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アイザック・ニュートンの手書き文書など、4,000ページ以上がオンラインで公開される 30

ストーリー by headless
公開 部門より
英ケンブリッジ大学は、アイザック・ニュートンの学術資料4,000ページ以上をWebサイトで公開した(Newton PapersCNN.co.jpの記事Discovery Newsの記事本家/.)。

ケンブリッジ大学では同大図書館が所蔵するニュートンの学術資料のデジタル化を2010年に計画し、修復や撮影を進めている。公開された学術資料には手書きのノートや論文、著書などが含まれており、ニュートン自身による手書き注釈入りの「自然哲学の数学的諸原理(プリンキピア)」も閲覧可能だ。来月にはさらに数千ページが公開される予定で、作業はすべての資料がデジタル化されるまで続くとのこと。ニュートンの全資料のデジタル化完了後は、チャールズ・ダーウィンの資料など重要な学術資料をデジタル化していく計画だという。
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  • by Dobon (7495) on 2011年12月17日 19時23分 (#2067873) 日記
    錬金術関連の資料も含まれているかしら?

    # 明快な微分積分と、曖昧模糊とした錬金術が同居できるのは不思議です。
    --
    notice : I ignore an anonymous contribution.
    • by CowardDuck (25674) on 2011年12月17日 22時38分 (#2067923)

      > # 明快な微分積分と、

      微分積分って当時はそんなに明快なものじゃなかった。

      いわゆるイプシロン・デルタ式の論法で整理が
      一段落着くまで、そのあと何百年かかかった。

      親コメント
      • by epgrec (43527) on 2011年12月19日 12時04分 (#2068420)

        ニュートンも微積の不明快さは十分すぎるほど自覚していただけじゃなく、デカルトの方法
        つまり今で言う解析幾何自体が基礎付けができておらず、明快なのは幾何だけだと
        ニュートン自身が述べた文書があるそうです。そのような考えにそってプリンキピアは
        多少無理をしてでも幾何で書かれたようですね。
        ニュートンのそのような考えを記した文書(書簡かな)も今回、公開されてるかもですね。

        錬金術についても、おそらくはそう不自然な話ではないのでしょう。ニュートンは非常に熱心な
        キリスト教徒……当時は異端中の異端のユニタリアンで、晩年は聖書研究に没頭していた
        ことが知られてます。物理にしても錬金術にしても、神のみ心を知りたいという動機には
        まったく変わりがなかったんだろうと思われます。

        親コメント
    • 結論がでたかどうかの違いじゃないかな..

      研究途中の微分とかきっと「モヤッ」としてたんじゃない、本人も。
      逆に「こうなるべきだ」みたいな(科学としてアレだけど)な錬金術研究だったら、本人としては非常に明快な研究だった(かもしれない)

      結果の問題かな、神様信じる基礎科学の人とかもたくさんいるだろうし

      # 悪魔崇拝は神様を信じていないとできません。なんていう意味の言葉もあったっけ。

      ----
      そのうち、「ダ・ヴィンチ・コード」みたいなのの題材にされたりするんだろうか。

      --
      M-FalconSky (暑いか寒い)
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        > 結果の問題かな、神様信じる基礎科学の人とかもたくさんいるだろうし

        むしろ、自然科学は、この世界を作った神の意志を理解したいという動機から始まってる。
        もちろん、エデンの園とかアダムとイブだとかの物語は科学によって否定されるし、
        それを受け入れられない原理主義者だっているけど、そういった部分は神の存在・不在とは関係ないし。

        • by Anonymous Coward

          >この世界を作った神の意志を理解したいという動機から始まってる。

          中世イスラム世界の科学なんかはその傾向が強いけど、科学という括りで考えると古代ギリシャ(とかそれ以前の各地のとか)が入ってくるんで、そうは言い切れないんじゃないかなあ。

          逆に、近代的な自然科学という意味では、「神の意志を理解したい」という傾向が強かったイスラム科学が除外されちゃうし。

          • by Anonymous Coward

            > 逆に、近代的な自然科学という意味では、「神の意志を理解したい」という傾向が強かったイスラム科学が除外されちゃうし。

            ケプラーとかコペルニクスとかは、神の意志を理解したいと思っていたと思います。
            最近だとアインシュタインとか。

            • by Anonymous Coward

              >ケプラーとかコペルニクスとかは、神の意志を理解したいと思っていたと思います。

              いえ、それはわかるんですが、元コメで言いたかったのは、

              ・近代的な科学以前まで含めて「科学」とすると、「神の意志を理解したいというところから始まった科学」というのは不適当になる。
              ・逆に、近代的な科学しか含めないと、中世後期のヨーロッパでの科学、およびその源流としてのイスラム科学が排除されてしまい、「この世界を作った神の意志を理解したいという動機」の強い時期が除外される。

              ということを踏まえ、

              科学の源流は、「この世界を作った神の意志を理解したいという動機から始まってる」のではなく、それはあくまでも中間のある時期に現れた動機(=そもそもの始まりではない)ではないか?

              ってのが主張したかった内容です。

              • by Anonymous Coward

                わかりました。どちらにせよ、#2067889 [srad.jp]の

                > 結果の問題かな、神様信じる基礎科学の人とかもたくさんいるだろうし

                といった、基礎科学の人は神様を信じないのが普通で、神様を信じるのは例外、
                あるいは基礎科学と宗教は相容れない、みたいな考え方は違うよと主張するのが
                目的だったので、それが言えればいいです。

              • by OtakuMan (45130) on 2011年12月18日 16時30分 (#2068146) 日記

                >基礎科学の人は神様を信じないのが普通で、神様を信じるのは例外、

                そもそも、欧米では、無宗教そのものがマイノリティですしwww

                おそらく、どの分野でも神様信じてるという人の方が主流でしょう。(内心はどう思ってるかは別にしても)

                --
                通知の設定いじったから、ACだとコメントされても気づかない事が多いよ。あしからずw
                親コメント
            • by Anonymous Coward

              >最近だとアインシュタインとか。

              アインシュタインは微妙じゃね?
              宗教や神に対して「無知からの迷信」だの「人間の弱さの表れ」とか言っちゃうぐらいだから。
              #比喩としては神を良く持ち出すけどさ。

              といってもまあ、アイシュタインが本当に無神論者だったのかどうかってのは今でもちらほらと研究論文が出るようなものなんで、断言は出来んけど。

    • by Anonymous Coward

      ># 明快な微分積分と、曖昧模糊とした錬金術が同居できるのは不思議です。
      それはあくまで道の見えた後世の評価であって、研究している間は同じように(周りからみたら胡散臭い)とても魅力的なテーマだったんじゃないかな。
      研究者が真っ当な道で成果を挙げるか、胡散臭いテーマに囚われてそこから一生抜け出せなくなるかは紙一重の差かもしれない。
      たとえば、他のことならマトモすぎるくらいなのに、ある特定の分野に話を振ると頭がおかしいとしか思えない人は、世の中にそう珍しくはないと思う。
      なかでも研究職は研究の面だけに限らず、特にその傾向が強いような。

      #昔聞いた話なんだけど、研究者が「心」とか言い出すと、ついにこの先生もおかしくなったかという兆しで、
      #大真面目に「愛」だとか言い出すころには、もう学会で相手にされなくなってるケースが多いとか。
      #もちろんこれは、人間の感情をシステマティックに研究してる心理系の研究者とはまた別の話なので、あしからず。

    • by Anonymous Coward

      現代の我々は、金は元素であって化学反応で作り出すことはできないことを知ってますが、
      当時はそれは分からなかったのではないでしょうか。

      錬金術と呼ぶと怪しげな響きですが、化学と呼ぶとまともな学問になります。

      • by Anonymous Coward

        現代でも「ペロッ。これは放射性物質!!」とか、化学反応と核反応の区別もついてなさそうな人がたくさんいるようです。

        • by Anonymous Coward

          化学者が物質を調べるのに味を見ることをしないのは、たんに危険だから。
          味で分析ができるわけないだろ、という考えに基づくものではありません。

          放射能そのものが味の原因となるというのは考えにくいけど、いま話題にしている
          放射性物質は化学物質としてももともとそこにあるものではないから、その味を見ている
          可能性は完全にゼロというわけではないと思うけど定量的な検証が必要でしょう。
          直感的には、味を感じるほどの量があれば死んでしまいそうな気がする。
          (気がするだけで、検証したわけではない)。

          まあ、ストロンチウムやセシウムは金属だから金属の味がしてもおかしくない、
          というのはおかしいけどね。ストロンチウムやセシウムやイオン化傾向がとても
          強いと思われるから、金属状態で存在することはまずないだろうし、つまりは
          塩(塩化ナトリウム)をなめて金属の味がすると言っているようなものですね。

  • by Anonymous Coward on 2011年12月17日 22時39分 (#2067925)

    手書きのデータって,どういう価値があるの?
    いまだ未解読の資料とかがあって,その部分の調査に役立つ とかなのかな?

    ※直筆サイン・・・的な価値になるのかな?
    内容自体は別の媒体で文字起こしやらなんやらで見やすい形にされてすでに紹介されているのではと勝手に想像してるのですが.

    • by shesee (27226) on 2011年12月18日 12時43分 (#2068068) 日記
      「私は真に驚くべきXXを見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる」とか書けるじゃないですか。手書きなら
      親コメント
    • >手書きのデータって,どういう価値があるの?

      金やダイヤモンドってどういう価値があるの?
      いざとなったら金メッキや刃物の材料にするつもりなのかな?

      親コメント
    • それ以前に、当時のデータそのものに何の価値があるの?と思ってみたり。

      つーか、価値が生じている部分は、とうの昔に色んなメディアを通じて世界中に流布しているからこその、現代の科学なわけで。

      --
      通知の設定いじったから、ACだとコメントされても気づかない事が多いよ。あしからずw
      親コメント
      • 「価値が生じている部分」とされているアイディアに関して原典を再確認・検証するとかいう効用はあるでしょうね。バックトラック手段。公刊されている書籍だって刊行以後版を改める毎に加除修正されている以上、溯って手稿をあたる要望に合致した手段を公開するくらいは罰当たらない。まして近代科学の端緒を開拓した一人と広く認められている人物なわけだし。
        オリジナル手稿が万人に行き渡るようにできない以上オンライン公開は現時点での折り合いの付け方として最善な方法に見える。

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        • by Anonymous Coward

          原典をチェックしているひとが今までにどれだけいるだろう?たかだか百人~千人のオーダーだったのが今後1万人~10万人のオーダーになった
          としてその価値がないと本当に思える?

    • by Anonymous Coward

      オークションでお金持ちがお金を使うから景気がよくなる。
      日本も適当な有名人の掘り出し物を買わせて景気をよくするべき。

    • by Anonymous Coward
      手で書いたからできた仕事とそうでない仕事を明確にイメージすることができるでしょ その区別ができなくなってる人には価値がないでしょうが
    • by Anonymous Coward

      文字起こしが果たして正確なのか、これまで無意味と思われていた箇所は果たして本当に意味は無いのか検証が出来るでしょ。

    • by Anonymous Coward

      > 手書きのデータって,どういう価値があるの?

      自分はミーハー的な興味しかないし、本当はどんな価値があるのか、知らない。
      でも、

      > こういう風に書くと怒る人もいるのかな

      なぜ、怒る人がいるかも知れないと考えるのかが理解できない。

      • >なぜ、怒る人がいるかも知れないと考えるのかが理解できない。

        特に自分で何か考えずにとりあえず書いちゃった問い、みたいに見えると
        「こんなの全然価値ないのに何でありがたがってるの?」と解釈しちゃう人が出てくるから、でしょう。
        そう考えるのなら書き方工夫しろって話でもありますが。

        それはそれとして。

        絵画で下敷きや練習画を有り難がるのはファンアート・ファングッズとして意味がある他に
        その技法がどのようにして産まれたかの解析材料になるという方向性があります。
        金銭に換算されるのは後者よりも前者の影響の方が大きいでしょうけどね。

        同様に、科学者のこの手の資料にも多面的な価値があって
        ファングッズとしての価値の他に、「論文が本当にその時期その人に書かれたという証拠」となる原資料としての価値、
        「その人がどのような思考および試行の果てにその理論その結果に行き着いたのか」という解析材料としての価値などがあります。
        1つ目は単に有名な人の物だから、ということで「ニュートンが落下する所を見ていたリンゴ」とか「ニュートン3歳の時の頭蓋骨」とかと似たようなモノ。
        科学史には2つ目がとても大事。ニュートンの実績が実は200年後に捏造されたものだった!なんてことになったら色々大変。
        3つ目は研究者にとってのみの価値ですね。もちろんそこにロマンを見出すことを否定するわけではありませんが。

        より広く科学界にとっての意味、となると、やはり刊行物などで他人に知られてからが真の価値ということが基本ではあります。
        ではありますが、死んでから研究ノートの中から功績が発見される人とかも居るんで、やはり原資料は大事。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      >直筆サイン・・・的な価値になるのかな?

      まあ、言っちゃえばそうですよね。
      (時々、消えかけてる書き込みだの、汚れだと思われていたものから新しい発見が出てくることも無いわけではないけど)

      古代の壁画や遺跡だとか、ちょっと前にここのトピックでも出てきたアームストロングの足跡とかと一緒で、記念碑的な価値というか。

    • by Anonymous Coward

      「われわれが完璧な翻訳を作ったから原典は不要アル」とかインドの仏典をことごとく廃棄した古代中国人乙

    • by Anonymous Coward

      じつはレモン汁をたらすと(あるいは、ブラックライトを当てると)浮き上がるコンテンツがあるとか。

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物事のやり方は一つではない -- Perlな人

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