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医療

植物状態の人と意思疎通、英研究チームが脳スキャンで 24

ストーリー by hylom
ブラックボックスとの会話 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

英国の研究チームが脳スキャナーを使い、植物状態の患者の意思を読み取ることに成功したそうだ(本家記事BBC NewsAFPBB News)。

実験では、機能的磁気共鳴画像(fMRI)装置を使い脳の活動を調べたとのこと。被験者に自分がテニスをしている様子を想像してもらった場合、健康な人では全員「前運動皮質」の活動がみられたが、植物状態と診断されている患者23人のうち4人でも同様の反応がみられたという。

また「Yes/No」で答えられる質問をして、その回答が「Yes」の場合はテニスを想像してもらい、「No」は道を歩く様子を想像してもらうように話しかけたとのこと。前者は「運動的」、後者は「空間的」なイメージであり、この脳活動の違いから質問の回答を解析するというものであるが、7年前に交通事故で植物状態に陥った患者では、父親の名前など6つのうち5つの質問に正しく回答したことが確認されたという。

この結果から、植物状態の人には意識もありコミュニケーションを行える場合があることが明らかになったと研究チームはいう。将来的には痛みの有無や心の状態を意思疎通し、患者の環境改善につなげられるとしている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by orcinus (28475) on 2010年02月10日 21時47分 (#1716504)

    1-bit BMI でモールス信号を遅れるようにすれば、植物状態にある人の意思伝達に貢献するんじゃないだろうか?とか妄想しています。
    ただし、fMRI のような時間分解能の低いシステムでは無理そうですね。
    で、実際のところ無理なんでしょうか?

    # 乙一の「失はれる物語」を読んでから考え始めました。
    # 人差し指だけでも動くなら、なぜ2進符号を送らないんだ? と

    • 他のコメにもあるけど、
      モールスのようなルールを理解することは困難だと思われるので、
      (時間をかければ可能かも知れないけど、意思疎通を取ることが先決なので)
      やはりスタートラインは[YES]or[NO]ではないかと。
      少なくともこれで意思疎通ができればその先により複雑なやりとりにまで発展できる可能性があるし、これが刺激になって状態が改善するかも知れない。

      # 僕は失はれる物語と、あとキムタクのドラマを思い出した。

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    • http://ksklog.blog108.fc2.com/blog-entry-966.html [fc2.com]

      という不謹慎なネタを出してみる。

      モールス信号をどうやって覚えてもらうかが、難題ではないか?と思う。
      今やほとんど廃れているので、覚えている人が脳死状態にならない限り、難しいでしょう。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      そんなことして何になる?
      余計に社会のコストが増すだけだろうに

  • by Anonymous Coward on 2010年02月10日 21時20分 (#1716485)

    23年間「意識不明」とされていた人が、実際には意識があるが応答できないだけだった、という
    事例 [srad.jp]もあります。そういう人でも意思疎通できるようになるのはよさげですね。

    #ということで、関連ストーリー入り希望。

  • by hohoho (14727) on 2010年02月10日 22時41分 (#1716531)
    宗教か占いならいいけど、科学的に話をするなら、被検者の判断能力、再現性がわかるものでなければ、
    “このつぼで幸せになれる”と、同程度の効果でと思います。
    時に会話の相手の気持ちいい、聞き心地よい話でないことも出てくることがあるのが、
    一般的な会話ですが
    今回の話では、聞き手にとって聞きたいことしか、出ないようなので
    • 数点よく分かりませんでした。

      被検者の判断能力、再現性がわかるものでなければ、 “このつぼで幸せになれる”と、同程度の効果でと思います。

      • 「被験者の再現性がわかる」ってなんだろう?「質問に対する被験者の反応に再現性がある」ってこと?あるいは「実験の手順が再現可能」ってことかな。
      • 「“このつぼで幸せになれる”と、同程度の効果」って、何によって誰にもたらされる効果?この実験によって家族に大してもたらされる効果かな。そうだとすれば、この実験の手続的妥当性・結論の正否とは関係のない話だと思います。

      「再現性」について言えば、同じ被験者に対して、この実験と同様の手続きで質問を投げかけ、同様のやり方で脳の活動を観測すれば、実験は再現可能なんじゃないでしょうか。またそのことによって、被験者の反応に再現性があるかどうかも検証できるのではないでしょうか。

      時に会話の相手の気持ちいい、聞き心地よい話でないことも出てくることがあるのが、 一般的な会話ですが今回の話では、聞き手にとって聞きたいことしか、出ないようなので

      この実験の手段による意志の疎通が可能だとすれば、当然に「答えを聞きたくない質問」を投げかけて、その答えを知ることもできるのではないでしょうか。すごく怖い話ですが、「治療の継続を望むならテニスを、望まないなら道を歩く様を想像してください」とか。

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    • by gonzo (38147) on 2010年02月12日 11時18分 (#1717113)

      別の面で考えると、
      脳は一部が損傷すると他の場所でその機能を補うことがあるという話を聞いたことがある。
      すると、通常状態で[YES]と判断したときに反応する部分が
      脳に損傷を受けた状態でも同じく[YES]と判断しているかが客観的に判別しづらいのではないかと思う。

      [ここの反応はYESですよ]と判断するのは医者であったり科学者であり、
      実際の脳の持ち主の判断を別の側面からダブルチェックできるようにならないと
      例えば犯罪の証言であったり遺志を伝えるという事を、完全にくみ取れないですよね。

      とりあえず、第一歩としては上出来だと思うので
      今後の発展に期待したい。

      # でも、言いたくなくても感じてしまうだけで意志が伝わるようになってしまうと怖いな

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    • by s02222 (20350) on 2010年02月11日 2時01分 (#1716629)
      実験がよく分からない。質問とか回りくどいプロセスをはさまずに、「テニスをしているところを想像してください」「歩いているところを・・・」で測定したらダメなのかな?

      と思ったけど、それだと「その音韻に対して脳の反応が違う」と示すだけで意識の有無の証拠にはならないのか。

      「テニスをしていると見せかけて道を歩いているところを・・・」とか、赤挙げて白下げないで風の実験で・・・
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        >「その音韻に対して脳の反応が違う」と示すだけで意識の有無の証拠にはならないのか。

        聴覚に対する反応か、想像している事による反応かは それぞれの場面を 数十秒間ずつ交互に
        想像してもらうとかすれば簡単に分かるので問題ないと思います。

    • by Anonymous Coward

      そのための健常者との比較でしょ。
      以前は植物状態者の意識が戻ったっていう件で植物状態下での意識について検証可能性が問題になってたけど、今回は健常者と植物状態者との間で脳の反応に同様の関係があるよっていう評価をした。これはつまり、植物状態者と意思疎通をするにあたってある程度のプロトコルを策定し最適化ができるかもしれんよっていうことでもある。

      真実かどうかは自分で試すまでは分からんけど、こういう評価法を行ったことは評価できる。

  • by TV (3657) on 2010年02月11日 22時37分 (#1716980)

    体の自由が全く利かないのに意識だけははっきりしてるってのは相当辛いでしょうな。

    • by gocho (39670) on 2010年02月11日 23時02分 (#1716988) 日記
      何年間も運動しなかったり、喋らなかったりすると思考もできなくなってしまったりはしないのだろうか?
      言語は思考ともいうし
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        社会に出ることから逃げ続けたために社会適合にチャレンジドになった人は、
        声を出す機械がなくなりすぎてしゃべれなくなる事もあるらしいですね

  • 植物状態? (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2010年02月11日 12時24分 (#1716742)

    ソースは見ていないのですが、Yes/Noで答えられたり質問などに反応できるんなら「植物状態」ではないのでは?

    自分の理解だと、「植物状態」とは呼吸や循環など自律神経によって支配されているいわゆる「植物」機能のみが保たれ、言語や思考などの大脳皮質に依存した機能が失われた状態を言うものなので、ここで話題になっているような反応がある状態は、運動機能の広範な障害のために「閉じ込め症候群」になっていて、一見「植物状態」に見えているだけなのだと思います。昔から行われている通常の脳波でも、一見植物状態のように見える場合にも呼びかけなどの刺激に対する反応を見ることで、意識があるかどうかは分かります。

    fMRIなどの新しい手法を使うことで、活動している大脳の部位などの情報をより詳細に分析できるでしょうから、患者の状態把握や治療・介護方法の改善に役立てることができそうですね。

  • by Anonymous Coward on 2010年02月10日 22時05分 (#1716515)
    ...を思い出した。
    • 映画では眼球の乾燥を防ぐためにとまぶたを縫い合わせていましたね。

      意識があるとなると、安易に五感デバイスの停止をするのは、本人の人生経験を著しく奪うことになって良くないですね。

      この調査では聴覚に対して質問したのでしょうか。
      返事がなかった人も、言語がわからなかったとか、聴覚が繋がっていなかったとかありそう。
      絶望していてもう答える気にならなかっただけということも・・・。

      ヘレン・ケラーのように触覚でのコミュニケーションを試みたら反応があったりして。

      早くもっと気楽に脳と対話出来る仕組みができるといいですね。
      そのうち、プログラミングの仕事ぐらいなら脳だけ生きていればできるようになったりして。

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      • > そのうち、プログラミングの仕事ぐらいなら脳だけ生きていればできるようになったりして。

        その頃には、プログラムを人間が作るなんていうことは無くなっていたりして。
        仕様書を書けば自動生成されるとか、自然言語で表現するとプログラムに変換されるとか(適切な「常識」を備えて)。

        親コメント
      • by Anonymous Coward
        >早くもっと気楽に脳と対話出来る仕組みができるといいですね。

        brain f*...いや、なんでもない
    • ...を思い出した。
      # 植物患者が1bitの意思疎通から始めて機械の体を手に入れていく話。
      # 「フリーランチの時代」に収録
    • by Anonymous Coward

      そこはやっぱり
      ”ジョニーは戦場へ行った”
      ですよ。

    • ...を思い出した。
      思考ははっきりしているけど外部とのコミュニケーションが全くとれないとき、人は考えるのを
      やめるんだろうか? それとも悟りを開くまでとことん考えぬくのだろうか?

  • by Anonymous Coward on 2010年02月10日 22時36分 (#1716530)
    完全に植物状態と思われていた人の一部は、話を理解しても応答できなかっただけであったということですか。
    聞きたくないことも聞いてしまったりしていたでしょうに・・・。
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