経済物理学者、中国証券市場の暴落予測に成功? 115
当たるも八卦 部門より
pinbou 曰く、
MIT Technology Reviewの記事より。元は地球物理が専門だった経済物理学者で、スイスの連邦技術研究所(ETH Zurich)教授のDidier Sornette氏(邦訳された著書に『入門 経済物理学』がある)と彼のチームは、7月初め、上海総合指数(SSE)の暴落が7月17日から27日の間に起こると予測した。
Sornette氏らによれば、証券市場におけるバブルはポジティヴ・フィードバック・メカニズムの結果、指数的成長を上回る非線形の上昇として形成される。こうした上昇率を測定するのはそれほど難しくないので、バブルの発生や破裂の時期も簡単に検知・予測できる、というのが彼らの主張である。そしてSornette氏らは、上海証券取引所の上場銘柄の値動きを示すSSEの最近の上昇率がバブルの発生を示唆しており、まもなく暴落するだろうと予想した。
結局期限の27日までには何も起こらず、むしろ17日から27日まで約8パーセントの上昇を見せるなど、大方の「株価予測」と同じく予想はまるで外れたかのように見えたが、しかし予想期限の一週間後である8月4日にSSEはピークを迎え、あとは下がる一方。8月19日には、ピーク時から20パーセントもの下落となっている(ただし、21日には4.52パーセントの上昇)。Sornette氏らの理論が本当に今回の暴落を予測したのかどうかについては今後慎重な検討が必要だろうが、とりあえず興味深い偶然とは言えそうだ。