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電力

「再生可能エネルギー」という神話 130

ストーリー by reo
バズバズ 部門より

capra 曰く、

本家 /. 記事にて、Bulletin of the Atomic Scientists の記事として掲載された再生可能エネルギーについてのコラムが紹介されている。科学分野のライターである Dawn Stover 氏はこのコラムにて、分かりやすい言葉で「再生可能エネルギーに関する神話」を暴いている。

「再生可能エネルギー」といえば「クリーン」で「エコ」で、石油や天然ガスとは異なり「尽きることが無い」などと捉えられがちであるが、その現実を端的にまとめた Stover 氏の論点は以下の通り。

  • 太陽光発電: 太陽光は40億年くらいは尽きることは無いかもしれないが、太陽光発電に必要なパネルや蒸気タービンに使用する地下水は「再生可能」ではない。
  • 地熱発電: 地熱発電も地下水を利用するが、その消費ペースは雨で補充される量を超える
  • 風力発電: 風力発電機建設にかかる材料は再生可能ではない。例えば American Wind Eneregy Association によると、2009 年に米国に建設された 5700 基の風力発電タービンには鉄筋約 5 万 8000 km、コンクリート約 130 万 m³、レアメタルであるネオジム約 300 kg、ジスプロシウム約 50 kg を使用している。
  • バイオマス: バイオマス用の農地を広げることは、食用の作物のための農地、娯楽や文化用途の土地、そして野生動物の生息地が減ることに他ならない。
  • 水力発電: 海流や波を利用した発電方法はまだ実験段階にあるが、ダムなどの利用によって既に実証されている技術である。現に世界の電気 16 % 余りが水力発電によって賄われており、あまりに当たり前の技術であるため「代替エネルギー」と言った分類とも少し違う扱いを受けている。しかしその「再生可能性」は太陽光や風力を遥かに凌駕する。

Stover 氏の軍配は水力発電にあがっている模様。しかし残念ながら「再生可能エネルギー」とは確固とした基準の存在しない無意味な用語であり、真に再生可能なエネルギーなど現時点では存在しないというのが同氏の弁である。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 「100%環境を破壊しない」衣食住の方法は無い。
     はい、そのとおりですね。
    「100%人体に害を与えない」医薬品は無い。
     はい、そのとおりですね。 ….(他にもいろいろ)
    という感じの、当たり前のことを書いてるだけでして。
    「真に再生可能なエネルギーなど現時点では存在しない」も最初から当たり前。
    これで太陽光発電や地熱発電を批判しても説得力ないですよ。
    再生可能エネルギーを「尽きることが無い」なんて信じる人は最初からいませんよ。
    再生可能な部分が多いか少ないかが大事なわけですよね、当然ながら。

  • 面白い記事を紹介していただきありがとうございます。ですが、

    水力発電: …しかしその「再生可能性」は太陽光や風力を遥かに凌駕する。

    こんなこと、どこに書いてあるんですか。記事には、

    Still, that's not to say that hydropower is more renewable than solar or wind power.

    (だからといってべつに水力発電が太陽光発電や風力発電より再生可能性が高いというわけではない。)

    と書いてあります。

    Stover 氏の軍配は水力発電にあがっている模様。

    いいえ、著者はどの「再生可能エネルギー」にも軍配を上げていません。

    • by Anonymous Coward

      ヒント: reo
      そのうちハム速みたいに抗議されるぞ。

  • renewable energyの訳らしいけど、renewableは更新可能といった意味が本来でしょう。
    再生というより、石油や石炭、LNGやウランなどのエネルギー源を人為的に与えなくても、
    入手可能という程度の意味と解するのが妥当でしょう。
    エネルギーは再生なんかできっこない。最終的に熱になってお終い。
    言うなら、自然エネルギーが妥当じゃないか。
    • 日本語の「再生」には「リサイクル」だけでなく、「森が再生する」のように、”自然の力で回復する、再び利用可能になる”という用法もあります。広辞苑第6版における定義も前から順に「蘇生、復活、再誕、新生」等で、リサイクルの意味は6番目です。

      原語のrenewableに「リサイクル可能」の意味が全く無い点では、確かに「再生可能」は異なります。しかしrenewableの意味は、「再生可能」にちゃんと含まれています。

      逆に「自然エネルギー」だと、それこそ「森を潰してそれっきり」など、「全くrenewableじゃない」使い方まで含まれてしまいます。

      親コメント
      • 風車で風のエネルギーを使えば下流では、風の力が弱くなります。
        太陽光で発電すれば、地表には光や熱が届かなくなります。

        その結果、よいことが起こるか、悪いことが起こるかはあまり議論されていませんが、
        エネルギーは別の形に変換されて抜き取られているわけです。
        再生するわけではありません。
        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2011年11月28日 13時13分 (#2057225)

      > renewable energyの訳らしいけど、renewableは更新可能といった意味が本来でしょう。

      renewable[re・new・a・ble]
      [形]〈契約・免許などが〉継続[更新, 延長]できる;回復[復活]できる.

      再生可能は適訳ですね。

      > 再生というより、石油や石炭、LNGやウランなどのエネルギー源を人為的に与えなくても、入手可能という程度の意味と解するのが妥当でしょう。

      renewable energyの定義は色々とありますが、あなたの言う定義はあまり広く使われているものではありません。
      International Energy Agency (IEA) Renewable Energy Working Partyの以下の定義あたりが比較的よく使われるものです。

      Renewable energy is derived from natural processes that are replenished constantly.
      In its various forms, it derives directly from the sun, or from heat generated deep within the earth.
      Included in the definition is electricity and heat generated from solar, wind, ocean, hydropower,
      biomass, geothermal resources, and biofuels and hydrogen derived from renewable resources.

      あなたが独自の定義をするのは勝手ですが、その場合は既に普及しているrenewable energyとの混同を避けるために独自の用語を定義する方がお勧めです。
      また、これは少々蛇足となりますが、あなたの独自の定義では「エネルギー源」や「人為的に与える」の定義が非常に曖昧で、バイオ燃料や水力発電あたりがどちらつかずとなります。もう一度、用語の定義を深く考えてみると良いでしょう。

      > エネルギーは再生なんかできっこない。最終的に熱になってお終い。

      一般にこの手のエネルギー話をするときは閉鎖系ではなく開放系である地球を前提とするので再生可能です。

      > 言うなら、自然エネルギーが妥当じゃないか。

      以前は自然エネルギーという言葉も使われていた時期がありますが、そもそも自然に作られる石油エネルギーも含まれてしまうなどの問題があるため、最近では再生可能エネルギーという言葉が広く使われています。

      親コメント
  • by Dobon (7495) on 2011年11月28日 12時49分 (#2057207) 日記
    この論法だと、人力しか再生可能エネルギにならないような気がします。

    # 牛馬でも文句(難癖)を言われそうなので、もう人力しか残らない。
    --
    notice : I ignore an anonymous contribution.
  • 既に他の方がたっぷりツッコミ入れておられますけど、敢えてあまりデータ見なくても言えるところから。

    ・化石燃料は、一度使って燃やしたらそれっきり。使い続ける限り、探して掘り続けないといけない。対して、太陽電池パネルの原料とか風力発電機のギアボックスはリサイクルできる。
    ・原料の掘削時に環境汚染がーとか言ってるけど、石油の深海掘削とかシェールガスのフラクチャリングによる環境汚染と比較していない。
    ・地熱は石油などとは異なり、休ませれば地球深部からの熱でまた熱くなる(回復速度が場所によって異なるだけ)。せめて1904年から発電し続けてるラルデレロを見てから論じて下さい。
    ・地熱で出力が下がった一部の例だけで、全体を否定している。でも全体では十分使い続けられてるわけで、詭弁。
    ・コンクリートや鉄を使うのは既存の発電所も同じ、レアメタルを使うのは原発も同じ。
    ・化石燃料火力は燃料を悔い続け、環境汚染な重金属も温暖化ガスも、再生可能エネルギーより桁違いに多量に吐き続ける。たとえばたとえCdTe型でも、太陽電池の方がケタ違いに環境中への排出量が少ない [wikipedia.org]。
    ・少なくとも太陽電池で言うならば材料の資源量についてとっくに検討済みで、資源が尽きる前に太陽光だけで相当な電力を賄えるようになるだろうと見積もられている [nrel.gov]。

    エネルギー収支や排出量 [aist.go.jp]のデマじゃ勝てないとみて、別のネタ持ち出してきたんですかねぇ…。

    もちろん再生可能エネルギーだって不適切な使い方(森潰してそのまま、とか)も考えられるけど、その場合は「再生可能」の定義自体から外れる。エネルギーの源が人間が利用する速度以上で、かつ自然の力で再生する場合のみが該当する [wikipedia.org]ので。
    環境影響も皆無じゃないけど、それでも適切に使えば化石燃料などよりはずっと減らせるはずですよ。
    # アメリカのトウモロコシエタノールとかはどーかと思うが。

  • by soramade (23252) on 2011年11月28日 10時35分 (#2057080)
    なんか言ってることが支離滅裂でつっこむ気もおきないのは私だけでしょうか。。。

    どちらかというと再生エネルギーと声高に叫ぶ人たちには批判的な私なんですけどねぇ。
    • by clay (41656) on 2011年11月28日 10時45分 (#2057094) 日記
      自分もそう思います

      >太陽光発電に必要なパネルや蒸気タービンに使用する地下水は「再生可能」ではない。
      >風力発電: 風力発電機建設にかかる材料は再生可能ではない。
      これらの材料は十分なエネルギー(とコスト)があれば再生は可能

      >バイオマス: バイオマス用の農地を広げることは、食用の作物のための農地、娯楽や文化用途の土地、そして野生動物の生息地が減ることに他ならない。
      再生可能性と直接関係ない事象を例に出されても、、、、

      >地熱発電: 地熱発電も地下水を利用するが、その消費ペースは雨で補充される量を超える
      他の方が指摘しているが、降雨だって有限なのに、何故地熱だけこのような前提条件をとるのか?

      再生可能エネルギーって言葉は未定義なので、安易に使ったり騙されたりしない様に、という趣旨は分かりますが
      ご当人も自分に都合の良いレトリックを用いている感じがしますね
      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年11月28日 10時52分 (#2057105)

    何をいまさら。

    > 建設資材は再生可能ではない
    それを評価するために、LCAという手法が広く行われている。

    開拓についても、土地転用に伴う影響というのは、当然評価対象に含まれている。
    だから、今は主に放棄された土地(耕作放棄地とか、鉱山跡地とか)の利用を中心に検討されている。

    > 降水量律速
    灼熱の太陽が降り注ぐネバダ州のど真ん中と降雨量の多い日本では、利用可能な持続的エネルギーが違う。
    適材適所の取捨選択が重要である事は、もはや常識。
    それぞれの分野でそれぞれの研究者が頑張っているが、誰一人、他の分野を否定はしていない。
    それぞれ得意不得意があって、組み合わせで乗り越えていくものだと理解しているから。

    水力発電もそう。
    水力発電は、実は雨が多すぎても使えない。下流が洪水になるからね。

    勘違いしている人が多いけど、持続可能エネルギーは、今はまだ、研究開発途中の夢のエネルギーの話。
    あと、既に言ったけど、原発みたいに、一発解決な万能エネルギーもなく、色んなのを少しづつ組み合わせて賄いましょうという話。
    強力な利権による利益の集中を生みにくいから、エネルギー会社は嫌がるけれど、分散型のほうが社会的には安全だと思う。
    福島第一みたいに、それが止まったら首都機能が危うくなるような状態にはならないだろうね。

  • by muhi drink (40616) on 2011年11月28日 10時57分 (#2057109)
    地熱発電がスチーム式でしか論じてないような。 熱交換によって他の液体を加熱し利用する方法や、温度差で発電する方法はダメなんだろうか。 個々の発電量は小さくなるので論じる必要がないってのなら、太陽光発電だってそうだしなー。 てかそもそも論だけど、再生可能エネルギーってサイクル全体を指すものじゃないよね。 捨てたりしてた物からエネルギーを取り出すってだけで、永続的なシステムの話とは違うし。
  • by sike (34892) on 2011年11月28日 23時42分 (#2057688)
    とか言ってみる。
    • 減少可能エントロピ

      親コメント
    • 太陽全体や地球全体(地熱)まで含めて計算すれば、確かにエントロピーは増大し、使えるエネルギーは有限です。
      ただし他の投稿で既に指摘した通り、 [srad.jp]、それらはあと十億年単位で使えます。
      人類のスケールからすれば、事実上無限と見なせる規模です。

      比較対象の枯渇性燃料は数十年単位で残りを心配されていますので、8ケタもの違いがあります。
      「枯渇性」「再生可能」の分類は、その差を表しています。8ケタもの違いを同列に論じるのは、詭弁ですよ。

      ちなみに出所は槌田氏あたりだと思いますが、その方(or 方々?)、温暖化でもエネルギー収支でも、世界でまともに認められてるような論文がありませんから。
      大学の研究室に所属してる知り合いがいたら、論文データベースで検索してもらって確かめると良いですよ。
      # ものの見事に「該当なし」だったりしますよ。

      親コメント
  • by the.ACount (31144) on 2011年11月29日 13時50分 (#2058012)

    つっこもうと思ったら、充分すぎるほど先に書かれてて、
    もう、「こんなバカ記事タレこむな!」くらいしか言うことがない。

    --
    the.ACount
  • 人工的な太陽光発電システムも、自然界で静々と続けられる光合成と比べたら、再生可能なんて呼べるレベルじゃないってことでしょ。

    --
    カルマ:たっぷり
  • by Anonymous Coward on 2011年11月28日 10時11分 (#2057068)

    降雨量が上限。

    • by tagosaku0726 (35119) on 2011年11月28日 10時26分 (#2057074)

      発電量の話じゃなくて再生可能性の話でしょ

      降雨が0なら発電で消費される水も0、降雨が100なら発電で消費される水も100っていう話
      地熱発電は地下水を100消費するが降雨で補充されるのは99以下
      #0とか100って数字は適当

      もっともダムを造るのに使うエネルギーや物質、環境破壊について言及されてないからなんかダムよりの話ですけど

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2011年11月28日 10時14分 (#2057069)

    夏本番で逼迫する電力事情の東北地方 [srad.jp](なぜか採用されなかった)
    数十年に一度の大雨でインフラがやられてしまう脆弱性があり、「当たり前の技術」と一辺倒に依存することもできない。
    まあ、どんな技術にも「神話」はありませんなぁ。

    コメント [srad.jp]したら「原発推進派」レッテル貼りされたのでAC

  • by Anonymous Coward on 2011年11月28日 10時49分 (#2057099)

    > •風力発電: 風力発電機建設にかかる材料は再生可能ではない。例えば American Wind Eneregy Association によると、2009 年に米国に建設された 5700 基の風力発電タービンには鉄筋約 5 万 8000 km、コンクリート約 130 万 m³、レアメタルであるネオジム約 300 kg、ジスプロシウム約 50 kg を使用している。

    老朽化した風力発電をリサイクルしなければ、消費と言えるが、リサイクルすれば100%消費するわけではない。
    当然、レアメタルは代替物も模索されているでしょうし・・・
    (むしろ、低周波による健康被害とか、発電効率の方が大きな問題だと思う。)

    エネルギー問題は、化石燃料が事実上、消費であることが問題なんですけど・・・
    (自然界で生産される速度が遅いし・・・)

    • by saitoh (10803) on 2011年11月28日 11時29分 (#2057136)
      今の原子力や火力での発電量をまるごと風力に置き換えようとしたら、そもそもレアメタルの年産量がボトルネックになったりして。

      往々にしてスケーラビリティを考慮するのを忘れるってのはエコなひとがよくやること。別の例では廃天ぷら油をディーゼル燃料(BDF)に加工する運動も、石油燃料依存から脱却できるほどにはスケールしない。

      親コメント
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人生unstable -- あるハッカー

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