40万 G の重力にも耐えて生存する生命体が発見される 68
ストーリー by reo
大きくなれよ 部門より
大きくなれよ 部門より
独立行政法人海洋研究開発機構 JAMSTEC は地球の 40 万倍を超える高重力環境でも生命が存在しうることを発見した (JAMSTEC のプレスリリース、doi: 10.1073/pnas.1018027108) より) 。
毎分最高 66,000 回転で回転可能な遠心機を用いて高重力下における 5 種類の微生物の生育を比較したところ、地球の 1 万倍程度の重力まではどの微生物の生育も影響を受けなかった。5 種のうち 2 種 (大腸菌とパラコッカス・デニトリフィカンス) においては 40 万倍の高重力環境でも生育可能であることが発見された。
今回の研究は、地球よりもはるかに大きな重力の下での (微) 生物の振る舞いを初めて明確にしたと同時に、生命存在の可能性が重力によっては制限されないことを示すもので、地球外生命の探索に大変重要な寄与をすると考えられる、とのこと。
40 万 G って言うと大体どれくらいの天体の表面重力にあたるのだろう ?
よくあることながら (スコア:5, すばらしい洞察)
○ 細菌は40万Gの重力にも耐える
○ 細菌には40万Gの重力にも耐える種がいることが発見される
せっかくタレコミ時点では、意味が正しく通るタイトルがついてるのに、なんで校正でわざわざ台無しにするかなぁ…
#「反校正」とでも呼ぶか。
Re: (スコア:0, オフトピック)
スラドはいつから雑談サイトから日本語教育サイトになったのかね?
Re:よくあることながら (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:よくあることながら (スコア:2, すばらしい洞察)
違いますよ。
日本語が間違っているという指摘じゃなくて、タイトルが本文の内容と違う、という指摘です。
「本題をそっちのけ」にしてるのは他ならぬreoさんです。
たれこみのキモは「そこらへんにいる珍しくもなんともない微生物が、なんと40万Gという高重力下でも生息できるということが分かった」ことです。
「(40万Gという高重力下で生息できる)生命体が発見された」なんてどこにも書いてません。
自分で取り上げたたれこみの内容を分かってないこと、タレコミ人はちゃんと内容に即したタイトルをつけてたのに、わざわざ内容と異なるタイトルを付けたことはつっこまれてしかるべきです。
誤字脱字といったケアレスミスの指摘とは全然次元が違います。
Re: (スコア:0)
最初からだよ
尊守事件を知らないわけではあるまいな?
Re: (スコア:0)
10年近くも前の話じゃないか。俺なんか、まだ物心がついていなかった頃だよ。
http://srad.jp/slash/comments.pl?sid=68985&cid=238597 [srad.jp]
Re: (スコア:0)
> ○ 細菌は40万Gの重力にも耐える
これは○じゃないだろ……。
Re: (スコア:0)
本文読んでないけどアブストには
って書いてあるから、『生命体』って言われると大げさすぎる感じ。
Re: (スコア:0)
えっと。ごめんなさい。
何で「×」なのか教えてくださいませんか。
確かに最後の例のほうがより詳細に内容を記述しているとは思うんですけど、現状のタイトルが何故間違っている(意味が通らない)とされるのかが説明できない…。
# 唯一怪しげだと思うのは「生命体が発見される」が「新種発見」と取られかねないという危険性くらいであって、意味そのものは通ってると思うんだけどなぁ。
# あんま寝てないから素で大ボケかましてる可能性もあるが…。
Re:よくあることながら (スコア:1)
既知の数種で実験して40万Gでも増殖できる種があることを確認し、より小さい方が生存可能性が高いということを主張している内容に対して、
「多くの調査の後、新種を発見した」かのような印象を与えるタイトルだとかなり語弊があると思いますよ。
主人がオオアリクイに殺されて1年が過ぎました (スコア:1, すばらしい洞察)
> タイトルのみで本文で補足されていない、または本文が読めない環境にタイトルだけで出されるなどの
裁量労働制とかで一日中スラド見てられる人ならいいんですけど(違)、
フィードでタイトルだけ読んだり、検索サイトでインデクスされたりすることも
考慮するべきだと思います。
確かに適切なタイトルをつけるのは難しいことですが、
だからこそ編集者の腕の見せどころではないでしょうか。
「タイトルだけで釣られてみたらガッカリ」なんてのは、たまになら面白いと
思えるかもしれませんが、いっつもじゃあね。
Re:よくあることながら (スコア:1)
「新種を発見した」とは解釈しなかったけど、「これまで40万Gでは死ぬ生物ばかりだった」という調査結果が出ていたのかと思ったよ。
でも、スラドのタイトルもタレコミ内容も信頼性ないと承知してるから許容範囲だと思うね。
内容が間違ってても誰かが指摘するから問題ない。タイトルはジャンルが分かれば良い。
the.ACount
Re:よくあることながら (スコア:1, すばらしい洞察)
理解が出来ないなら、「改変しない」という選択ももって欲しいと思った。
Re: (スコア:0)
個人的にだけど、【生命体が発見される】だと新たな環境で新種の生物が見つかったかのような表現。
【40万Gの重力にも耐える】だと、既知の生物が40万Gに耐えることを確認した事を意味する。
今回のは実験結果なので、生物の発見ではないと思う。
# というか、編集者はあまり出てこない方がいいと思うぞ
Re: (スコア:0)
面白いですね (スコア:5, 参考になる)
誰でも考えつく圧力の問題とかありますが,その辺も結構面白いことが書いてあります.
・実験に用いた細菌は5種類.
・3万Gで20MPa(200気圧)程度で,これ以下の静圧力だとほぼ影響は受けないことが静水圧下の実験から知られている.
・最大の回転数だと40万Gぐらいで,これだと126.5MPa(1265気圧).
・40万Gに耐えて増えたのが1種,もうちょっと低い7.5万Gぐらいに耐えたのが1種.
・40万Gに耐えた種は,本来このぐらいの静水圧だと増殖できない.単なる静水圧だと単体で浮遊状態なのに対し,今回の実験だと底の方に固まって凝集して生活していることが何か影響しているのか?(ただ詳細は不明)
・残り3つは2-3万Gぐらいで増殖がサプレス.静水圧だけなら前述の通り問題にならない領域.水圧以外の何かが影響
・このぐらいの加速度になると,(タンパク質はともかく)細胞内小器官のような重い物体は細胞内の下側に偏ってしまう.それが影響を与えて増殖できない?
・タンパク質は(重さがあるので)細胞内の上と下とで濃度が変わってくるはず.50万Gぐらいかかると,1MDaぐらいの分子量のタンパク質で1μmぐらいの細胞の大きさだと,上部の濃度は下部の7割ぐらいに低下.細胞のサイズが10μm程度だと,上下の濃度差は劇的に拡大.もっと軽いタンパク質での濃度の不均一性も無視できなくなってくる.つまり,細胞の小さな種でないと高加速度下では(細胞内でタンパク質が偏ってしまうため)生きていけないと考えられる.
静水圧だけかと思ったら,言われてみれば確かにこれだけ高加速度だと細胞内での分布も変わるんですね.
Re:面白いですね (スコア:2, 興味深い)
実際, このくらい(数10万G)の遠心力をかけることによって, 細胞内器官とかDNA/RNAなんかの分離を行っているわけですからね. 遠心分離機のカタログ [beckmancoulter.co.jp]を見てみると, 最高で80万Gとかの数字が並んでます.
40万Gって、メスクリンどころじゃねーぞ (スコア:4, 興味深い)
遠心機ってそんなにGが出せるとは知りませんでした。40万Gだと1gの試料が400kg重ってことですよね。容器込みで10gであれば4000kg重、地表での4トン相当。なにそれこわい。
機種によっては100万Gとか出るようで、これで万一、回転部分が破損したら大変なことになりそうだな、と思って検索してみたら、実際に過去に事故はあったようで。
ULTRACENTRIFUGE EXPLOSION DAMAGES LABORATORY [upenn.edu]
このケースでは、適切でない使い方を続けたことでローターが金属疲労を引き起こしたようで、飛び散った破片が天井や壁に穴を開け、直撃を受けた備品は大破、衝撃波で研究室の窓ガラスを全て割れた…とかなんとか。
Re:40万Gって、メスクリンどころじゃねーぞ (スコア:3, 興味深い)
生物系の研究室で古いところだと、超遠心の事故を経験しているところはそれなりに多いのではないかと思います。
ここまでひどいのはあまりありませんが、朝来てみたら重い超遠心機が数十センチ動いて内部はめちゃくちゃに壊れていた、というような話。
最近はプラスミドDNAの精製に超遠心を使う機会が少なくなっているので、事故も減っているかと思いますが。
ローターの金属疲労(チタン製でそれなりのお値段です。というわけでつい無理して使ってしまう)もありますが、サンプルを入れるチューブ(をローター内に固定するキャップ)の気密が失われて、内容が漏れるという事故もあります。もちろんサンプルのバランスは数mg単位で合わせるのですが、チューブの内容が一気に漏れてしまえば急激にローターがアンバランスとなり、事故につながります。
Re:40万Gって、メスクリンどころじゃねーぞ (スコア:2)
フライホイールの蓄電器もそんなふうに危険なんですかね。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
高容量の蓄電池も結構危険。
原発が危険なのも何年分もの燃料(エネルギー)を炉に最初から蓄えているから。
(本来消費分だけ炉に供給するべきだろう?)
自然エネルギーの発電装置が比較的安全なのはエネルギー密度が低いから。
細菌も人間も物理法則は超えれない。
Re:40万Gって、メスクリンどころじゃねーぞ (スコア:1, 興味深い)
40万Gだと、ハル・クレメント『重力の使命』とロバート・L・フォワード『竜の卵』の中間どころですね。
竜の卵では高重力下で生活するチーラと人間の時間感覚がかなり乖離していましたが、元が1G上の細菌ではむしろ時間経過が遅くなるだけみたいなオチになりますか。
Re:40万Gって、メスクリンどころじゃねーぞ (スコア:3, おもしろおかしい)
チーラの場合は、高重力というより、化学反応ではなく核反応で物事が進行するので主観時間が100万倍違う、という設定だったので、今回の場合はたぶん主観時間的には似たようなものになるんじゃないでしょうか。
まあ、同じ「化学反応で物事が進行する世界」と言ったところで、生物としての主観時間が同じになる保証なんてそもそもないのですが。
(先日などは、ケイ素生命にpingを打ったらms単位で応答を返してきやがりまして、炭素生命としての自分のプライドが傷つきました。誰だよ、ケイ素生命が鈍間だなんて言ったのは…)
Re: (スコア:0)
Re:40万Gって、メスクリンどころじゃねーぞ (スコア:1)
磁気ドラム (スコア:1)
>元ACの所有する洗濯機は5万Gくらいでるものかもしれませんよ。
いやまて、磁気ドラムタイプのHDDかもしれないぞ。
#というか、HDDしか思い浮かばなかった・・・洗濯機で磁気ドラムなんてあるの?
Re: (スコア:0)
相当昔のはともかく、最近のターボポンプは安全性を増すために壁面がかなり分厚くなってるんであんまり飛んできません。
ねじが折れると部屋の中を転げ回るのはまあ一緒だけど。
白色矮星の表面重力 (スコア:3, 参考になる)
白色矮星の表面重力に相当すると思います。地球から最も近い白色矮星である、シリウスBの表面重力が地球の約11万6,000倍 [wikipedia.org]ということですので。
I'm out of my mind, but feel free to leave a comment.
40万匹の (スコア:2, おもしろおかしい)
ゴキブリ?
40万Gじゃ (スコア:2, 参考になる)
そりゃ10000G程度じゃ死なないでしょ (スコア:0)
肩の高さぐらいから携帯をコンクリートにでも自然落下させた時の
衝撃程度で死んでくれるなら苦労しないような気がするwww
Re:そりゃ10000G程度じゃ死なないでしょ (スコア:1)
それだけ数がいて、肩から自然落下させればれば圧死してくれる奴もかなりいると思うんですけど。
# え、10000GのGってゴキブリの数って意味じゃないの?
vyama 「バグ取れワンワン」
Re: (スコア:0)
硬いものに瞬間的に加わる衝撃と比べても意味がないと思うんだが……
#値が高いのは硬いものと硬いものの衝突で接触時間が短くなってる(=瞬間的な加速度が大きい)だけだからなあ。
重力が生物のサイズを決めている (スコア:0)
まあ、人間の組成のままでガンダムサイズになったりしたら
地球上で存在できないのは判るように、サイズが重要なファクタなのはいいとして
「生育可能」ってことは繁殖したんですか。
そうなると結構タフ(というか鈍感?)ですねぇ。
僕は嫌だ (スコア:0)
> 生命存在の可能性が重力によっては制限されないことを示すもの
いいたいことはわかるけど、40万倍の重力の中で生活したいかって言われると、僕はNoだ。
最初から地球の40万倍の重力で生まれてきたならともかく。
逆に、もし最初から地球の40万倍の重力で生活してきた生物が地球に来たら、漫画みたいに破裂するの?
Re:僕は嫌だ (スコア:1, おもしろおかしい)
いっそぺしゃんこになって二次元人になりたいDEATH
遠心機で (スコア:0)
本当は40万Gには絶えられるんだけど、
遠心機で最高速に達する前に目を回して脱落してしまう
微生物がいるという心配はご無用ですか?
Re:遠心機で (スコア:1, おもしろおかしい)
Re: (スコア:0)
よほど強固なのか (スコア:0)
Re:よほど強固なのか (スコア:3, 興味深い)
もちろん、あまりに圧力が高くなると、おっしゃるように重要なたんぱく質が変性して生命活動を維持できなくなりそうですし、無制限ってわけでもないのでしょう。
1Gでは水深10mで概ね1気圧上がるので、40万Gなら水深1mmで400気圧というところ。これくらいなら深海では日常茶飯事だぜ、ってことでまあ大丈夫なんでしょうか。細菌サイズだと圧力勾配もほとんど考えなくてよいのでしょうね。
高重力とはいっても、周囲が生物と同程度の密度の液体であり、細菌の内部構造の密度の差もあまりなければ、けっこう耐えられそうな感じ。リンク先のプレスリリースにも書いてある通り、こうした微生物では「内部構造が単純(→真核生物のように細胞内小器官が発達していない?)」ようですし。
Re: (スコア:0)
生命が発生するのはやっぱり1Gの世界が一番なんですかね?
Re:よほど強固なのか (スコア:1)
「生命」の定義、「生命の発生」の定義によるんじゃないですかね。
もしかしたら地球の地表での発生よりも早く、地球内部の超高圧下で生まれた生命があるのかもしれませんよ。
もちろんソイツはタンパク質でできてたりはしないでしょうけど。
そもそも、実例が(多く見積もって)一個しかない上に実験的な再現もできないんですから確定的なことは言いようが無いんですが(--;
以下余談の余談。
どうにも「生命」というと地球上の生命体に類するもの、
「知性体」というと人間とある程度のコミュニケーションができる程度に人類に近いもの、
というのを無意識に定義に含める方が多いと思うんですけど、
そういうものから逸脱してるけど「生命」「知性」と呼べそうなもの、の方がロマンがあると思うんですが中々賛同は得られません(^^;)
Re: (スコア:0)
ここまでドラゴンボールネタなし (スコア:0)
Re:ここまでドラゴンボールネタなし (スコア:1)
スーパーサイヤ人でないと無理でしょ。
フリーザも40万までは行ってないだろうし。
the.ACount
予想外 (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re:回転半径とG (スコア:1, おもしろおかしい)
# 「東京ドーム○杯分」みたいな。