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お金

知財政策ビジョン、「職務発明」における発明者の権利を検討課題とする 47

ストーリー by hylom
一度ルールを定めたほうがいい気はするが 部門より
northern 曰く、

日経新聞が報じたところによると、政府は今後10年間の知的財産戦略となる「知財政策ビジョン」の論点整理を行い、企業の研究者ら従業員が仕事で発明した「職務発明」について、現在は従業員が保有している特許権を、出願時点から企業が持つことを認める見直し案を検討するそうだ。

従業員には企業に報酬を求める権利を与えることで、企業が訴訟で想定外の高額支払いを迫られる事態を減らすことが狙い。正当な報酬が求められれば良いのだが。

これまでの専門調査会・ワーキンググループの議論を踏まえた論点整理(案) 競争力強化・国際標準化関連(PDF)によると、「職務発明制度の在り方」として「今後の検討の方向性」が挙げられている。ただし結論は出されておらず、発明者への報酬への支払いについても含めて今後検討する、という段階のようだ。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by NOBAX (21937) on 2013年03月07日 17時57分 (#2338665)
    ある会社の例
    ・特許が成立すれば金一封
    ・特許に関わる製品が売り上げに立てば、寄与率に応じて褒賞金が支払われる
    ・製品が売れている限り、一年分を毎年、年末にもらえる
    ・連名特許は寄与度に応じて按分される
    ・中にはボーナスより多い報奨金をもらう人もいる
    ・報奨金は会社を辞めてももらえる
    ってところですか

    企業の研究者の発明は、会社の実験装置や給与が支払われる就業時間を投入して成されるわけで
    会社に帰属するのは当然でしょう。

    研究者がだけが発明の対価をもらえることについて、営業や設計など他の部署からのやっかみもありますね。
    発明だけで商品が売れることはないので、誰が売ったのかとか、誰が製品にまとめたのかといった
    議論が必ず起きます。
    今の特許はほとんど全てが既存特許を踏み台にしているわけで、それを権利化するのは弁理士などの
    手助けも必須ですしね。
    • by firewheel (31280) on 2013年03月07日 21時12分 (#2338799)

      >研究者がだけが発明の対価をもらえることについて、営業や設計など他の部署からのやっかみもありますね。
      いや、その理屈はおかしい。

      営業や設計者でも、発明すればいいだけの話。
      「営業は発明してはならない」のような社内ルールがあるわけでもなかろう?
      単に営業にはそのスキルがないだけ。

      >発明だけで商品が売れることはないので、誰が売ったのかとか、誰が製品にまとめたのかといった
      >議論が必ず起きます。
      この理屈もおかしいなあ。

      営業が商品を売ったのは
      「会社の設備や給与が支払われる就業時間を投入して成されるわけで、その利益が会社に帰属するのは当然でしょう。」
      という理屈にはならないの?

      そしてまた営業が想定されるよりも遙かに多くの売り上げを上げれば、それがボーナスに繁栄されることもあるでしょう。
      研究者が想定されるよりも遙かに多くの売り上げに貢献する発明を成し遂げれば、それが報酬に繁栄されるのは当然と考えます。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        問題は、総務とか人事とかのコスト部門やね。
        業務プロセスへの提案とかでモチベーション上げてもらえばいいのかな。

        # 現場の人間とは険悪になりそうだが

        • by Anonymous Coward

          その辺の間接部門の人は、無駄な組織変更や制度変更を行って、
          業務の邪魔をしてくれます。そして、それが彼らの「成果」になるらしい。
          #無駄な仕事ばかり増やしやがって……。

          • by Anonymous Coward

            現場で動く人は締め付けがキツくなったりして無駄に思うけど、
            会社組織を運営していく中で必要な手続きもあるんですよ。

      • by Anonymous Coward

        売ってくれる人がいないと発明したって金にならないのに時々こういう勘違いした人いるよね。
        研究して成果出すまで研究者が貰ってる給料だって他の商品を営業が売ってきた金なのに。

        ただ営業は営業で売上上げればそれに応じてボーナスだって変わるんだろうから発明の対価の分け前を求めるのも勘違い。

        • by Anonymous Coward

          売るものがないと…

          お互い様なんだってば。

    • by Anonymous Coward

      実態はそうじゃないですね。
      報奨金といっても雀の涙程度だし、製品なんかつくっていないから駄目なんですよ。
      知財部門も一種のお役所部門であり、特許評価もできないしライセンス活動を発明者みずから行う必要性もあるが
      その時間もなかなか取れない。
      Qualcomあたりが理想形なんだろうけれど、そういうのは皆無ですよ。
      そのうち、中国・韓国勢に席捲されてしまいます。
      特許庁の審査も遅くて忘れた頃にやってくるから、参ます。

      • by Anonymous Coward

        「ある会社の例」に対して「実態はそうじゃないですね」っていう指摘に何の意味が。
        そりゃもっと駄目な会社なんていくらでもあるでしょうよ。
        二行目以降はあなた自身の愚痴か何かですか?
        自分のわずかな経験から日本中がそうだと決めつけているのですか?
        最後の行は意味不明だし。
        (なお審査のスピードは一応年々早くなりつつありますし、内容によっては迅速審査の申請も可能です)

  • by Anonymous Coward on 2013年03月07日 18時06分 (#2338672)

    昨日か今日か、どっかで経営者に対する意識調査の結果が話題になっていて、その中で経営者の考え方として

    「本当の(影響力のある)イノベーションは闇研究から生まれてくる」(←たしかこんな文言)

    というのがあって、そっちの考え方との整合性はうまくつくのかな?

    • by kicchy (4711) on 2013年03月07日 19時17分 (#2338718)

      >「本当の(影響力のある)イノベーションは闇研究から生まれてくる」(←たしかこんな文言)

      くっくっくっ……ひれ伏すがいい、わがイノベーションの前に!!

      # こんな感じでしょうか

      親コメント
      • Re:闇研究との関係 (スコア:2, おもしろおかしい)

        by Anonymous Coward on 2013年03月07日 20時04分 (#2338753)

        「私を追放した学会に復讐してやるっ」

        コレも加えて下さい

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          「学会の会費ぐらいちゃんと払えよ」
          これもお願いします。

          • by Anonymous Coward

            闇「『学会の会費』がやられたか・・・」
            研「やつは四天王の中で最弱」

            …以下、略で…

      • by kohzoh (34869) on 2013年03月08日 0時29分 (#2338902) 日記

        闇「イノベーションがやられたか・・・」
        研「やつは四天王の中で最弱」
        究「・・・って、べつに俺らの出る幕じゃないよねここ?」

        #くっくっくに条件反射しちゃいかん。

        親コメント
    • by SAN0 (45971) on 2013年03月07日 21時38分 (#2338817)

      それって職務発明ではないんでしょ?
      だから、

          職務発明を使用者に帰属させる
       → 個人に権利が帰属すると期待しての闇発明が増える
        → イノベーションが生まれる

      という筋立てでが成立して、意外に整合が取れてる気がする。
      (企業にとって必ずしも有利ではなくても、国としては競争力が高まるので)

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        > それって職務発明ではないんでしょ?

        まあ、経営者の意識として「会社として組織的にはできないけど…」
        と表明しちゃってるようなもんですしね。

        世間的にはどう評価されますか。

    • by northern (38088) on 2013年03月07日 22時22分 (#2338844)

      スモールビジネスなど新規開業の拡大により経済の活性化を
      http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20130304/342462/ [nikkeibp.co.jp]

      もしシュンペーター的な仮説が正しいとすれば、ここに中小企業の役割がある。既存のビジネスを守る大企業ではなく、まった斬新なアイデアで既存のビジネスに挑戦する新規企業の存在が重要になる。残念ながら、現在の日本にはそうした創造型の新規企業が非常に少ないのである。
      --
      やっぱり国民性の違いかな~
      オレ様が世界を変えてやるぜみたいな

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      /.J の方にもタレコミがあった模様。まだ表には出てないけど。

      「日本の経営者はイノベーションが闇研究から生まれると考えている」
      http://srad.jp/submiss [srad.jp]

  • by Anonymous Coward on 2013年03月07日 17時27分 (#2338652)

    まあ似たような業界を渡り歩いたりする場合、
    前職での自分の特許で自分の首を絞めたりしちゃうわけで。

    それじゃあいい特許を出すというモチベーションがわかない。

    アメリカとかこの変どうしてるんだろう?

    • by Anonymous Coward on 2013年03月07日 17時37分 (#2338654)

      アメリカも日本と同じで、職務発明は会社に譲渡する事になっています(入社時にそういう誓約書を書く)。
      会社辞めてもロイヤリティ収入もらえる会社が多いので、あんまり気にしてないんじゃないかな?

      一発屋ならともかく、その道でずっと食って来ている人は、また新しいアイデア出せば良いやって感じじゃないですか?
      私もそんな考え方してます。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        >アメリカも日本と同じで、職務発明は会社に譲渡する事になっています(入社時にそういう誓約書を書く)。

        そこが現状は日本と「同じ」じゃないということだと思いますが。

        • by Anonymous Coward
          職務発明に関しては特許法35条で会社に相応の対価を以て譲渡するって事になってますよ。

          この「相応の対価」ってので争わないようにって事なんでしょうけど、今度は報酬が少なすぎるって訴訟になるだけな気がする。

          #訴訟リスクを回避するんじゃなくて、そんな訴訟が出来るくらいのビッグな発明を奨励する位の政府であって欲しいもんですけどね。
          • by Anonymous Coward

            会社がその特許で生む利益に対する従量課金にすればいいと思うんだけどなぁ。
            それなら、使えない特許なんて書かないじゃない。

            防衛目的の物に関しては難しいかもしれないけど……

            • by Anonymous Coward

              > それなら、使えない特許なんて書かないじゃない。

              日本の電機メーカは出願件数のノルマを課している所があって、会社が無理やり書かせていたってのが実態ですよ。
              流石に最近はノルマ課す所は減ったみたいだけど、特許調査してて大量に出てくる日本の電機メーカが出願人のゴミ特許は大抵これです。

              • by Anonymous Coward

                そうは言うけど、その「ゴミ特許」時々当たったりするから難しいんですよ。
                私が入社して初めて出した「ゴミ特許」が、もろにライバル企業で使われてて、
                おかげさまでそれなりの報奨金をもらいました。
                何が当たるかわかるんなら、苦労はしませんよ。

          • by Anonymous Coward

            アメリカだとすごい特許をとるような優秀な人を低待遇のままにしておくと辞めるか引き抜かれるかするだけだから釣り合いが取れてるんでしょう。

            日本は終身雇用で雇用の流動性が低い(かった?)から微妙な状態でいたわけだ。業務上の発明は会社に帰属させて待遇が悪ければ会社を移るほうが筋としては明確。ただ会社側も役に立たない開発者を首切りできるようにしないとダメだろう。

    • by Anonymous Coward

      ただでも会社で発明したものは会社のものって文化で、会社を出る覚悟がない限り泣き寝入りの日本で、
      法的に無条件で特許を会社のものにすることを研究するほどヒマなんですね政府は。

      • by Anonymous Coward

        会社出ればいいんじゃない?

      • by Anonymous Coward

        完全に自分のものにしたいならぜんぶ自力で発明すればいいだけじゃん。
        それができないから会社の世話になってるんだろ。

    • by Anonymous Coward

      困るのは趣味と業務の境界が曖昧な人だよね。
      仕事でもコード書いたりFPGAロジック組んだり
      趣味でもコード書いたりFPGAロジック組んだり

      今やっている趣味は将来仕事で使うかもしれなかったり
      って場面とかだと特許申請を個人で事前に行ったら業務上横領になったりしないのかな?

    • by Anonymous Coward

      別に特許化していなくても前職での内容そのまま持っていったら不正競争防止法違反なわけだが。
      むしろ特許化しておいて範囲を明確にしておいた方がやりやすかったりもする。

  • by Anonymous Coward on 2013年03月07日 18時12分 (#2338677)

    ・・・と思ったが今でも優秀な人は日本離れてるので変わらないか。

  • by Anonymous Coward on 2013年03月07日 21時05分 (#2338793)

    企業の研究者ら従業員が仕事で発明した「職務発明」について、現在は従業員が保有している特許権を、

    あれ、そうだっけ? ある特許はその人と会社の連名で申請してたよ。
    でも、その人は特許ごと持って別の会社興してしまった。
    なんで裁判沙汰にならなかったんだろうな。

    ちなみにその特許自体は今はもう切れているが、
    商標登録した商品名は在籍していた会社が握ったままなんだよね。

    #これが何だかバレたら組織から破門を言い渡されるのでAC

    • by Anonymous Coward

      なぜ破門になるのでしょうか。

      # 誤ってつけてしまったマイナスモデを消すためのコメントなのでAC

  • by Anonymous Coward on 2013年03月07日 21時13分 (#2338800)

    企業の研究者ら従業員が仕事で発明した「職務発明」について、現在は従業員が保有している特許権を、出願時点から企業が持つことを認める見直し案を検討する。

    意味が分からない。

    企業の研究者ら従業員が仕事で発明した「職務発明」について、現在の制度では発明を行った従業員に特許を受ける権利が原始的に帰属している点を、あらかじめ企業に帰属させる見直し案を検討する。

    という意味だろうか?

    • by aaaaa0a (36397) on 2013年03月07日 22時33分 (#2338851)
      >企業の研究者ら従業員が仕事で発明した「職務発明」について、現在の制度では
      >発明を行った従業員に特許を受ける権利が原始的に帰属している点を、あらかじめ
      >企業に帰属させる見直し案を検討する。
      そういう意味でしょうね。

      「特許を受ける権利」が一つのワードとなっていることを日経記者は知らないんじゃないかな?
      この記事の内容を説明するには、「特許権」という言葉じゃなくて「特許を受ける権利」という言葉を用いる方が
      ベターな気がするわ。

      でも、これで青色LED裁判のような事件は起きにくくなるとは思えないなぁ。
      結局「相当の対価」を定める社内規定がgdgdだったら従業員に裁判を起こされるのだから、
      あんま意味ない気もする。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2013年03月07日 22時00分 (#2338831)

      現状は、

      権利に関わる部分には「発明人」と「出願人」があって、たぶん「発明人」は人間じゃないとダメ。
      で、出願時には会社に発明を譲渡して「出願人」の欄には会社名が載る。

      という流れのはずだけど、どう変わるんでしょかね。

      親コメント
      • 職務発明は、発明が当然期待される従業員の発明なので、職務発明の対価が給料に含まれると考えられ、職務発明の対価の支払いを不要にするんじゃない。でもって、職務発明の対価が給料に含まれるとすると、発明ができない技術者は減給かクビになるんじゃない?

        • by Anonymous Coward

          タレコミには

          > 従業員には企業に報酬を求める権利を与えることで、企業が訴訟で想定外の高額支払いを
          > 迫られる事態を減らすことが狙い

          とあるけど、「報酬がもともと給料に含まれてる」と考えてるなら、わざわざこうは書かないんじゃないか。

  • by Anonymous Coward on 2013年03月07日 22時46分 (#2338857)

    もうみんな中村先生のことは忘れてるんだろうな。
    UCSBに行ってさんざんバッシングされた中村先生。
    ほんとは日本に居たかったけど条件が合わなかったと言ってた中村先生。
    あの頃からだよね日本製品の魅力が坂を転げ落ちるようになくなっていったのは。

    • by Anonymous Coward

      発明の貢献度が低いくせに、クリーの産業スパイとしてすべての権利が自分にあると喧伝してまわった御仁のことは誰も忘れてないでしょう。
      今回だって、そういう「声の大きいだけの人」の影響力を押さえる方向の検討もされるといいなぁ

  • by Anonymous Coward on 2013年03月08日 9時31分 (#2339022)

    うまくいっているときよりも、打ち切られた後のことを考えるべきだろう。
    会社の立場としては、単なるパトロンにとどめるようにしないとうまくいっているときは良いけど
    対立したときとか、お金の問題以外でも研究を続けられなくなる
    これは技術の発展にとって大きな障害だと思うんだ。

    そこで共同ライセンスということにして発案者が別の会社に行っても研究を続けられるようすることがこれからの特許にあるべきだと思うね。

    • by Anonymous Coward

      パトロン?会社が?
      会社は研究者が会社の利益に繋がる発明をして会社の利益が上がる事は望んでるだろうけど
      ある研究者の研究を支援したいからうちの会社の設備を使ってくれたまえ。生活費も出してあげようなんて思ってないでしょ。
      そんな上から目線の発言で納得してもらえる研究者なんて国内に何人いることやら。

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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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