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書籍

Amazon、Kindle向けの自費出版サービスを米国外でも開始 72

ストーリー by hylom
出版サポートビジネスなんかも盛り上がりそう 部門より

x-AC 曰く、

ITmediaの記事によると、米Amazonはこれまでアメリカのみで提供してきた電子書籍の自費出版サービスを、英語に加えドイツ語とフランス語などに対応させ、同時に米国外でも利用可能にしたとのことだ。

このサービスは、出版業界と全く縁のない著者が、ほとんど出版社の校訂を経ない生の原稿をほぼそのまま(電子出版とはいえ)出版できてしまうという、かなり思い切ったサービスで、日本でのサービス開始はまだ未定のようだが、もし日本でサービスが開始になれば、なんと言ってもアマゾンなだけに、既存の出版業界に与える影響も少なくないものと思われる。

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  • by WindKnight (1253) on 2010年01月19日 20時40分 (#1705512) 日記
    日本で日本語でのサービスが始まったら、出版社レベルで死蔵している本が出てくるかも。
    在庫リスク無しに、10%でも取れれば、出版社にとっても価値が見出せるかもしれません。
    結局、権利持ってても印刷しないのは、在庫リスクが一番の理由だと思ふ。
  • by akiraani (24305) on 2010年01月19日 15時01分 (#1705345) 日記

     理由は、ハードが普及しないから。

     現状、日本語コンテンツがそろってないし、少なくとも数年の間はほとんどでないと思って間違いない。なので、ハード自体があまり普及しない。
     そうなると、日本の書籍は事実上日本でしか売れないので、マーケットとして成立しない。なので、対応もすべからく日本は後回しにされると思われます。現に、Kindleインターナショナル版でも日本語は対応してません。

     さらに、日本語はルビ表示や縦書き横書きのちゃんぽんとかちょっと表示が特殊なので今のフォーマットではおそらく対応できない。ラテン語派生の言語圏と比べて対応コストもかかる。
     インターナショナル版でも日本語は対応してないし、今対応してもマーケットが占有できるわけでもないし、よほど長期的な戦略の一環でない限りここ数年の間の対応はないんじゃないかと思います。

     仮に、対応したとしても、開店休業のような状態になる可能性が非常に高いです。

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • by jobsa (39063) on 2010年01月19日 15時40分 (#1705377)
      自分は逆で、この自費出版から火がつく可能性もあると思う。
      携帯小説ってヤツが流行ってる(過去?)ように、個人が書いたモノでも十分コンテンツになる。iPhoneのApp Store的に、無料もしくは115円程度で販売すれば、いけると思う。
      コンテンツがないなら、みんなで持ち寄ろうよ、って感じだね。同人誌ってものは見たこともないけど、同様のものじゃないかな。
      まぁ、たしかに、どれだけの質があるのかわからないもののためにハードを買うか、と言われたら微妙だけど、Kindleで自由にウェブとPDFが見れるようになれば、書籍リーダー以外の使い方ができるし。

      日本語対応については、納得できる部分もあるけど、iPhone(ばかり例に出して申し訳ないが)だと、韓国で発売する見込みがないときから韓国語に対応してたと思う。もちろん、中国で発売される1年以上前に中国語に対応していたのも。

      それに、そもそも現状では、電子ブックリーダーがフィーバーしてるのはアメリカだけだろうと思うけど、ドイツ語やフランス語圏で、すでに有望な市場できてるの?日本と同じような状況なんじゃないかと思うけど。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        >同人誌ってものは見たこともないけど、同様のものじゃないかな。
        即売会だとオフセットならエロ非エロ問わず18~24ページで500~1000円ぐらいの値段がつけられてるよ

        • by Anonymous Coward
          それはサンプルがあまりに偏ってると思うけどねえ。
          フルカラー10ページ程度で1000円近くとるのもあれば、100ページ近くで500円切るものもあるし
    • by Anonymous Coward on 2010年01月19日 17時46分 (#1705442)

      春頃にはオフィシャルな日本語版も出るとか噂されていますが,すでにiPhone上で
      動くKindleアプリが公開されています.
      これはAmazonのアカウントが同一なら内容もブックマークも同期されるので
      噂のタブレット機が出たらハードが普及しないとは言い切れないかと.

      日本語の電子書籍のフォーマットの複雑さはたしかにありますが,日本語化ハック
      したKindleで青空文庫を読むことは支障ないので,そこまであげつらう事かとは
      思いません.
      KindleのAZWフォーマットは内部に複数のHTML文書を格納したMOBIフォーマット
      を暗号化したものなので,厳しく言わなければ日本語の書籍を扱えるでしょう.

      私が使ってみての感想としては,スキャンして試してみると漫画をかなり快適に
      読めるので,どこかの漫画雑誌が定期購読で参入しないかなと思っています.
      既存の単行本はいろいろ権利関係で面倒そうですが,本棚を占領しないのも人によっては
      利点かと.

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    • by Anonymous Coward on 2010年01月19日 20時27分 (#1705506)

      「組版品質がダメだから流行らない」というのはちょっと根拠が薄弱では?
      マニアとか専門家とかが考えるほど、大半の読者は組版品質にこだわらない気がします。
      特に若い人はケータイ小説とか平気で読みますしね。
      他に手に入らないコンテンツがあるとか利便性がすごいとか価格が安いとかの利点があったら
      ルビの不備とか横書きしかないとかいう欠点には目をつぶるんじゃないでしょうか。

      私は電子書籍云々以前に、手間をかけずに少額決済ができそうなコンテンツの流通システムとして注目してますね。
      今までも電子書籍とか会員制ウェブサイトとかはありましたけど、手続きが煩雑でしたからね。
      クレジットカードの手数料の関係であんまり少額のモノは取り扱えなかったですし。
      シェアウェアというものがAppStoreでまったく別物に進化したような変化が起こるかもしれないですね。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      ハードとコンテンツ、どっちがエンジンになるか分からないもんですよ。
      まあ、「ケータイ小説」レベルのものはこの辺と相性良いかもね。
      同人小説も。

  • by marute (13883) on 2010年01月19日 15時03分 (#1705348) 日記

    出版業界と全く縁のない著者が、ほとんど出版社の校訂を経ない生の原稿をほぼそのまま(電子出版とはいえ)出版できてしまう

    粗製乱造により市場崩壊しなきゃいいが。

    • >粗製乱造により市場崩壊しなきゃいいが。

      乱造と言える程に造られるのかが、問題だと思うよ。
      粗製の部分は、今の出版物に由来するだろうね。
      つまりは、元が粗製という面が拭いきれないと思う。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2010年01月19日 17時50分 (#1705446)
    Linux Personal Workstationの例があったじゃないですか?
    あれだけの原稿が上がってなお、出版社が出さなければ
    同人誌として印刷するのもコストとリスクで厳しいんですよね。

    印刷という高コストのステップが無く
    全国に対して供給できるのであれば
    技術系の同人誌って、執筆モチベーションが大きくなりますよね。

    PC関係に限らず、いろんなニッチ市場の本が出せるんじゃないかなぁ。
    二次的著作物な同人誌みたいな、「おまえたちはやりすぎたのだ」的リスクは少ないし。
  • 日米同時発売 (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2010年01月19日 15時26分 (#1705366)

    同人誌の、日米同時発売も夢じゃない。

    同人作家としては、売上がいきなり倍になったりして。

    • やめてくれ (スコア:2, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2010年01月19日 16時00分 (#1705388)

      レイプレイ騒動を再来させて日本のDL販売を壊滅させたら売上は0になりますよ。
      国によってはすでに18歳未満の裸を描いたように見えるマンガも有無を言わさず児童ポルノだし。イギリスとかカナダとかオーストラリアとか。むしろ違憲とされたアメリカの方が少数派かも(日本の規制派がアメリカの話をしなくなったのはそのため)。

      親コメント
      • by Anonymous Coward
        すでに日本では別の同人誌販売サイト [dlsite.com]が電子書籍(同人誌)を多く扱ってるので、amazonで死んでも全く問題ないです><
        …と、言いたいところだけど、昨年のソフ倫騒動で影響を受けている部分は確かにあるんだよなあ。
    • by Anonymous Coward
      これ、手数料65%でしょ。
      国内の同人誌DL販売サイトはどこも手数料30~40%程度だから、数が倍売れても上がりは同程度にしかならんと思うけど。
  • 編集とかレイアウト的な部分って、Amazon側でどのくらいやってくれるものなんでしょう?
    それによってもサービスに対する印象が変わってくるかもしれない。

  • by duenmynoth (34577) on 2010年01月19日 19時11分 (#1705477) 日記
    素人の作文を配信できる仕組みは既にあるので、
    今さら専用ハードが必要な類似サービスを開始したところで話題にもならないかと

    #そもそも通勤電車でキンドルは恥ずかしすぎる
  • きっちり校正レイアウトまでやってくれるならともかく、何もしないんじゃ
    単にDLSiteとかの同人ダウンロードセンターと変わらないね。iPhoneアプリと
    違って、日本で作った日本語書籍はほぼ日本でしか売れないんだし、世界市場
    で云々とかはトラブルの元になるだけで、利点にはならないよ。

    さらに本格普及前から

    書籍の違法コピーDL損失額が30億ドル近くに、米国書籍市場の1割 [impress.co.jp]

    なんて話題が出てくるようでは、優良コンテンツ持っているところほど様子見。
    きっちり縛れるインフラ作りに邁進してる最中ですね。

  • by Anonymous Coward on 2010年01月19日 14時57分 (#1705343)

    まず自費出版業者が死亡のお知らせになるんじゃないかな?
    取次を通す「まともな」出版社に影響ないとは言わないけど。

    • by s02222 (20350) on 2010年01月19日 15時01分 (#1705346)
      ダウンロード販売の同人誌とどう違うんだろ? 既に一定のマーケットを気付いてるように見えるんだけど。主にエロで。

      出版業界の中身がよく分かってないんだけど、なにかしらお墨付きとか権威っぽいのが付与される?
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        あ、電子出版のみなのか、amazonが紙に印刷してくれるのかと勘違いしてた。
        じゃあ違いはISBNを付けられるぐらいかなあ。これもamazonが取ってくれるわけじゃなくて自分で取得して入力する必要があるみたいだけど。

        • by juan (3871) on 2010年01月20日 5時10分 (#1705650) ホームページ 日記

          ダウンロード販売に関してはISBNは必須ではないようです。というわけで同人誌のデータがあれば今日からでも販売開始できると思いますよ。

          同人誌のダウンロード販売との一番大きな違いは、アマゾンは著者の取り分が35%。日本の同人誌ダウンロード販売はおおむね70%程度はもらえるというところでしょうか。まあ、アマゾンのブランドと世界展開をうまく生かせる作品なら国内の業者よりうまみがあるかもしれません。

          日本から登録する場合、著者への売上の支払い方法が現状小切手のみなので、少部数細々と売れるかもねーという類の作品では現金化する手数料の方が高くなる可能性があります。

          あとカテゴリーは設定できるけど、年齢制限などのレーティングは設定できないようなので、エロ漫画を登録出来るのか。とくに登場人物が未成年の場合はどうかとか、よくわからんところが多々あります。

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  • by Anonymous Coward on 2010年01月19日 16時40分 (#1705403)

    現在だってフォント埋め込みpdfにすれば「日本語でオケ」なので、kindle小説は可能です。
    ただ、それだとフリーコンテンツにしか使えませんから、儲けることを考えると無理ですね。

  • by Anonymous Coward on 2010年01月19日 17時09分 (#1705417)
    書籍を出すうえで出版社の役割ですが、単に内容の校正だけでなく、企画立案、
    話題作りを含めたマーケティングや外部とのコラボレーション、書店への仕掛け
    など多岐にわたります。
    それを全部個人でやるのは不可能でしょう。

    このサービス発のベストセラーが出ることがあっても、このサービスによって、
    出版業界が大きな影響を受けることは少ないと思います。

    自費出版に対するコメントもありましたが、そっち系の被害者(あえてそう書き
    ますが)は、自分の著作を持つことに加えて、自分の書いたものを製本したいと
    いう欲求も強いので、そう簡単には変わらないと思います。
    • by Anonymous Coward
      いまの自費出版ならすごい金がかかる上に、販路もろくにないから、そりゃ欲求の強い人しかしないでしょう。 でもほとんど無料で自費出版でき、しかもamazonサイトで販売できると考えれば、その裾野は広がると思うけど。 しょうもない本でも販売されることでしょう。良し悪しはともかく、被害というほどの金もかからないんだから。
  • by Anonymous Coward on 2010年01月19日 17時40分 (#1705436)
    物書き屋の場合、ウチを介さずに勝手に出版したら業界から干してやるぞと脅されるんではないですかね。
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普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家

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