ジョロウグモの糸から新たな昆虫忌避剤が発見される 17
発見手段が力技 部門より
メルボルン大学及びシンガポール国立大学の研究グループが、ジョロウグモの紡ぐ糸には蟻を寄せ付けない成分が含まれていることを発見した。同発見は今後、虫除け剤に活かされるようになるのかもしれない(本家/.、Australian Geographics記事)。
ジョロウグモの張る巣は大きくて目立つにもかかわらず、蟻を寄せ付ける事はない。これを不思議に思ったシンガポール国立大学のDaiqin Li準教授が、ジョロウグモの吐き出す糸に蟻を寄せ付けない何かしらの理由があるとし調査を行ったとのこと。研究グループはまず、ジョロウグモの巣から全化学物質を剥がし、蟻が巣の上を歩き回れるようにした。その後、蟻を排除する成分を見つけるまで巣についていた化学物質を絞っていったのだという。その結果、ピロリジンアルカロイドという化合物が蟻除け剤の役割を果たしていたことを特定できたのだそうだ。
ピロリジンアルカロイドは珍しい化合物ではないが、昆虫の嫌がる成分として特定されたのは初めてであるとのこと。同時に、何故蟻は寄せ付けないのに生け贄となる他の昆虫は排除されないのかという新たな疑問が生まれたという。