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ビジネス

日本人は「人=コスト」と考えている? 106

ストーリー by reo
組織病じゃないすか 部門より

hylom 曰く、

日経ビジネスオンラインのなぜ日本人はリスクマネジメントができないのか?という記事が興味深い。

要約すると「日本人は人を資産と見なさずにコストと見ている傾向がある」「日本人はコストと資産の区別がついていないのかもしれない」「人を消耗品と見ていた太平洋戦争では、そうでない米国に負けた」「日本人はひとりひとりが我慢しすぎている」「欧米ではシステムの設計において誰が扱っても大丈夫、間違えても大丈夫、という発想がある」という主張だ。

記事では先に発生した原発事故をテーマに分析しているが、このような主張はほかの業界でも当てはまるのではないだろうか?

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by rm -fr (28390) on 2011年09月01日 10時47分 (#2012680) 日記

    なんか「人材を消耗品とみない」を「民主主義」と結びつけるのか気持ち悪い。
    非民主主義でも人材育成を重視した権力なんて昔からあったじゃないか。

    • by T.SKG (20663) on 2011年09月01日 11時49分 (#2012726) 日記

      本来、民主主義だと「消耗品扱いされる人」の意見も、政策に反映され易い。というだけのことです。
      自分や家族が消耗品にされそうな場合、民主国家だと、選挙とか言論とかで、反対できます。

      非民主的とは、一般国民の意見を聞かなくても(政策決定に参加させなくても)許されるという体制ですから
      人を消耗品にする政策を、消耗品にされる側から、阻止し難い訳です。

      ということで、一種の原理的、定義的なことですから、探せば例外は色々見つかるでしょうが、民主主義は
      人を消耗品扱いし難い体制です。

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      • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 19時18分 (#2013030)

        でも、リンク先の記事で悪い例とされている「ナチ」政権って、

         「一度やらせてみてください! 」っていう
         2年前に日本で聞いたことあるスローガンで

        WWII前で一番民権的な制度のワイマール共和国で、法にのとって政権をとったのがナチですよねー

        制度としての民主主義は、最低条件的な意味はあっても、民主主義であれさえいれば問題解決、みたいな元記事みたいな論点はやっぱり気持ち悪い

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        • それは、「民主的手続きに従って、民主的制度を廃止することは可能か?」という話になりますな。立法手続きの技術論としてであれば、それは「可能」ということになります。憲法だって手続きを踏めば変えられるわけだから。ワイマール時代のドイツ人はそう考えた。

          しかし、世の中にはそう考えない人もいる。たとえば、「自然権」という考え方がある。これは、キリスト教の神様から人間に与えられた権利ということになっていて、神様ではない人間どもの作った法律なんぞでは奪えない、ということになる。

          でも、それは宗教的信念でしかないわけで……キリスト教の神様はそう言ったかもしれないけれど、イスラム教の神様はそんなこと言ってないぞ、とか言い出すと宗教戦争になるのでした。

          もちろん日本人にはそんな宗教的信念なんぞないし、共産中国は宗教なんぞ否定するし……ねえ。一方アメリカ人は、政府が腐ったときのために国民に革命を起こす権利が必要だ、とかいって武器所有を正当化するのでした。いやはや。

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      • >ということで、一種の原理的、定義的なことですから、探せば例外は色々見つかるでしょうが、民主主義は
        人を消耗品扱いし難い体制です。

        もし、非民主主義で、消耗品扱いしてなければ、「一般国民の意見を聞かない」のでそのままだろうし、
        消耗品扱いしていれば「一般国民の意見を聞かない」のでそのままだろう。
        民主主義においては、消耗品扱いでも高い価格付けなら喜んで受け入れたりもするので、
        商法品扱いにいくのも、そう難しいことではない。
        ここで問題とすべきは民主制といった政治体制ではなくて、資本主義という経済体制についてを
        問題にすべきではないのか?と思うんだ。そもそも消耗品・耐久品(資産)といった考え方は、
        経済において重要で、それについてを決定するのは、政治体制というより経済体制なのだからね。

        資本主義=お金を前提としてそれを目的とする=お金に収斂する=あるものを消費財消耗品と
        するか、耐久財資産品目とするかがわかれるというのが前提。
        そして、金がかかり、いつでも取り替えられて、老朽化しやすい(たとえば新技術に追いつかない
        技術屋があるとか、他に転用できないのができるとか)だと、消耗品扱いもむべなるかな、と思う。

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    • つまり、城さんと、石垣さんと、堀さん以外は人ではないと。
      --
      #存在自体がホラー
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  • 正規社員=コストの罠 (スコア:5, すばらしい洞察)

    by Anonymous Coward on 2011年09月01日 10時52分 (#2012687)

    昔いた会社のこと

    正規社員を雇うよりパートに仕事をさせるほうが安上がりという判断はコストだけの話。
    しかも正社員に高度な技術を習得させ利益率の大きな仕事を目指すことは考えないから、誰にでも出来るような一定以下の利益率の仕事しか取れないので収益は頭打ち。だからもっと正社員の削減をという悪循環。

    よく見かけるんじゃないの?

    • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 14時27分 (#2012883)

      社員がいい提案をしてもバカにするくせに、
      同じことを外部のコンサルタント屋に言われると、ありがたくきいて
      何十万とか何百万とかのコンサルタント料を払うとか。
      そういう会社がけっこう多いと思う。

      「日本人は~だから」
      という発想も同じだと思う。

      少しは誇りを持てよ、と。1ミリでいいから。

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 10時52分 (#2012688)
  • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 11時56分 (#2012735)

    >「欧米ではシステムの設計において誰が扱っても大丈夫、間違えても大丈夫、という発想がある」

    欧米の企業と提携しているのでこの発想はよく理解しているが、
    欧米の企業は「仕事出来ない人」率はちょっと高いかな。

    逆に日本企業の弱点は、有能な人間に頼りっぱなしで会社のシステムの一部として運用出来ているわけではない事。
    その人が辞めたら終わり。
    # 辞める時も、「○○日で引き継ぎしろ」とか門外漢の素人上司に言われて、あまり引き継げずに辞める。

    正にリスクマネジメントは出来てはいないが、そのかわり社員スペックが高くなりやすく、日本企業がよく評価されている一因になっているんじゃないかと思っている。

    俺は欧米型の方が安定性があっていいと思うが。

    • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 13時03分 (#2012805)
      ヨーロッパの企業とか役所は属人化を徹底して排除している、とどこかで読んだ覚えが。
      マニュアルが整備されていて、品質も均一化されているとか。

      バカンス等の長期休暇に備えるため、が理由だそうで。
      親コメント
      • バカンス等の長期休暇に備えるため、が理由だそうで。

        その理由もあるけれど、もうひとつの理由として、何らかの問題や不正がないかの確認のためでもあるそうです。

        つまり、取るべき休暇を取らないのは、「他の社員に知られたくない何かがあるからでは?」と考えるとのこと。実際に、友人が勤めていた会社では、休暇を取りたがらない社員に休暇を取らせたところ、その社員がおこなっていた不正が明らかになり、その社員は解雇された例があったそうです。

        --
        はてな支店 [hatena.ne.jp]
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      • それだと「担当者がいないのでコメントできない」という逃げ口上が使えませんね。
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      • それ以前に「Job Description」というのがあって、「この人の仕事は、会社全体の仕事の流し方の中のこの部分」というのが物凄くはっきりしている。で、それ以外はやらないしやらせない。

        日本はこの Job Description に相当するものが物凄まじく曖昧で「出来る人がやる」的な発想がまかり通っている。

        そうすると、仕事を機械化するときには前者のほうがやりやすい。後者だと現場では本当は何が起こっているのか、偉い人が思っていることとぜんぜん違う…なんてのが当たり前な状態に陥る。

        でも小さな変化に追従しやすいのは後者。個人の能力で変化を吸収できる範囲であれば、後者のほうが変化に強い。むろん、限度はあるけど。

        一概にどっちがいい、とは言えないが、明らかに前者のほうが「人件費」は安くて済む。
        「お前の仕事はこれで、これだけで、だから給料はこれだけしか払わない。どんなに有能でも知った事ではない」
        と突っぱねることができるから。

        --
        fjの教祖様
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    • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 16時44分 (#2012969)

      逆に日本企業の弱点は、有能な人間に頼りっぱなしで会社のシステムの一部として運用出来ているわけではない事。
      その人が辞めたら終わり。

      激しく同意。

      日本企業の場合、替えが効くことを期待していないから、「消耗品」というよりは「資産」。「会社の資産」だから、会社の都合で削っても良いもんだと思っているんだな。でも、人は「会社の資産」である前に「社会の資産」であるから、会社の都合で削られるような状況は好ましくない。

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    • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 12時22分 (#2012755)

      技術を持っているのが個人なのか会社なのかと言う違いは今とても大きいようだ。
      液晶や電子部品の分野で韓国中国が追い上げているのは日本人等の外国人技術者を雇っているからだという。

      特出した社員によって支えられていた技術は人材流出によって衰退してしまう。
      社員が流動していても長生きするブランドは会社に特色が染みついているからなんだろな。

      技術者にもうちょっと優しくして欲しいと思うケミカル系エンジニアでした。

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    • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 13時15分 (#2012816)

      > 欧米の企業は「仕事出来ない人」率はちょっと高いかな。

      同意すぎる。
      入れ替え激しいのもあるかもしらんが、無能というよりかは
      いろんなことが未経験の人が多すぎる。

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    • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 20時51分 (#2013073)

      二つほどですが外資の現場に派遣で入ったことありますが、確かにどちらも新入りをすぐに使えるように訓練する仕組みが整ってましたね。ドキュメントも一見さんが読んで理解できるものになってますし、教育担当の部署が定期的に講習開いてるのでそこに参加すれば仕事に必要な一通りのことは覚えられるようになってました。

      残念ながら(?)日本企業でそこまで面倒見てくれた職場は無いですね。わかる人にしかわからないドキュメント(というより、ただの製造時の資料)を与えられて「とりあえずこれ読んでて」って放置プレイなところばかり。説明して指示を出すことに対して労力をかけないのも、日本で新人(=説明を受ける側)のコミュニケーション能力が重視される所以でしょうか。

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      • by Anonymous Coward on 2011年09月02日 12時52分 (#2013380)

        >説明して指示を出すことに対して労力をかけないのも、日本で新人(=説明を受ける側)のコミュニケーション能力が重視される所以でしょうか。

        酒飲み話で海外勤務経験のある人から聞いた話ですが、情報伝達について
        日本→受ける側の責任(理解できないのが悪い)
        海外→出す側の責任(理解できるように説明できないのが悪い)
        という傾向があるそうです。

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  • 某社にて (スコア:4, 興味深い)

    by Anonymous Coward on 2011年09月01日 11時19分 (#2012710)

    某海外企業では、定期的に仕事量、成果の見直しがあるようで、半年ぐらいづつでいなくなる人がいます。
    といっても、きちんと残る人は残ります。

    要するにかけたお金に対して、その分がどれだけの成果を出したか(収益だけじゃなくて、作業、成果内容など)を定期的に検査していれば、それは投資(資産)として機能しますが、もしそれをしないと、単なる「コスト」でしかありません。
    ただ、温情的に「首切りが出来ない」という風土では、その辺りが機能しないのではないでしょうか。
    どっちが正しいかはわかりません。

    • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 15時43分 (#2012933)

      >ただ、温情的に「首切りが出来ない」という風土では、その辺りが機能しないのではないでしょうか。

      温情的に首切りが出来ない代わりに、社会福祉としての親、女房、子供の面倒を押し付けていた、と言う面も……

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  • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 13時15分 (#2012815)

    単に計算できなかっただけ。
    米軍は全て計算する。
    人間もね。
    そこは米軍の方が圧倒的に徹底されていた。

    日本軍も一部はちゃんと計算しようとした。
    しかしそれを覆してしまう奴らが居たんだよ。
    大和魂でどうにかできるってのは、それこそ人を「消耗品でない」と判断しているからだろうに。

    緒戦のキルレシオとそれからの移行を見れば、明らかに計算負け。
    中期以降対抗するだけの消耗品を揃えられて居ないのが敗因じゃないか。

    • >中期以降対抗するだけの消耗品を揃えられて居ないのが敗因じゃないか。

      当時の議事録でも,当初から「長期戦になったら負け」という認識は軍部も内閣も持っていたようですし,実際の工業力を考えても「中期以降対抗するだけの消耗品を揃える」ってのは無理なわけですし(何せ生産力で数倍以上の差があることは周知の事実).
      揃えられなかったから負けというか,(揃えられないのはわかった上で)短期講和に持ち込めると思った,けど無理だった,って段階で詰んだのでは……

      親コメント
    • 大和魂でどうにかできるってのは、それこそ人を「消耗品でない」と判断しているからだろうに。

      消耗品扱いだったかどうかは知らんが、当時の軍隊には「員数」って言葉があってな、頭数さえ揃っていれば質は問わない、構成員は常にその最大限の力を発揮できるという前提で考える、…というのだよ。

      たとえば兵隊一人といえば、ベテランでも新米でも病み上がりでも、常に一人分の力を100%発揮できる、という前提で作戦を考える。日本兵一人には常にヤマト魂が120%注入されていると考える。実際は、そんなわけないのに。

      もちろんアメリカ軍と日本軍の質の違いも無視する。日本軍一個師団は、アメリカ軍一個師団と同等な能力があると考えるとか。実態は、あちらは自動小銃なのにこちらはボルトアクション、あちらは補給が万全なのにこちらは補給切れ、あちらは完全自動車化されているのにこちらは徒歩行軍、みたいな話が山ほどあったのに。

      結果、どうなったかはご存じの通り。

      親コメント
  • by the.ACount (31144) on 2011年09月01日 13時48分 (#2012851)

    リスクマネジメントできないのは事実だが、これは人の被害をリスクと思ってないだけの話だろう。

    --
    the.ACount
  • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 10時57分 (#2012692)

    「ホワイトカラーエグゼンプション(≠"white collar exemption")」を導入したがったりとか。
    非正規労働者を多用する理由の一位が「賃金以外の労務コストの節約(三位)」ではなく「賃金の節約」のためだとか。
    外国人労働者を求める理由も同じだったりとか。

  • リソースとして考えたときに、ヒト、モノ、カネとして議論される。でも、こういう考え方は嫌だね。ヒトは、人間であって、材料としての人材や、財産としての人財ではない。心があるのだよ。
  • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 10時57分 (#2012693)

    外資系勤務ですが、目標利益に届かないとコストカットのために容赦なく人切られますね。

    #日本法人が数字作るために人切ってるだけかもしれませんが。

  • by Anonymous Coward on 2011年09月01日 11時07分 (#2012702)

    米国でも人は消耗品
    硫黄島ではローコストの消耗品を浪費する結果となった(日本軍に匹敵する損害)
    一方、高価で補給困難な消耗品の損失を避けるために貴重な潜水艦を割いてまで墜落した爆撃機のパイロットを救出した

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