自転車の利用を奨励したいなら、ヘルメット着用は強制するな 122
ある程度走るならヘルメット着用は推奨するが 部門より
New York Timesで、自転車に乗る際のヘルメット着用を奨励するのはやめるべきという主張が掲載されている(本家/.、The New York Times記事)。
欧州では、自転車環境が発達しており多くの人が自転車に乗っている。ヘルメット着用は義務化されておらず、実際にヘルメットを着用している人もわずかであるという。また自転車人口が増えたことで、交通渋滞が緩和され健康にも良い効果がもたらされているとのこと。
ヘルメットはいざ転倒や事故が起きた際に頭部を守ってくれるため、米国ではヘルメットを被らないで自転車に乗る人は無責任な人のように見られてしまうのだそうだ。だがヘルメット着用を強制すれば、健康にも良いとされるサイクリングや、バイクシェアリングといったシステムの発達を妨げることになる。またMacquarie大学のPiet de Jong教授によれば、自転車に乗ることで得られる恩恵はリスクを遥かに上回るとのこと。また統計からいっても、自転車に乗るのにヘルメットが必要ならば、梯子を登る、お風呂に入るなどの、より事故が起きやすい活動の際にもヘルメットを被らねばならないとしている。