真冬でもなければ、パワーパッドも一日でだめになります。
ようするに、汗をかきすぎるんですね。
2リットル飲んでも、トイレには一回しか行かなかったりとか…まぁ、絆創膏全般がだめです。
パワーパッドはやはり高いので、普通の防水型の絆創膏や
水仕事用の防水フィルム(ガーゼ付き)もよく使います。
けっこうがんばるんですが、やはり汗が水風船のように(笑)
言ってしまうと、バイオハザード化したおうちでよくあるもので
カビとか油虫の糞とか、あるところにはあるわけですよ。
傷口放置とか、素手とか、普通の人にはありえないと思います。
それはそうと、抗生物質等が処方箋無しには入手しがたくなったんですよね。
忙しくて病院に行く暇が無いような人が
それで死んだり、四肢失ったりするようなことが増えないといいんですけどね。
ヲレ、限界越えて疲れると、歯茎で炎症がおきるから、けっこう困る予定。