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159626 story
マイクロソフト

Microsoftの「失われた十年」 134

ストーリー by hylom
技術も経営も、両方大事 部門より

mhatta 曰く、

本家/.の記事(Microsoft's Lost Decade)より。かの偽ジョブズの中の人として知られるNews Week誌のダニエル・ライオンズ記者が、なぜここ10年間のMicrosoftはぱっとしないのか、そしてなぜスティーヴ・バルマーはビル・ゲイツになれないのかについて書いている(The Lost Decade)。いわく

Microsoftに最も害を与えたのは、2000年1月にゲイツが下したCEOを辞めるという決定だ。ゲイツはソフトウェア・ギークだった。彼は技術を理解していた。一方、バルマーはビジネス屋だ。

続けてライオンズ氏は、Microsoftの盲点は技術企業のトップに非技術系出身者を据えることだったとする。これにより、バルマー治下のマイクロソフトの収益は年230億ドルから580億ドルにほぼ三倍増したが、企業としては官僚的でたらい回しが目立つようになり、動きが鈍くなってしまった。それも、他の世界―GoogleやApple、Amazon―がスピードアップしていたちょうどそのときに。

ギークとスーツの対立というのはここ/.Jでも繰り返し出てくるテーマだが、上司や経営者がスーツ(あるいはギーク)であるがゆえの失敗はあっただろうか? 自らの経験を語って欲しい。

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  • by saitoh (10803) on 2009年11月02日 16時59分 (#1664369)
    学生時代のバイト先は下請け企業だったのですが、多くの仕事をもらっていた発注元の経営が傾いたことがありました。 放漫開発というか、儲からないプロジェクトにも開発費をつぎ込んだり、値下がりが激しいメモリチップを大量に買い置きしたりと確かにひどかったのですが。。 で、銀行から派遣された役員が大ナタを振るい、稼いでいる分野も含め全部の開発費をがっさり切ってしまいましたとさ。 技術者トップはせいぜい部長クラスで、対抗できず。 おかげで、一時的に出費は減って収支は改善したらしいですが、新製品が出ないので売り上げも下がる一方。ついには倒産となりました。

    もう馬鹿かと。

    倒産後に、元請け会社の作業室に置いてあったバイト先所有の開発機器を間違って売り払われないように確保に行ったりしたっけ・・・

    • Re:銀行から来たスーツ (スコア:3, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2009年11月02日 19時45分 (#1664481)

      潰れそうな会社に銀行から派遣される役員にとって、最優先の業務は派遣元の銀行からの債務をできるだけ減らすことにあります。
      ですので、主要な債務を返済した(銀行にとっては債権を回収した)時点でその会社はもう無用。他の債権者や会社自体なんて眼中にありません。

      派遣された役員はどれだけ債権を回収したかで評価されるので、その後倒産したかどうかはあまり関係ないのです。

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    • by Anonymous Coward on 2009年11月02日 17時33分 (#1664393)

      > 一時的に出費は減って収支は改善したらしいですが

      そのスーツの任期がその一期限りだったりすると極めつけですね。

      当人は手柄を持って帰って出世して、後に残るのは草刈場・・・

      親コメント
    • by rti (659) on 2009年11月03日 9時26分 (#1664751) ホームページ

      一部のスーツがやっていることって悪い焼畑農業みたいな気がするよな。
      予算を削減しまくって既存のものを売りまくれば当初はそりゃ利益は出るだろう。
      だけど、将来的な投資とかノウハウの蓄積とか基礎研究みたいなものをしぶれば長期的に見てマイナスだ。
      森林を燃やしまくれば良質な畑を量産できるんだろうけど、過剰にやりすぎれば砂漠化して農業どころではないのと同じ気がする。

      --
      by rti.
      親コメント
    • なんだかな (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2009年11月02日 19時10分 (#1664460)

      > もう馬鹿かと。
      救援失敗には叱声が飛ぶが、そういう事態を招いた旧経営陣に「馬鹿」と書かないところが、なんとも。中小企業が「そういう事態」になったら基本的にはアウト。運がよければ立ち直れるくらいに思っておかないとダメですよ。

      どうせやばい段階で新規の融資なんて打ち切られたろうから、生き残れるのは、残る少ない開発費で新製品を出す道しか残ってなくて、社員が「ここは儲かってるから開発費はそのまま」とか「開発費削っておいて新製品なんて無理」なんて言ってるようじゃ終わってます。開発費なんて減らさないと給料が払えないとかの事態になってたんじゃないですか。

      さすがにこれを「スーツにダメにされた一例」に加えるのには無理がありすぎ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2009年11月02日 19時31分 (#1664474)

        いや、立派な一例だと思うよ。きちんと仕事をするスーツなら救える事もあるから。

        技術者よりの甘い経営者の問題は、面白い(けど売れない)技術を切り捨てられないこと。
        どうしても身内の甘さや面白ければいいじゃん的な甘さを振り払えないんだよね。
        売れない技術は切り捨てて、売れる見込みがある技術のみにリソースを集中すべきだってことは
        みんな判っている。外注の立場だった元コメの人も判っている。
        「でも切れない」というのが問題。

        「スーツの断行」ってのは、そこで効果が出る。情にほだされず選択と集中ができる。
        それで血を流しつつも企業再生する例は多い。(当然、割合で言えば滅ぶ方が多い)

        んで、元コメの人の言う「ダメにしたスーツ」ってのは、
        売れる技術とそれ以外を選り分ける能力が無かったんだろうね。だから先を見据えない刈り取りに走った。
        元コメの人のような外注ですら、売れる技術はちゃんと判っていたのに。

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  • by NOBAX (21937) on 2009年11月02日 17時14分 (#1664380)
    ゲーツのMicrosoftは、結局、BASIC屋だった。
    それ以外の技術は、種々の方法で外部から調達してきた。
    ここ10年パッとしないのは、買えるようなリソースがなかった、
    あるいは買い方が下手だった、ということでしょう。
    Yahooを買うのが遅すぎたね。
    • まあそうですよね。
      その前の段階でMSは勝ちすぎてしまったので、PC本体のリソースを使うようなソフトウェアの開発は基本的に警戒されるようになってしまって
      新規参入はアプリケーションとしては不適当でもウェブ上での開発の方に逃げられるようになった。
      結果、Windowsで即使えるようなすぐ近くの買収するような会社は無くなったとか思うんですけどね。

      でも少ない買った企業でもVISIOとか本当に目立たなくなったなあとか思ったり。

      親コメント
    • もうひとつ理由を挙げれば、
      ここ10年で、戦うべき土俵が変わってしまったということですね。
      いわゆるパラダイムシフトについて行けなかった。
      PCベースでは駄目だと思って、ゲーム機にも手を出したけど
      圧倒的な成功は収められなかった。

      バルマーは、所詮、セールスマンであって、
      マーケッターのジョブスには敵わなかったということでしょう。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2009年11月02日 23時25分 (#1664632)

        >いわゆるパラダイムシフトについて行けなかった。
        それはいわゆる「イノベーションのジレンマ」 [amazon.co.jp]って奴では。

        新規ビジネス(破壊的イノベーション)というのは当初は小さな市場であり従来産業より
        非効率で利益も小さく、巨大企業は合理的に判断して、そのような小さなビジネスには
        手を出さないという。

        だからIBMはPC用OSに手を出さず、零細ベンチャーだったマイクロソフトに任せてしまった。
        しかしこれも当時の基準においては合理的な判断だったと。

        多くの場合、巨大企業はこうやって負けるべくして負けるんだとか。

        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年11月02日 17時38分 (#1664400)

      twitterかねぇ。あれの独占の程度(マイクロブログのインフラとしての)はMSの目指していたものでは。

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    • by Anonymous Coward on 2009年11月02日 17時53分 (#1664410)
      ビル・ゲイツは、一応自分の会社の製品のソースコードは見ていたらしいよ。
      全部かどうかはわからないけど。

      どれだけのソフトウェア企業の社長が、自社製品のソースコードをチェック
      していることだろうか。

      トップ企業のどれだけの製品が、独自開発だけで完成したものだろう。
      他から買ったり、パクッたりすることもなく。

      買うべきものを知っている、買うべき時を知っている、
      買ってくれるところを見つけきれる、買ってくれそうなものを知っている、
      それだけでもゲイツの能力は高かったんじゃないだろうか。

      「ただのBASIC屋で、技術を買い集めただけ」みたいに評価するのは馬鹿でもできる。
      その評価が本当にすばらしい洞察なのかモデレートすることもIDさえ持ってて
      適当に投稿でもしてりゃ、馬鹿でもできる。

      でも、そんなことでは、君らにはゲイツのように貧乏学生から自分の腕と采配で
      のし上がるなんて絶対に無理だろうね。
      親コメント
      • > 買うべきものを知っている、買うべき時を知っている、
        > 買ってくれるところを見つけきれる、買ってくれそうなものを知っている、
        > それだけでもゲイツの能力は高かったんじゃないだろうか。

        その中に「競合をぶっ潰す能力」も追加してください

        親コメント
      • ゲイツのように貧乏学生から自分の腕と采配で
        のし上がる

        父は法律家、母は銀行役員の秘書で、ハーバード大学に行っていて、貧乏?

        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年11月02日 20時31分 (#1664513)
      Kildall さん!
      お盆はだいぶ前に終わりましたよ!
      親コメント
  • by papa-pahoo (30621) on 2009年11月02日 18時07分 (#1664424) ホームページ
    世界的にみて文民統制するのがトレンドなんで、やむを得ないことかと。
  • by gonta (11642) on 2009年11月02日 20時30分 (#1664511) 日記

    Mac屋ですが、皮肉なしにMSはよくやってきたと思いますよ。ただ、VistaからWindowsに真新しさが無くなってきたこと。よく言えば成熟、悪く言えばぱっとしない。あげく「なぜ買い替える必要があるのか?」なんて言われちゃ・・・ね。

    Appleは、OS9からOSXへの移行(これはシームレスとは行かなかった)、PPCからIntelへの移行等、話題がつきなかったので、「失われた・・・」とは言われないでしょう。逆に、プラットホームの(シームレスじゃない)移行なんてのは、そんなに頻繁にあっちゃいけないんだ。その度に、デベロッパが振り回され、ユーザが振り回される。iPod/iPhone/iPhoneアプリの影響で、成功しているように見えてるけど(=実はにぎやかなだけ)。
    #SnowLeopardの64bitは一見シームレスですが、ドライバやプラグインを注意していないとハマる。

    Win16APIからWin32APIへの移行、デベロッパを大事にする、この姿勢は見事ですよ>MS。64bitへの移行がもっと上手だったらなぁ。

    --
    -- gonta --
    "May Macintosh be with you"
    • Windowsに真新しさが無くなったというよりもコンピュータの性能向上が
      鈍化してしまったが故にあらたな機能を実装できなくなったのでしょう。

      性能があがりソフトウェアの複雑度が高くなる段階では様々な方向性
      への発展が期待できます。ところが、ここ5年はCPUのコア数が増え
      たものの、基本性能の向上は以前ほどではなく、OS側も期待していた
      ほどには発展することができなかったのだと思います。

      そして、これから先どうなるか。

      自動車業界をみればわかります。ただ走ればいい、そんな人達の間でより
      単価の低いOSが求められ、新しいコンピュータの販売台数は低下し、
      新しい機械とそうかわらぬ性能の中古品が出回るようになるでしょう。

      単にWebとSkype、そして、メッセが使えればいい。Windowsはそんな人達の
      気を引き続けることのできるのでしょうか。

      Microsoftはその収益の割合を変えたいと考えており、まさに
      今実施されているSoftware plus Serviceはまさにこのアイデア
      を実行に移すためのものとなっていると思います。

      次の発展はOSとしての発展ではなく、収益モデルとしての発展となる
      可能性がありますね。

      親コメント
    • by qem_morioka (30932) on 2009年11月02日 21時10分 (#1664549) 日記

      直接言及されてないのでちょっとアレですが、
      進化だ革新だ成長だというのは言い方の妙で、Appleの場合は

      うまく立ち回った

      という印象ですね。68系→PPC→Intelも革新が目的じゃない。生き残るために
      プラットホームを替えなきゃならない台所事情があったためで、それ
      新しい革新だとうまく印象づけたのは流石だと思うよ。

      でも出来ること出来ないことMacとWindowsの差はほとんどなくなった今は
      どうするつもりだろう?

      親コメント
  • 参考リンク (スコア:2, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2009年11月02日 16時39分 (#1664350)
  • 何を失ったって? (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2009年11月02日 17時57分 (#1664414)

    NT6カーネルと64bit Windowsと.NETを生み出すために10年があっただけのことだよ。
    MacはMacOSを失い、PalmOSは忘れさられ、SUNも売りに出され、IBMはPCから撤退。

    IISはますますシェアを拡大し、いまだにクライアントOSのシェアを独占し、
    POSやキオスク端末、携帯にまでOSを供給してきた、この10年が失われてるって?

    • Re:何を失ったって? (スコア:3, すばらしい洞察)

      by skapontan (35455) on 2009年11月02日 18時41分 (#1664440) 日記
      だね。10年後にもMicrosoft帝国の崩壊って記事が見られることだろう。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年11月02日 19時02分 (#1664456)
      売り上げとかシェアで見れば、他を圧倒しているんですよ。でも、開発費の割りに、稼げていない印象なのが最近のMS。勝っているというより、勝たされているといった感じ。採算は良くない印象。

      一方、ライバルたちは、MSが来る前に圧倒的なシェアを獲得し、採算の良いところで勝負をしている印象。

      でも、実際のところ、MSの採算性は悪くはない。むしろ、他よりも良い。MSの危機感は、飽和しつつある市場で勝負していることにあり、将来性が感じられないことにある。

      「失われたもの」は何かと問われれば、それは成長の「伸びしろ」。バルマーが優秀だったためか、成長しすぎて、天井が見えてしまっただけの話。ゲイツだったら、グーグルに先手を打てたかというと、そうでもないと思う。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年11月02日 19時56分 (#1664489)
      揚げ足を取りたい訳ではないが、IISのシェアはますます拡大ってのが少しひっかかった。
      2年前から衰退の一途だよ。

      http://news.netcraft.com/archives/2009/10/overallc.png

      自分には、Windowsで育った世代がIISを導入して2、3年使ってみただけに見えるなあ。Microsoftの二箇所の盛り上がりは、ちょうどWindowsNT4とWindows2000の発売を5年シフトしたような感じだし。

      # ソースの信頼性うんぬんの議論をされたら元も子もないけどね ;)
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2009年11月02日 18時40分 (#1664439)

    2000年代のMSが派手さに欠けたのは、PCが成熟したことの反映で
    新ジャンルは生まなかったけど、本物の技術力をもつ会社に成長したと思いますね。
    この10年を代表するギークは、Win2000/XP/Vistaを陣頭指揮したジム・オールチンと
    ボーランドから移籍しC#と.NETを主導したヘジルスバーグですね。
    スラドはいまだにNT4時代を持ち出すようなアンチMSの感情論が多くて辟易するけど。
    ネット事業では大きく出遅れたが、MSはソフト屋だからね。
    鯖屋は建物や電気代がかかるし、コピーばらまくだけで儲かるソフト屋にとって
    魅力的な商売じゃない。
    レイ・オジーのネット企業路線は、今後に期待ですね。Bingもまあまあの出来だし。

  • スーツがダメなら (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2009年11月02日 22時16分 (#1664589)
    黒のタートルネックにすれば良いじゃない?
  • by Anonymous Coward on 2009年11月02日 22時33分 (#1664601)

    > これにより、収益は増したが、企業としては官僚的でたらい回しが目立つようになり、動きが鈍くなってしまった。
    > それも、他の世界―GoogleやApple、Amazon―がスピードアップしていたちょうどそのときに。

    ソニー [itmedia.co.jp] スクウェア・エニックス [google.co.jp] の事ですね、分かります。

  • by Anonymous Coward on 2009年11月02日 17時58分 (#1664417)
    「失われた10年」の前の10年は「Windows登場!」の時代で
    胸丈 → 腰丈 → 膝丈とPCの敷居を下げることで参加者を増やすことに成功したけど
    XPあたりでついには無段差くらいまで下がり
    ビル・ゲイツも役割を終えたのを自覚して退場したのに
    未だにその方向性こそがMSの使命、Vistaや7の開発続けてりゃ成功は続くはずだ、
    と信じた人たちがバルマーに責を負わせてるだけな気がする。

    難航海の末無事接岸して上陸して、指揮官も目的も替わって別の問題に当たってるのに
    艦長なら問題を解決してくれたはずだ、って不平言ってるみたいな?
  • by Anonymous Coward on 2009年11月02日 18時53分 (#1664446)
    何ゆえ、失われた10年なんでしょうか??
    結局、マイクロソフトは売り上げ伸びても文句言われるし、
    下げても文句いわれるだけの様な・・・・・。
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※ただしPHPを除く -- あるAdmin

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