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「はやぶさ」、ついに地球帰還を確実にする軌道へ 111

ストーリー by hylom
I'll-be-back 部門より

Jubilee 曰く、

JAXAの工学試験機(俗に小惑星探査機とも呼ばれる)MUSES-C「はやぶさ」が、ついに地球帰還確実な軌道に乗った。

詳しくはマイコミジャーナルの記事などを参照して欲しいが、「はやぶさ」の旅はついに最終章に突入したといえるだろう。本来は再突入カプセルを放出してさらに太陽系探査に出る予定だったが、満身創痍の現状ではその余裕はない。

今後最終の軌道調整(TCM-4)も予定されているが、現時点でオーストラリアのウーメラ立ち入り制限区域に落下する軌道に乗っているという。カプセル放出、再突入、回収、分析とまだまだミッションは残っているが、「はやぶさ」本体は6月13日深夜、豪州の空に散華することが確定した。「オカエリナサλ」と迎えてあげたい。

「はやぶさ」を迎える国内ファンも盛り上がっているようで、はやぶさ迎え酒は完売になったり追加販売が決まったりしているという。「はやぶさ」のプラモはすでにメーカー品切れの模様(現状で流通在庫のみ入手可能)。プラモが発売前に完売というのはあまりないことらしい。タレコミ子はamazonで予約したものの、到着までkonozamaにおびえる日々orz。

「はやぶさ」の大冒険の数々を振り返ると、こうして地球に帰ってくることになったのは「まさに、奇跡」としか言いようがない。関係者の与えてくれた夢と希望に、ただ感謝あるのみ。日本、やるじゃん。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • はやぶさの話題も幾度目かなので視点を変えて、
    どうして日本人はこんなにも機械に感情移入するんでしょう。
    アポロ13の3人の帰還はあんまり思わないのに、
    はやぶさのことを考えると夜空に祈ってしまいます。

    アメリカではキューブリックとスピルバーグが「A.I.」で、
    人はロボットを愛せるか?というテーマを撮りましたが、
    日本じゃそんな問題とっくに解決済み

    と書いてあるページを読んで目から鱗が落ちました。
    日本古来の付喪神信仰からでしょうか。

    日本人は有人より無人が好き。らららら。
    となると1万2千年後のやつも、実は無人のほうが日本人的には胸キュンなのかな。

    #帰らせてやれよ

    • by simon (1336) on 2010年06月07日 16時24分 (#1776006)

      >はやぶさの話題も幾度目かなので視点を変えて、
      >どうして日本人はこんなにも機械に感情移入するんでしょう。

      それが、日本人だけじゃあないみたいなんだな。
      http://naglly.com/archives/2010/01/xkcd---spirit.php [naglly.com]

      火星探査ローバーSprit君の擬人化(擬人格化?)マンガですが職場閲覧注意。泣いちゃうから。

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    • by Anonymous Coward on 2010年06月07日 16時49分 (#1776028)

      誤解がありますが、万物あらゆるもの、それには人間も入ります。
      イルカももちろん入ります。

      食べるかどうかや使うかどうかも関係ありません。
      有機物か無機物かに関わらず、万物に感謝するということです。

      この考え方を外国の方、外国の価値観で育った方に
      理解いただけるかどうかは自信がないですが。

      もう一度。生物かどうかは関係ありませんよ。
      食べるときも「いただきます」、食べ終わったら「ごちそうさま」
      道具などだったら「ありがとう」と様々なものに感謝します。

      少なくとも私はそのように教えられて育ちました。

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2010年06月07日 15時55分 (#1775975)
      はやぶさもそうですけど、機械は、冷ややかな視線を浴びせながら、
      「キモい」とか言ったりはしないからですよ。
      親コメント
    • きかいを喰う(というか、機械を壊して鉄を喰う)日本人も、昔はいた [wikipedia.org]んですが。

      #あの人たちは、正常に子孫を残せなかったみたいだ。

      親コメント
    • >どうして日本人はこんなにも機械に感情移入するんでしょう。

      宇宙開発に関心を高めるためのお祭りだと思いますけど…

      はやぶさ、地球へ! 帰還カウントダウン [hayabusa.jaxa.jp]サイトでは「はやぶさ応援メッセージ」を募集していますね。地球に帰還するきかいに応援メッセージを贈るのかと思いきや、よく見ると

      はやぶさとプロジェクト・チームへ、応援のメッセージ、画像をお送りください。

      と書いてありますね。はやぶさも独りで帰ってくるわけじゃない。陰で支えるプロジェクト・チームも労ってほしいんだと納得。

      ところで幾多のトラブルを解決しながら豪州の空に散華するのが成功なのか、それとも小惑星から採取した標本を回収するのが成功なのか。お祭りに水をさすようで悪いですが、小惑星探査機「はやぶさ」の目的を考えれば明らかに後者と思うのですが…。

      百里の旅も九十九里(大気圏突入)をもって半ばとすの心構えで見守りたいものです。

      --
      モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2010年06月07日 16時14分 (#1775999)

        >豪州の空に散華するのが成功なのか、それとも小惑星から採取した標本を回収するのが成功なのか。
        >(略)小惑星探査機「はやぶさ」の目的を考えれば明らかに後者と思うのですが…。

        まず、小惑星探査機というのが間違いです。工学実験探査機。
        いやまぁ、Jaxa自身が小惑星探査機を名乗ってますけど、本来の役目は工学実験なのです。

        だから、突入カプセルチームから見れば、カプセルが無事に惑星間軌道から回収できれば中が空でも成功ですし、標本採集チームから見たら、中に砂が入ってなかったら失敗です。

        イオンエンジンや軌道制御チームにとっては、ウーメラに再突入させる軌道が確定した今現在、すでに成功したと言い切れますし、ヒドラジンスラスタ系やリアクションホイール系は、惨めな失敗と言うことができます。

        このように、はやぶさ単体としての「成功」が無いのが、工学実験探査機の特徴になります。

        尚、小惑星探査機としての成果で言えば、イトカワに滞在した2ヶ月間の理学的成果は莫大です。2005年の時点で大成功と断言して良いでしょう。
        そのうち、小惑星サンプルリターンミッションの成果だけ、まだ未確定ということになります。(弾丸打ち出せなかったので失敗の可能性も高い。)

        とまぁ、マスコミ的成功失敗の仕分けはありますが、遠く遠くの小惑星に行って、壊れて、なんとか立て直して、戻ってきて、地球に還るんです。大気圏再突入できたら成功でいいじゃないですか!

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        • by khwarizmi (23623) on 2010年06月07日 22時03分 (#1776217)

          はやぶさはすごいと思うんだけど,こういう玉虫色感があんま好きじゃないんだよなあ.極論すればイトカワにつけなくてもイオンエンジンの長時間稼働に成功すれば,技術試験衛星としてはOKって話になるわけで.

          あと,「こんなこともあろうかと」の連続も,こういう遠方に行く衛星を2台体勢にできない日本の貧弱な体勢の裏返しだし.

          親コメント
          • > あと,「こんなこともあろうかと」の連続も,こういう遠方に行く衛星を2台体勢にできない日本の貧弱な体勢の裏返しだし.

            はやぶさを 2台体制にする意味がどこにありますか?
            気象衛星などのように生活に密着している衛星ではないので,失敗したら改良してまた飛ばせばよいだけ。
            #予算と,時期的なものも含めた必要性があればね。

            それよりも「こんなこともあろうかと」で,修理にいけない状況で如何に修理する,工夫するかという技術が習得できたことが重要です。万が一カプセルまで燃え尽きようとも今回の対処方法は技術として残り,次に活かせますから。

            親コメント
            • 失敗したら改良してまた飛ばすという発想であれば,あそこまで必死こいて修理しない.もう次がないとみんなが思ってるからこその行動.

              はやぶさは帰ってこれたからいいようなものの,優秀な人材を何年「のぞみ」に貼り付けていたのか考えると,今のやり方は頑張りすぎだと思う.最初のはバグ取りと割り切って,そこそこに頑張って改良品を飛ばすという発想を持とうよというのが「2台体制」で自分が言いたかったこと.

              親コメント
      • 「はやぶさ2」プロジェクトの開始が「はやぶさ」の現在の主たるミッションでしょう。
        http://www.jspec.jaxa.jp/activity/hayabusa2.html [jspec.jaxa.jp]

        おはがきも「これだけ関心を集めているんだ」っていう物証で、
        「宇宙開発」というよりも「はやぶさ」と「はやぶさ2」への関心を盛り上げているのだと思います。
        なので、みなさん応援のメッセージを送ってあげてください。

        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2010年06月07日 17時10分 (#1776040)
      落下したカプセルにカンガルーがぶつかって死んじゃわないか心配な日本人です。

      それにしても、ツッコミどころ満載のコメントですね。

      > はやぶさの話題も幾度目かなので視点を変えて、
      > どうして日本人はこんなにも機械に感情移入するんでしょう。

      機械ではなく、その役目に感情を込めているのでしょう。

      > アポロ13の3人の帰還はあんまり思わないのに、
      > はやぶさのことを考えると夜空に祈ってしまいます。

      40年前のことは生まれていないので知りませんけれど、当時の
      日本人はアポロ13の3人のことには関心が無かったんですか?
      そして、はやぶさのことを夜空に祈ってるんでしょうか?
      私は祈ってないですが。

      > アメリカではキューブリックとスピルバーグが「A.I.」で、
      > 人はロボットを愛せるか?というテーマを撮りましたが、
      > 日本じゃそんな問題とっくに解決済み

      人がロボットを愛するというテーマは、手塚治虫が「火の鳥」で
      描いていました。
      でも、ロボットを愛した男は、事故で脳障害を受け、ロボットが
      とてもかわいい女性に見えるという症状がありました。
      それに献身的なロボットの態度が重なって愛すことができたわけです。

      なお、鉄腕アトムでは死んだ息子の代わりの愛玩用として作ったアトムを
      天馬博士は「成長しない」と言って嫌い、サーカスに売り飛ばしました。

      映画の「A.I.」は、少年の形をしたロボットが、無垢な少年というプログラムを
      された人工知能をもって旅をすることで、感情導入を狙った作品ですね。

      > と書いてあるページを読んで目から鱗が落ちました。
      > 日本古来の付喪神信仰からでしょうか。

      いえ、付喪神は、「物を大事にするモッタイナイ」という日本人の精神です。

      > 日本人は有人より無人が好き。らららら。

      太平洋戦争では、日本人はあまりにも命を粗末にし過ぎました。
      無人化を研究することもできたのに、手っ取り早く人間が命を捨てて有人で
      魚雷に乗ったり、追尾装置代わりに戦闘機で爆弾を抱えて突っ込みました。
      かつ、それら命を無駄に捨てさせる、捨てさせた人たちを美化することまで。

      それじゃだめだよ、危険なことは無人システムでやろうよ、無人なら楽だし。
      というのが日本人ですよね。

      有人だと気を使うが、無人だと気を使わないでいいというのもあるよね。
      たとえば、トイレの後、おしりを洗ってくれる召使いを使うよりも
      ウォシュレットのほうがいいよね。
      変な性癖がある人以外は。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2010年06月07日 17時46分 (#1776073)
        神道的には、すべてのもの(生物、非生物を問わない)に神は宿る。 仏教的には、すべての生物は等しい。 この思いをすべての人が共有することは期待しないけど、理解して欲しいとは思う。
        親コメント
  • 誰かが奇跡を起こして、はやぶさを「燃え尽きさせずに」済ませる方法を思いつくやもしれぬ。そして、それが方策として間に合うやもしれぬ。
    もうちょっとだけ。もうほんのちょっとだけ頑張って考えてみよう。

    --
    fjの教祖様
  • コレがあってのあの話なのか。
    --
    永世小学六年生神アイドル支持者(バランス取らなくっちゃなぁっ!!)
    • 連載雑誌や、ネームバリューがとてつもなく大きい作品なので、
      是非はやぶさの現状にも言及していてくれたらなーって思ってしまう・・・

      以前も秋本先生はデブリ除去の話とかもやっててくれたので、宇宙に対する興味や知識、理解は多少あるのかなあと。
      また是非取り上げてもらいたいものです。
      親コメント
  • 参考 [hayabusamatome.xrea.jp]

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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ

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