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通信

アマチュア無線、米国で静かなブーム? 191

ストーリー by hylom
昔は日本でもgeekのたしなみだった気がするが 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

アマチュア無線は35mmフィルムやVHSなどと共に「廃れる技術」として挙げられることが多かったが、予想に反して米国では静かな(?)ブームが起きているらしい(NPR本家記事)。

米国でアマチュア無線免許を持つものは70万人に上るとのこと。1981年から比べて60%も増えており、現在も増え続けている。元記事によると60歳超えのアマチュア無線愛好者も多いが、その層は10代にも広がっているとのこと。アマチュア無線免許の試験からモールス信号が必須でなくなったのも若年層増加に一役買っていると考えられるそうだ。

ガートナーのアナリスト曰く、アマチュア無線はiPhoneのようなセックス・アピールはないが、一種の「nerdアピール」が確実にあるとのこと。また、アマチュア無線には他とは異なる独自のエクスピリエンスがあり、これが鍵となっていると指摘する。オンライン上の何かに似ているのであれば、このように広がったりはしないという。

最近アマチュア無線を始めた15歳の少年も、小さな無線機を使い人種や年齢の垣根を超えた人々と話せることが新鮮であるという。どこであろうと機材と電源さえちゃんとあれば誰かと話せるのが魅力であるといい、Facebookやメールよりもずっと充実感があるそうだ。

ちなみにハイチの巨大地震では、何千ものアマチュア無線愛好家が震災後のハイチの通信を手助けしたそうだ。

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  • by Anonymous Coward on 2010年04月08日 16時53分 (#1745680)

    >「廃れる技術」として挙げられることが

    アマチュアが自作機器で電波を出すためにはアマチュア無線しか方法がないんですよ?
    それを「廃れる技術」とさっくりと言い切ってしまうあたり、電子技術に興味を持つ
    人の裾野が狭くなったというか実は裾野がもうない証拠ですよ。
    高周波の技術者がいまほど必要とされている時代はないでしょう。
    神様が設計してくれるから何とかなるとでも思ってるんですかね。

    • by Anonymous Coward on 2010年04月08日 16時58分 (#1745684)
      もちろんです。先端技術は天から降ってくるものですからスーパーコンピューターやロケット打ち上げ技術は金の無駄です。藁かなんかで編んだカーゴカルトを用意すれば飛行機が降りてきます。公衆衛生は自動的にもたらされるものですから水道水に含まれる塩素は健康被害の元でしかありません。
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    • by Anonymous Coward on 2010年04月08日 22時07分 (#1745844)
      今はメーカーで「無線」をやってるのは位相変調・周波数変調と誤り訂正技術をフルに活用した無線LAN屋さんが主流で、彼らの中には振幅変調や短波無線通信の特質を良く分かっていない人もいるんですよ.
      例のPLCはそういう無線の常識を知らない人の発想だから、いろいろな問題が噴出したわけで.....
      (分岐のある屋内配線がワイヤー・アンテナになることも分からない馬鹿どもが)
      国内でDRM(Digital Radio Modiale)がまったく話題にもならないのは「無線屋」が死滅してしまったからです.
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2010年04月08日 20時46分 (#1745805)

      かつて「パソコン少年」が電気屋の店頭で飾られているPCを弄くって遊んでいた頃は、
      パソコンは近未来の科学で憧れの対象だった。
      今は、IT業界とは最底辺の汚れ仕事で、子供や若者が憧れるものではなくなった。
      それは「アマチュア無線」もおそらく同じ。廃れるのも当然だろう。
      #「ハムってロース?それともボンレス?」な時代だもの。

      >神様が設計してくれるから何とかなるとでも思ってるんですかね。
      きっと経営者はオフショアに丸投げすれば、全部やってくれるし技術の流出もないと思ってるんじゃないの?

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2010年04月08日 22時23分 (#1745853)
      これだけ電波が使われる時代になると、アマチュアが自作した回路で電波を出すのは、マズいんじゃないだろうか。
      電波を出す目的の回路でなくても、電子工作もマズいんじゃないだろうか。

      昔は素人が電子工作して動作テストするときには、ラジオやテレビを付けておき、それらにノイズが入ったら即座に切れ、みたいな感じだった。
      今ではラジオやテレビ以外にも沢山の周波数帯が使われていて、それらを妨害していないことを確認するのは、素人には無理ってもんですから。
      親コメント
      •  アマチュアが電子工作することによる国益と、それを禁止することによる国の損失を比べれば、後者が圧倒的に大きいと思います。
        #そもそも、アマチュアの作った回路で発生した電波による事故なんてあるのだろうか?

         これだけ電波や電子回路が使われる時代というなら、違法な無線機を根絶やしにする方がよほど重要でしょう。近くの道路を通ったトラック搭載のそのような無線機がUSB接続のテンキーの接続を一瞬絶つ [srad.jp]ぐらいです。日本各地で原因不明のトラブルをばらまいているに違いありません。
         そんな現象は、自作の電子回路では至近距離でも発生しないでしょう。パワーエレクトロニクスに分類される代物とか、ましてやテスラコイルとかの類なら話は別かもしれませんけど。

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        • by Anonymous Coward on 2010年04月09日 2時03分 (#1745943)
          もう時効だから言うけど、テレビの受信を妨害しちゃったことがあります。

          高校生のとき、パソコンをクロックアップするついでに、32MHzと40MHzと48MHzの水晶発振器の出力から1つ選択してマザーボードに供給する回路を、生半可な知識でもって小さな基板に作りました。速いことは正義だとばかりに、やたら高速でドライブ能力の高いロジックICを使っていました。そして、作業中に基板からのクロック出力のリード線が、マザーボードから外れて何かに接触した瞬間に、マンションの共同アンテナから受信していたテレビの1chが砂嵐になってしまいました。どれくらいの範囲の受信を妨害したのかは不明ですが、とにかく危険なことをしているということは「失敗してから」わかりました。

          電波を出すたけの回路ではなくても、電波は出てしまうんです。
          これが電波を出すための回路と効率良く放射するアンテナの組み合わせで失敗やらかしたら、どうなっていたのかと思うとゾッとします。
          親コメント
  • 米国でVolunteer Examiner(アマチュア無線の試験官)をやっていますが毎月受験者が12人~20人程度います。
    年齢的には若い人では10代未満から80代以上の受験者が来ます。(10代未満の人は親が持っていて、というケースが多いですが、たまに親子そろって新規に受けに来たりする場合もあります。)また、防災活動などの目的からか、消防署の人がみんなで取得したり、というのもあるようです。

    感覚的には新規受験者(つまりTechnician級)を受けるのが6割で、3割がGeneral級へのアップグレード、1割がExtra級へのアップグレードという感じです。(もちろんたまにTechnician・General・Extraと同じセッションで受験する人もいますが)
    他にも試験を実施しているところは数カ所あるので、地域的にも実際はこの数倍の人が受験しているのではないかと思います。

    廃れているかというと、感覚的には大流行ではないけど、それなりに入ってきている人がいる、というのが個人的な感想です。

  • 趣味の色々 (スコア:2, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2010年04月08日 16時54分 (#1745681)
    21世紀にも乗馬愛好家は居ます
    日本の観光地には人力車が走ってます

    馬も人力車もインフラが壊れた時強いです。

    でも馬と人力車では交通・流通は賄えません。

    物好きの懐古趣味に過ぎません。
    • by Elbereth (17793) on 2010年04月08日 19時10分 (#1745772)
      > 馬も人力車もインフラが壊れた時強いです。

      走破性は他の輸送手段と五十歩百歩だと思いますけどね。
      人力車も馬も割と平坦な道路が必要ですし。馬はまだ悪路でもそれなりに融通がきくかもですが。
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2010年04月09日 8時44分 (#1745988)

    派遣就業のエンジニアですが、リーマンショック以降の派遣切りで、募集案件の数少ない中、
    「マイコン系回路のできる人」という募集をしていた会社に話を聞きに行きました。

    その会社は無線モジュールをメインに開発していたので、無線のスキルはいらないのですか? と尋ねると、
      「本当はそういうエンジニアも欲しい。だが一人前に無線回路の設計できるエンジニアになるまで、
        実務経験で10年くらいかかる。『無線系のできる人』という募集を出すと、応募者がゼロになってしまう。
        だから募集要項に書かないんだ」
    という話でした。

    不況下でも開発現場で切望されているという点で、無線技術は今でも身につける価値が高いように思えます。

  • アメリカのアマチュア無線免許人口増加の背景に映画「コンタクト」の影響は・・・もしかして地味にあったりして。
    自分も子どもの時分から免許を持っているので割と自然に主人公エリナーの無線運用シーンを観ていましたが、免許を持たない人がこの映画を観たら老若男女問わずに会話が成立することが新鮮に映るかもしれません。

    --
    _/-/ Zantei _/-/
  • by Anonymous Coward on 2010年04月08日 17時13分 (#1745696)

    たまーに、6mあたりで復帰したいなと思うことあるんですけどね、QSLカードの送受がめんどくさいので踏み出せない…。

    今もJARLが金取って転送してるのかな。

    インターネット経由のメールでSQL送ってokなら、手軽でいいんですけど(^^;

    • by Anonymous Coward on 2010年04月08日 22時40分 (#1745864)

      >今もJARLが金取って転送してるのかな。
      JARLは、もうダメです。
      QSLの転送も、あきれるほど遅い。

      夏に開催されるハムフェアの交信証が、五年遅れで届きました。
      会場で書いているのでその年に届いてしかるべきですが、民間委託したためか
      経費削減して、三~四年に一回しか転送の郵便が届かなくなっています。
      交信数は年間で片手くらいなので、まとめて一括にしたくなる気持ちは
      わかりますが、あまりにいい加減で呆れるほどです。

      そしてもっと呆れるのが、終身会員の撤廃。
      一括で会費を納めて終身会員になったのですが、低金利になったので終身会員をなくすそうです。
      最初に払った会費を過去にさかのぼって取り崩していき、XX年X月から会員でなくなります。
      会費を払ってください。と言い出しています。

      日本のアマチュア無線は死にました。
      とまでは言いませんが、JARLは死んだも同然。

      親コメント
      • >一括で会費を納めて終身会員になったのですが、低金利になったので終身会員をなくすそうです。
        >最初に払った会費を過去にさかのぼって取り崩していき、XX年X月から会員でなくなります。
        >会費を払ってください。と言い出しています。

        てか、それって立派に詐欺なのでは……。
        終身会員って「終身の会員資格を得るために、指定された会費を一括で前納する」という「契約」で行ったわけですよね?
        後から「やっぱり終身会員を無くしますのであなたが支払ったお金はXX年X月までの会費です」というのは契約上問題のような気が。

        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2010年04月08日 17時24分 (#1745707)

      > インターネット経由のメールでSQL送ってokなら、手軽でいいんですけど(^^;

      インジェクションの被害に遭います。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2010年04月08日 18時53分 (#1745757)
      select QSLカード from 相手局
      where
      相手局.sex = female
      and 相手局.age between 18 and 24
      and 相手局.style like slim;

      record 0
      親コメント
  • by Z80 (39572) on 2010年04月08日 17時27分 (#1745711)
    > ちなみにハイチの巨大地震では、何千ものアマチュア無線愛好家が震災後のハイチの通信を手助けしたそうだ。

    日本では、伊豆沖地震の際に陸の孤島化した伊豆半島でアマチュア無線が活躍したそうです。
  • by Anonymous Coward on 2010年04月08日 19時20分 (#1745773)

    >元記事によると60歳超えのアマチュア無線愛好者も多いが、その層は10代にも広がっているとのこと。

    日本は一度免許を取ると生涯有効なので、免許人口は50万人とまったく減っていない。でも、JARLの加盟局はかつての19万人から7万人に激減、CQ誌の発行部数は2万部くらいとアクティブなハム人口は、相当少ない。

    80年代には40mバンドなどは、あまりにも局数が多く混信状態での交信が常識だったが、いまはバンド幅が拡大されたこともあって、ゆったりと交信できる。ほかのバンドはがらがらの状態。6mなんかは、一日中聞いていても誰も出ていない。

    でも、アマチュア無線と近しい電子工作は、数年前から徐々に活気付いてきている。オーム社のMAKEが年に2度やっているフェア [makezine.com]には、毎回数千人の来場者がある。秋葉原の電子パーツショップは、土日には混雑状態が続いている。ネット通販の電子部品ショップは雨後の竹の子のように新しいショップができている。

    「エレキジャック」「電子工作マガジン」もこの数年で創刊されている。無線に関しては、日本では関心が低いが、電子工作を楽しむ人は増えていると思う。

    • > 日本は一度免許を取ると生涯有効なので

      書いている人はご存知かと思いますが一応補足。

      無線局を運用するための免許である無線従事者の免許は終身免許ですが、
      実際に電波を出すには無線局を開設する(このときコールサインをもらえる)必要があります。
      この無線局免許状には5年間の有効期間がありますので、続けたいなら更新(再免許)が必要です。

      親コメント
  • WEBの場合、不特定の年齢性別お構いなしな相手とのコミュニケーションが取れなくなりつつありますよね。
  • 1アマ持っている仕事関係の知人から、
    「面白いから取ろうよ」と勧められてますが、
    取っても使い道がなさそうで保留中。

    電波関係の知識無いので、それなりに勉強しないといけませんが、
    職場ではそちら方面の知識が強そうな人も多いし、
    取るには良い環境なのでしょうが、
    取るのが目的になりそうなんですよね……。

    --
    ☆大きい羊は美しい☆
  • by Anonymous Coward on 2010年04月09日 1時05分 (#1745924)
    アメリカでは、第3者により通話ができる。
    そのため、免許を持っていない人を巻き込みやすいし、活動も幅が広くなり、
    利用価値も高くなると考える。
    • そうそう、これはそうなんですよね。
      資格者が操作するという条件のもとに、免許持っていない人に実際にマイクを握らせることもできるし、巻き込みやすい。
      また、広く「個人的通信」が認められている他に、利益を得ないことを条件に公共サービスに参加することもできるので、パレードや公共イベントにアマチュアが通信要員として参加する、というのは当たり前の光景になっています。
      現にそういう部分に惹かれて入ってくる人も多いです。

      親コメント
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アレゲは一日にしてならず -- アレゲ研究家

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