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アメリカ合衆国

時間外労働、どこまでが許容範囲 ? 168

ストーリー by reo
米国的幻想の現実 部門より

ある Anonymous Coward 曰く、

米国で、時間外労働に関する訴訟が 2 件起こされ、改めて「仕事とは何か?」というテーマに注目が集まっているそうだ。

3 月には CB Richard Ellis Group の元社員が時間外に対応した仕事関連のメッセージに対する時間外労働手当を求める訴訟が起こされ、先月には T-Mobile USA の社員および元社員 3 名が時間外労働手当なしに会社支給のスマートフォンで仕事に対応することを求められたとする訴訟が起こされたとのこと。

本家 /. 記事では IT 関連の仕事では週 40 時間以上働くことはざら、いつでも「オン」の状態でいることも稀ではないが、どこまでが許容範囲だろうか? オンとオフの境界を会社側に認識してもらうにはどのような方法があるのだろうか? との質問を投げかけている。

不況のため、より少ない人員で仕事をこなすことが増え、それとともに労働時間と賃金に関する論争も増えていくことが考えられるそうだ。ちなみに米国の公正労働基準法では従業員は時間外労働に関し、任意であるかに関わらず賃金が支払われるべきと定めているとのこと。法律が施行された 1938 年には「労働時間」の定義は簡単であったが、時代とともにその定義は変化しているそうだ。

本家 /. では「障害などが発生した場合深夜などの時間外労働は厭わないが、次の日少し遅れて出勤しただけで『また遅刻だ』と思われるのにイラっとする。でも、それより問題なのが代休だ。代休を取れと言われるが使う機会はなかなかなく、やっと使っても有給が残る。持ち越せない有給を使い切ったら切ったで『いつもいない』と言われ、それでプロジェクトが終わらないことがあればパフォーマンスに響く」といった弊害を嘆く意見なども寄せられている。また、「時間外労働手当を見込んで今はエンジニアのままでいることにした。時間外が付随しなくなる昇進のオファーもあったが、断った。時給は上級職よりも低いかもしれないが、いつでも『オン』であるため時間外手当を含めると給料は同程度になる。それに定時で帰っても文句言われないし。子供が大きくなったら昇進を受けるかもしれないが、今はこのままでいく」といつでも「オン」であることを自ら選択する人もいるようだ。

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  • by ncube2 (2864) on 2009年08月14日 11時50分 (#1622475)
    シーズン中なら家に帰ってきてビールの呑みながらTVのプロ野球の生中継を見れるのが当たり前っていうのが、「健康的かつ文化的」な理想的勤務形態ってことでいいっすか。
  • by Anonymous Coward on 2009年08月14日 12時51分 (#1622522)
    元ネタはアメリカの話らしいけど、日本についていえば、
    時間外労働があること自体、マネジメントの失敗/怠慢なんだから許容範囲なんて0です。

    それを前提に置かないから、過労死や過労自殺、過労鬱が蔓延する。

    それに8時間労働ってのは最低限の縛りであって、
    それより短くするよう努力、実現する義務が企業にある。

    よって、時間外労働の許容時間は「マイナス2時間」
    さっさと所定労働時間を6時間に減らして、残業規制を徹底しろだ。

    21世紀にもなって、過労死するまで人が働くなんて、どれだけ馬鹿げているんだか。

    こういうコトを書くと、経団連信者や大企業経営者でもないくせに企業家を気取りたい連中が
    感情的で根拠のない「経済が破綻する」なんて脅迫をするんだけど、
    かつて労働時間規制がなく、12時間も16時間もあったころ
    「たった8時間しか働かないなら、企業は破綻する」
    「土曜日に稼動しないなら、企業が倒産する」
    なんて デマを何度も流してたもんだ。

    生産設備、技術の向上が毎年毎年続いていて、生産性は向上しつづけているのに、
    労働時間が減らず、賃金が上がらず、株主配当だけが保証されているのは、
    皆が奴隷に堕ちて行ってる証拠だよ。
    • >時間外労働があること自体、マネジメントの失敗/怠慢
      だから、生産性が向上して時間外労働や雇用者数そのものが
      削減できればマネジメントの成功だよね。
      だから、それによる取り分はマネジャならびに設備投資した
      投資家への配当にまわしていいことにならないか?
      ワーカーは時間給だから6時間労働なら従来の3/4の賃金でいいよね、
      失業者も増えるだろうけど、それは一企業の考える問題ではないよね。

      間違っていはいないが、何か問題がある気がする。
      親コメント
      • by Tatenon (20311) on 2009年08月14日 15時15分 (#1622596) 日記
        >だから、それによる取り分はマネジャならびに設備投資した
        >投資家への配当にまわしていいことにならないか?

        よろしいんじゃないですか?生産性上がって『収益増えるんなら』。

        >ワーカーは時間給だから6時間労働なら従来の3/4の賃金でいいよね、

        どうしてワーカーの賃金下げる必要があるの?

        時間が短くても同じ生産量を、効率を上げることで維持できたなら6時間でも8時間と同じ賃金で問題ありませんよね?
        同じ時間で生産量が増え、収益が増えるならばそれを配分すれば良い話ですよね?

        生産性が上がってるのにパイが大きくなっていないのなら、それはマネジメントの失敗ではないかと思うのですが。
        何かごまかそうとしてませんか?
        親コメント
  • by Anonymous Coward on 2009年08月15日 1時19分 (#1622861)

    若い頃ですが、私はAM8時45分~AM2時まで仕事してました
    朝は7時半に家を出て、家に帰る時間は3時とかでした

    遅刻も多くて 9時頃に会社遅れて到着すると社長が朝礼で「またアイツが遅刻している!」と怒っているのが
    エレベーターまで聞こえて来るほどでした(笑)

    休日は隔週で土曜、毎週日曜が休みでしたが
    4年間ほどは土曜は休んだ事がありませんし、フルタイムでないまでも日曜も半分は出てました
    6年ほどそんな感じで働いていましたが景気が悪くなり会社が傾いたのを切欠に辞めました

    もう15年以上前の話ですが
    会社が傾き始める1年ほど前から、
    私はこの会社が倒産するだろうと確信していました
    それは経営者の怠慢な経営と将来性の無い仕事ばかりで
    新しい事に取り組もうとしなかったからです
    ユーザーには私が会社を辞めたら自分で会社を起こすので
    その時は引き続き仕事をさせて下さいと根回しをしていました
    おかげで会社が倒産した後に沢山のユーザーが私に仕事を廻してくれました
    そして、収入は当時の数十倍になりました

    若い頃に苦労したかいがあったと思う事もあれば
    もっと楽に生きられる方法もあるとも感じています
    何より、将来を考えると良い面ばかりでもありませんが
    社員時代の社長の人柄と言うか、独裁者的な言動は今の私にとっては
    反面教師になってくれていたように思います

    私の会社では、社員には一日8時間を超える労働はさせません
    会社支給の携帯は会社に置いて帰ってもらうか、
    自宅に持ち帰る場合は必ず電源を切ってもらいます
    緊急の連絡は持ち回りで私と管理職の携帯に転送するようにしてあります

    出勤時間を
    開発者は朝出勤か午後3時出社を自由に選んでもらっています
    (客先での打ち合わせが無い限りはほとんどが3時出社になっています)
    営業と総務は朝から夕方まで固定です

    よって、残業はありません、うちの会社では残業はペナルティーです
    残業しないといけないようなスケジュールを立てた管理職の責任です

    仕事は8時間を超えると集中力も無くなり効率が悪くなります
    特に開発の仕事は8時間の中の5時間が準備時間で
    残りの3時間で形として作り上げる仕事だと私は感じています
    (本当に集中して作業できる時間は3時間だけです)

    なにより無理に働かせると忠誠心パラメーターが減少して
    社員にユーザーを持って行かれます(笑)

  • by Futaro (2025) on 2009年08月14日 16時49分 (#1622641) ホームページ 日記
    結局、日本の組織の仕事は「劇場型」で、仕事する人が同時にみんな舞台の上に乗っている、ってことが重要視されるんでね。つまり「仕事がなくてもそこにいる」ことが大事。上司が無能でもこれならなんとか務まる。仕事していようとしていまいと、いりゃあいいんだから。だからムラ社会と言われるわけで。

    対して米国は仕事はその上司が部下に割り振って、その仕事のアウトプットを組み合わせて成果をあげる、というもの。だから、これは日本の「劇場型」に対して「機能型」って言う感じですかね。だから「仕事が終われば帰ってもOK」みたいな感じになる。その時間内に仕事が終わるかどうかは上司が判断し、基本的にその時間内に終わらなければ、それは部下の仕事のレベルが低いか、上司の判断が間違えている、ということになる。

    前者は忠誠心みたいなものが問われ、どんなにつまらない仕事でも、給料が上がるわけでもないのに、そこに時間いっぱい以上いなければならない。忠誠心があれば、ちょっとしたミスでも見逃してくれるけどね。後者は忠誠心なんてものはクスリにもしたくない、という代わりに時間内での仕事の成果がすべてになる。ちょっとしたミスでも命取り。

    あなたはどっちの社会がいいですかね?
  • 帰り辛い雰囲気 (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2009年08月14日 12時35分 (#1622507)

    残業しない派なので、定時内で集中して作業を終わらせて帰ります。
    残業はプロジェクトによりますが、あまり多くないですね。
    大抵の場合、自分の仕事は割り振られた時間で完了するので。

    ただ、とあるプロジェクトのピーク時の、あの帰り辛い雰囲気はやめて欲しいです。
    手が空くので他の人の仕事も積み増しされて、それも終わらせて帰ろうとしたら、
    「他の人が残ってるから帰るな!」って言われた時はムカっとしました。
    お前、相談無しにスケジュール書き換えて、当初の倍ぐらいの仕事振っといてそれかよと。

    これ間違ってますかね?

    #仕事は定時内で終わるんじゃなくて終わらせるモノだ!(上司のせいで帰れないのは除く)
    #残業するぐらいなら帰って勉強して効率あげろよ!
    #作業効率の悪いやつが協調性がどうこう言うな!

    以上、愚痴でした。

    • Re:帰り辛い雰囲気 (スコア:3, すばらしい洞察)

      by astro (17245) on 2009年08月14日 13時25分 (#1622545) 日記

      これはある意味、洗脳に近いものです。

      絶対的には「仕事は早く終わらせたものが有能」です。残業が多い奴ほど、
      基本的には無能です。しかし、なぜか集団で仕事をしていると「早く帰る
      奴」は「早々に戦線を離脱する脱走兵」のように見えてきてしまうのです。
      理屈で考えたら、仕事が終わった奴から早く帰るのは至極当たり前のこと
      ですが、なぜか洗脳を受けているかのように、そうは思えなくなってくる
      のです。冷静に考えると非常に不思議ですが、あちこちで見られます。

      適切に時間外手当が支給されるとしたら、同じ仕事をだらだらとやったほうが
      お給料が高い(=自分の時間は減るけど)というのはおかしいでしょう。
      まあそういう人は、時間の使い方が下手なだけで、会社に売るしかないので
      しょうが、そういう「長く会社にいる人」ほど、「頑張っている」と自他ともに
      思えてくるのがおかしいのです。学校では居残りして補習を受けていた子は
      お勉強ができない子ですが、会社ではなぜか居残りしている人が有能と勘違い
      されてしまうのです。

      そういう意味においては、究極的にはホワイトカラーイグゼンプションは、
      適切に運用されるのであれば時間外労働の削減に大いに意味があります。
      しかし、ほとんどの経営者は「人件費削減」の手段としてしか見ないでしょう
      から、今のままでは導入しても単にたら働きが増えるだけでだめでしょうね。

      会社で「業務の効率化」について有志でワーキンググループを作って検討を
      重ねていますが、作業効率が悪く、短い時間で労働に付加価値を付けられない
      人が、結果的に時間外手当を多くもらっているとわかると、それが効率化を
      大きく阻害している一つの要因だと見えてきました。これは、勤務と報酬制度
      そのものを大きく変えないと改善できないので、なかなか難しいです。

      早く帰ることに何らかのインセンティブを設けないと、この問題の改善は
      難しいです。

      親コメント
    • by astro (17245) on 2009年08月14日 14時21分 (#1622573) 日記

      こんな話がありました。

      私の会社では、現在、全社的に時間外削減が行われていて、基本的には上司の許可が
      ないと時間外勤務ができないようにされています。

      職場の同僚にこんな人がいました。
      上司に「残業しなくてもいい業務量になってるはずだから、基本的に残業しない
      ようにしてくれ」と言われたそうです。実際に、そんなに業務量や難易度が高い
      わけでもなく、時間内で遂行できるレベルだったようです。
      しかし、彼は「新しいことを勉強するから残業を認めてくれ」と上司に言ったそう
      です。上司としては「必要なら自分の業務を時間内に終わらせて、時間を作って
      その中でやりなさい」と言ったそうですが、彼は納得しなかったようです。

      見かねた私が「そんなに勉強したいなら、時間外を付けずに自主的に残って勉強する
      とかすればいいのでは?」と言ったら、それは嫌だという。
      彼は「新しいことを勉強してスキルアップすれば、会社にとってもいいことだから、
      勉強に会社が給料を払うのは当然」と言っていました。それが新入社員ならいざ知らず、
      もう何年も会社で働いている人の言うことかと、それを聞いた私はめまいがしました…
      まあ、よくよく聞いてみると、単に時間外手当分がなくなるのがいやで、何か残業する
      口実が欲しかったようにも聞こえました。

      親コメント
  • by iwakuralain (33086) on 2009年08月14日 13時14分 (#1622536)

    「有給とらないなんてみんな仕事好きなんだな~」

    殺意が沸きました。

  • 時間外労働を語るなら (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2009年08月14日 17時13分 (#1622655)

    時間内労働を考えなきゃだめだろjk

    入社当時先輩から言われた事だけど9時~18時の1日8時間の会社で

    1. 1日あたり数時間の残業を前提に日程を組む
       →ヤクザな会社
    2. 1日あたり8時間で日程を組む
       →いい加減な会社
    3. 1日あたり8時間から雑務の時間(上司の訓示やら勤怠まとめの時間やら極端な話コピー用紙が切れたのでそれを補充する時間など、数十分)を引いた時間を前提に日程を組む
       →最低限の会社
    4. 1日あたり8時間から雑務の時間と1日あたりの有休分(年間有休日数*8÷年間就業日数、ざっと数十分)を引いた時間を前提に日程を組む
       →普通の会社

    だそうな。最初のは論外として、2番目以降のどの位置にあるかによって時間外労働の意味が変わってくるんだけど、なぜかそういう議論をする人がほとんどいないような気がする。

    • 一ヶ月は720時間(30日)で240時間寝たり食べたり風呂はいったりするとして、
      あと480時間をどうするかで考えてたことがありました。

      親コメント
  • by saab9000 (31344) on 2009年08月14日 11時36分 (#1622463) ホームページ 日記
    >>本家 /. では「障害などが発生した場合深夜などの時間外労働は厭わないが、
    >>次の日少し遅れて出勤しただけで『また遅刻だ』と思われるのにイラっとする。
    「また」という事は常習犯?
    時間を守れない奴に時間のことを語る資格はないね。
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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