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小惑星探査機ドーン、ベスタ周回軌道に投入 26

ストーリー by hylom
未知への接近 部門より

あるAnonymous Coward 曰く、

NASAは日本時間17日、小惑星探査機ドーン小惑星ベスタを周回する軌道に投入されたと発表した(NASAのプレスリリース月探査情報ステーションの記事)。これまでNEARシューメーカーやはやぶさが訪れたのはいずれも地球近傍小惑星であり、小惑星帯の天体を周回する探査機は世界初となる。

ドーンは今後約一年をかけてベスタの観測を行う予定で、早ければ8月はじめからデータを取得する予定としている。周回軌道は高度約2700kmで、最終的には高度約200kmまで接近。地形図の作成、鉱物の組成や分布の調査、衛星の存在確認といった作業を行う。ベスタの観測を終えた後は、2015年2月到着を目標に準惑星セレスへと向かうことになる。

ベスタは直径が468~530kmと小惑星帯の中で3番目の大きさを持つ。表面は玄武岩に覆われており、内部にはカンラン石からなるマントルや鉄とニッケルからなる核が存在すると言われている。一方、セレスは直径約950kmと小惑星帯で最大の大きさを誇り、ごく僅かながら大気を持ち、その内部には氷のマントルが存在すると言われている。将来的には有人探査も考えられているとのことで、新しい発見に期待したい。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 周回軌道に入るまではヴェスタの質量が推定値だったため、どの時点で軌道投入できたと言えるかについては当初ハッキリしなかったようですね。

    それはそうと、はやぶさはイトカワ周回軌道に乗ったと言えるのかなあ?

    • by Anonymous Coward on 2011年07月19日 14時40分 (#1988894)

      はやぶさは周回軌道には乗ってないよ。

      イトカワの引力が弱すぎるので、周回軌道には乗らず。
      イトカワとの位置制御は、スラスタなどで制御してました。
      いわば、惑星間軌道(太陽周回軌道)上で、2つの宇宙船がランデブーしてるのと同じ状態。

      ベスタやセレスは十二分に質量大きいから、周回軌道に乗れるんですねー。

      親コメント
      • ですよね。ホームポジションとされる7kmの高度で、イトカワの重力による重力加速度は 0.003mm/s^2 くらい。(タレコミ文を読みようによっては「はやぶさはイトカワ周回軌道に乗っていた」と解釈してしまう人もいるかと思ったもんで)

        で、ドーンが撮影したヴェスタと、エロス、イトカワほか近接撮影が行われた小惑星のサイズ比較の写真が出ているので参考までに。

        Vesta Sizes Up [nasa.gov]

        NEARはエロスの周回軌道に入っていますが、ヴェスタと比べるとこれもかなり小さい。宇宙マジヤバイ。

        親コメント
    • by Anonymous Coward
      周回してたの?>はやぶさ
    • by Anonymous Coward

      探査機が投入されたことのない天体の質量は、全て推定値なのでは。

    • by Anonymous Coward

      普通は推定軌道への投入として行う噴射が、正しい量と時間であった
      ことが確認できれば、「軌道投入に成功した」って発表するよね。

  • by chocopa (14067) on 2011年07月19日 14時23分 (#1988883)

    宇宙怪獣襲来!
      超スペクタル巨編!

      ドーン 対 ベスタ

              総天然色

    楕円軌道を揺るがす二台探査機脅威の対決!!

  • by Anonymous Coward on 2011年07月19日 23時58分 (#1989165)

    NASA Dawn Spacecraft Returns Close-Up Image of Asteroid Vesta [nasa.gov]

    さっそく高精細な画像が公開されてきました。距離およそ1万5000kmからのものということです。
    投入時同様、月探査情報ステーションに画像の解説記事が掲載されています(NASA、ドーンのベスタ周回軌道投入後の近接写真を発表 [moonstation.jp])。

    ベスタとこれまでに探査機が訪れた他の小惑星の比較画像がありますが、こうしてみると圧倒的に大きいですね。
    エロスなどはそれなりに大きいような気がしたのですが、比べ物になりません。
    そして我らがイトカワは・・・1pxにも満たないですか(汗

    • by Anonymous Coward
      ま,必ずしも大きい方が難しいという訳じゃないですからね。重力のある天体とない天体では全然別の技術になりますね。
      ともかく,深宇宙でランデブーに成功したのは日本だけ。
      一方月を除く周回軌道に乗せた例は日本は0だけど(のぞみあかつき失敗)アメリカ,ソ連等いっぱいあるんですよね。

      アメリカにすれば周回軌道に乗せるくらい簡単なことなんでしょうけどね。
  • by Anonymous Coward on 2011年07月19日 14時52分 (#1988899)
    組成がここまではっきりして来るとどうなんでしょうか?
    とても採算ベースには乗らない気がしますが。
    • by Anonymous Coward on 2011年07月19日 15時15分 (#1988909)

      組成によって由来が分かるようになります。

      ある程度は太陽光の反射を観測することで分かりますが、詳しいことは分かっ
      ていません。

      小惑星帯は太陽系が出来た時に惑星になれなかった微惑星の集まりと言われて
      いましたが、この説の裏付けがとれるわけです。

      他にも木星が捕まえそこなった微惑星だとかの説もあり、組成によっては新た
      な発見があるでしょう。

      親コメント
    • by shesee (27226) on 2011年07月19日 15時28分 (#1988917) 日記
      ある程度以上の宇宙構造物を作る場合は、いちいち打ち上げるわけにもいかないので、小惑星から掘る必要があるのでは。いつになるかはわかりませんが
      親コメント
      • by keybordist (3572) on 2011年07月20日 0時03分 (#1989167) 日記

        その前に月を掘って材料を調達するのが先でしょう。
        ガンダム世界的に、小惑星丸ごと持ってきて、地球近傍軌道に設置できるなら別として、
        距離的に見れば月のほうが圧倒的に開発対象として有利です。

        それこそ、超高純度のレアメタルを含むとか、距離的ハンデを上回る何かがない限り、
        月を差し置いて小惑星が開発対象になる事は無いと思います。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          月には重力井戸のとてつもないハンデがありますので。
          月面で自給自足に使うならともかく、資源を持ち出すなら小惑星のほうが圧倒的に有望。

          • by Anonymous Coward

            いやもう、いっそのことさ、小惑星を持ってくるだけじゃなくて地球に落としちゃおうよ。
            資源だって、どうせ地球上で使うことがほとんどだろうし(宇宙で使う分は宇宙にあるうちに採って使えばいいわけで)。
            重力井戸のハンデ=脱出に要するエネルギーが膨大ってことは、逆に落下させるときにはエネルギー要らずってことだし。
            要は、地球上で足りない資源を外から補給するってことでさ。
            落下した小惑星を地球上で採掘すれば採掘コストも下げられるでしょ。

            # 絶対に別のコストが高くつくと思うけど(笑)。
            # ならいっそ、事のついでに口減らしも…げふんげふん(違)。

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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア

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