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お金

米国債の格付けを下げた S&P、2 兆ドルの計算ミスをしていた 45

ストーリー by reo
豪快なことで 部門より

capra 曰く、

米国債のランキングを引き下げた米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ (S&P) が米国の財政赤字の計算を誤っていたとのこと (本家 /. 記事CNN.co.jp の記事より) 。

S&P が米国債の格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げる判断をした際、財政赤字の額を 2 兆ドル (約 157 兆円) 多く計算していたという。財務当局者が間違いを指摘したが、S&P は格下げの主な根拠を経済的なものから政治的なものにシフトし、「AA+」への格下げを変更することはなかったとのこと。米国では S&P の判断が政治的に偏っていたと激しい批判が上がっているとのことである。本家 /. では「イデオロギーが算数よりも重視された」といった声もあがっているが、一方で「現在の莫大な赤字は今後も増え続けることは確実で、格下げはもっと早くになされるべきであった」とのコメントも寄せられている。

なお、現在「AAA」を維持しているのは英国、スイス、ドイツ、フランス、カナダ、オーストラリアの 6 カ国とのことである。

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  • 分母 (スコア:5, 興味深い)

    by s02222 (20350) on 2011年08月11日 10時23分 (#2001137)
    この手の話の場合、いくらに対して2兆ドル計算間違いしてたのか分からないと、問題の規模が見積もれない。100兆ドル→102兆ドルの計算間違いと、10兆ドル→12兆ドルの計算間違いでは全然違う。

    で、お手軽にWikipedia [wikipedia.org]に載ってる値だと、「歳入 2兆5230億ドル(2008年)」「歳出 3兆1500億ドル(2008年)」。・・・計算間違いにしては豪快すぎるような。
    • 比較対象が違う (スコア:3, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2011年08月11日 10時53分 (#2001158)

      累積債務の誤差を、歳入や歳出と比べてどうする(いや、比べること自体には意味があるけど)。

      今回の間違いは、政府の債務残高がGDP比で本来85%(21兆ドルぐらい)で計算するはずだったところを、93%(23兆ドルぐらい)で計算していたというもの。
      その差のGDP比8%相当が2兆ドル。だから誤差の比率としては10%程度。
      ……少ないと言ってしまうには結構大きな誤差だし、かといって話にならないと言うほど大きな誤差でもない微妙な位置だなあ。

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      • Re:比較対象が違う (スコア:3, おもしろおかしい)

        by Anonymous Coward on 2011年08月11日 11時30分 (#2001182)

        債務残高           ┗お金┓ 米債デフォルトの危機だー  債務残高
        GDP比 180%           ┏┗  三 ┗お金┓  わー     GDP比 85%
        日本(AA-)                     ┏┗  三       アメリカ(AA+)

        わけがわからないよ。

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        • by Anonymous Coward on 2011年08月12日 0時49分 (#2001633)

          債務残高の数字だけ見ると日本の方が酷いのですが、
          対外債務という視点で見ると実は日本よりアメリカの方が危ないのではないか、という意見は以前から一部でありました。

          今回円に逃げてきているのは日本銀行のこれまでの態度によるところも大きいでしょう。
          リーマンショックの対応で各国とも大量に通貨を供給する中で日銀はほとんどお金を刷らなかった。
          それ以前にもデフレを完全に脱却してない状況で利上げしたり量的緩和をやめたり。
          早い話、日銀はインフレに振れる=円の価値が下がる政策は絶対に採らない、
          だから円に換えておけば安全だと思われてしまっている、ということです。

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          • by Anonymous Coward

            9割が国内消化の日本国債と比べたら半分が外国保有の米国債は見劣りするが、そのうち半分は日本、中国、イギリス保有だし、最大の保有者は中国を抜いてFRBだし、なにより全てドル建てだ
            日本と中国は自国通貨を上げてしまう米国債売りはしない
            これでどうやって財政破綻するというのか
            日本国債は2002年にも格下げがあったが、9年経って「国の借金」は5割ほど増え、GDPは成長せず、税収も減るばかりなのに、まだ破綻していない
            いったいいつになったら破綻するのか?破綻は目前だと叫び続けていた人達はどこへ消えたのか?

        • Re:比較対象が違う (スコア:1, すばらしい洞察)

          by Anonymous Coward on 2011年08月11日 11時43分 (#2001195)

          そこだけ見るから良くない。

          日本債(AA-) と 米国債(AAA)

          があって「それぞれ見合った額を集めていた」ところから

          日本債(AA-) と 米国債(AA+)

          に変われば、後者からいくらか逃げ出して前者が増るという事自体は起こっても不思議じゃない。条件が変わって平衡点がずれればいろいろ動くのは当然。
          #いやまあ、もちろんそれだけが原因じゃないけど。

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        • by Anonymous Coward on 2011年08月11日 16時31分 (#2001413)

          国債の価値を測る金利で比べれば、空前の低金利が続いていて格下げしたら普通は金利が上がるはずなのに逆に下がってしまった米国債と、デフレのせいで実質金利が高止まりな日本国債
          どっちが美味しいかといえば圧倒的に日本国債なわけで、円高進行するのも当然ってわけ
          金利が上がる可能性なんてほとんどない事は誰でも分かってたのに、それでも格下げ強行した格付け機関がどれだけ信用ならない連中であるかをリーマンショックに続き世界中に宣伝してしまったのが今回の騒動

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        • Re:比較対象が違う (スコア:1, おもしろおかしい)

          by Anonymous Coward on 2011年08月11日 16時38分 (#2001421)
          本当に円高で困ってるんなら負けずに日本国債をデフォルトするだけでいいのにね。債務残高も減って一石二鳥。
          政府日銀って実は円高上等と思ってるのかな?
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          • by Anonymous Coward

            そう思うなら、一回、首が回らなくなるほど借金して、自己破産してみてくれ。
            「信用」ってのがどういうものかわかるから。

            • by Anonymous Coward

              国家とあんたのようなただの一個人の債務不履行を一緒くたにされてもな
              あとね、国家のデフォルトってそう珍しくないんだよ?
              近年のアメリカでもカーター、クリントン時代にデフォルトしてる

          • by Anonymous Coward
            本当にいつかの時点でのデフォルトが避けられないんだとすると、
            これから本格的に働き出す若年層にとって、それは早ければ早い方が良い。

            貯金がほとんどない段階でもいくらかのダメージは受けるだろうけど、
            長年にわたってこつこつ貯めた老後の資金が紙くずにされるよりはよっぽどまし。

            そんなわけで、早期のデフォルトによる国庫の正常化を目指す
            日本精算党とか立ち上げてもいいんじゃないかと思う。
    • by Anonymous Coward
      常識だから書かなかっただけでしょ。
    • by Anonymous Coward

      そろそろ天文学者か考古学者の出番ですね。

  • 6カ国じゃないよ (スコア:5, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2011年08月11日 11時50分 (#2001204)

    なお、現在「AAA」を維持しているのは英国、スイス、ドイツ、フランス、カナダ、オーストラリアの 6 カ国とのことである。

    どこかの抜粋した表を見てそう思い込んだのかもしれませんが、AAAを維持しているのは6カ国どころじゃありませんよ。 [standardandpoors.com]
    15カ国+3地域。

    英国、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、シンガポール、スイス、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、フィンランド、フランス、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク
    ガーンジー島、香港、マン島

     #まぁ、発行高が少ないと投機対象にはなりにくいのかもしれませんが。

  • どうせアメリカだし (スコア:1, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2011年08月11日 10時24分 (#2001139)

    企業の各付け、銀行の各付け、いつもアメリカの会社は優遇されてるし。
    日本の会社が好調な時でも、うまくいっていないアメリカの会社より各付け下だったり、
    そんなのばかりで、全く信じていないんだけど、アメリカ人は信じているのかな。

    • by Anonymous Coward on 2011年08月11日 10時40分 (#2001149)
      僕も格付け会社ってあんまり信用出来ないと思っています。
      ほら、サブプライムローンで表面化したあの債券たち、格付会社に AAA 貰っていましたからねぇ。
      なんだか最近、格付会社と投資家の出来レースになっているような気がします。
      結局損をするのはその仕組みに気づいていない人達。
      いつまでも市場に任せていれば良いだなんて言っていられなくなるかも。

      # 問題は規制する側が飼い慣らされているかどうかですね。可能性は高いような気もしますし。
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        社名からして愚民どもへすり寄ってるような社名でしょ?
        S&P

        • by Hamo73 (35938) on 2011年08月11日 11時04分 (#2001162)

          Wikipedia英語版 [wikipedia.org]によれば,社名はH.V. and H.W. Poor Co.とStandard Statistics Bureauの2社が合併したことが由来です。前者は米国の鉄道会社の財務経営状況をまとめた本を出版する会社で,後者はそれを受けて鉄道会社以外の会社について同様な本を出す会社だったようです。
          H.V. and H.W. Poor Co.の名前は創設者Henry Varnum PoorおよびHenry William Poor親子の名前からきています。

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      • by Anonymous Coward
        最近?
    • by ikotom (20155) on 2011年08月11日 12時28分 (#2001246)

      自国の企業の格付けが優遇されているとしたら、それはリスク管理的に
      他国企業へは「その国の実情をよく知らないリスク」が計算に入っているから、という考え方もあります。

      つまり格付け企業の情報収集能力には限界があるから、
      よく知っている企業は正確に保証できるけど、
      よく知らない企業は悪い情報に気づかなかった可能性があるので
      少し間引いて保証をするよ、ということです。
      もちろん良い情報が隠れていることも多々あるでしょうが、
      レーティングというのは危険の方を重視するのでそちらは無視されます。

      また格付け会社は自国企業については十分に知っているという思い込みを持ちやすく
      その企業が本当に隠している悪要因に気づけず甘めの傾向に陥りやすい、
      という心理的な面もあるかもしれません。

      親コメント
    • FX界隈で聞いた話ですが、元々米国債権がAAAに相応しくないのは皆分かっていて、
      米国格付機関が露骨に米国優遇なのも皆分かっていたことなのですが、
      問題はプラス補正を入れていたのに、尚も格下げになってしまったということだそうです。

      いつもテストでこっそりプラス20点加点されている子が、
      それでも赤点をとってしまって、おまえどんだけ悪いんだよーって突っ込まれている感じです。
      って、この例えはいらんですね。
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      しょせん私企業の格付けなのに、格付けがいくつ以下だと銀行は金を貸してはならないとか法規制があるのがいちばん問題。
      • by Anonymous Coward

        > 格付けがいくつ以下だと銀行は金を貸してはならないとか法規制

        初耳ですが、どの法律でしょうか?

        • by ikotom (20155) on 2011年08月11日 12時03分 (#2001212)

          > 格付けがいくつ以下だと銀行は金を貸してはならないとか法規制
          初耳ですが、どの法律でしょうか?

          元コメがBIS規制のことを言ってるのなら確かに大雑把で誤解を招きやすそうな表現ですね。
          http://money.infobank.co.jp/contents/H200030.htm [infobank.co.jp]

          BIS規制では金融機関は自分の決めた格付けをもってリスク掛率を決めれるので
          自己資本の状況によっては事実上、相手の格付けが下がると貸せないという事態は起こりえます。
          ただそれはあくまでBIS規制という枠組みの中での「金融機関側の自主判断」になるので
          借り手がどんな格付け状況であれ、他のリスク資産を減らせば貸せるわけです。

          そういう法規制があるから貸したくても貸せないんです、と
          「貸さない言い訳」として使う銀行員は多そうですけどね。

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          • by Anonymous Coward
            投資適格、不適格の事では
            銀行が貸出NGは無いけど債権発行は困難になりますよね
            年金組入もNGになるとか色々制限はあると思いますけど
          • by Anonymous Coward
            BIS規制を「格付けがいくつ以下だと銀行は金を貸してはならないとか法規制」というのはさすがに無理があるんじゃない? そもそも国際銀行間の内輪の合意で法規制じゃないし。
            • by ikotom (20155) on 2011年08月11日 18時31分 (#2001491)

              確かに元コメは「無理がある」と捉えられても文句言えないというのは同意です。
              人によって解釈に幅が出そうな表現ですし。

              ただBIS規制が内輪の合意に過ぎないかというと実はそうでもなくて、
              日本だと銀行法14条の2「経営の健全性の確保」で

              内閣総理大臣は、銀行の業務の健全な運営に資するため、銀行がその経営の健全性を判断するための基準として次に掲げる基準その他の基準を定めることができる。

              とあり、この基準としてBIS規制を採用することによる合わせ技で、事実上、法規制となっています。

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        • by northern (38088) on 2011年08月13日 11時42分 (#2002277)

          行政当局による格付け利用も普及している。米国において、格付けは50本以上の連邦法・規制および100本以上の
          州法・規制に引用されている。金融機関や金融商品取引業者の自己資本規制、年金、保険会社の資産運用の安全性
          確保、起債可能企業の認定、政府補助対象プロジェクトの適格要件など、格付けは各国において様々な行政、規制目的で
          利用されている。国際的な銀行自己資本規制であるバーゼルIIは、その代表例である。格付けは準公的な役割を果たしていると言えよう。

          「それでも格付けは使われる」
          ムーディーズ元幹部
          http://www.nikkei.com/money/column/teiryu.aspx?g=DGXNMSFK0901U_0908201... [nikkei.com]

          つい最近読んだのでご参考までに

          親コメント
        • by Anonymous Coward

          法律というより、ファンドなんかの内部ルールのことかね。
          年金なんかであれば、一定のリスクを取ることが正解だけど
          (なので年金運用で株安や為替で損失が出ていることを批判するやつは馬鹿)
          預金的な性質のファンドであれば、運用ルールとしてAAAのみとかはありえます。

          今回は、AA+になったけど他は最上位のままだし、
          米国債だけは最上位扱いしようよ、という所が多いはず。

    • by Anonymous Coward
      アメリカ人が信じている信じていないに関係なく、世界中の金融関連で
      その格付けデータが利用されているので、「私には関係ない」とは
      絶対に言えないのが世界経済なんだよね。

      あなたが自給自足で生きているのではない限り、必ずどこかで関係してくる。
    • by Anonymous Coward

      日本の格付機関だってあるんですけど [wikipedia.org]、
      悲しいかな、世界的にはたいして相手にされてないんですよ…。

  • by Anonymous Coward on 2011年08月11日 10時23分 (#2001138)

    G7の口先介入で押し戻せないようなものに興味はない

    日本国債のS&Pの評価ってAA-だっけ?

  • by Anonymous Coward on 2011年08月11日 11時18分 (#2001170)
    S&Pの格付けを引き下げればいいんじゃね?
    • by Anonymous Coward

      >S&Pの格付けを引き下げればいいんじゃね?

      競馬新聞ならば記者ごと、予想家ごとにその的中率や回収率を数字で明示してますが、
      こういう格付け会社の的中率を数値化して評価してるような機関やメディアってのはないんですかね?

      • by Anonymous Coward

        国債のデフォルトは稀な事象なので、統計的に有意な的中率を出せるとは思えない。
        そもそも金融商品に単独で格付けするという仕組みがおかしい。「この金融商品とこの金融商品が連鎖的に吹っ飛ぶ確率はxxパーセント」という具合に相関性を示さないと、リスク評価として無意味。
        ポートフォリオを全部AA-以上で固めていたのにリーマンショックで全部吹っ飛びました、ってこの間あったばかりでしょ?

  • by Anonymous Coward on 2011年08月11日 12時07分 (#2001218)

    ヨーロッパのユーロ圏内の国債ってどうやって出すの?その格付けってどんな意味があるの?連帯責任じゃないの?

    • by Anonymous Coward

      通貨発行権はECBに移管されたのに、国債発行権は各国に残ってるから…
      どう考えても歪んでるわな

      • by Anonymous Coward

        ありがとうございます。やっぱり変だと思うのが自然だよねぇ。

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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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