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交通

日産が量産電気自動車「LEAF」を発表 154

ストーリー by hayakawa
どれだけ気軽に充電できるかが普及の鍵……? 部門より

poerno 曰く、

日産が、8月2日に量産電気自動車 (EV) 「LEAF」を発表した 。2010年に発売される予定となっている。

このLEAFは5人乗りで、5ドアハッチバックとなっている。1回のフル充電で160km以上 (US LA4モード)の航続距離を実現し 、急速充電器の使用により30分以内で電池容量0%から80%までの充電が可能。家庭での充電時間は、200Vの普通充電で電池容量0%からフル充電まで約8時間。ITシステムによるアシストも目玉で、iPhoneによる遠隔操作が可能となるようだ(といっても遠隔走行操作ではなく、バッテリー残量や室内温度の確認、エアコンの操作などをiPhoneや携帯電話経由で行うことが可能……というもの)。

気になるお値段はまだ公開されていないが、「お求めやすい価格」とのこと。「低エミッション」ではなく「エミッションゼロを目指す」というあたりに日産らしいとんがった感があるなーといった印象である。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 数週間前の経済誌(東洋経済の特集「トヨタ土壇場」のときかな?)でゴーン氏がインタビューに答えていましたが、
    EVの一般向け販売にあたっては、バッテリーをリース方式にすることで本体価格を抑えるつもりらしい。
    同クラスのガソリン車と同程度の価格を予定とのこと。ユーザーはリース代金を別途支払(月払いや年払い)。

    というのも、EV用バッテリーは200万円以上するので、そのまま本体価格に含めるとエラい額になってしまうため。(iMievは460万円!)
    そこでバッテリーリース価格+電気代が、相当ガソリン代(ともに車両使用期間合計)に比べて安くなるようにリース価格を設定し、
    車両価格の抑制を図りつつ、ガソリン車よりも安価な燃費という競争力維持を図るそうです。

    またリース方式であるため、バッテリーを(ほぼ)確実に回収することができるので、
    廃車時には住宅・オフィス用蓄電池へ転用するそうです。
    (転用時の売却価格もリース価格設定に反映)

    さらにバッテリーの資金調達は、債券化により行う予定とのこと。
    (SBのADSLモデムなんかと同じ方法)

    • by Anonymous Coward on 2009年08月04日 12時01分 (#1616835)

      車両保険はバッテリーを含めた車両価格になるでしょうから高くなりそう。

      事故で全損の場合でもバッテリーが使えるか使えないかでえらい差が出そうですね
      使えない場合はバッテリーの残存簿価?を払わないといけないんだろうな

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      • by qem_morioka (30932) on 2009年08月04日 13時02分 (#1616900) 日記

        そのためにバッテリーは衝突実験やら突貫(突き刺す!!)試験やらやってますが、
        搭乗者よりも強固な保護機構がつくかもしれませんね。

        緊急時にはバッテリーが射出されてパラシュート落下すると。
        だってリサイクルな世の中ですから、再利用できるものは何でも再利用しないと!!

        再利用できないものは廃棄ですっ!!(えー

        #だれが「こんな車はイヤだ」ネタを書けと・・・

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  • 同意求む (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2009年08月04日 9時09分 (#1616657)

    > どれだけ気軽に充電できるかが普及の鍵……?

    鍵じゃなくて葉だろ、自明。

  • 確かに自動車単体でみればエミッションゼロなのかも知れないけど、エネルギー発生させる場所を自動車内部から発電所に転嫁しただけなんだから、ゼロというのは詭弁だよね。結局石油燃やして電気作っていたら一緒じゃん。発電所から電気にして運んだほうが、内燃機関使うよりも効率がいいっていうならまだわかるけど、そういう議論一切しないし。

    そう考えると、トヨタのハイブリッドは動力二つ付いていて、最初は気持ち悪いシステムだと思ったんだけど、自動車の制動力を動力に繋げるというシステムは、エネルギー効率上げるという意味では結構優れているのではないかと思った。バッテリ製造と廃棄の環境負荷の議論も必要だけど。

    #トヨタの工作員みたいになってしまった。本当は日産が好きなんだけど。

    • by Anonymous Coward on 2009年08月04日 9時53分 (#1616690)

      ゼロを謳うことで「環境に何も影響を与えないんだ」と勘違いさせちゃうことは確かに問題かもしれない。
      全体最適化ではなく、単なる局所最適化だから。

      とはいえ、現状では、大域を支配する環境独裁者が存在しない以上、「局所的に環境負荷を下げていく」努力の積み重ね以上は難しい。
      局所的にゼロにできれば今度は発電所側の努力がダイレクトに効くようになるわけだから、完全に無意味ってわけでもないと思う。

      何を言っても誤読・誤解する人は必ずいる。
      どれだけ説明しても理解できない人も、相当数存在している。
      少々難しそうな話になると思考停止して理解することを拒否する人も、この世の中には浜の真砂の数ほどいる。
      その前提の上で、誰もが誤解無く理解できる表現を選ぶと、「すごい」という形容詞とそのヴァリアントに収斂してしまい、何も表現できなくなってしまう。
      多少オーバーな宣伝文句も、止む無しだよ。

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    • >発電所から電気にして運んだほうが、内燃機関使うよりも効率がいいっていうならまだわかるけど

      効率が悪ければもともと成立しませんからね。
      火力では複合ガス化発電などで、発電効率50%以上、CO2完全回収も目指していますが
      自動エンジンではこの先、何年研究しても、そんな解は出てこないでしょう。
      それに、発電には原子力、水力、自然エネルギーもあるわけで
      火力だけで云々する方が詭弁だと思いますが。
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      • ゴーンさんの口から、「この車はエミッションゼロである。これから我々が言うエミッションとは、火力発電所が排出するCO2、(SOX, NOXは発電所の努力によってほぼ無視できるまでにきた)、原子力発電所が排出するプルトニウムのことになるであろう。」みたいな演説が聴ければ、よかったなあと。いきなり「ゼロです」ってそりゃねえだろう。
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    • 仮に100%火力発電による電力であっても、街中を走り回っている自動車からの排気ガスが0にできれば、大気汚染対策には有効なので。
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    • 本当にその通りで、ゼロというのは危険すぎます。 「電気自動車って本当はCO2出るんだよ!」「へ~」という あるあるネタにされる日が来てしまいそうで怖い。

      > 自動車の制動力を動力に繋げる この部分による効率化はそんなに大きくないらしいですよ。 記事にもなってますし、技術者の方もおっしゃっていました。
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    • >自動車の制動力を動力に繋げるというシステム

      回生ブレーキは、ハイブリッドじゃなくても電気自動車には基本的に
      ついているものだとおもいますが。
      電車にもついてるのありますよね。

      ハイブリッドは、つなぎの技術としてはいいのですが、モーターとエンジン、
      燃料タンクとバッテリーと、同じ役割の装置を重複して持たなくてはならない
      ところが重量的には決定的に筋が悪いと思います。

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      • >ところが重量的には決定的に筋が悪いと思います。

        そこを嫌った技術の日産、ハイブリッドなんて中途半端な車はいらねぇ、
        やるならイキナリEVだぜ!!というところでがんばってたところで

         プリウス・インサイトのハイブリッド車大人気

        で、大慌てでハイブリッドじゃなくてもエコカー減税あるよ広告とか
        今回のこんな車出すよ!!来年のいつになるかわからないけどね発表とか。
        大変なんだなーと。

        もちろん日産独自でハイブリッドな車は過去出そうとしてたりするのですが
        いかんせん先走りすぎたのか、開発中止になったりしてますねー

        ゼロエミッションばかりに目がいくのは仕方ないけど、車メーカーが初めて
        つくった"まともな"電気自動車ってのがポイント高いんじゃないかな。

        エンジンじゃなくモーターですよパワーリソースが。そんなのがプリウスと
        同じような値段(だよな?Cセグメントって)で買えるなれば、次の車は葉鍵にと
        思う人もいておかしくないんじゃない??

        しかし200Vか・・・IH入れてる家ならすでに200Vかもな・・・よーし
        パパがんばっちゃうぞー。

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        • 昔EV開発に関わっていた経験から思うに、ハイブリッドと純粋なEVだとハイブリッドの方が技術的難易度が高いと思いますよ。

          特にプリウスの場合は、単純にエンジン取っ払ってモーター出力を上げてバッテリ容量を大きくすれば完成度の高いEVになります。
          モーター出力とバッテリ容量拡大は力技の世界ですが(モーター制御技術は既に持っている)エンジンとモーターの滑らかな協調制御は難しいです。

          最近慌てて発表されだしたEVは、ハイブリッドを作るにはまだまだ技術開発が必要だけれども、環境対策で遅れを取っていると思われたくないメーカーが、技術的には比較的簡単なEVをコンセプトで見せようというのが実情だと思っています。

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  • by gonta (11642) on 2009年08月04日 23時08分 (#1617269) 日記

    充電で、このLEAFに限らず、iPodとかでも「80%までに○○分」といった表示があるのは、

    ・リチウムイオンバッテリーである。
    ・リチウムイオンバッテリーは、「満タン検出」が非常にシビアなので、80%までは急速にできても、以降は厳密に「満タン検出」を行うからスローになる。
    ・万一過充電してしまうと、(他の二次電池には無い)爆発等の悲惨な状態になってしまう。

    という認識でよろしいですか?>>電池に詳しい人。

    iPodとか見てて「80%まで1時間なら、なんで100%まで1時間20分くらいでできないんだ!」と思っていたんですが・・・聞きかじってこのような結論に至ってますが、ただしいかな?と思って。

    --
    -- gonta --
    "May Macintosh be with you"
  • 3分の充電で0から80%は凄いと思いますが、
    果たして何キロワット(メガワット?)消費するんでしょうか

    ガソリン代が節約できてもそのぶん以上に電気代がかかるようでは
    本末転倒どころかむしろ非エコだと思いますが・・・
    • by nobuhiro (5244) on 2009年08月04日 11時18分 (#1616775) ホームページ

      記事 [reuters.com]

      によると

      車両本体の価格は同クラスのガソリン車と同じにし、電池のリース代と充電費用を合わせたコストをガソリン代以下に抑える。

      なんてなってますね。トータルコストでガソリン車を超えようと言う意欲的な目標設定のようです。

      電池をリースにする、なんてのは良いアイディアと思います。ユーザにとっては、電池交換というリスクをランニングコストに変更できるし、本体価格から切り離しで初期コストを下げられます。企業的には日銭の仕組みになるなぁ、と言うことで。

      --
      親コメント
      • 昔の記事 [msn.com]
        によると、アメリカのベンチャー企業ベタープレイスのシステムを使っているみたいですね。
        前にTVで見た記憶だと、ベタープレイスはバッテリー交換専用の機械を使っていて
        ガソリンスタンドみたいなスタンドで簡単に好感できるようになっているようです。

        スタンドの普及しだいですが、三菱よりは期待しています。

        親コメント
    • 日産のリリースには、30分以内って書いてありますね。

      編集者殿記事訂正よろしく

      --

      IDENTIFICATION DIVISION.
      AUTHOR YUKI-KUN.
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    • by flutist (16098) on 2009年08月04日 9時44分 (#1616679)

      単位時間あたりのエネルギー (ワット) はすごい値になるでしょうね。家庭用電源 (それでも 200V だけど) と分けて書いてあるのは、ガソリンスタンドの電池版を想定しての話だと思います。

      これとエネルギー効率の話はまた別ですね。1km を決められた時間内に走るのに、個別の自動車に搭載の内燃機関を使うのと、大規模発電施設からの供給でまかなうのと、どっちが効率がいいかということです。走行距離だけで見ると、たとえばプリウスは街乗りで 20km/l くらいですかね? ガソリンの値段をリッター120円とすると、これで160km 走るのには 960 円ですか。

      一方 LEAF の電池は 24kWh とあります。電気代の計算にはいろんなページがありますが、だいたい 530 円くらいのようです。

      強烈にお得ではないかもしれないけど、ガソリンの暫定税率が撤廃にならない限りは、電気代の方がお得と言っていいと思います。まぁあとは初期投資を回収するのにどれくらいかかるか、ですかね。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2009年08月04日 9時26分 (#1616664)

    日産自動車、手頃な価格とニーズを満たす電気自動車「リーフ」を公表(日産自動車のプレスリリース) [nissan-global.com]

    これを踏まえて、タレコミ文にツッコミ。

    ITシステムによるアシストも目玉で、iPhoneによる遠隔操作が可能となるようだ(といっても遠隔走行操作ではなく、バッテリー残量や室内温度の確認、エアコンの操作などをiPhoneや携帯電話経由で行うことが可能……というもの)。

    肝心なポイントを押さえていない。プレスリリースには「センターコンソールに搭載されたモニターには、エネルギー残量に応じた到達可能エリアや充電ステーション位置が表示される。」と書かれてあるが、これが最も重要だろう。

    気になるお値段はまだ公開されていないが、「お求めやすい価格」とのこと。

    プレスリリースには「Cセグメントの車両と同等の競争力を持たせることを標榜している。」とある。日産リーフの外寸はCセグメントの範疇に入るので、要は補助金込みで普通の内燃機関車と同レベルに収めるということだろう。

  • 給油システムに対抗するには、給電より給電池じゃないかなぁ。普通に30分じゃ待たされ杉。
    家庭充電のみで運用する通勤専用車両じゃ需要が見込めないだろうし、
    営業車としても、実運用の走行可能距離で会社と客先の往復ギリギリラインとかだと怖いし。
    スロット型電池にして、スタンドで電池交換みたいになれば理想的だと思うけど、
    そうなると「電気スタンド」の整備まで1メーカーで担うには荷が重いだろうなぁ。

    • by saitoh (10803) on 2009年08月04日 11時56分 (#1616827)
      今回電池はリースだそうなので、給電所で充電済み電池と交換はその気になれば手が届くと思います。 とりあえず一部地域だけでも、日産直営給電所ができたら面白い。っていうか、日産のお店が給電所になってしまえば、今ガソリンスタンドに落ちてるお金が日産に落ちるので大儲け?

      とはいえ、 バッテリの充放電ロス、、充電装置の交直変換ロスなどを考えると、 県道以上の道路に架線かなにかで給電能力を持たせちゃえば一番効率的だったりして。

      親コメント
  • by duenmynoth (34577) on 2009年08月04日 10時42分 (#1616735) 日記
    もちろん天井はソーラーパネルなんですよね?

    え?オプション?!

    #炎天下に渋滞でバッテリー切れ続出して大惨事になる予感
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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs

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