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Sony

PSNの北米版利用規約、クラスアクション放棄の条項加わる 40

ストーリー by headless
訴えてやる! 部門より
cheez 曰く、

9月15日にPlayStation Network(PSN)およびSony Entertainment Network(SEN: 旧Qriocity)の利用規約が改訂されたが、米国版のおよびカナダ版の利用規約にクラスアクションの放棄を含む仲裁条項が追加されており、本家/.で物議を醸している。なお、日本を含め、その他の国向けの利用規約に同様の条項は含まれていない(米国版の利用規約利用規約の変更部分を示すPDF日本版の利用規約本家/.)。

改訂された利用規約に同意すると、クラスアクションを提起することができなくなり、個別の仲裁により解決することになる。ただし、2011年8月20日以前に提起されたクラスアクションには適用されない。また、利用規約に同意してから30日以内に仲裁条項を受け入れないことを書面で通知すれば、この条項の適用対象外となる。

本家/.では「この条項に対するクラスアクション訴訟を起こす時だ」というコメントなど、300件以上寄せられたコメントの多くがこの方針に反発・反論する内容となっている。また、カナダではブリティッシュコロンビアの消費者に対し、仲裁条項にクラスアクション放棄が含まれていても、クラスアクション訴訟を提起できるという最高裁判決が3月に出されており、カナダでの有効性に疑問を呈するコメントも投稿されている。一方、米国では連邦最高裁により、クラスアクション放棄を含む仲裁条項を有効とする判決が6月に出されている。

クラスアクション訴訟は集団訴訟の1種だが、事前にクラス構成員全員の同意を得ることなく、全員を代表して訴訟を提起することができる。非常に大きな集団を相手にすることもあるため、企業にとっては敗訴した場合のリスクが大きい。仲裁条項の適用を拒否するユーザーが少なければクラスアクション訴訟を起こすメリットが少なく、ソニー側にとってはリスクが低くなるものとみられる。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 過去にすらどのトピックにも上がっていますが、Googleブックの和解問題がクラスアクションのおかげで日本にまで影響を及ぼす騒ぎになりました。
    Google と全米作家組合・出版社協会との和解が各国著作権者をも巻き込む [srad.jp]

    簡単に言えば、訴訟者がなんらかの属性を持つ集団の代表を勝手に名乗り、裁判所がその範囲を定めることで、訴訟の結果を訴訟に参加しなかったものにまで適用するというものです。
    この制度自体は米国独自のものなので、普通は国外には影響しないんですが、インターネットが関わってくると訴え方次第で米国外にも影響が出ます。
    PSNの利用者というのは当然米国外にもいるわけで、米国で起こされた裁判の結果、国内外を問わずPSN利用者全員が対象になる可能性がある。

    訴訟者と裁判所が国ごとの事情の違いを考慮してくれるかというと、決してそんなことはないということがGoogleブック和解騒動という前例でわかってしまった以上、サービスを国際展開場合は入れておいた方が良い条項だと思います、

    #つか、クラスアクションの対象者に米国外を含めることが出来ないように米国法を改正してほしいところですが。

    --
    しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
    • by Anonymous Coward

      #つか、クラスアクションの対象者に米国外を含めることが出来ないように米国法を改正してほしいところですが。

      賛同。つーか他国に居て他国で商売してる人は、それぞれの国の法律に則って裁判を受けるべきなので、海外の人間まで巻き込んで裁判するのは内政干渉のレベルだろう。
      そういうの平気でやるあたりは米帝主義そのままなんだろうなぁ。

      #それでも裁判を(少なくとも形の上では)きちんとやってるだけ、世界全体で見たらマシな部類なのかもしれんが

  • 日本はクラスアクションを起こされることはあっても、裁判所によって「懲罰的賠償金」が払われることはない。そしてその懲罰的賠償金がない代わりにその賠償金に当たる部分を使って一層の品質改良が出来てきたと思う。

    つまりアメリカとの大きな違いは、「愚かな大衆」に大金を注ぎ込まないということではないかと。よく言えば「富の再分配」かもしれないけど、それは資本主義ではなく共産主義に近いもの。いちいちクラスアクションの対策費なんかまでコストに盛り込んでたら、まともな品質の製品ができるわけがない。

    • >そしてその懲罰的賠償金がない代わりにその賠償金に当たる部分を使って一層の品質改良が出来てきたと思う。

      この前提条件が正しいと思いこんでいるようですが、そもそもそこが間違いな気がします。利益を削って品質改良に回す動機づけがありません(もしくはこの文章には書かれていません)。

      >つまりアメリカとの大きな違いは、「愚かな大衆」に大金を注ぎ込まないということではないかと。

      客に実損を与えているのに、愚かだとか大金を注ぎ込むだとかという言葉を使う意見には賛同しかねます。あなたのような考え方で物作りをやるとほぼ確実にクレームを起こす欠陥商品ができます。設計のどこかに甘さ(自分勝手さ)が出るんですよ。

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      そのクラスアクション用の費用を、製品を送り出す前に品質改善にあてればいいんじゃね?

      • リスクとして常に一定額をプールしておかなければならない場合
        品質をどれほど素晴らしく作ってもそのコストは減らない。

        結果的に品質を維持するコストから削らざるを得ない。

        親コメント
        • >結果的に品質を維持するコストから削らざるを得ない。

          品質を維持するコストとは別枠にしておけばよいだけじゃねぇかな?

          >リスクとして常に一定額をプールしておかなければならない場合

          必要なコストに対して、品質対策とか営業とか製造とかリスク対策の
          プールとかとして算入すればよいだけの話だろ?
          ある訴訟形式が存在していて、それに対してプール必要なら、プール
          するだけの話。プールすると足がでます..なら、そもそも採算がとれて
          いない製品を売りに出しているだけということにならんかね?

          親コメント
          • 別枠にしても勿論構わないのだけど、事実としてコストがかかる。
            ある製品の値段や販売数は「訴訟リスクがあるから」という理由で変更できるものではないから
            売上はそれによって変化しない。

            # もっとも、「訴訟を起こされるリスクを見込んで価格を高くします」とやったら訴訟を
            # 減らす効果があるのかどうかとか気になる研究分野ではあるけれど :p

            となると、どこからか予算を持ってこざるを得ないわけで
            訴訟リスクが無い状態と、ある状態とで同じ予算が製品にかからないのは明らかだよね?

            親コメント
            • >ある製品の値段や販売数は「訴訟リスクがあるから」という理由で変更できるものではないから
              >売上はそれによって変化しない。

              つまりは、想定すべきコストであるわけですな。
              品質についてもコストが必要である。
              なら、当然、両者を賄える収益性を見越した製造が必要になるということ。

              >となると、どこからか予算を持ってこざるを得ないわけで

              当然、見越している部分について予算化しておかなけばいけない。
              それができないなら、製造を諦めるべきなわけですよね。

              >訴訟リスクが無い状態と、ある状態とで同じ予算が製品にかからないのは明らかだよね?

              訴訟リスクがあるならば、予算をちゃんと提示して、それに
              見合った計画を立てたら良いだけなんですな。
              もし、見合わないならやめる、それだけのこと。
              必要であるなら、コストとして積み上げるだけのこと。

              必要なものを減額云々ではなくて、製造着手するか否かの問題でしかない。

              もしかして、お金が足りないから、必要なものを削るという
              想定であなたは予算組んだりしていませんか?
              それは破綻の元なので、やめたほうがよいですよ。
              必要なものは、必要なんですからね。

              親コメント
        • by Anonymous Coward

          じゃ品質あげなくていいんじゃね?

          • by Anonymous Coward

            >じゃ品質あげなくていいんじゃね?

            おっとXboxの悪口はそこまでだ!

    • by Anonymous Coward

      品質改良以外のところに注ぎ込んでいるようですが。

    • by Anonymous Coward

      >「愚かな大衆」に大金を注ぎ込まない
      大衆には決して迎合しない
      関係者や権利者や既にしてしまった契約を裏切ることはできない、大衆には喧嘩を売れ

      ということでしょうか
      そりゃクラスアクション起こされてもしかたないでしょうに

    • by Anonymous Coward

      言葉のあやだってのは分かるんですが

      愚かな大衆に金を注ぎ込まないと言ってしまうような会社なら
      そもそもそのコストが減っても品質改良なんてしないんだろうと思うのですよ

      クラスアクションが富の再分配だったり共産主義だと言うのなら
      それを否定して愚かな大衆に金を注ぐ必要がないのは独裁主義か何かじゃないでしょうかね

    • by Anonymous Coward

      つまりアメリカにはまともな品質の製品なんて無いんですね。

      …ってぐらいの極論ではないかな。
      やりくりのしようはあるし、やりくりできなければ撤退してもいいわけで。

    • by Anonymous Coward

      でも原発事故に備えたプール金はまったく問題にならないんですね分かります。

    • by Anonymous Coward

      ああ、「愚かな大衆」ではなくとも「愚かなCEO」の報酬増額に使ってるから
      まともな品質の製品ができないのか

  • by Anonymous Coward on 2011年09月19日 8時55分 (#2021672)
    集団訴訟って書けよ鬱陶しいな。
    • by Anonymous Coward

      クラスアクション≠集団訴訟

      • by Anonymous Coward

        クラスアクション∋集団訴訟
        集団訴訟の対象範囲は、原告団のみ。
        クラスアクションの対象範囲は、この場合すべてのユーザ。

        集団訴訟の場合、原告団のみが対象になるから、そこに含まれない人は、別途訴訟を起こす必要がある。日本の公害訴訟で、○○公害の第何次訴訟とかいう言葉が出てくるのは、最初の訴訟に参加していなかった人が、後から別途訴訟を起こしているためです。

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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ

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