AMDを超えたQualcomm、目指すはインテル 24
気がつけば 部門より
本家/.記事「Is Qualcomm the New AMD?」より。
Intelに次ぐ半導体メーカーというとAMDという印象があった。しかし、実際に米国で2番目の半導体メーカーとなっているのはQualcommだ。同社の地位向上はCESの基調講演をMicrosoftから引き継いだことでも見て取れる。AMDとQualcommの立場を分けたのは、力を入れてきた市場の違いにある。AMDが力を入れたデスクトップPC向けのグラフィック事業は売上高が減少し、現在は人員削減の圧力に苦しんでいる。一方のQualcommはモバイル市場に不可欠な携帯電話向け通信コントローラー市場を支配、Samsung、ノキア、ASUSTek製の有名なデバイスのほとんどに採用されている。これらの各社の製品が売れれば売れるほどQualcommの収益になる(NETWORKWORLD)。
また、AMDはモバイル向けにGPUを開発していたが、ATI買収による資金的な影響もあり2009年に6500万ドルでQualcommへ売却された。この技術は、QualcommのSnapdragonチップセットに含まれているGPU「Adelno」に生かされており、同社の通信コントローラーの基幹的な技術になっている。こうした重要視する市場の選択がAMDとQualcommの明暗を分けた形といえる。