福井・水月湖の湖底から採取した堆積物から、5万年前までの放射性炭素量の記録が作成される 38
記録 部門より
日欧の研究チームが、福井・水月湖の湖底で採取した堆積物から、地球上の放射性炭素(炭素14)量の11,200年前から52,800年前までの記録作成を完了したそうです。研究成果は10月19日付の米科学誌Scienceに掲載されました(論文アブストラクト、 時事ドットコムの記事、 YOMIURI ONLINEの記事)。
水月湖は水深が深く、直接流れ込む大きな河川もないため、湖底の堆積物が乱されることなく年に1枚ずつ積み重なり、「年縞」と呼ばれる状態になっています(関西電力 - 水月湖の年縞)。研究チームでは年縞の各層で炭素14と炭素12の比率を調べることで、大気中の放射線炭素量の変動を反映した記録の作成に成功しました。このデータの誤差は約5万年で170年程度ということで、放射性炭素による年代測定の精度を大幅に高めることが可能になるとのことです。
余談ですが、屋久島の杉の巨木や寺社建築、仏像に使われていた古い木材の年輪の測定データを丹念に読み取り・繋ぎ合わせて、年輪からの年代測定の基準データを作成するなんていう似たような話もあったような.....