パスワードを忘れた? アカウント作成
1412870 story
数学

連続殺人犯の殺人間隔における数学 24

ストーリー by reo
強いられているんだ!(べき乗に) 部門より

capra 曰く、

1978 年頃から 1992 年までの間に 52 人もの女性や子供を殺害した連続殺人犯アンドレイ・チカチーロの殺人サイクルを数学的に導き出した研究者らがいるそうだ (Forbes の記事本家 /. 記事より) 。

彼の殺人サイクルは途中に全く殺人を犯さない期間が存在したり、短期間に複数人を殺害する時期があったりと不規則であるとされていた。しかし米カリフォルニア大学ロサンゼルス校の Mikhail Simkin および Vwani Roychowdhury の二人はチカチーロが殺人を犯す間隔には、べき指数 1.4 という法則性があることを突き止めたとのこと。

彼らの仮説は「連続殺人犯は、てんかん発作のように脳内の多数のニューロンが同時に興奮することによる精神病的作用によって殺人に駆り立てられる」というもの。行動を数学的モデル化するにあたり、研究者らはニューロンの興奮が一定のしきい値に達した時に犯罪が行われる訳ではないことに気づいたとのこと。これは犯罪には計画および準備期間が必要なためであり、数学的モデルにはこの遅延が組み込まれたという。殺害行為には鎮静作用があり、殺害後はニューロンの活動は「しきい値」以下に抑えられるとのことで、ある一連の殺害のあと次の殺害までの期間が長くなるのはこのためだそうだ。

彼らの理論と観察結果の間には定性的一貫性が認められるとのことで、研究者ら曰く「統計から犯人を割り出すことは出来ないが、次の犯罪が起きる可能性のある時期や場所を割り出すことには少しずつ近づいている」とのこと。また、とある弁護士は「人材を的確な時期と場所に集中させ犯人逮捕を目指す方が行動プロファイリングといった馬鹿げた学問を当てにするよりずっといい」とも付け加えているとのことだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 他にも応用できるかな (スコア:3, おもしろおかしい)

    by digoh (17917) on 2012年01月20日 10時43分 (#2084039) 日記

    「何らかの理由で抑圧されているが本人はやらずには居られない行動」ならある程度同じ法則に従ったりして。
    ダイエットしてる人がカロリー高いものを食べちゃう頻度とか
    バクチを止められてるバクチ狂いがバクチやっちゃうとか
    何度も禁煙してる人が思わず吸っちゃう頻度とか
    風俗狂いが風俗に向かう頻度とか
    社会人/.erが仕事中にコメント書いちゃう頻度とか

  • あるいは「業界関係者」って文章を書いてる人の脳内別人かもしれないと思ってしまいます。
    #邪推というか、偏見というか。

    • by Anonymous Coward

      いや、その判断は正しい。

  • by Anonymous Coward on 2012年01月20日 12時06分 (#2084090)

    指数と遅延量を自由に定めることが出来るなら、どんなパターンでも表現できるだけだったりして。
    フーリエ級数みたいな。

  • もし私が、連続的に犯罪を犯す人間であったとして、
    この話を知っていたとしたら。

    例えば、「今日は気分が乗らないけど、とりあえず悪い事をしておこう」とか、
    「どうしても悪事を働きたい気分だけど、ここはひとつガマンしておこう」
    などと、パターンを崩すべく画策すると思うので、
    怪しさ加減はプロファイリングとどっこいどっこいだと思う。

    // さすがに殺人を犯す度胸は無いのから、デパ地下試食食い逃げぐらいでひとつ

    • by Anonymous Coward

      とは言え、人間も結局はただの「物質」。
      電気信号や脳内物質の化学反応には抗えない。

  • by Anonymous Coward on 2012年01月20日 11時57分 (#2084087)

    30人殺しとかにも適用できるんだろうか?

    ○の場合は、誰々の場合はべき指数はn、とかになりそうなオカン

  • by Anonymous Coward on 2012年01月20日 12時30分 (#2084113)

    T/O

    そもそもサンプル数が少なすぎませんかねぇ。

  • by Anonymous Coward on 2012年01月20日 12時42分 (#2084125)

    が、実現しちゃう訳ですかね?
    初犯は無理ですが。

    # マイノリティ・レポートでトムクルーズが触ってるインターフェースは使いにくそうだなぁと思ったけど
    # アイアンマンでロバートダウニーJrが触ってるインターフェースは使ってみたいなぁと思います。

  • by Anonymous Coward on 2012年01月20日 12時57分 (#2084136)

    とりあえず、一通り殺させてみてから推論するというのはミステリの伝統です。

    • Re:珍しくもなく (スコア:4, おもしろおかしい)

      by MoonLight007 (44882) on 2012年01月20日 13時31分 (#2084163) 日記

      数学を駆使して犯人を追いつめるミステリの誕生ですね。

      犯人「くそっ、なんで俺がここでこいつを殺すと分かった!」

      数学者「簡単さ、この式を解けばね」

      刑事「答えがわかっているならどうして止めなかったんだ」

      数学者「殺人が起きなかったら、僕の計算が間違っていることになるじゃないか」

      犯人・刑事「・・・」

      親コメント
      • by matlay (32743) on 2012年01月21日 3時47分 (#2084637) 日記

        こないだ本屋で数学ネタのミステリだかライトノベルを見かけたような気がするんだが。ぐぐっても出てこない。
        幻だったかなあ。あらすじ見たら、悪のオイラー教団が云々というノリ(覚えてないので詳細はてきとー)だったような気が。

        --
        #存在自体がホラー
        親コメント
        • こないだ本屋で数学ネタのミステリだかライトノベルを見かけたような気がするんだが

          浜村渚の計算ノート [amazon.co.jp]では?文庫では2さつめ、単行本では3さつめまで出ています。1さつめだけ読みましたが、トンデモ設定だし、ご都合主義展開ですが、数学部分も入門レベルではあるもののそれなりに記述されていて楽しかったですよ。

          親コメント
      • by Anonymous Coward

        これを貼れと言われた気がした
        http://togetter.com/li/239653 [togetter.com]

  • by Anonymous Coward on 2012年01月20日 12時58分 (#2084137)

    でも、犯罪者の行動じゃなく、一般人の消費行動を数学的に分析されて
    いらぬものを買わされたりするような世の中にはなって欲しくないな。

  • by Anonymous Coward on 2012年01月20日 13時05分 (#2084143)
    「月の周期と一致しました」とか。
  • by Anonymous Coward on 2012年01月20日 14時06分 (#2084196)

    要するに、これと同じ?
    http://www.hinet.bosai.go.jp/about_earthquake/part1.html [bosai.go.jp]

  • by Anonymous Coward on 2012年01月20日 18時28分 (#2084361)

    >また、とある弁護士は「人材を的確な時期と場所に集中させ犯人逮捕を目指す方が行動プロファイリングといった馬鹿げた学問を当てにするよりずっといい」とも付け加えているとのことだ。

    「~。以上より、犯人は20代~30代または40代~50代の男と考えられる。」
    これ思い出した

typodupeerror

人生の大半の問題はスルー力で解決する -- スルー力研究専門家

読み込み中...