Wikipedia の成長は終盤に入っている 123
安定期に入ったということで 部門より
ある Anonymous Coward 曰く、
Wikipedia の変遷に関する研究が英Guardianにて紹介されている (本家 /. 記事より) 。
Wikipedia は 2001 年 1 月に立ち上げられ、2006 年には 100 万記事を突破、そのすぐ 1 年後には 200 万記事を突破したとのこと。特に 2004 年ころから 2007 年にかけては爆発的な成長を見せたという。パロアルト研究所の Ed H Chi 氏率いる研究チームによると、今でも日々情報量は増え続けているが 2007 年には 1 日平均で 2,200 件あった新規記事が今日では 1,300 件に減っているとのこと。しかし新規記事の数は減ってもアクティブな編集者の数はほぼ横ばいできているそうだ。
しかし、研究チームによると Wikipedia が運営される形はその黎明期から大きく変化しているとのこと。黎明期には時間と労力がある人なら誰でもプロジェクトに貢献できるオープンさがあったが、現在は固定した上位の編集者たちがこの「百科事典」の管理を大きく担っており、カジュアルな編集者や貢献者は離れていっているという。
例えば、月に 2 ~ 9 件の編集を行う編集者の場合、編集内容が取り消されたりする割合は 2004 年には 5 % であったが 2008 年 10 月時点では 15 % にまで上がったとのこと。そして月に 1 件しか編集をしない『onesies』と呼ばれる人々はいまや 25 % の割合で編集が取り消されたりしていることが分かった。しかしエリート編集者においてはその確率が 1 % 程に落ちるとのことで、これは 2003 年か 2004 年あたりから変わらない割合だそうだ。
Chi 氏は編集の頻度が取り消される原因とは限らないとしながらも、一般的に囁かれている「Wikipedia への貢献はコアなエディタにならなければ楽しめない」との説を裏付けるには十分であるとしている。また、このパターンは資源が枯渇し始めたコミュニティと似ているとも指摘する。Chi 氏曰く、「食料が底を突きはじめると食料を巡って競争が発生し、人口増加の減速が起きる。そしてより適応した、より強い人々が力を持つようになる」とのことだ。