
星新一氏の構想メモ公開 17
ストーリー by reo
ノックの音がした。おや、誰か来たようだ 部門より
ノックの音がした。おや、誰か来たようだ 部門より
shadowfire 曰く、
29 日から世田谷文学館で星新一展が開催される。作品の元ネタとなるアイデアを書いた紙片や構想メモの断片、作品下書きや、作品構想を書き溜めたノートが公開されるそうだ (スポーツ報知の記事、47NEWS の記事より) 。
記事で挙げられている「伸縮自在の家」「さかさま童話」といった構想も実に星新一氏らしく思える。6 月 27 日までということなので、興味のある人はお見逃し無きよう。
本当にメモなのかな? (スコア:5, すばらしい洞察)
紙片や構想メモの断片と思っていたものが実はショートショート作品だったりして
#一行でまとめた作品もあったみたいだし・・・
Re:本当にメモなのかな? (スコア:2)
> #一行でまとめた作品もあったみたいだし・・・
日本沈没は星新一が書くと、一行で終わるって話も…
筒井康隆は一行で日本以外を沈没させましたが。
Re:本当にメモなのかな? (スコア:1)
Re:本当にメモなのかな? (スコア:2)
> 筒井康隆のそのタイトルは誰が考えたか、お調べになるとびっくりですよ。
知ってます。
元々、小松左京御大が「沈没した後の『さまよえる日本人』を描きたかったんだが、論理的に沈めようとしたら本2冊になった」の発言があって、「星新一か筒井康隆なら1行で終わっていた話」ってのが当時のSF界にあって、それを受けて云々なので。
Re:本当にメモなのかな? (スコア:1)
たまたまGW中に何年も放っておいた、徳間文庫の『自選短編集3パロディ篇 日本以外全部沈没』を読んだために、知ったかぶりしてしまいました。
あとがきのインタビューの中で、
筒井 これは、「日本以外全部沈没」というタイトルそのものを星真一さんから いただいたんですよ。みんなでわあわあしゃべっているときに、 「どうだ『日本以外全部沈没』というものを書かんか」と言われて(笑)、 「それ頂き!」って、もうそのときにすぐにアイディアが浮かんできたような 状態でしたね。だから、タイトルだけでできちゃったみたいなもんです。
筒井 これははっきりとしておかなきゃいけない。あとで小松さんに言われちゃった。 「星さんのアイディアだということを言わなきゃいかんぞ」って。 でも、タイトルだけでどう言えばいいかなあと思って(笑)。
この言葉を鵜呑みにするならば、
>「星新一か筒井康隆なら1行で終わっていた話」ってのが当時のSF界にあって...
というのは、この小説に関しては後付けなんじゃないかとの印象を持ちました。
Re:本当にメモなのかな? (スコア:2)
「当時のSF界」ってのは「当時のSF作家の宴会」って言う意味だと解釈していますが、まあ実際どうなんでしょうね。
Re:本当にメモなのかな? (スコア:1)
星新一さんの短編ってあんまり読んだ事ないんで、進化した猿たち、とか
人民は弱しされど官吏は強し、あたりの印象のが強かったりする。
Re:本当にメモなのかな? (スコア:1)
> 人民は弱しされど官吏は強し、あたりの印象のが強かったりする。
珍しいパターンですねえ。
普通の作家についてなら驚きませんけど、星新一に関しては驚きです。
Re:本当にメモなのかな? (スコア:1)
でも短編を知らないからこそ、ついこないだまでやってたNHKの深夜番組なんか興味津々でした。
古書店や図書館での星さんの短編集との出会いは都度々々新鮮ですし。
Re:本当にメモなのかな? (スコア:1)
docomo の新潮社サイトとかだと毎日ランダムでショートショート 1 本をダウンロードできるので、その辺りを使ってみるのも手かも。
毎月最小料金の契約は必要だったかもしれませんが。
Re:本当にメモなのかな? (スコア:1, 参考になる)
メモには、作品にしたくてもまとまらなかったり、売れそうにないと判断して作品にしなかったアイデアが多数あった模様です
例「無限に驚かせるビックリ箱」「球状のスキー場」「老人男性と若い女性のカップル。金を持ってるのは女性」「無口だけど酔うと饒舌になる宇宙人の話を信用すべきか否か」etc
リンク先のアイデアは、エッセイの「できそこない博物館」に載ってましたっけ(うろおぼえ)。
# いまぐぐったら、単行本が2730円?文庫本絶版なのかしら
Re: (スコア:0)
単語レベルの覚書から、九分通り出来上がった作品なんだけれど、
クオリティに満足できずにお蔵入りしたものまで、各種書き留めた紙を
箱に保存していた、とエッセイ集「できそこない博物館」にありましたね。
「もっとも有望なメモは、実はここに出していない」と但し書きをつけながらも、
結構な量のメモを公表して、自己批評や、膨らませて作品にしたりしていました。
その本を読んだのが、今から……30年前ぐらいにもなるのか。そんな昔か(笑)。
ですので、星氏のことですからその後も結構な量のメモがたまったことでしょうな。
記憶にあるのが「無限に作動する機械(だったかな?)」。
「例えば、いつまでも売り切れにならない自動販売機とか。
……これは駄目だな、自動販売機がしょっちゅう有限性を示していたら
我々は機械を蹴っ飛ばす(笑)」
なんて調子でした。
Re: (スコア:0)
何をかいても、「それは星新一のメモにあったネタだ、パクリだ」なんて言われるぞ。
すでに今のSF作家はネタのオリジナリティで勝負できない(大抵のアイデアは既出)ので、
ネタではなく味付けで勝負することで、(ネタについて)パクリだと言われないようにしてますね。
こんこん (スコア:0)
# JASRACではありません
関東では放送していないけど (スコア:1, 参考になる)
関東では放送してないけど4月15日放送の「ビーバップハイヒール」で新井素子先生が星先生の作品を解説されていました。
新井先生の話もおもしろかったけど、もっとおもしろかったのはご意見番筒井康隆先生の衝撃告白
一緒に遊んでいたとき星新一先生はよくめちゃくちゃな話をされていて
「そのおもしろいのを全部自分の話に」
取り込まれたそうです。
筒井先生曰く
「あの人の作品はキチンとしてるから(自分の作品では)使わないんだよ。だから盗んでいるんじゃないんだよ。」
だそうです。
普段の言動は作風とかなりかけ離れたものだったようです。
Re: (スコア:0)
日本 SF 草創期の SF 作家クラブの旅行会はすごかったと、小松左京先生の「キチガイ旅行」にその様子が書かれていました。
小松先生曰く、恥をかくためにでかける旅行だったそうです。
原子力研究所に見学に出かけて幹事が訪問相手の所長さんの名前を思い出せなくなったところに星先生が「はらこつとむって書いてあったぞ」…
見てきました (スコア:0)
内容盛りだくさんで面白かったです。
作品メモについてのコメントがいくつか出ていますが、
とてもじゃないけど読めないほどの豆字&悪筆でした・・・