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地球

東大らの研究チーム、太平洋の泥から大量のレアアースを発見 57

ストーリー by hylom
宝の沈む海 部門より

cheez 曰く、

太平洋海底の泥にレアアースが広範囲に大量に含まれていることを東京大学らの研究チームが発見したそうだ(International Business Times読売新聞本家/.)。

レアアースを含んだ泥は中央太平洋の約880万km2および南東太平洋の約240万km2に分布しているとみられ、水深約3,500~6,000mの地域とのこと。約2km四方で日本が消費するレアアースの1~2年分程が採取でき、海底泥全体には陸上に埋蔵されているといわれている量(約1億1千万トン)のおよそ800倍の量が埋蔵されていると推測されるそうだ。

レアアースの一部はこれまで中国の特殊な鉱山でしか採取されておらず、中国が日本へのレアアース輸出の停止を決定したりと今後の確保手段の確立が懸念されていた。

ただし、今回レアアースが見つかった海底地域の多くは公海であり、一国の裁量で自由に採取することはできない地域であるとのことだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 全く新しいタイプのレアアースの大鉱床を太平洋で発見 [u-tokyo.ac.jp]
    図版で濃度別分布などを示しています。
  • なんだ、ただの海賊か。

    ちょっと体験乗船してくる。
    何か資格いるのか?

  • レアアースがレアなのは埋蔵量が少ないからではなくて、生成の過程で放射性廃棄物が出る事を許容する国家がレアだからだと思ったのですが、海底由来だと問題が解決するのでしょうか?

    #公海上だから垂れ流しでもおkとか?

    • by simon (1336) on 2011年07月06日 16時18分 (#1982778)

      >レアアースがレアなのは埋蔵量が少ないからではなくて、生成の過程で放射性廃棄物が出る事を許容する国家がレアだからだと思ったのですが、

      ちゃうねん。
      レアメタルには三種類あって
      1.そもそも量が少ないもの
      2.ふんだんにあるけれど、まとまった鉱床としては滅多に存在しないもの
      (例:たとえばバナジウムは地殻1トンあたり230g含まれてるけど、薄く広く分布してるのでレアメタル扱い。
       逆に銅なんかはトンあたり75gの含有度だけど、超高濃度で含まれてる銅鉱床がけっこうあるのでレアメタルじゃない)
      3.ふんだんにあるけれど、精錬がものすごくめんどくさいもの
      (例:チタン。でも将来的にはもっと高度な技術で簡単に精錬できるようになればレアメタルじゃなくなる)

      この3つのうちどれかの条件を満たしてればレアメタル扱い(レアメタルのうち希土類のものをレアアースと呼ぶ)

      たとえばジスプロシウムは地殻1トンあたり3.7gしか含まれてない。
      テルビウムはトン当たり0.6gしか含まれてない。
      両方とも1.の意味でのレアメタルです。

      でもって、レアアース鉱床には
      1.マグマだまりの中で固まったマグマ鉱床(大量の岩石が溶けたあとで、そのマグマ塊が比重にしたがって分離する過程で濃度が高くなった)

      2.高温多雨地帯で、花崗岩が風化し粘土化する過程で濃縮が進んだイオン吸着型鉱床
      の二種類があって、

      1.は同時に放射性物質も取れちゃうので厄介なのですが、2.は放射性物質が含まれてないです。
      1.のマグマ鉱床は世界中の数箇所にありますが、2.のイオン吸着型鉱床は中国南部にしかありません。
      (ベトナムやタイにもあるそうですがまだ開発が進んでいない)

      レアアースのマグマ鉱床がある国はなんとか頑張ってレアアースの抽出をしてるわけで、「生成の過程で放射性廃棄物が出る事を許容する国家がレア」というのも当たってはいません。

      親コメント
    • by phason (22006) <lepton@dream.com> on 2011年07月06日 14時57分 (#1982719) 日記

      >海底由来だと問題が解決するのでしょうか?

      今回の売りの一つが,UとThの含有量の少なさだそうで.
      一般のレアアース鉱石ですと,ThとUがかなり入っていてこれが汚染の大きな原因になります.
      (原因はこれだけではないけれども)

      例えば今手元にある西日本の含希土類鉱石のデータですと,

      軽希土類計:500ppm
      重希土類計:50ppm
      Th:30ppm
      U:6ppm

      とかそんな感じです.
      一方,今回報告されているサンプルから適当に取ってくると,

      軽希土類:500ppm
      重希土類:150ppm
      Th:4ppm
      U:1.5ppm

      などで,入っていないわけではありませんが,比較的ThやUが少なくなっています.
      #サンプル/採取場所により希土類元素の量には数倍程度の変動があります.UやThはそこまで変動しない感じです.

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2011年07月06日 14時48分 (#1982715)

      ソースのIB Timesに
      > 陸地で見られるレアアース鉱床とは異なり、採取した海底泥には放射性物質をほぼ含まないレアアースが、資源として有用なレベルで含まれていることがわかったという。
      とあります。

      ちなみにレアアースの生産は中国だから大規模にできる、というわけではなく、コスト面で中国が有利だというだけのようです。
      チャイナリスクの顕在化と中国内の環境問題の両面から、かなり近い将来に独占状態は崩れると予想されています。
      http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-21830220110622 [reuters.com]

      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2011年07月06日 15時27分 (#1982744)
      レアアースがレアなのは埋蔵量が少ないからではなくて、
      シェアを握るため中国が生成の過程で放射性廃棄物が出る事を許容してたわけでもなく、
      単体元素を分離するのに非常に価格がかかるからです。

      溶媒抽出法では、化学的に性質の似たレアアースの単離ができないてめ、鉱物の組成に左右されます。
      大昔の鉄の精製で、鉱山ごとの鉄鉱石に含まれる鉄以外の組成によって色々と鉄の性質が違っていたのと同じです。

      中国南部でしか生産されていないので高値のジスプロシウムなどの重希土類が多く含まれる場合、
      今後、中国からの一方的な値上げが困難になるものと思われます。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        >>中国南部でしか生産されていないので

        支那がやっすいから他が生産を休止しているだけで、
        支那産が高くなれば他での生産も再開するだけです。

    • by Anonymous Coward on 2011年07月06日 19時43分 (#1982878)

      レアアースがレアなのは「希土類(rare earth element)」だからでしょう、という冗談はさておき、どうも「レアアース」は元素(のグループ)を表す学術用語としての「希土類」と異なり、マスコミ的、商業的、政治的な意味合いをもった用語として使われているみたいですね。
      「レアメタル」は物理学用語じゃなさそうなので元からそういう意味合いなのでしょうけれど。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      どこぞの国が別件で、太平洋に放射性物質をバラ撒いてますし…

      • by Anonymous Coward
        > 別件で、太平洋に放射性物質をバラ撒いてますし…

        そうですよねぇ.

        太平洋の真ん中あたりはあちこち穴だらけだったはずですし.
      • by Anonymous Coward

        ん、ロシア?

      • by Anonymous Coward
        ×どこぞの国が別件で、太平洋に放射性物質をバラ撒いてますし…
        ○どこぞの国が別件で、黄海奥部に原油をバラ撒いてますし…
    • by Anonymous Coward

      ただちに健康に影響ないから問題ない
      # マジにそのロジック(?)で基準改定したわけだし

  • by Anonymous Coward on 2011年07月06日 14時32分 (#1982707)
    水深約3,500~6,000mから採取できる1~2年分のレアアースってことは
    仮に全部採取できたとしても中国産より高くつきそう。

    # まぁ売ってもらえないなら高くても飛びつかねばならんのかなぁ
    # 代替素材の研究費に回したほうがいい気もするけど
    • by digoh (17917) on 2011年07月06日 15時23分 (#1982742) 日記

      >水深約3,500~6,000mから採取できる1~2年分のレアアースってことは

      一応の補足ですけど、「1~2年分」ってのは「約2km四方で日本が消費するレアアースの1~2年分」という割合の話であって総量ではありません
      (「中央太平洋の約880万km2および南東太平洋の約240万km2に分布している」ので)

      まあ埋蔵量があればその分採れるかっていったらそういうわけじゃないのは他のコメントにあるとおりですが、
      経済的政治的なことはさておき「人類が利用できなくなるほど枯渇」するまでにはやたら時間の余裕ができた、ということで。

      親コメント
      • >経済的政治的なことはさておき「人類が利用できなくなるほど枯渇」するまでにはやたら時間の余裕ができた

        経済的政治的なことを置いてしまうとすると、燃焼させたり、核分裂させたりするわけじゃない
        資源は決して枯渇しない。

        親コメント
    • 公海上だから高いとか以前の問題であります。
      親コメント
      • by Anonymous Coward on 2011年07月06日 15時03分 (#1982723)
        > 公海上だから高いとか以前の問題であります。

        正確には公海「底」だからかな。

        海洋法に関する国際連合条約
        第2節 深海底を規律する原則

        第136条 人類の共同の財産
        深海底及びその資源は、人類の共同の財産である。

        第137条 深海底及びその資源の法的地位
        1 いずれの国も深海底又はその資源のいかなる部分についても主権又は主権的権利を主張し又は行使してはならず、また、いずれの国又は自然人若しくは法人も深海底又はその資源のいかなる部分も専有してはならない。このような主権若しくは主権的権利の主張若しくは行使又は専有は、認められない。
        2 深海底の資源に関するすべての権利は、人類全体に付与されるものとし、機構は、人類全体のために行動する。当該資源は、譲渡の対象とはならない。ただし、深海底から採取された鉱物は、この部の規定並びに機構の規則及び手続に従うことによってのみ譲渡することができる。
        3 いずれの国又は自然人若しくは法人も、この部の規定に従う場合を除くほか、深海底から採取された鉱物について権利を主張し、取得し又は行使することはできず、このような権利のいかなる主張、取得又は行使も認められない。
        法庫 [houko.com]より引用)

        要するにサカナと違って公海底の資源は勝手採ったり、売ったりしてはダメっていうこと。

        親コメント
      • by Anonymous Coward
        仮に全部採取できた場合でも採算が合わないならば、
        諸外国と折衝するまでもないんでは?

        折衝の末に一部採取ができたとしても、
        全部採取した場合よりはるかに高くなるわけで。

        # 諸外国で中国を牽制しつつ共同採掘って路線でいくか、
        # 諦めて代替素材研究費に振るかという判断をするには、
        # 最高どのくらいの採算になるかの算出が必要かと。
      • 戦前の委任統治領的に考えて…と思ったらカスりもしてなかった。

        # 何から何まで冗談なのでごめんなさい

    • by Anonymous Coward

      掘るのよりずっと安くなるという試算を出してる人がいた。

      私は素人なので数字を検証する術がありませんが。

  • by Anonymous Coward on 2011年07月06日 14時44分 (#1982712)
    一国の裁量で採取できない公海上(下?)だからこそ、そんなの
    お構いなしで諸外国の反発なんて気にしないで採取しまくる中国
    ならば、勝手に採取し放題ってことにならないか?

    「そんなことをしたら中国がそのままコピーして日本の技術が
    衰退するよ」という危惧する声を無視して支援した新幹線の二の舞に
    ならないよう、深海からの採掘技術は絶対に中国に渡さないように。
    • by Anonymous Coward on 2011年07月06日 15時19分 (#1982735)

      公海上だけじゃなくてオセアニアの島々の付近も含まれてませんか。
      今回の発表が(たとえ日本語情報のみでも)ニュースとして出たことで、中国ではオセアニアへの経済的影響力行使強化のためのプロジェクトチームが7月中に発足したとしてもおかしくないくらい。もう主席によるトップ決済で予算がついて投資はいつでもできるから入っていくルートを探しますという段階まですぐにでももっていけるでしょう。

      ですからあの辺の国々は日本への好感度が高いのを活かして、日本がさっさと進出しておくべき。日本人はちゃんとその国にもいいレートで利益落とすでしょう?

      親コメント
      • by flutist (16098) on 2011年07月06日 15時24分 (#1982743)

        霞が関では考えてるかもしれないけど、今は政権がゴーサインを出せる状態じゃないと思うなぁ…

        親コメント
        • 誤:今は政権がゴーサインを出せる状態じゃないと思うなぁ…
          正:今の政権がゴーサイン出すとは思えないなぁ…

          かと思いました。いえ、冗談ですよ。はっはっは……

          --
          fj.jokes出身:
          親コメント
        • by Anonymous Coward on 2011年07月06日 15時50分 (#1982759)

          意思決定: 民主制より独裁のほうが基本的に速いのは宿命、ましてや誰のマイナスにもならない朗報なら途中でもみ消されたりしない。
          資金: 陰りが見えるとか言われてもまだ成長している中国に対してマイナス成長な日本。投資家精神もローリスク派な日本人より、中国人のほうが目をギラギラさせていてがっつきがいい。
          海外投資経験: 圧倒的に中国が成功経験が多い、アジアでもアフリカでも。日本は失敗多め、中東でも南米でも、構造的な問題を抱えていると考えざるをえない。

          親コメント
    • by Anonymous Coward

      こんなこともあろうかと
      島を作った
      むくむくむくむく

    • by Anonymous Coward

      日本政府ならともかく、アメリカが黙ってないとなると
      そう簡単にはいかないでしょう。

  • by Anonymous Coward on 2011年07月06日 17時59分 (#1982843)
    ネタ元たどってNatuerあたりも覗いてみたけどTokyoUniversityの記述が見あたらないんだよなw 海外での知名度がこれじゃぁ秋入学にしてもろくな留学生が来ないような気が…
    • by flutist (16098) on 2011年07月06日 18時17分 (#1982848)

      > TokyoUniversity

      語順が逆だからじゃない?

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        元コメAC内での知名度の低さが露呈しました。
        #Web of Knowledgeあたりで検索すれば、Nature*にUniv Tokyoがいっぱい出てくるのはすぐわかるのにね。

        • by Anonymous Coward

          多分偽サイトを探していたに相違ない
          >ネタ元たどってNatuerあたりも覗いてみたけど

  • by Anonymous Coward on 2011年07月06日 20時40分 (#1982917)
    >ただし、今回レアアースが見つかった海底地域の多くは公海であり、一国の裁量で自由に採取することはできない地域であるとのことだ。
    自国内で必要とされる分が確保出来れば良いだけで、別に他国を排除しなくても良いじゃん。
    あ、どっかの国は「お前の物は俺の物」論理でみんなかっさらって行ってしまうのか?
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物事のやり方は一つではない -- Perlな人

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