パスワードを忘れた? アカウント作成
823320 story
サイエンス

幸福度は遺伝である程度決まる? 21

ストーリー by hylom
不幸度の再生産……? 部門より
capra 曰く、

神経伝達物質であるセロトニンの伝達をつかさどる遺伝子の型が、幸福度に関係していることが明らかになったそうだ(The EconomistLondon School of Economics and Political Science本家/.)。

今までも一卵性双生児および二卵性双生児を対象に幸福を感じる度合いと遺伝の関係を調べる研究などが行われてきたが、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのJan-Emmanuel De Neve氏は一歩踏み込んでセロトニンの伝達をつかさどる遺伝子5-HTTに着眼した調査を行ったとのこと。

この遺伝子は短型および長型の2つの対立遺伝子があり、両親から1つずつ受け継いでいる。調査では2,500人の被験者に「自分の人生全体にどれだけ満足しているか」と問うたところ、「長長」の組み合わせを持つ人の69%が「満足」または「とても満足」と回答したのに対し、「短短」の組み合わせを持つ人でそう答えたのはたった38%だったとのこと。また「不満足である」と回答したのは「長長」が20%だったのに対し「短短」は26%であり、満足度、不満足度ともに顕著な差がみられたという。長型を1つでも持っている人は全く持ってない人と比べ「とても満足」と回答することが8.5%多く、また双方ともに長型の場合は17%多かったとのこと。

遺伝子の組み合わせパターンは人種によって差があることも分かり、被験者のアジア系アメリカ人の長型保有率は平均0.69、白人系アメリカ人は1.12、アフリカ系アメリカ人は1.47であったとのこと。これはアジア圏において国民一人あたりのGDPが示唆するほど幸福度が高くないことと関係しているかもしれないとのことだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by NOBAX (21937) on 2011年10月19日 21時07分 (#2037106)
    他の文献 [rda.co.jp]によれば、
    この遺伝子の「長い(対立遺伝子)」タイプは、ニューロンの細胞壁により多くのセロトニン輸送体が発現して、
    「短い(対立遺伝子)」タイプは発現が少なくなるそうです。

    セロトニン系は、脳内において、恐怖、信頼、社会参加などの感情制御に一役買っているとされる化学物質とされています。

    別の資料によると、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究 [medience.co.jp]では、
    一卵性双生児を使った投票などの政治行動にどのような影響を与えるかを調査した結果、投票行動の53%は遺伝子で規定されると結論付けています。
    原因物質として、脳内のセロトニン代謝にかかわる、MAOA(monoamine oxidase-A)と、 5HTT(5-hydroxytryptamine transporter)の
    遺伝子多型(polymorphism)を候補に挙げています。

    セロトニンと言って、まず思い出すのは、「黒忍者の気質分類」でしょう。
    これは、AB0血液型分類より、はるかに説得力があります。
    今回の研究で黒忍者説の信ぴょう性が補強されたのではないでしょうか。

    これはワシントン大学の医学部教授クロニンジャーが、1980年ころから唱えた、ヒトの脳内にある神経伝達物質、
    ドーパミン、セロトニン、ノルエピネフリンとヒトの行動特徴に関連性があるという説です。
    1996年にドーパミンと遺伝子との関連性が解明されています。
    セロトニンについてもわかって来たという事でしょうか。

    黒忍者によればセロトニンが支配的な人は、Harm Avoidance(損害回避)と呼ばれ、
    嫌悪刺激に強く反応し、罰、新奇性、欲求不満などを避けるために行動を抑制する(例:心配性、悲観的)
    という傾向があるそうです。
    • by Anonymous Coward
      「黒忍者」ってなんだよ・・・ぐぐってもこのレスが最初に出てくるし。
      「クロニンジャー」ってちゃんと書いてくれよ専門的な領域なんだから・・・。
  • by qst (2019) on 2011年10月20日 0時14分 (#2037163)

    市民、幸福ですか?

  • 坂本真綾若かりし頃なので、HDリマスタ出来る素材があったことにびっくり。
  • by Anonymous Coward on 2011年10月19日 18時54分 (#2037057)
    幸福の科学ですね

    勇気が無いのでAC
  • by Anonymous Coward on 2011年10月19日 19時07分 (#2037063)

    アフリカ系の方達は、リアル修羅の国でも幸せと感じてるのかしら。
    たぶんやっていると思うけど、こういう主観的なものより、タバコ依存性とかの方がよく分かると思うな。
    あるいはなんかのモデルゲームでの感想とか。

  • by Anonymous Coward on 2011年10月19日 20時19分 (#2037095)

    TRUE

    欝が遺伝するように見えるのはそれほど前衛的な話ではないと思ってたので
    記事を見たとき「え、今更?」と思った。ちゃんと調べて数字化したのが肝なのか?

    # そもそも欝と幸せを結びつけるのは御幣があるかもしれないが

  • by Anonymous Coward on 2011年10月19日 21時29分 (#2037111)

    遺伝じゃなくて、どういう環境で育ったかじゃないの?
    幸福度なんて、周りと比較してどうかってだけの指標なのに。

    双子が生まれた時から別々に、全く異なる地域、文化の環境で育てた後に調べれば、
    また違った結果が出るんじゃ?

    例えば一方は豊かで平和な国に、もう一方は貧しく紛争が絶えない国にとか。
    例えば、貧しくとも平和な国や、豊かだけど隣国との緊張が続いている国とか。
    物質的には豊かだが心が貧しい国とかもある。

    信仰してる宗教によっても幸せの感じ方は違うだろう。
    親がどのように子供に接して育てたかによっても異なるだろう。

    • by Anonymous Coward

      幸福度なんて、周りと比較してどうかってだけの指標なのに。

      比較してって事ではないんでないかな。自分の人生に対する主観的な感想を調査しているようなので。
      比較で得られる幸福感は、非常に不安定で安心感に欠けるものだと思う。
      この研究はもっと体質的な、幸福の感じやすさについてのものかと。

    • by Anonymous Coward

      育った環境が幸福度に影響を与えるのが事実だとしても、
      遺伝が幸福度に影響を与えないと判断する根拠にはならない。

      両方とも影響があるかもしれない、ってだけでしょ。

    • by Anonymous Coward

      >幸福度なんて、周りと比較してどうかってだけの指標なのに。

      普通そう思いがちだけど「だけ」ではなくて、遺伝もおおいに関係があった、というのがこの論文のキモでしょ。

  • by Anonymous Coward on 2011年10月20日 0時49分 (#2037173)

    あんまり幸せだとパクパクしちゃうよー

  • by Anonymous Coward on 2011年10月20日 11時59分 (#2037343)

    これは単なる統計でしょ。
    因果関係を示すにはもっと突っ込んだ調査が必要。

    • by Anonymous Coward

      相関があれば十分じゃない?

      • 一見、幸福度が、遺伝子の型に影響を与えることは無さそうに思えますが、これだけだと
        何か別の原因で、幸福度を高めに感じる人と、セロトニンの伝達をつかさどる遺伝子の型
        が長長になるような人が残るような淘汰が行われたという可能性は残りますね。

        もっとも、質問に対する回答で計る「幸福度」をいうものが捕らえ難いものなので、
        うまい例を思い付けないのですが。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          別の要因でもいいんですよ。
          『遺伝形質が長長の人は多幸感を得やすい傾向がある』が有意でさえあれば。

          それに、因果関係が明らかになって『遺伝形質が短短の人は幸福を感じにくい』が確定したって誰も幸せにならない。
          遺伝形質が短短の人が『自分は幸福になれない』なんてよけいに深い不幸を感じるようになるだけでしょ。
          相関関係はあるけど因果関係は不明、程度にとどめておくほうが希望があるってもんです。

          • >『遺伝形質が長長の人は多幸感を得やすい傾向がある』が有意でさえあれば。
            そういう意味なら、

              > 相関があれば十分じゃない?
            だと思います。
              ---------------------
            少し気になるのが、幸福度の測定です。
            例えば「塞翁が馬」の塞翁に回答して貰ったら、幸福と答えたかどうか?
            そして、遺伝形質が短短だったのか長長だったのか?
              ---------------------
            何となく、幸福への感度が低くて遺伝形質が短短だったら、一生独身を通す人
            が多いので、淘汰されたとか。あくまでも勝手な拡大解釈ですが。

            親コメント
          • 遺伝形質が短短の人が『自分は幸福になれない』なんてよけいに深い不幸を感じるようになるだけでしょ。 相関関係はあるけど因果関係は不明、程度にとどめておくほうが希望があるってもんです。

            それで絶望するか希望を捨てないかも遺伝子で決まっちゃうんじゃないの?

            #「遺伝子で」は冗談だけど、「誰も幸せにならない」ってのがメタな冗談なのかよく分からなかった……。

            --
            LIVE-GON(リベゴン)
            親コメント
typodupeerror

アレゲは一日にしてならず -- アレゲ見習い

読み込み中...