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医療

医者が患者を作りすぎている? 94

ストーリー by hylom
リスクとリターンを考えて 部門より

capra 曰く、

本家/.「Doctors Are Creating Too Many Patients」より。

LA Timesにて「昔であれば病気とされなかったような人々が病気と診断される」という、現代の医療における診断の敷居の低さを指摘する記事が掲載されている。この結果、人々の医療費負担は上がる一方であるという。

高精度な検査が可能となり、解剖学的にも生化学的にも以前であれば検知することができなかった異常を検知することが可能となったことが一因としてあるのは確かだが、我々の取り組み方もその一端を担っているという。我々は目を皿にして「何かおかしいところは無いか」と異常を探すようになり、症状が表れていなかったとしても多くの検査を行うようになった。その上、異常とされるしきい値も時代とともに変わったという。例えば130mg/dlの血糖値は1997年には糖尿病と診断されなかったが、現在では立派な糖尿病患者となるそうだ。

また、低いしきい値ぎりぎりで病気と診断され「治療」される人々は、治療によって受けるメリットよりも副作用などのデメリットの方が大きい場合があり、容易く病気と診断されることは患者にとって良い影響ばかりではないと元記事は指摘する。

日本でも「一億総患者社会」とも呼ぶべき状況になりつつあるのではないだろうか?その原因や弊害などを/.Jerはどう見る?

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  • by ikotom (20155) on 2011年05月11日 12時16分 (#1950105)

    昔なら、
    怠け・気合いが足りない・親の教育が悪い・気分的なもの
    とされてきたものが、本人や周囲の責によらない「病気」であると認知されるようになってきたことは
    むしろ人類の偉大なる進歩であると思います。

  • 医師の側の動機 (スコア:2, すばらしい洞察)

    by ginga (20279) on 2011年05月11日 12時23分 (#1950113)

    なんであれ,「異常なし」で帰ってもらうより,
    なにかしらの症状を「発見」し「治療行為」を行うことで,
    より多くの収益が得られる,というモデルが一般的で,
    なおかつ症状の有無・治療必要性の有無を
    自分の裁量で判断できるっていうのは大きくないですかね.

    これを解消できるのは「医師の数量」を適切にコントロールして
    ありもしない病気をでっち上げてたら忙しくてやってられない,
    っていう風にするくらいしか解決法がないように思います.
    (複数医師によるダブルチェックとかも一応あり得ますが…)

    医師だけでなく薬局・薬剤師も同じ傾向はあるでしょうし,
    さらには一般人もなにかしら患者になりたがる(日本限定??),
    というか「治療をうけること自体で安心する」という傾向が
    あるように思います

    • by d3p (42346) on 2011年05月11日 12時54分 (#1950145) 日記

      そういえばPCのウィルスチェックも似たようなもんだと思った。
      友人が「このウィルスソフトは全然ウィルスみつけてくれないからだめだ」とか言ってるのを聞くと、
      トラッキングクッキーのような大した影響のないファイルを引っかけて、
      「PC内の脅威を検出し対処しました」とか言ってるのは正しいのだなぁと。

      親コメント
    • Re:医師の側の動機 (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2011年05月11日 13時35分 (#1950187)
      あなたが体調不良を感じて医者にかかったとき、異常なしと言われてすっきり納得できるんですかね?
      患者の意向と現在の制度から最善の選択をするとこうなってるだけでしょ。
      どのあたりの担当医かにもよりますが、もう既に十分忙しいですよ。
      患者が足りなくて採算がとれないてな話がよく出るような分野ならあるかもしれませんがね。
      時間と金と今どちらがほしいか、医者に実際聞いてみたらどうですか?
      親コメント
      • by enku (15464) on 2011年05月12日 14時24分 (#1951000)

        糖尿病の例が出てたけど、診断基準というのは変わるわけですよ。というのは、ここまでは放置していて大丈夫というところの人が数年経過すると、どうやら問題を起こす率が高いらしいとなるから。
        そうなれば、今までは健康だったところが病気で介入が必要になる。逆もまた真なり。

        また、今までは困るまでは放置するのが一番成績がいいという状態だった病気が、新薬が出た所為で治療をした方が成績がいいに変われば、ごく初期から介入するわけですよ。例えば、慢性骨髄性白血病に対するグリベックとかね。

        どう考えても、それを放置してる方が問題だろ。それを医者が病気を作ってる扱いにするんなら、来なければいいじゃん。

        # 開業医や経営者はともかく、自分たち勤務医は患者が少ない方が幸せさ。

        親コメント
  • by gonta (11642) on 2011年05月11日 12時27分 (#1950116) 日記

    糖尿病は、

    疲れやすい vs 1日2,3時間の睡眠だから、疲れるの当然。
    よく食べる vs ストレスでよく食うんだよ。
    水をよく飲む vs 昔からよく水飲む方だ
    トイレが近くなる vs 30代も後半になればトイレが近くなる
    尿(トイレ)がくさい vs トイレ掃除の頻度少ないからな
    動悸がする vs 運動不足で階段上がると動悸はします

    と、なんでも糖尿病の症状になってしまう。「いよいよ来たか!」と思って病院に行ったが、結局、血液検査の結果、血糖値は問題がなかった。肉食なのでコレステロールと、先週2回やった飲み会の影響の尿酸値気をつけろ、という結論。

    注意喚起を繰り返していると、にわか病人が増えすぎるのかもしれない。薬1回でも出せば、病人にカウントするんじゃないかな?
    #だからといって、手遅れは嫌だけど。

    --
    -- gonta --
    "May Macintosh be with you"
  • by hpn_smile (11442) on 2011年05月11日 18時07分 (#1950428) 日記

    × 医者が
    ○ 製薬メーカーが

  • http://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/pdf/tdfk01-02.pdf [mhlw.go.jp]昭和50年頃に自宅で亡くなる人と病院で亡くなる人の数が逆転した。
    平成15年の白書では、高齢化の下で、65歳以上の被保険者は2年8か月で約200万人(約9%)増加しているが、要介護認定を受けた者は同時期に約120万人(約54%)増と大幅に増加した。制度の定着により利用者が増えたとも言えるが、病院と施設を往復しているだけの人が増えたのではなかろうかと勘ぐりたくなる。
    http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/05/01-01.html [mhlw.go.jp]64歳以下の入院患者は減少を続けている。 昭和50年以前なら、自然な死を迎えていた筈の患者が、脱水に対する点滴や誤嚥性肺炎の治療を受けてはまた悪化しと、不自然な延命をしているのではなかろうか?在宅であれば、十分なケアを受けられないが、施設と医療機関では十分過ぎるケアを受けては長生きをしてしまう。これが常態化してしまうと、在宅で行う事が虐待扱いされる悲喜劇が惹き起こされる。
    http://law.e-gov.go.jp/announce/H17HO124.html [e-gov.go.jp]高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律では「高齢者を衰弱させるような著しい減食」を虐待と定義しているが、老衰で食べれなくなったら、それは減食ではないのに、保護責任者遺棄致死罪を名目に逮捕される例がよくある。回避的に胃瘻を作らざるを得なくなり、また延命してしまう輪廻に堕ちてしまう。
    http://www.jnanet.gr.jp/kan/kan01.pdf [jnanet.gr.jp]同じ事はNICUの卒業を出来無いままの子供にもあてはまる。
    助かる筈の命のある部分は、助け続けなければなら無い命に、陥ってしまう。医者が患者を増やすのは概ね、こう言う善意の誤謬による。ガンで死ねば呆けずに済むか。心筋梗塞で死ねば呆けずに済むか。そういいながらも、がん対策基本法とかメタボ健診とかの対策をすれば、ガンが確率的に減り、心筋梗塞が確率的に減り、認知症で要介護になる程長生きしてしまうので、患者は減らない。
    • by Anonymous Coward

      老衰で食べれなくなったら、それは減食ではないのに、保護責任者遺棄致死罪を名目に逮捕される例がよくある

      孤独死や放置死以外でそんなニュース聞いたことないけど、あたり前すぎて報道もされないのかな?
      真面目に介護してるのに逮捕って結構センセーショナルな話題になると思うんだけど…

      • 逮捕じゃないけど、親と連絡が取れなくて実家に帰ったら亡くなっていたと言う状況で、警察の捜査が入った。
        と言う話は聞いた事がある。
        当然、第一発見者はその親族なので事件性が無いかどうかの取り調べやら、遺体は検死に回されたりとか色々大変だったそうな。
        結局、突然死(細かい死因は失念)と言う事で事件性も無く終わったそうだけど。

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  • 思いつく例 (スコア:1, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2011年05月11日 11時52分 (#1950079)
    わたしは新型うつ病 [google.com]なんかが思いつきましたが、これはトピックの主題とはちょっとずれますかねぇ
    • Re:思いつく例 (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2011年05月11日 12時25分 (#1950115)

      統失と誤診されてた自分が通りますよ。
      精神科はマジで酷い診療多すぎ。

      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2011年05月11日 16時24分 (#1950344)

        シゾの誤診を出す先生はいくらなんでも藪だと思いますが・・・

        それでもクロルプロマジン登場以前は隔離してインスリンショックだとか無麻酔電気ショックなんていう
        非人道的な治療がまかり通っていた時代がありましたし、ベンゾジアゼピン登場以前の睡眠薬は
        飲みすぎると死ぬような代物でしたよ。(ショック療法自体にはエビデンスはあるので、麻酔電気ショックは今でも行われていますが)

        これらの薬が登場したおかげで、統合失調症はうまくいけば寛解し、労働すら可能な病気になりましたし、
        二次疾患を取り除くことができるようになったので一つの様態でも原因が複数あることがわかってきました。
        今まではこういった人たちは労働市場から排除され、社会生活を送れずに一部は刑務所のご厄介になったりしていましたが、
        薬物療法の進歩で通常の労務をすることが可能になっています。トータルで見ると社会コストは減っているはずです。
        診療科によっては医者が病気を作っている側面はあると思いますが、精神科領域では新薬が出るたびに
        社会復帰できるようになった人が増え、軽度のものだと内科医が対処することも可能になりました。
        (ただし、心療内科の無定見な標榜で抗鬱剤の選択を誤り逆にこじらせる人が増えるといった問題も)

        #鬱-対人恐怖症-回避性人格障害と散々誤診されて、結果的に発達障害と確定するまで15年かかったのでAC

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  • 予防医療 (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2011年05月11日 12時02分 (#1950087)

    「昔であれば」をどのくらいに取るかにも寄るとは思いますが、
    元記事にもあるとおり、検診の浸透と予防医療の発展に起因する部分は大きいと思います。
    例えば高度成長期以前の日本(特に農村地区)では、
    「病院は、死亡診断書を書いてもらうために行く場所」「病院にかかることは恥」
    という考えがまかり通っていました。現在ではそんなこと考える人はそれほどいないでしょう。

    もちろん、治療はリスクとベネフィットが十分に考えられた上で行われるべきですが、
    小さな病変でも「早期に発見される」ことについては、決して悪いことではないと思います。
    それによって、重症化した後に治療を施すよりも、結果的に医療費や患者の(身体的、経済的)負担が小さくなることも多いです。

    早期発見が患者の増大と医療費の増大に繋がる、というのなら、
    重症者の治療の方がより負担が大きいわけで、
    それこそ「病院は、死亡診断書を書いてもらうために行く場所」時代に戻らなければいけないということになると思います。

    # まぁ、手の施しようがない場合の(延命ではなく)終末期医療、緩和医療というのも、
    # それはそれで発達していますが。

  • by duenmynoth (34577) on 2011年05月11日 12時11分 (#1950096) 日記
    昔の人はよく言ったもので

    「何か調子が悪い」時の内科の診察なんて、
    一通り様子を見て「たぶん風邪ですね」ですし
    • by Anonymous Coward
      そうそう肝臓が弱っていて、衰弱した結果、風邪を併発していても

      風邪しか直さなくて肝臓には見むきもしない。こんなんが現代医療なんですよね。
      • by digoh (17917) on 2011年05月11日 16時32分 (#1950355) 日記

        >風邪しか直さなくて肝臓には見むきもしない。こんなんが現代医療なんですよね。

        それは「現代医療の問題」というよりは「5分診療の問題」なので、
        数ヶ月に一回病気のときだけ適当な医者にかかる、ってんじゃなく、かかりつけ医を作るしか対処法はありません。
        逆に言えばかかりつけ医に職場健康診断や随時血液検査の結果を知らせていれば、現代医療でも風邪と肝臓異常の両方に目を向けられるはずです。

        親コメント
  • by Sukoya (33993) on 2011年05月11日 12時11分 (#1950099) 日記

    SEが客をバグだらけにするのだと言われてもあまり違和感が無い事に絶望した!

    #どこまで必要で必要無いのかは良くわからない……

  • 別に (スコア:1, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2011年05月11日 12時11分 (#1950100)
    医者が患者を作りすぎているだけでなく、患者も患者になりだっていると言う側面もあるかと

    どう見ても健康そうな老人が毎日病院に来て長々と待合で雑談して占有
    どう見ても緊急性の無いもので救急車にて来院
    ちょっとくしゃみが出た、頭が痛いだけで通院まではしないものの薬を服用

    生活スタイルの変化なんだから仕方が無いだけな気もします
    • Re:別に (スコア:2, 興味深い)

      by ginga (20279) on 2011年05月11日 12時50分 (#1950141)

      > 長々と待合で雑談して占有

      あれはですね,医療ではなくて井戸端会議が目的でして,
      「下らないおしゃべりに付き合ってくれる仲間」が集える場所が
      町医者の待合室しかないっていうのが問題なんです.

      商店街とか駅前とかの利便性の高いところに
      「井戸」を作って周囲で井戸端会議できるようにしたら
      医療費削減につながるんじゃないかと結構本気で思いますね.
      (もちろん文字通りの「井戸」じゃなくて,
      滞留・過ごしやすくおしゃべりしやすい場ってことですが)

      親コメント
      • Re:別に (スコア:1, 興味深い)

        by Anonymous Coward on 2011年05月11日 14時16分 (#1950224)

        マジでそれ思うわ。

        公民館でツボでも押し合ってて、たまに医療相談出来れば
        結果として医療費削減できると思うんだけどなあ。

        親コメント
      • by bero (5057) on 2011年05月12日 22時39分 (#1951300) 日記

        都内ですが、たまに広い風呂に入りたくなって銭湯に行くのですが、そんな感じでした

        そこに健康食品とか育毛剤とかの広告を主体にしたフリーペーパーが置いてあって、そのマーケティングに舌を巻いた

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      最も治療が必要な、働き盛りの社会人が
      最も病院に行きにくい社会って、何か間違っていると思うんだ。

      • by naruenosekai (13637) on 2011年05月11日 12時33分 (#1950124)
        まず、夜間診療を行う病院を増やしてほしいよね。

        時間が合わなくて行きにくいというのはある。
        さらに待ち時間長くて見てもらうだけで、半日で終わらないとかひどいし。

        予約しても1時間待つのザラとか何のための予約かと思う。
        親コメント
        • Re:別に (スコア:2, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2011年05月11日 12時48分 (#1950138)

          それは違う。
          一日二日休めるようにするべきだし、休むべき。
          お前一人が夜中行きたいといっても、医者から見たら何千人そういうこと言い出す人間がいるかわからない。
          相手の立場に立って考えるべき。
          夜中なんて緊急だけでいい。
          便利にするためにどれだけのコストが支払われているか。

          親コメント
          • by USH (8040) on 2011年05月11日 13時59分 (#1950211) 日記

            そうなんですよ。

            風邪を引いたら、薬飲んで会社に出るのではなくて、
            家で暖かくして寝ているべきなんですよ。
            薬は過度の症状を抑えるために使われるべきで、
            基本は体の抵抗力を回復すること。

            それに会社に出ないことで流行も抑えられます。

            親コメント
  • どっさりくれる薬の山に驚いた。医薬分業とか行っているが、Vitaminは製薬会社からロハ同然に貰えるしそれを保険請求すれば、この薬を飲むと食欲がなくなるから、食欲増進剤、それをつかうと胃腸があれるので、抑える薬と言うように理屈をつけて山ほどだすのが病院行政だ。また患者のほうも沢山処方箋で投薬する医者が褒められたり、日本ほど抗生物質をだす国はない。またやたらめったらといってよいほど点滴をする国もないそうだ。点滴の成分はほとんど「ポカリスエット」と変わらないものだ。この夏きっと熱中症で倒れる人もでそうだが、いまのうちポカリスエットばかりでなくゲータレードでも自分に合うsport drinkを用意しておいたほうが高い医療費をcutできる
  • by Anonymous Coward on 2011年05月11日 11時33分 (#1950067)
    医者がまずビョーキ
    • by Anonymous Coward

      病気になるようなマジメな医者がマジメにキチンと休めば、
      病気になるほどマジメにやってないテキトーな医者ばかりになり
      かえって患者をうまく(テキトーに)捌くのではないだろうか。

      # テキトーな医者はマジメにキチンと休んでるかw

  • by Anonymous Coward on 2011年05月11日 11時36分 (#1950069)
    病気な人を作っていかないと頭痛が痛い医者が増えるんですよw
  • by Anonymous Coward on 2011年05月11日 11時49分 (#1950078)

    早期治療でメリットがあるなら、医療費を払っても患者の利益と考えられる。

    突然死ってほんと怖いよ。
    死んでからじゃ遅いんだよ。
    と思ってるけど、あんまり言いすぎて煽るのも考えものかな。

  • by Anonymous Coward on 2011年05月11日 11時53分 (#1950080)

    本来は死ぬはずであった弱い種が残ることで、
    最終的には人間という種自体が弱くなり、
    ゆるやかに滅亡へと進んでいくんだろうな。

    ある種類の病気が未知の脅威への特効薬にも
    なりうる可能性はあるのだが…

    • 家畜やペットに関しては当てはまらない事も無いかなとは思います。
      (人間の庇護下で無ければ明らかに存続しなさそうな種がある)
      でも人間だとちょっと考察する為の前提条件が不足してます。
      生まれた時点で(赤子が)自力で移動する事も出来ず状況もわきまえずに
      自身の欲求に応じて泣きわめくなんてのは人間だけですよね。(※)
      人間の子供ってのは弱肉強食の世界からみたら話にならんくらい
      脆弱で駄目駄目な生き物です。
      こんな生き物なのに絶滅しなかったのは、人間という種類が
      そもそも弱者を社会が守る事を前提にしてる生物だからです。
      なので、弱い部分がある個体の生き残り確率が上がってるのは
      人間という生物の設計思想の通りに状況が進んでるだけでしょう。
      それが生物の戦略としてここ数百万年くらいのスパンでは正しかったと。
      数千万年から数億年スパンでも適切かは判らんですが。
      ※猿から枝分かれした直後から空気読まずに泣きわめく代物だったとは
      思いませんし、考える順序が逆だとは自分でも思いますが、
      弱い事=淘汰対象とはしない方向に進化した生き物が人類って説明の
      一例にはなるかと。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2011年05月11日 12時03分 (#1950090)

      この種の議論を聞くといつも不思議なんだが
      「本来は死ぬはずであった弱い種」の定義そのものが
      文明や社会の発展によって変わってきているはずなのに、
      「個体として強壮」ということだけが「強い種」であるという主張は
      いささか頭が悪いと思わざるをえないんですがどうですかね。

      「人類という種」の存続を命題にしているのであれば、
      集合知に寄与する頭脳だって十分「人類という種を強くする」個体でしょう。
      それが、個体として強壮であるか否かはもはや関係ないのでは。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      本来は死ぬはずであった弱い種が残ることで、
      最終的には人間という種自体が弱くなり、
      ゆるやかに滅亡へと進んでいくんだろうな。

      おや、

    • by Anonymous Coward

      多様性を維持するのも、種としての戦略の一つでしょう。

  • by Anonymous Coward on 2011年05月11日 11時56分 (#1950082)
    結局、経済的な豊かさが病気を作ってると思うのですが・・・
  • by Anonymous Coward on 2011年05月11日 12時05分 (#1950092)
    製薬会社CM「こんな症状があれば病院へ」と,
    ドラッグストアでの「こんな症状ありませんか」POP
    が原因のような.製薬会社は大もうけなんだろうなあ.
typodupeerror

192.168.0.1は、私が使っている IPアドレスですので勝手に使わないでください --- ある通りすがり

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